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キュトスの姉妹
結界の六十二妹


累卵の記述項

1-14コート・ドールCôte d'Or

【黄金海岸の女神】 【遮蔽人形】 【チャカ豆の女王】 【覗き穴】 【アーキネスフランシィ】【ワレリィ】



生まれた時に付けられた名とは別に、ワレリィ(北部ガンダル語で一人称二人数形のこと)を自分の名前として名乗っていることから判るように、チャカ大陸人。
いわゆる黒檀の民とは異なり、赤褐色の肌をしたベニナゲの民のサクの部族出身。
ある王国で神体として祭っていた巨岩から生まれたため、神の子として敬われていた。
このころ既に本大陸との貿易は始まっており、自国の権威として外交の場に駆り出される事が多かった。
主な輸出製品であったチャカ豆、つまりコーヒーやチョコレートと共に語られ、本大陸の歴史では彼女について学ぶ際これらが必ず引き合いに出される。
コーヒーやチョコレートの製品名にしばしば彼女の名前が持ち出されるのはこのためである。
チャカ大陸北部の繁栄を象徴する彼女をしばしば、黄金海岸の女神、チャカ豆の女王と呼ぶこともある。
彼女はチャカ大陸においては神秘学と同位の最高の学問であった数学を学ばされ、発言の中に必ず神秘学的な修辞か
数学的概念を含ませなければならない義務を負っていた。
彼女は国が戦争で滅びヘリステラおよび数名の魔女に救い出されたあともその癖を続けていた。


彼女に備わっていた能力は扉職人のものだったが、その能力は凡百の扉職人たちと比較して決して優れているものではなかった。
が、当時まだ派閥を形成することもなく、さしたる野心を抱いていたわけでもなかったディスペータに師事していた時、ふとディスペータの気まぐれな助言から別方面の魔術を修練する事になる。
それは思いがけず実を結び、彼女は完全遮断能力と呼ばれる空間を孤立させる能力を得るに至る。
一度遮断した空間は彼女がそれを解除するまであらゆる結界よりも優れた防衛能力を持ち、また対象を密閉空間に閉じ込める事も可能である。

その有用性を見込まれたコート・ドールはカタルマリーナディスペータ両名直々に魔術の訓練を受け、
その他の数多くの魔術を習得するに至る。
前者に座学、後者に実践を叩き込まれた彼女はゆっくりと、だが確実に成長していった。
次第に大魔女としての覚醒を遂げて行き、いずれは九姉にも匹敵する、あるいは凌駕する魔王になるのではないかと噂されていたが、ディスペータは彼女の完成を待たずに第一次図書館襲撃を実行(何故彼女がこのタイミングで図書館襲撃を行ったかについては諸説あり)。
激戦の最中、敵の攻撃からディスペータを庇い消滅した。
この時彼女が魔王として完成さえしていれば、あるいは襲撃の結果は多少変わっていたかもしれないと言われているが、歴史にIFは存在・・・・・・しないこともないがこの記述においては少なくとも無い。
ディスペータは死に際の彼女の情報を襲撃時に手に入れた神々の知識によって抽出し、次代の姉妹に継承させた。
これによって二代目の姉妹ワレリィはコート・ドールと非常に似通った性質・性格を持つ姉妹となり、
彼女には為しえなかった「魔王」となることにも成功したのである。


当時からワレリィと呼ばれることが多かったため、記述によっては一代目と二代目の区別がつかなかったり混同されている事が多い。
当時からディスペータたちに懐いておりディスペータの右腕と見なされていた。
ワレリィになった以後も、旧ディスペータ派の姉妹(あるいはその後継)たちには好意的なようである。
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