アーズノエルの御手

団体・キュトスの姉妹

キュトス戦団『アーズノエルの御手』

　キュトスの姉妹による戦団。非常事態が起こった際『九姉評議会?』の決議の下に召集、派遣される。

　キュトス騎士団、ウィッチオーダー、“一二人の魔女騎士”とも。アーズノエルの視力と支配力を象徴する、目玉のついた手のひらを紋章とする。

　守護の九姉は基本的に集団行動を取らない。単独で十分な実力を行使できるからである。地勢学・遁行術に長けたヘリステラとシャーネスが道案内役を買って出ることはあっても、それ以上の手助けをすることはない。しかし例外的に集団での活動を要求される時、召集されるのがこのキュトスの魔女による戦団、正式名『アーズノエルの御手』である。

　九姉の一人であるサンズを筆頭に、右翼・左翼各五名と殿（しんがり）一名の計十二人のキュトスの姉妹で構成されるこの騎士団は、姉妹による組織的戦力という性質の他に、人間の国家に対する公的な代表団としての一面も持つ。歴史上に記録されている最初の活動は、当時キュトスの姉妹に対する弾圧が最も激しかったアルセスバハル二世治下のワリバーヤ王朝に対する“面会（ナグリコミ）”である。この際に行われた猫騎士ミューンと竜騎士バイエルンの立会いは、現在でもミューン流剣術?最高の剣譜として伝承されている。