90式戦車
陸上自衛隊公式サイトより転載
ご注意：他人の著作物を引用する場合は、このように引用元の明記をお願い致します。(...【ウィキの書き方】より抜粋）
90式戦車
【INDEX】
90式戦車データ
90式戦車プロフィール
90式戦車ストーリー
90式戦車ウンチク
90式戦車アイテム
90式戦車メモリー
◆【90式戦車データ】
◇呼称：90式戦車（きゅうまるしきせんしゃ）
◇登場作品：ゴジラvsビオランテ(1989)（89式戦車）
ゴジラvsデストロイア(1995)
ガメラ2 レギオン襲来(1996)
ウルトラマンティガ(1996)（TPC中型戦車）
ウルトラマンダイナ(1997)（TPC中型戦車）
ウルトラマンティガ&ウルトラマンダイナ 光の星の戦士たち(1998)（TPC中型戦車）
ウルトラマンガイア(1998)（G.U.A.R.D.中戦車）
ゴジラ2000ミレニアム(1999)
ヴィジュアル・バンディッツ(2000)
ウルトラマンガイア ガイアよ再び(2001)（G.U.A.R.D.中戦車）
ウルトラマンコスモス(2001)
ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001)
ゴジラ×メカゴジラ(2002)
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS(2003)
GODZILLA FINAL WARS(2004)（EDF戦車）
星間特捜アサルトマン(2004)
戦国自衛隊1549(2005)
モーレツ怪獣大決戦(2005)
ウルトラマンメビウス(2006)
生物彗星WoO(2006)
長髪大怪獣ゲハラ(2009)
深海獣雷牙(2009)
MM9−MONSTER MAGNITUDE−(2010)
デスカッパ(2010)
ネギマン(2011)
ウルトラゾーン(2011)
へんげ(2012)
THE NEXT GENERATION パトレイバー(2014)
大怪獣モノ(2016)
空想特撮怪獣 巨人創造LEDX(2016)
シン・ゴジラ(2016)
シン・ウルトラマン(2022)
他、90年代後半以降の自衛隊協力作品など
◇通称：キュウマル(90)
◇全長：9.8m
◇全幅：3.4m
◇全高：2.3m
◇乾燥重量：50t
◇製作：三菱重工
◇武装：ラインメタル120mm44口径滑腔砲・12.7mm重機関銃M2・7.62mm主砲同軸機関銃
◇最高速度：70km/h（整地）
◇機関：10ZG32WT液冷V型10気筒ターボディーゼル 1500HP
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◆【90式戦車プロフィール】
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◆【90式戦車ストーリー】
74式戦車の後継として開発された、戦後第三世代型国産戦車にして、お手ごろな価格でしかもその性能はトップクラスな非常に優秀な戦車。
武装はAPFSDS（装弾筒付翼安定徹甲弾）を運用可能な、ドイツのラインメタル社からライセンス生産している120mm44口径滑腔砲（かっこうほう。砲身の中に溝がない砲のこと）。
1500馬力のエンジンが叩き出す高速度。
120mm砲弾を食らっても貫通されない重装甲。
完全な行進間射撃を可能にした日本製の優秀なベトロニクス（電子機器）。
しかしやはり怪獣は止まらなかった。
ゴジラXメカゴジラでは陣地の先頭にいた90式がゴジラに蹴飛ばされ、後方に布陣していた90式の上に落下。
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◆【90式戦車ウンチク】
74式戦車の後継として開発された国産の、いわゆる戦後第三世代型戦車。
この90式戦車をもって、かつては戦車後進国であった日本は世界に追いつき、勢いのままトップレベルに立ったと言っても過言ではない。
詳細な解説よりも前に、90式戦車にまつわる誤解をまず解いておきたい。
まず、『90式戦車は性能が悪いくせに値段だけは高い』もしくは『性能はいいかもしれないが値段が高すぎる』という誤解である。
後述するように、90式戦車の能力は非常に高く、世界トップクラスである。また、値段も性能と見合わせての世界の標準から考えると普通もしくは安いくらいである。
事実、90式戦車の現在の調達価格は8億円ほどなのに比べて、フランスのルクレールは10億円、イギリスのチャレンジャーは11億5千万円といわれており、安いといわれていたアメリカのM1戦車も最新のM1A2ではかなり高くなっている。
次に『重すぎてほとんどの橋が落ちる』という誤解。
これは少し想像していただければ分かっていただけるだろう。あなたは車社会たる日本の1級国道のどこかの橋や高速道路が重量オーバーで落ちたという話を聞いたことがあるだろうか。現在の日本においては大型トレーラーや大量の乗用車によって50トン程度の負荷が橋にかかるのは日常茶飯事である。
戦車輸送車に乗せた場合はひとつの橋桁に1両だけ、といった工夫も必要になってくるだろうが、ともかく問題があるほどではない。
次に『個人携行火器で簡単に撃破されてしまう』という誤解。
これは皮肉にも自衛隊が撮影協力した映画「戦国自衛隊1549」が誤解の発端。
この映画の中で、斜め前方から携帯用の84mm無反動砲（カールグスタフM2）で狙撃され、ただの一撃で撃破されてしまうシーンがあった。
本来戦車の防御力は、正面を中心とした前方からに対するものがもっとも強くできているものであるが、こともあろうにそこを一発で撃破されてしまったので「高い税金を使ってそんなに弱い戦車を作っているのかとの誤解が出れば困る」という真面目な意見も出されたらしい。
実際には90式戦車の装甲防御力は優れていて、もっとも防御力の強い砲塔前面装甲などは、至近距離から自分の持っているのと同じ120�丱�ラスの戦車砲で狙撃されても数発は耐えるほどの優れた防御性能を持っている。これは実際に実弾を使った試験で立証されている。
ただ、いくら優秀な戦車とはいえ、車体の全ての部分が同様に鉄壁の防御装甲を持っている訳ではなく、部位によっては弱い部分ももちろんある。また個人携行対戦車火器の発達は著しく、84�弌�100�丱�ラスの個人火器でも優れた対戦車能力を持つものがあるため、武器の選定や狙い所が適切であれば、個人携行火器で戦車を撃破することは充分可能であり、それは90式戦車に限らず欧米の最新型戦車であっても例外ではない。
最後に『エアコンがついている。贅沢だ』という誤解。
これは「エアコン」の意味を誤解したものである。戦車に搭載されている「エアコン」は一般家庭によくある「エアコン」ではなく、対NBC兵器（核・生物・化学兵器）用の防御装置である。冷房機能は、ない。
現在の戦車にはエアコンが装備されていないほうが珍しい。
以上、主要な誤解を解いた。以下、本車の解説である。
1977年に部分試作が開始され、その後80年代後半に試作車での実験を繰り返しながら改良を重ね、1990年に「90式戦車」として採用された。
そのデザインはこれまでの61式戦車や74式戦車と大きく違い、特に殆ど傾斜がない、すなわち避弾径始を施していない砲塔が目を引く。これは昨今の戦車砲性能向上と弾の改良に伴い、少々装甲を斜めにしたところで殆ど効果がないのが判明したためである（意味を持たせるためには80度もの傾斜をさせなければならないとされ、現実的ではない）。
直線と平面で構成すればそれだけ工作が簡単になって生産効率が向上するため、ほぼ完全に避弾径始を廃止している。
余談だがそのせいでドイツの戦車であるレオパルト2とよく似た外見になってしまい、一時期『パクリである』とされたこともあった。現在ではこれは事実無根の批判であったことが明らかになっている。
武装は西側世界の標準武装である44口径120mm滑腔砲で（東側は125mm砲を採用しており、イギリスのチャレンジャー2は120mmライフル砲を採用している）、APFSDS（装弾筒付翼安定徹甲弾）を使用することによって非常に高い貫徹能力を誇っている。なおこの弾は発射後、弾芯という部分だけが残って飛んでいくのだが、自衛隊はこの部分にタングステンを使用している。
他に戦車の基本中の基本である、車上の12.7mm重機関銃と、主砲と同軸上に7.62mm機関銃が装備されている。
主砲への装填は自動装填装置による機械力で行われ、搭載弾数32発中17発は自動的に装填される。それを撃ち尽くした後は手動で装填しなければならないため発射速度は落ちると思われる。
この自動装填装置の採用によってそれまで必要だった装填手が不要となって乗員数は従来の4名から3名へと減少。これは1人分のスペースを削ることで砲塔を小さくし前面投影面積を減らすことで防御上有利とされる。
一方で、故障したり撃破されて下車したときにそれまで4名だったのが3名になるのは警戒や戦闘行動などで非常に不利とする見方もあり、一長一短といえる。ちなみにアメリカの主力戦車M1は自動装填装置を採用せず、装填手が手動で装填している。
防御能力は74式戦車から大きく向上し、最新の複合装甲（単なる鋼鉄の塊でなくチタニウムやファインセラミックスを挟むことでさらに防御力を向上させたもの）を採用、試験では300mの距離（これは120mm滑腔砲では殆ど速度が減退しない距離のため、実質ゼロ距離と考えてよい）で発射された120mm砲弾を数発耐えたとされている。
その他、誘爆から乗員を守るため弾薬庫と乗員スペースの隔離、消火装置の設置、キャタピラのサイドスカート、など様々な防御手段がとられており、生存性は大きく向上した。
エンジンは世界水準を超える性能で、このサイズと重量で1500馬力というのは他には見られない高性能である。戦車としてエンジンの小型軽量大出力は追求すべき理想であるが、世界的に見ても理想に近いエンジンと言える。
70年代前半と80年代後半では電子機器のめざましい発展もあって、高度な夜戦能力はもちろんのこと、非常に優秀なスタビライザーと射撃統制装置、演算装置を用いることでロックオンした敵に向けてずっと砲を固定することが可能となり、自衛隊の高い練度とあいまって、行進間射撃（移動しながら撃つこと）でも非常に高い主砲命中率を誇っている。その精度の高さたるや、アメリカのヤキマ演習場にて3000m彼方の標的に向け行進間射撃を行い初弾命中、アメリカ軍関係者の度肝を抜いたといわれている。
一方で今日の現代戦において必要不可欠なデータリンクの要、C4I（Command Control Communication Computer and Intelligence：指揮・統制・通信・コンピューター・情報）能力が設計段階から組み込まれていない。これについては90式戦車以前に採用に漕ぎ着けた諸外国の主力戦車でも同じである。が、90式戦車採用から10年も経過すると西側諸外国は主力戦車の近代化改修を推し進め、その過程でC4I能力を付与した主力戦車が増えていくにつれ、必然的に90式戦車のC4I対応の遅れが目立つようになる。陸自側も遅れについては認識しており、一時的な是正処置として「戦車連隊指揮統制システム（T-ReCs）」の追加改修がされるようになったものの、本格的なC4I能力の搭載は後継である10式戦車まで待たなければならなかった。
保有数についてもその運用思想と車体特性から北海道を中心に配備が進められ、本土では富士教導団が保有するのみである。これは奇しくも90式戦車が採用された翌年（1991年12月）には最大の仮想敵国であったソビエト連邦が崩壊。長らく続いた冷戦構造が終焉を迎えたことで、ソ連軍戦車部隊による大規模侵攻の脅威がほぼ無くなった。このことから調達数の削減を余儀なくされ、2009年度までの保有数は合計341両ほどに留まる。（ソ連崩壊後も北部方面隊が保有する74式をすべて90式に更新する予定だったが平成25年度からは10式戦車に更新するよう方針変更がされた）
このため、平成22年度から後継である10式戦車の調達が開始（後述）されたとはいえ、陸自機甲科戦車部隊全体の比率から言って74式戦車が主力というのが実状である。
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◆【90式戦車アイテム】
★ ガレージキット情報 ★★★★★★
スケールモデル一般では、一番有名なのは、タミヤ製1/35のプラモデル。当時、平成ガメラの映画公開に合わせたように発売されたこのアイテムは、以降、90式戦車のスタンダード・モデルになったと言っても過言ではない。
現在はディスプレイモデル、92式地雷処理ローラー付のものなどのバリエーションがある。専用のエッジングパーツ（金属部品や、モデルカステン製の分割キャタピラ etc.）なども豊富に販売されている。
またタミヤよりも小スケールであれば、アオシマ製、アリイ製のスケールモデルがあるが、いかんせんディテールが甘い。
また、デルプラド社「世界の戦車」のNo.1に、この90式戦車がある。このシリーズは、1/60スケールに統一されており、1/64サイズのミニカーと丁度あう大きさだが、コールドキャスト製のため、かなり「ゆるい」出来。
細かい仕上がりのモノは、フジミ製の1/76シリーズや、ピットロード製の1/72スケールのもの（これは、未完成品と同時に、完成品も販売されたが、高価）がある。
怪獣ファン注目の逸品は、タカラ製：WTM（ワールドタンクミュージアム）シリーズ第４弾の自衛隊シリーズのモノ。定価=250円。
「単色迷彩、冬季迷彩、ドット迷彩」の三色があり、1/144ながらすばらしい仕上がり（逆に、1/144でよくココまで...の感あり）。原型師の「谷」氏のセンスが光る逸品である。
手のひらに乗るほど小さく、かつ鉄道模型Nゲージのストラクチャーや、30cmの怪獣たちと同スケールのため、ズラリと並べ、怪獣と対峙させて楽しめるため、ファンは何十台！も収集して、防衛隊を作成している。
（このWTM90式戦車には、シークレットアイテムで、稜線射撃＝斜めの車高 スタイルのものや、戦車長付きの大戦略エディション版もある。）
また、コナミも、同スケールの「陸上自衛隊装備大全」を、ベース付きで発売しているが、タカラ製、WTM（ワールドタンクミュージアム）よりディテールの甘さが目立つ。しかし、92式地雷処理ローラー付のものなどの貴重品？もラインナップされている。
※追記ー２０１４/９/３０
新たにワールドタンクミュージアムキット（ＷＴＭＫ）
シリーズ第二弾「陸上自衛隊編最新装備車両」において再登場した。
同ラインナップに於いて唯一の二回目の製品化であるが、
金型は新規であり、１０式や機動戦闘車と比べてもそん色ない。
旧シリーズの品薄に困っている方は、店頭へ急がれたし。
今回は「最新装備車両」と銘打っていたので６１式や７４式は無かった。
シリーズの末長い発展と、８７式ガンタンクや８９式ライトタイガーなども
新規金型で復活する事を願う。
★ トイ情報 ★★★★★★
写真
「■■■：▲▲▲▲▲」より
ご注意：他人の著作物を引用する場合は、このように引用元の明記をお願い致します。(...【ウィキの書き方】より抜粋
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◆【90式戦車メモリー】
●戦車に32発もの装弾数があるとは知らなかったです・・・。ウルトラマンガイア(1998)の我夢隊員はチームハーキュリーズ戦闘車両の弾薬運びを手伝わされていますが、その時の弾薬が確か900キログラム。まあじっさいの戦車部隊には弾薬をあつかうフォークリフトとかもあるんでしょうが、それでも大変っぽいです。戦車も怪獣とやりあう事になれば全弾撃ち尽くすぐらいの激戦が予想され、何度も弾運びする事態になりかねず、絵空事とはいえ整備担当者に同情します。
●ウンチクの項にある『90式戦車にまつわる誤解』は興味深いですね。1988年頃に登場した田中芳樹氏の小説、『創竜伝2』には、さんざん新型戦車をこき下ろす記述があります。高い、橋が落ちる、も書いてありました。ちなみに登場した新型(近未来ものだから現行の)戦車は、渡河中、川底の岩に当たっただけで沈没して登場人物をあきれさせていました。あれはまだ制式採用されていない頃の風評を元に書かれたのでしょうか・・・。まあ田中氏は元々てきとうでいいかげんな発言で有名で、そんな事は多々ある欠点のごく一部ですし、それを認めた上で自分は田中ファンなのでかまわないですが、戦車の話は今になって聞くとそれなりに面白いです。
●砲弾重量に関してですが、アメリカ軍の戦車で使用している同口径の戦車砲弾が1発18.7kgと発表されています。自衛隊で使用されている砲弾の重量は発表されていませんが、おそらく似たような重量です。弾薬庫への装填風景を見ても、戦車の側まで砲弾を運んできた後は数人の隊員によるリレー方式で、1人で抱えられる程度の重量であることが伺えます。といっても、20kg近い砲弾を持ち上げ、装填する作業を何度も続けるわけですから重労働であることに違いはありませんが。
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2022年05月15日(日) 13:18:13 Modified by ID:aExPZ6i4MQ
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