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- キーボードといっても音楽のではなく、パソコンのキーボードのことです。
- 昨今はパソコンの低価格化に伴い、最もコストが削りやすいキーボードがそのターゲットとなっています。感触が悪い、キーの同時押し認識数が少ない、耐久性が低いなどの問題が現れてくる中、単品売りされている高品質なパソコンのキーボードにこだわりを持つ人たちが日々語らいを続けております。
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長く使う物にお金をけちるのは愚かなことです。2万で買っても10年使えば1年あたりでわずか2000円です。1万5000〜2万出せるなら、まずRealforce一択。同時押しが多く、過酷な使用が想定されるゲーム用途ならメカニカルキーボードかRealforceを選択した方が無難。(ほとんどのメンブレンでは同時押しは3つまでしかできません)
スイッチ表記解説(メン=メンブレン、メカ=メカニカル、静電=静電容量無接点)
スイッチ表記解説(メン=メンブレン、メカ=メカニカル、静電=静電容量無接点)
5000円以下 | スイッチ | 実売価格 | 説明 |
富士通 FKB8811シリーズ | メン | 4-6000円 | 106日本語配列、PS/2またはUSBインターフェイス、カーブドステップスカルプチャ構造。富士通製のメンブレンは耐久性がよいとの定評がある。タッチに硬質感はないが、独特なソフトな感触はファンも多い。 |
Solidtek ACK-230 | メン | 2-3000円 | 配列・タッチ共に良く安価だが、最近では故障報告が多いので少々株を下げているため避けた方が無難。今のところこの価格帯にまともな物がないのでリストに残っているだけ。 |
5000円〜1万円 | スイッチ | 実売価格 | 説明 |
EZ・Digix EZ-KB108C02-BK | メカ | 5980円 | 日本語108配列。USB接続。スイッチはCHERRY茶軸。クレバリー・ZOA専売品。DATACOMPのDCK100がOEM元。 |
アーキサイト I-T TOUCH | メカ | 7000円 | テンキーレス。日本語91と英語87配列があり、スイッチもCHERRY黒・茶・青軸の3種あり、合計6種から選択が可能。 |
FILCO Majestouchシリーズ | メカ | 7-9000円 | CHERRY黒・茶・青軸スイッチ。スイッチ種別の他、印字の有無、テンキーレス、無線など好みに応じて選択できる多様なモデルがある。ただしチャタリング症状の報告があるため、購入後に問題が発生した場合にはすぐにFILCOに問い合わせること。cchattttterを使用するとある程度は回避できる。 |
1万円以上 | スイッチ | 実売価格 | 説明 |
東プレ Realforceシリーズ | 静電 | 1.4-2万円 | 日本製、静電容量無接点方式で長寿命かつ確実な入力性能。指ごとに重さの異なる荷変重キーに完全nキーロールオーバー(PS/2接続版)と最高性能が詰め込まれている。業務用途にも使用される物と同じ物で、金融機関の端末やATM等に採用されている。価格は今どきのキーボードにしてはかなり高め。日本語、英語、キー印字無し、テンキーレスなど様々なラインナップが存在する。現在手に入るキーボードの中では、紛れもなく最高品質クラスといえる。 |
FKB8540 リベルタッチ (Libertouch) | メン | 1.2-1.7万円 | 高品質なメンブレンキーボードを製造することで定評のある富士通製。スプリング代わりのラバーを変更することによってユーザーの好みに応じたキーの荷重変更が可能という特徴を持つ。 |
HHKB Professional2 | 静電 | 2万円 | ハッピーハッキングキーボードと読む。東プレOEM品で性能やタッチはリアルフォースと同じく高品質。テンキーはおろかファンクションキーやカーソルキーさえも排したコンパクトな設計で、配列がUNIXユーザー向き。安価でカーソルキーの付いたHHKB Lite2という製品もあるが、Liteのスイッチはメンブレンなので注意。 |
KINESIS Contoured | メカ | 3-5万円 | 形状・キーがお椀型に配置されている特殊なエルゴノミクスキーボード。その構造上、ホームポジションに手を置いたまますべてのキーが打鍵できる。CHERRYスイッチ。大柄な人が多い海外向け製品なので「指が短い自分に合わなかった」という人も。指の長さが問題なければ最高? Kinesis Wikiも見よ。 |
μTRON(マイクロ・トロン) | 静電 | 5万円 | 東プレ製の静電容量スイッチ。USB接続。日本人に合わせたキーピッチ17mm。左右分割形状。エンターキーを中心に配置するなどのTRON規格品。高品質高性能ではあるが非常に高価。 |
スイッチ自体は電気的な接点方式のことを指す。よく勘違いされるが打鍵感を作り出すのはスイッチではなくアクチュエーターになる。ただ、メンブレン式デスクトップ用なら大半がラバードームを用いているなどの一般的な傾向はある)
- メンブレン
薄い塩ビの板に導電回路を印刷し、スペーサを間に挟んで2枚重ね、キーを押すとスペーサーで離れていた導電回路が接触することによってスイッチを入れる。低コストで製造が容易のため、価格は非常に安い。反面、耐久性はあまりよくない。特にFPSゲーム用途などでキーを押しっぱなしにすることが多い場合には故障が早くなる傾向があるらしい。スイッチの特性上ロールオーバー(同時押し)数は低く、ごく一部の例外を除いては3キー程度しかサポートしていないため、ゲーム用途などには向かない。キーの下部にビニールのシートが収まっている関係上、打鍵感は非常にソフトで、強く打ち込んでも指が痛くなりにくい。 - メカニカル
キーひとつひとつに昔ながらの機械式スイッチが入っている物。長押しなどの過酷な使用にも耐え、一部のキーが故障してもキースイッチを普段使わないキーの物と入れ替えることによって修理が可能という利点もある。スイッチ自体の耐久性もメンブレンの数倍はあるといわれている。コントローラにも疑似nキーロールオーバーが使われていることが多く、メンブレン式よりも多くの同時入力・連続入力に対応する。ただし部品点数が非常に多くなるため高額になりやすい。国産は人件費などの高騰で価格競争力を失い全滅し、今では新品を手に入れるのはほぼ不可能。かつての国産メカニカルキーボードは90年代中頃までは3万円くらいで売られていたが、現在では1万円ほどで買える台湾や中国からの委託製造品がほとんど。構造の違いによって様々なタッチがあり、好みに応じて選択できるのも魅力。 - 静電容量無接点方式
基板上の電極間の静電容量の変化を読み取ってスイッチのオンオフを判断するという変わった方式の物。接点が存在しないため、事実上の寿命はキーを支えるゴム椀が断裂したりコントローラー自体が壊れるまで続く。高い信頼性のため銀行のATM等にも使われる。高い入力確実性ゆえに文字を大量に入力したり、ゲームで酷使する人に向いている。東プレのリアルフォースシリーズや、そのOEM製品(Happy Hacking Keyboard Professional2等)で採用されている。これらはキーボードカテゴリで数少ない日本製であり、市価15000円以上という高価な部類の製品となるが、本来キーボードとは3万円するのが当たり前だったのでこれでも十分安いと考えることも出来るかもしれない。タッチとしては押し下げはゴム椀が使用されているのでメンブレンと大差なく、底突きはメカニカルに似ている。
- キーの押し下げがスムースな物を選択する。
キーの押し下げに奇妙な引っかかり感があったり軋み音が発生する物が存在する。高品質な物ではキーに対して斜めに押してしまってもスムースに押し下げがなされるが、粗悪品ではギリギリと引っかかるような感触が起きてしまう。これは打鍵ミスを誘発するので避けるのが無難。この症状はロジクールやマイクロソフトの製品群によく見られる。
- 剛性が高い物を選択する。
基板に鉄板が仕込まれていると全体の剛性が向上し、打鍵時に基盤がたわんだりして打鍵の妨げになるようなことが少なくなる。ただし鉄板が入っているから良いという物ではなく、筐体自体の強度を高くして基板を構造で支えるように設計され、トータルでの剛性を高めたキーボードも存在する。しかしながら鉄板が仕込まれているキーボードは物によっては音が響くため、深夜やオフィスなどで使用する際には周りに迷惑がかかることもある。そして硬いタッチは指に負担をかけることもあるので好みによっては回避する人もいる。
- 用途にあったスイッチを選択する。
テキストだけなら信頼性の高い物の中から打鍵の感触で選んでもいいが、ゲームなどで使用する場合にはスイッチの種類にも影響がある。メンブレンスイッチは押しっぱなしにすると基板が加熱たりして短期間で破損してしまうことがあるので、押しっぱなし状態が多いゲーム用途の場合にはメカニカルや静電容量方式の物を選択するのが無難。
- 同時押しについて。
一般的なメンブレンキーボードは同時押しの認識数が3前後しかない(構造上、その程度しか本来必要ではない)ので、複数キーを押す必要がある場合には、認識数を超えたキーは、あるいはそれ以下でも組合せによっては無視されてしまう。FPSゲームや音ゲーなどでは6キーくらいの同時押しをサポートしている物を選択するのが望ましい。メンブレンは3前後だが、一般的なメカニカルは(こちらも構造的な理由から)6前後の同時押しを認識し、それ以降の同時押しをした場合には最初の一つめの入力が解除されて以降の入力が認識されるようになる「疑似nキーロールオーバー」という機能が装備されたコントローラーが採用されていることが多い。リアルフォースなどは、PS/2インターフェイス版は全キーの同時押しの「完全nキーロールオーバー」という物をサポートしている。ただしUSB版は、USBの仕様で、6キーまでしか報告できない。より詳しくはキーボードの同時押しについて
- 信頼性の高いスイッチの物を選択する。
粗悪な品質のキーボードは経年劣化が早く、そうなると打鍵しても入力を認識してくれない場合がある。品質の良さで定評のあるスイッチは、メンブレンはNMBや富士通、メカニカルはALPSやCHERRY、静電容量は東プレなど。これらの純正品もしくはOEM製品が良い。
- 価格の高い物がイコール良い品ではない。
一般的に価格の高い物は良い品であるということが多いが、キーボードに限ってはそうでもない。8000円もする有名メーカーのキーボードが2000円で買えるマイナーな物よりも劣ることはよくある。こういった低品質高価格品はマルチメディアキーボードなどと呼ばれる物に非常に多い。よけいな機能を増やしたためにコストが上昇し、肝心のキーボードの打鍵感や入力確実性はおろそかにされている本末転倒な物である。だから可能な限りネットで情報を集め、店頭で試打してから買うのが無難。
クリック音 | キーを押したときに発する「カチカチ音」のこと。タクタイル感と誤用されることが多いので注意。カチカチと音がする物がメカニカルキーボードであると思われがちだが、それは誤りである。音が出るのは音を出すための機構が備わっているだけ。メンブレンキーボードでも音の出る物は存在する。 (類)クリック、カチカチ音 |
タクタイル感 | キーを押す途中で感じる引っかかり感のこと。これによってスイッチの入るタイミングを触覚としてユーザーに伝え、タイプミスを減少させる。 (類)タクタイル |
リニア | タクタイルと異なり、キーを押すときにひっかかり感のない、ただスプリングを押しているだけのようなストレートな感覚の物のこと。 |
パンタグラフ | ノートなどに使われている機構だが、スイッチの種別ではなく伝達機構のこと。電車のパンタグラフのようなばね構造でキートップを支えている。パンタグラフキーボードのスイッチには通常メンブレンが使用されている。 |
CHERRY (チェリー) | ALPS撤退後でも高品質メカニカルスイッチを生産し続けているドイツのメーカー。 スイッチの種類としては、硬い方から、黒軸、赤軸、茶軸、青軸がある。違いについては、これらの語で検索せよ。 |
ALPS(アルプス)スイッチ | 現行品で「ALPSメカニカルスイッチ」「ALPS社製キースイッチ」と表記されている物。ALPS刻印あり。ALPS簡易軸のことだが、アルプス電気が製造しているわけではない。 |
ALPS簡易軸 | 以前からあるALPSスイッチとは異なり、部品が簡略化された物。部品精度が従来の物よりも劣るようで、ガチャガチャ感が大きい。だが簡易軸の方がキーの入りと戻りがスムースだという意見もある。 |
ALPS偽軸 | ALPSメカニカルスイッチの中国製海賊版?作りが単純で精度が低い。偽ALPSともいわれる。?特にALPSスイッチとは接点ユニットの構造が違い脆弱。 (類)偽ALPS |
杵(きね) | エルゴノミクスキーボードを生産するキネシス(KINESIS)の略 |
タッチタイピング | キーボードの盤面を見ずにキーを打つこと。 (類)タッチタイプ |
ブラインドタッチ | タッチタイピングと同義だが和製英語らしく、海外では通用しないとか。 |
チャタリング | 接点の劣化等で一回の打鍵で複数回の文字が入力されてしまう故障。 (類)チャタ。チャタる。 |
マジェ | FILCOのマジェスタッチというキーボードの略。 |
リアフォ | 東プレのRealforceシリーズのこと。 |
Q:よく言われるUSB接続キーボードの問題点とはどんな物でしょうか。
A:以下のような制限があります。
Q:1回キーを押しただけで2〜3個の文字が一度に入力されてしまう事があります。
A:チャタリングと呼ばれる故障です。接点の不良やコントローラの不具合でそういった症状が現れる場合があります。FILCOのMajestouchにはその症状が多く報告されています。有志が作成したマジェスタッチ チャタリング対策ソフト「cchattttter(Windows専用)」がありますので、それを使用してみてください。
Q:USBとPS/2両対応のキーボードがありますが、変換コネクタを使えばどのUSBキーボードでもPS/2で使える?
A:無理です。両対応の物はコントローラにどちらでも使えるような信号を出せるような機能が付加されているので使えるだけです。どちらにでも対応させたいのなら、PS/2のキーボードを買い、PS/2→USB変換アダプターを取り付けるなどすれば両対応にできますが、あまり意味のない行為といえるでしょう。
A:以下のような制限があります。
- 対応していないキーリマップソフトがある(猫まねきとか)
- BIOSのキーボードから電源を入れる機能が使えない場合がある。
- 古いマザーでBIOSに入る場合はPS/2接続のキーボードでないと無理。(USB対応の新しいマザーでも時折トラブルを聞く)
- 英語⇔日本語のドライバの入れ替えができない。
- USBの仕様による制限(同時押し認識は6キーまで)のため完全nキーロールオーバーに対応できない。
ただ、USBでしか接続できない場合もあるだろうし、メーカー製を使っている人は将来性を考えてUSBという人も居る。ノートに繋げたりゲーム用途だったり、WinでもMacでも使えるとか、PC起動したまま自由に接続したり外したり、二台繋げたり、とUSBのメリットもいろいろ。
Q:1回キーを押しただけで2〜3個の文字が一度に入力されてしまう事があります。
A:チャタリングと呼ばれる故障です。接点の不良やコントローラの不具合でそういった症状が現れる場合があります。FILCOのMajestouchにはその症状が多く報告されています。有志が作成したマジェスタッチ チャタリング対策ソフト「cchattttter(Windows専用)」がありますので、それを使用してみてください。
Q:USBとPS/2両対応のキーボードがありますが、変換コネクタを使えばどのUSBキーボードでもPS/2で使える?
A:無理です。両対応の物はコントローラにどちらでも使えるような信号を出せるような機能が付加されているので使えるだけです。どちらにでも対応させたいのなら、PS/2のキーボードを買い、PS/2→USB変換アダプターを取り付けるなどすれば両対応にできますが、あまり意味のない行為といえるでしょう。
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画面下に出る広告がめっちゃウザいです。途中で読むのを断念しました。良記事そうなのに残念
μTRON(マイクロ・トロン) 静電 5万円 東プレ製の静電容量スイッチ。USB接続。日本人に合わせたキーピッチ17mm。左右分割形状。エンターキーを中心に配置するなどのTRON規格品。高品質高性能ではあるが非常に高価。
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