タグ検索で【光井先生】25件見つかりました。

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(64-434)きみのて

職員室に入った途端に突き刺さった視線に居心地の悪さを感じた。 この感覚は前の学校を追い出された時のそれとよく似ていた。 あの頃の感じがまさか甦るとは思っていなく、とりあえず愛想笑いを返しながら自分の席に向かった。 さて、僕なにかやらかしたっけと頭を掻いていると、がしっと後ろから首根っこを掴まれてぎょっとした。 「おい、ホントなのかよ?」 振り返ると、そこには同期の藤本先生がいた。彼は眉間に皺を刻み、険しそうにこちらを睨んでいる。 え、この前の飲み代なら返しましたよね? なんて冗談も通じなさそうなほどの…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2864%2d434%29%a4%... - 2014年03月06日更新

(56.4-383)光井先生と記憶りんのちょっとエッチな休日

「やっ!んっ、せ、ん、あぁ……あっ、あ!ふぁ!」 僕が彼女に跨って腰を振る。 優しさがあるかは分からない。気持ち良すぎて訳が分からない。思いやりなんて、やっぱりないかも。 「あっ、あ!んっ!ああ、あっ、はぁ、あっ!!」 彼女が僕の下で腰を振る。その律動に合わせるように僕も腰を振る。 ぐんと一突きすると彼女が震え、それでも彼女は求めるように腕を伸ばし、膣内がぎゅうと締まっていく。 出してしまいそうになるのを堪え奥まで貫く。襞が絡みついてくる。玉のような汗が落ちる。 彼女は、切羽詰まったこういう瞬間の僕…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2856%2e4%2d383%29... - 2014年02月12日更新

(49-723)あわてんぼうのサンタクロース

「サンタさんのとーじょぉぉ!」 そんな明るい声にパソコンから目を離すと、そこには赤い服にミニスカート、ふわふわの帽子をかぶった彼女が立っていた。 顎には真っ白なひげを蓄え、肩には袋を背負っているが、どう見てもそれはごみ袋にしか見えない。 明日はペットボトルの日やから捨てに行くとか言ってませんでしたっけ?てかそんなの背負わんで下さい。 「なにしてるんですか……?」 「もうすぐクリスマスだから、うちの本屋さん恒例のサンタコスプレですよ?」 いつから恒例になったんだよ、というツッコミを入れるのはやめにして…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2849%2d723%29%a4%... - 2014年02月11日更新

(41.1-169)光井先生と絵里の休日

仕事を家に持ち帰るのは日常茶飯事だったが、休日の午後、夕刻のこの時間もパソコンに向かって作業をするのは珍しかった。 愛佳は何杯目かの珈琲を片手にデスクトップを睨みつけ、キーボードを叩いた。 全く、公務員と言う生き物は堅物なせいか、やたらと書類の体裁にこだわる。 ハッキリ言って、内容が伝われば本来は外装などどうでも良いはずなのだが、どうもそうはいかないのが公務員と言う厄介な生き物だった。 イチイチフォーマットに合わせて資料をつくるなど、面倒なことこの上ない。 それが内部的なものならまだしも、保護者や教育委員…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2841%2e1%2d169%29... - 2014年01月18日更新

(38.5-339)新しい日々へ

  [[←PREV>http://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2837%2d606%29%b1%ab%be%e5%a4%ac%a4%ea%a4%ce%b6%f5%a4%d8]] 学校から帰って来た絵里の話を聞き、れいなは黙って天井を仰いだ。 れいなの知らなかった愛佳の過去。 たったひとりの生徒を愛し、なんとかして護ろうとした彼の信念がそこにはあった。 愚直とも言える姿は、教師としてではなくひとりの男としての責任を表していたのかもしれないと思う。 「光井先生……辞めん…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2838%2e5%2d339%29... - 2014年01月17日更新

(38.5-837)同じ空の下で

  [[←PREV>http://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2838%2e5%2d339%29%bf%b7%a4%b7%a4%a4%c6%fc%a1%b9%a4%d8]] 春の桜が咲き始めていた。 愛佳は車から降りると駐車場に咲いた桜の木をぼんやりと見つめた。 今年もこの季節が来たんですねと思いながら、カバンを片手に職員用靴箱へと歩く。 靴箱を開けると、そこには1通の封筒が入っていた。 愛佳はだれかのと間違えたのかといちど閉じるが、ネームプレートは「光井」となって…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2838%2e5%2d837%29... - 2014年01月17日更新

(36-630)追憶の空、君を憶う

  [[←PREV>http://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2836%2d457%29%ba%c7%b8%e5%a4%ce%b1%ab]] 「タバコ、吸ってたっけ?」 上から聞こえてきた声に、愛佳はふっと顔を上げた。 そこにいたのは、同僚の教師であり、片手には珈琲カップを携えている。 愛佳はそれを受け取ると、「違いますよ」と返した。 「体育館裏で吸ってた生徒がいたんで、預かったんですよ」 「あー……それって、あいつら?」 彼の言葉に愛佳は頷く。 受け取った珈琲…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2836%2d630%29%c4%... - 2014年01月16日更新

(37-606)雨上がりの空へ

  [[←PREV>http://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2836%2d630%29%c4%c9%b2%b1%a4%ce%b6%f5%a1%a2%b7%af%a4%f2%b2%b1%a4%a6]] 記憶の扉を閉めた愛佳は深く息を吐いた。 手の中の珈琲はもう、すっかり冷めている。 これは美味しくなさそうだなと思っていると鼻を啜る音が聞こえた。 まさかと思い顔を上げると、目の前の絵里が泣いていた。 「亀井先生……?」 愛佳は慌ててポケットからティッシュを差し出すと…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2837%2d606%29%b1%... - 2014年01月17日更新

(36-457)最後の雨

  [[←PREV>http://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2835%2d911%29%c2%e7%b9%a5%a4%ad%a4%ca%a4%a2%a4%ca%a4%bf%a4%ce%a4%bf%a4%e1%a4%cb]] 雨の降る土曜日の今日、愛佳はひとり、学校に来て試験問題を作成していた。 もうすぐ期末試験が行われるのだが、果たしてあの子はちゃんと勉強しているのだろうかとふと思った。 先週の月曜、れいなは絵里と向き合った。 なにを話したかまでは知らないが、火曜日…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2836%2d457%29%ba%... - 2014年01月16日更新

(35-911)大好きなあなたのために

  [[←PREV>http://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2835%2d414%29%b8%f7%b0%e6%c0%e8%c0%b8%a4%ce%a5%bb%a5%f3%a5%c8%a5%d0%a5%ec%a5%f3%a5%bf%a5%a4%a5%f3]] 亀井絵里は起きた瞬間に体のだるさを感じた。 なんだか熱っぽいなあと思いながらも、支度をする。 冬の朝は暗い。絵里はメガネをかけ、洗面台へと向かおうとしたが、ふらふらと膝から崩れ落ちる。 あれー、どうしたー?とお…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2835%2d911%29%c2%... - 2014年01月16日更新

(35-414)光井先生のセントバレンタイン

  [[←PREV>http://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2834%2d756%29%a4%c9%a4%a6%a4%ab%a4%b3%a4%ce%ce%f8%a4%f2]] 光井愛佳の最大のミスは、今日がバレンタインだということを忘れていたことだった。 朝学校に来てから、授業中、休み時間、放課後と、愛佳は生徒たちからバレンタインチョコを受け取った。 それらを無下に断ることはできず、とりあえず「お返しはできませんよ」と返答したものの、彼女たちは笑って愛佳に手渡してき…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2835%2d414%29%b8%... - 2014年01月16日更新

(34-756)どうかこの恋を

  [[←PREV>http://wiki.livedoor.jp/e6esr/d/%2834%2d552%29%b8%c0%cd%d5%a4%ce%b8%fe%a4%b3%a4%a6%a4%ac%a4%ef]] れいなは家庭科準備室の前でノックするのを躊躇っていた。 自分を奮い立たせて此処に来たは良いものの、結局、なにを言うべきか、答えは見つからなかった。 分からないままでも、とにかく進もうと思った。 だけど、具体的にどうすれば良いかは考えていなかった。 良くも悪くも、短絡的だと思うが、…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2834%2d756%29%a4%... - 2013年12月28日更新

(34-552)言葉の向こうがわ

  [[←PREV>http://wiki.livedoor.jp/e6esr/d/%2834%2d366%29%a4%bd%a4%ec%a4%be%a4%ec%a4%ce%c5%df%a1%a2%a4%bd%a4%ec%a4%be%a4%ec%a4%ce%c1%db%a4%a4]] 「次の授業なんだっけ?」 「えっとね…あ、日本史じゃん」 れいなが机に伏して目を閉じていると、近くでクラスメートの声が聞こえた。 つまらない英語の授業も半分夢の中で受けていたが、次は光井先生の日本史のようだ…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2834%2d552%29%b8%... - 2013年12月28日更新

(34-366)それぞれの冬、それぞれの想い

  [[←PREV>http://wiki.livedoor.jp/e6esr/d/%2833%2d506%29%c3%c6%a4%b1%a4%bf%c1%db%a4%a4%a4%ce%c0%e8%a4%cb]] 亀井絵里はかけていたメガネをいったん外し、目頭を押さえた。 パソコンの画面をずっと見続けていたせいで目はだいぶ疲れている。 こんなに真面目に作業しているというのに、一向に終わりが見えず、絵里は溜め息をついた。 「お疲れ様です、亀井先生」 頭の上から降ってきた声に、絵里がメガネ…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2834%2d366%29%a4%... - 2013年12月28日更新

(33-506)弾けた想いの先に

  [[←PREV>http://wiki.livedoor.jp/e6esr/d/%2834%2d120%29%b8%f7%b0%e6%c0%e8%c0%b8%a4%ce%c3%c2%c0%b8%c6%fc]] 「れいな…」 目の前には、真っ白いシーツの上に黒くて長い髪を振り乱しているさゆみ。 ああ、なんて彼女は美しいんだろうとぼんやり思いながら、れいなはじっとさゆみを見つめる。 どうして、どうしてこんなことになったのだろうと記憶を掘り起こし、れいなはほんの数時間前の出来事を反芻した。…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2833%2d506%29%c3%... - 2013年12月28日更新

(34-120)光井先生の誕生日

  [[←PREV>http://wiki.livedoor.jp/e6esr/d/%2833%2d209%29%b8%f7%b0%e6%c0%e8%c0%b8%a4%ce%c4%b4%cd%fd%bc%c2%bd%ac%ca%d4]] 4時限目の授業終了のチャイムが鳴る5分前に光井愛佳は職員室へと戻ってきた。 職員室は閑散としていた。他の先生方はまだ授業中であったり、購買部に弁当を買いに行ったりしているようだ。 愛佳も混雑する前に購買部へ行こうと教材を机の上に置くと、そこには一枚のメモが…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2834%2d120%29%b8%... - 2013年12月28日更新

(33-209)光井先生の調理実習編

  [[←PREV>http://wiki.livedoor.jp/e6esr/d/%2833%2d174%29%cd%a5%a4%b7%a4%a4%c1%db%a4%a4%a1%a2%cd%a5%a4%b7%a4%a4%b1%b3]] 試験の採点を終えてぐっと伸びをしたとき、光井愛佳の鼻はなにやら良い匂いを感じた。 なんの匂いだろうと思考を巡らせていると、今日は亀井絵里のクラスが、家庭科の調理実習であったことを思い出した。 そういえば、先日もうちに来て、キッチンでがんばって練習していたっ…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2833%2d209%29%b8%... - 2013年12月28日更新

(33-174)優しい想い、優しい嘘

  [[←PREV>http://wiki.livedoor.jp/e6esr/d/%2832%2d576%29%a4%b5%a4%e6%a4%df%a4%ce%c1%db%a4%a4%a4%c8%c5%df%a4%ce%b6%f5%ca%d4]] れーなにキスしたいって、もっと傍に居たいって、ただ単純にそう想うの。 放課後の家庭科準備室内にふたりの吐息が響く。 れいなと絵里は幾度となく唇を重ね、舌を突き出して互いを求めた。 「んっ…ふぁっ…せんせぇ……」 「れーなぁっ…んっ」 絵…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2833%2d174%29%cd%... - 2013年12月28日更新

(32-576)さゆみの想いと冬の空編

  [[←PREV>http://wiki.livedoor.jp/e6esr/d/%2832%2d310%29%b5%ad%b2%b1%a4%ce%cc%c2%cf%a9%ca%d4]] 風が吹き抜ける屋上で、れいなはぼんやりと青空を見上げていた。 冬の空は空気が澄んでいるせいか、何処までも青くて高い。 「サボり発見なのー」 後ろの扉が開いたかと思えば、そこにはクラスメートのさゆみが笑顔で手を振っていた。 れいなは彼女を認めると、「よっ」と手を上げて応えた。 「さゆがサボりなんて珍…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2832%2d576%29%a4%... - 2013年12月28日更新

(32-310)記憶の迷路編

  [[←PREV>http://wiki.livedoor.jp/e6esr/d/%2832%2d184%29%c5%df%a4%ce%bb%cf%a4%de%a4%ea%ca%d4]] ―――記憶の迷路に囚われた そう言えば聞こえが良いのかもしれないけど、単純に忘れることができないだけ。 過去に縛り付けられて、捨てることも進むこともできないのは、いまでもまだ、あの人が好きだからかもしれない。 だれもいない図書館で、愛佳は日本史に関する書籍を探していた。 愛佳はこの高校の図書館…

https://seesaawiki.jp/w/e6esr/d/%2832%2d310%29%b5%... - 2013年12月28日更新

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