多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。


キュトスの姉妹結界の六十二妹

姉妹の47番目。カネッサというのは便宜上の名前である。様々な形態(相・側面)に不定期に変化する。相により性格も異なる。相には非人型もある。
本人曰く「時間樹の枝を渡り歩き、他の時間枝(時間軸)に居る私にぶつかった時に、その時間にいる私になる」らしい。
ともあれ、時間軸からある程度自由に存在しているのだろう。

外見

カネッサが着ている服と言うかマントはとてつもなくブカブカである。
彼女がとる相のなかでもっとも大柄なブレアーバルサックの体格に合わせてあるためだ。
おかげでカネッサが突然変わっても服が破れたりすることはない。

関係

歴史消去存在牙無しと敵対している。

学徒ヘブニンによる解説

キュトスの姉妹の47番目はあらゆる時間軸に触れ、時間軸の脈動に合わせ、他の時間軸における歴史を知り、他の時間軸における自分を受け止めます。
記憶と姿と意識がうつりゆく彼女を真の名で呼ぶことは出来ません。
我々に出来ることは彼女の表層に現れる『側面』達に呼び名をつけることだけなのです。

彼女があらわす姿にはひとつの共通点があります。
「人という種が生まれるまでの過渡期の生物」のかたちをしているという点です。
これまでに我々は互いの違いが小さいものも大きいものもを含め71種のパターンを見出していますが、同じ種類の姿に見えるものでも、同じ時間軸の「過渡期の生物」を映したものだとは限りません。

ジャホラット・パピルスには時間軸とは『時間樹?』の枝である、という伝承が記されてます。同文献によれば、この『時間樹』は三つの世界根?(高麗ニンジン高麗ダイコン高麗ゴボウ)を根として未来に向けて伸びる「分岐する歴史の樹」であります。
『47番目』はかつてヘルサル先生に「わたしは時間樹の枝を渡り歩いて、ほかの時間の枝(時間軸)にいるわたしにぶつかると、ぶつかった時間のわたしになる」と語りました。
…私は『47番目』のほかの『側面』への変化、つまり彼女の言う「ぶつかった時間のわたしになる」瞬間にも立ち会いました。
しかし彼女が目の前からいなくなることはありませんでした。そこでわたしは彼女に「別の時間」に行っているのに、なぜ「この時間」にいるのか、と問いました。ほんとうはただの変化の術ではないのか、とも。
そのとき『47番目』は小馬鹿にするかのように目を薄め、肩をすくめるばかりで何も答えませんでした。
おまけにリーデ先生まで「すまないなぁ」と言って『47番目』に微笑みかけるのです。

あのときを思い出すと今でも耳が真っ赤になりそうです。

学徒ヘブニン

累卵の記述項

累卵の記述項
1-47カネッサKanaessa

【魔女審判】【神幅】【意伝師】

カネッサとは、上代ヘブロン語?で「状態」を意味する単語。
ティエポロスムランカノエレッテらと同様、単一の時間軸に縛られずに存在可能な魔女。
彼女の説明によれば。

彼女の周囲には無数の時間軸が紙縒りのように捻り合わさって取り囲んでおり、時間軸の檻の中を進む彼女は常にそれぞれの時間軸が正常に機能し、その中で主体となる知性が順当な進化を行っているかどうかを審判し、必要に応じて間引いているのだという。
進化の畸形であると彼女が判断した種の時間軸は彼女が余さず消滅させ、時間の海に放逐される。
そうして彼女は無数の永劫線を切り分けていき、最後の一本に絞られた時間軸こそが最後に彼女が辿り着くゴールであり、変えるべきホームであるのだと言う。

意伝子と呼ばれる因子を自在に操作する事が可能。
一定水準に達した知性が築いた文化圏があるとする。誕生し変遷する文化的要素はその知性体間のネットワークを介して伝播・維持・発展していくが、この際にその媒介となるのがこの意伝子である。
神話の眷属たるエーラマーンEHera meamneの名前からとってミームMemeと名付けられたそれを、カネッサは意図的に操作し、調整する。
ある知性の文化的発展が彼女の思惑から外れた時、その世界は正常な進化から外れたと見なされ、消滅させられてしまう。彼女が管理する全ての時間軸は、ある意味で彼女の箱庭、実験場であるとも言えるだろう。

表記ゆれ

カノネーシア

想像図

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