バイバニラ

No.584 タイプ：こおり
通常特性：アイスボディ（天気が「あられ」の時、毎ターン終了時にHPを最大値の1/16ずつ回復する・あられのダメージを受けない)
　　　　　ゆきふらし(天気を5ターンの間、「つめたいいわ」を持たせた場合は8ターンの間「あられ」状態にする)
隠れ特性：くだけるよろい（物理攻撃を受けると防御が1段階下がり、素早さが2段階上がる）

	ＨＰ	攻撃	防御	特攻	特防	素早	合計
バイバニラ	71	95	85	110	95	79	535

ばつぐん(4倍) ---
ばつぐん(2倍) ほのお/かくとう/いわ/はがね
いまひとつ(1/2) こおり
いまひとつ(1/4) ---
こうかなし ---

バニプッチを始めてみた時、まあ氷ポケモンだなってのは分かった。
でも、まさかアイスになるなんて、その時は考え付かなかったんだ・・・・・・。
アイスクリームが草むらに潜んでいる世界観。違和感パネェ。
マングースが繁殖したとか、カメが生体系を作りだしたとかそういうレベルじゃねーぞ。
捨てたアイスクリームが生物になって河原で飛び跳ねる現象をがよく見られるようになったらこの世の終わりである。

能力としては、びっみょ～うである。
まず優れているのは特攻だが、攻撃範囲は氷+鋼+虫という劇的な狭さ。
かつ特攻だけならグレイシアに負けている。
物理攻撃も高く、これは氷単としては最高だが攻撃範囲は氷+ノーマル。
しかもあえて氷単にこだわらないのであれば、氷の物理アタッカーとしては何よりマンムーが優秀。
特性アイスボディを活かした無限型なら、たった１の差ではあるがオニゴーリの方が速い。
耐久は僅差で勝っているが、攻撃タイプの氷で耐久をするにはよほど優れた数字でないと受からないし、再生回復もない。

なんというか、生態系面での世界観にダメージを与えながら登場した割に、実用性は今ひとつという困ったちゃんである。
悪いところは上がりがちだが、こおりのつぶて、ぜったいれいど、つららばり、ミラーコートなど、
ダメージを与える以外の側面が優れている攻撃技は氷に要求される部分は割と満たしている。
無限型にしても過去作で独占していたトドゼルガより速いのだし、やってやれない事もない。

種族値の割に就職先は探してやらなければ見つからないが、使えば使えるポテンシャルはもっている、はず。

第六世代にて

グレイシアを差し置いて、氷の特権技フリーズドライを習得。
フリーズドライの習得を許されたポケモンはごく一部であり、これは非常にうれしい追加と言える。

一方で氷単にクレベースが登場。ばかげた物理耐久を盾に、氷単の中では過去最高法の民権を勝ち取っている。
また、特性による天候変化が５ターン（持ち物込みで８ターン）と、通常天候技と変わりなくなり、
無限戦法が使えなくなったのは痛手。（もっともメガガルーラの前で氷タイプの身代わりなど、グロパン用のサンドバッグでしかないのだが）
他にもファイアローなど厳しい相手は増えたが、周囲が苦手揃いなのは昔からのことなので、
フリーズドライの習得だけを素直に喜べばいいだろう。
あと、フェアリータイプの追加により、それに抜群をとれる鋼技の需要も増加した。もっとも、自分も鋼になすすべなく掘削される側ではあるが。
まあ、狭すぎる攻撃範囲が地味ながら拡張されている事には変わりない。

第七世代にて

特性にゆきふらし追加。
今まで氷単の中でも特に微妙だったが、これで天候要因という地位を確立する。
ユキノオーと比べると相変わらず範囲が狭いが、素早さも特攻も高い。
また、別の特性くだけるよろいも、発動時の素早さ上昇量が2段階にアップグレード。
努力値を全く降らなくても最速130族程度なら抜けるようになった。
技は相変わらず貧弱だが、特性強化で大きく地位をあげた。

ぜったいれいど型

特性：アイスボディ　くだけるよろい
性格：おくびょう　おだやか　ひかえめ
努力値：素早さ調整（実数107、126、144）　ＨＰ252　残り特攻
持ち物：リリバのみ　ラムのみ　オボンのみ　
確定技：ぜったいれいど　ミラーコート　ちょうはつ
選択肢：こごえるかぜ　れいとうビーム

そこそこの素早さでちょうはつし、みがわりを封じつつぜったいれいど。
素早さ107は6振りスイクン、クレセリア抜き。126は最速バンギラス抜き抜き。144は最速。
こご風は特攻無振りで4倍竜は2確定。（こちらが無振りで相手がたべのこしやヤチェの場合、ＨＰ252マルスケカイリューは耐える）
補正なし252でヤチェのない191ガブが１確。
サザンドラは無補正100振りで耐久無振りが2確。補正混み全振りでＨＰ252が2確。
オノノクスは無補正100振りでＨＰ２５２に対して超高乱数２回(95.3%)とはいえ竜の舞い＋げきりんを耐えるのはＨＰ252＋Ｂ140振った場合。
逆にＢに140振った残りをＳに振る場合のＳ実数は113で、６振りスイクンクレセリア、または最速50族が抜ける。

なお、どのみちアイスボディは発動機会に恵まれないし、
いっそくだける鎧にしたほうが、案外試行回数が増やせるのかもしれない。

砕ける鎧での型考察

特性：くだけるよろい
性格：ひかえめ
努力値：素早さ調整（実数109、120など）特攻252　残りＨＰ
持ち物：オッカのみ　ラムのみ　つららプレート　
選択肢：ちょうはつ　こおりのつぶて　れいとうビーム　フリーズドライ　ぜったいれいど　ちょうはつ　ラスターカノン　ウェザーボール

第六世代で割と先発遭遇の多い気がする中堅との対面タイマンを考察

ファイアローと戦う場合、まずオッカのみを持つこととＨＰに180振る事が必要。この時点で、こだわりフレドラ・ブレバのいずれも耐えられるようになる。
この時、Ｂ無ふりであるならば、被ダメが142～168。反動ダメージが47～56。
対し、控えめＣ252振りのれいとうビームで102～121。
①ファイアローがＡＳである場合、ＨＰが153であるため、非常に高い確率で撃ち落とせる。
②ファイアローがＨＡである場合、ＨＰが185であるが、次のターン、砕ける鎧によってＳがあがったことで、先手で氷のつぶてを打てるようになる。（6振りアローのＳ147、無ふりバニラの１砕けが148）
この時のこおりのつぶてのダメージが25～31であるため、合計174～208の変域となるため、適当だが6割以上の確率で倒せる。また、二段目のブレイブバードの反動で向うも再度削られるため、
バニラのＨＰ178÷３＝59＋ビーム102＋つぶて25が確定ダメージとなり、一方的な負けはない。
③ファイアローが逃げた場合：タイマンって言ったでしょ！
④ファイアローがＡ252、ＨＳ調整であった場合：残った76の努力値をＳに振ることで、抜き範囲は広がる。素早さが10あがり、実数109となると砕ける前から6振りロトムやクレセリアが抜けるので、別段悪い数字ではない。
109で鎧が砕けると素早さは163。これ以下である場合、ＨＡファイアローに与えるのに必要なダメージが小さくなるだけなので、むしろ倒せる確率が上がりお得なので考えない。
逆に、これをちょうど上回るくらいが一番つらい。たとえば最速102を抜いてＳ170調整とか。この時、こおりのつぶてよりも先に攻撃されるうえ、必要な高乱数の壁が上がっていく。
（調整先としてありえないが）Ｓ164であった場合、アローの努力値は140、残った112をＨＰに振ると153+112÷8＝167。
ブレバの反動＋れいとうビームの反動が149～177だから、低乱数というところ。一応の勝ち目は残るか。
⑤そもそもこだわりでない場合、ブレイブバードの反動ダメージが31～37となり、足りなくなる。
上述のように連続で突撃してくれば相打ち確定だが、こだわらない＝器用な立ち回りを予定している＝補助技が高確率。特にはねやすめだと最悪。
⑥とんぼがえり。次に出てきたアローのブレバに耐えられないためアローとの対決には負けるが、一応後続に対し冷凍ビームと、よろいが砕けたことでＳで抜ければもう一撃浴びせることができる。
逆に抜かれていると、つらい。すごくつらい。さらに氷半減だと、選出自体が罪になるレベル。

というように、はねやすめアローには確定負け。こだハチで突っ込んできてくれれば、あいうち取れる。
但しつぶてのターンで逃げられる。
そもそもアロー先発あるか？あるならとんぼかおいかぜじゃないか？
疑問の残る考察である。

次にウォッシュロトム。
まず素早さは、無ふり６振りがそこそこ見られるのでそれは抜きたい。
抜き抜きなどの調整も多いので、そこはいたちごっこ。アロー対策と同じくＳに76振るとちょうどいいくらい。
アローと同じく大きく分けてＨＤとＣＳについて考えよう。
ＨＤに対しては、上からちょうはつを仕掛けられるが、アタッカーだと被害が大きいのでリスクもある。
また、補正有252のフリーズドライで53.5%～62.4%。２確はとれているが、ひかりのかべ→オボンとつながれると、合計４発かかるので、行動回数で１アド取られてしまう。
最も、耐久振りの場合はＨＢのほうが主流ではあろうけど。
なお、その場合の被ダメはドロポンで37.6%～45.5%、ボルチェンで24.1%～29.2%。ひかりのかべ＋オボンという最悪のケースでもなんとかなるか。
一方でアタッカー、おくびょうメガネＣＳだった場合、
まず先制されることになり、被ダメがドロポン71.3%～84.2%、ボルチェン45.5%～53.9%となり、おおよそ2回で倒される。
最も向こうもミラーコートを警戒する必要があるはずなので、素直に殴ってこれるかはなかなか度胸が試され、
また、向うの被ダメは特化フリドラで90.4%～106.3%（114～134）に氷のつぶてが7.1%～9.5%(9～12)。６振りロトムのＨＰが126なので、
与ダメ変域は123～146（一部起こりえない上限だが、仮定として）なので、まあ高乱数で倒せる計算になる。フリドラの時点で乱数入ってるし。
ＨＳのサポート型の場合、ひかりのかべが貼られてしまうと29.2%～35%で乱数３発。
返しのドロポンも３発なので乱数勝負だが、命中率を勘案するとやや有利か。壁が残ることを除けば。
相手がオボンだと確定４発になる。
なお、ＨＳメガネなんていう中間型がいたとしたら、こちらはドロポンで２確をとられ、反撃のフリーズドライも後手になるので間に合わない。
一応ミラーコートを選べるなら勝てるが、サポートだった場合には無償で１ターン与えてしまうので、事故と割り切ったほうが無難だろう。トリックされようものなら地味においしい。
ところで、こちらのもちものがつららのプレートである場合、
ＣＳロトムをフリドラで1確でき、ＨＤ壁ロトムもオボン込で３確にできる。
ＨＳメガネは依然として無理だが、対Ｗロトムにおいてはベストのもちものとなるだろう。

最後にニャオニクス。
いたずらごころ相手に仕事をされるのはやむを得ないが、一応こちらもちょうはつがあるので2枚壁などは防げる。
さらに絶対零度もあるので、交換含め圧力はそこそこ高い。
ただし電磁波やあくびを浴びると、仮に落としても都合のいい起点になってしまうので、できればラムのみがほしくなるところである。
最初にひかりのかべを貼られたら、ぜったいれいどを連発しないと挑発が切れて結局2枚壁。

ということで、仮想敵ごとにもちものを変えなければならないなかなか悲惨な結果にあった。
ある意味予想通りであった。
ただ。逆に持ち物がかみ合えばこれらの強敵ともどうやら互角程度に戦えるらしい。
種族値535は伊達じゃないと言っていいのだろう。

調整しがいがあると思うが、ぶっちゃけまだ使ってない。
一応努力値を振ったんだけど・・・・・。