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神々 猫の国の神々


猫の国においてヘレニズム期のエジプトで誕生した神。父はセト、母はネフティス。兄にアヌビスを持つ。アンプゥとはこの兄の名でもある。

出自

・兄アヌビスの神性とヘルメースに神性の霊気が交わり合って生じた生まれつきの「習合神」。
・兄と同じ名を持つ神として誕生。その後他神群の神ヘルメースの弟子となり、秘儀によって彼の神性の一部を受け取り「習合神」となる。

能力

両親から受け継いだ、暴風と夜闇と死と富に関する神性を持つ。魔術と錬金術の熟達した使い手でもある。
この技術によって使い魔ジャッカル・クラウド?(「野干狼の群」)を作り上げ、ミハイル・デル・ピエロの心身を改造した。

経歴

猫の国

ヘレニズム時代の終了後、彼の故郷とその周辺世界は唯一神教の領域となり、彼を含む神々は公的な宗教の存在ではなくなり、文学、地下の霊性、魔術、オカルトの世界の住人となる。
一神教化されなかった地域の神々も、何らかの理由で地上から消失(同じエジプト出身のヘジュウルの説によると、ホモ・サピエンスの集合的無意識、集約意識と同化したという)し、地上に残り、かといって信仰もされない彼らは「信仰を失った古い神々?」として生き続ける事になる。

レプティリアン霊団などの他勢力の妨害もあり、彼が本格的に行動を再開したのは近代以降となった。
レプティリアンの組織「イルミナティ?」の下部組織であったジ・オーダー・オブ・ホモ・サピエンスとの共闘によってレプティリアンや霊団を排除した後、千数百年ぶりの自由を味わう。
彼は父セトの混沌を好む性質と、ヘルメースの盗賊の神としての性質を受け継いでおり、人間の中でも犯罪者を愛した。
その中でも秘密厳守の掟に生きる「マフィア」は秘密、秘儀の神としての彼の心性と深く響き合った。

とはいってもセトもヘルメスも「公の神」としての性格も強く、ヘルメース=アンプゥとはこの点で衝突した。

「ジ・オーダー」が作り出した装置「水瓶」はホモ・サピエンスの精神を「浄化」し、あまりにも平和的な生物へと変えていく。
この変化は彼が愛するマフィアたちも変えていってしまった。牙を抜かれ更生する様はとても見てはいられない。
しかし地球にいる限り、この影響は自分が加護を与えているグループもいずれ染め上げてしまう。

そこで彼は影響が及ぶ前のマフィアたちと共にこの世界(猫の国)から脱出することにした。
彼はルチアーノ一家ジョネー一家?ボンドーネ一家?マルチェロ一家?を引き連れて魔術で開いた「ゲート」を通過し、このパンゲオン世界の【地球】に到着する。

パンゲオン世界

パンゲオン世界は魔が満ちる世界であり、そのようなものが失われた世界の種族であるホモ・サピエンスにとってはあまりに過酷な環境である。
そこでアンプゥは自身が持つ魔法の力をマフィアたちの一部に「神の恩寵」として与えた。しかしそれはあくまで「スパイス」のようなもの。

アンプゥにとってマフィアたちは対等な相手ではなく、あくまで神と人との関係であり、必要とあらば処分しても良い相手である。
彼は第2次マフィア界抗争までは共闘していた四つのファミリーを第3次マフィア界抗争において相争わせ、ルチアーノ一家のみを生き残らせた。
他のファミリーは現地の魔術を独自に探究し、この世界の超常的存在もそこに介入しようとしていたためである。

当初はこの世界に来ている同世界の存在は自分くらいだろう、と考えていたが、この世界においても見覚えのある語彙を何度も確認するにつれ、その考えを改める。
第三次抗争後、かつていた世界での「証人保護プログラム」に似た手法をこの世界の警察機構が用いているのを見た際、「自分がここに来る前の時代の者」が来ている事を察した。
実際、これについての知識、手法について助言を行ったのはミハエル・イエスマンである。
別世界にせっかく来たのにまた「ジ・オーダー」の人間に悩まされるのか、と心底うんざりした。

新しい情勢に対応すべく、それまでは幹部までの採用であったホモ・サピエンス以外の種族の人材起用を頭領にも採用。ノローアーナプラサフラス・ルチアーノ?のボス就任を許諾する。

その後、この世界に来ている「ジ・オーダー」の人間が属している全世界英雄協会の一部が暴走し、英雄たちによる世界的な電撃的襲撃作戦を行い「ルチアーノ一家」の幹部と政財界、法曹界、宗教界、貴族の中の有力な協力者も皆殺しにされてしまう。そのあと可能になった本格的捜査の末に一家は壊滅した。

その後、ルチアーノ一家においてボスをつとめたトマス・ルチアーノの子の一人トーマ・ルチアーノ?と彼の新しい仲間たちによって居場所を突き止められ殺害される。
殺された彼が埋められた土地の土からキュトスの姉妹インパクテス」が誕生する。と、同時にジャッカル・クラウドの制御権は彼女に移った。

トーマとインパクテスは新史歴2299年の所謂「Xデー」に立ち会い、その後邂逅することになる。

ナプラサフラス・ルチアーノのボス即位

ナプラサフラス・ルチアーノのボス即位は「一家の真の神」ヘルメース=アンプゥにとっても快いものであった。
ルチアーノの血族どころか、ホモ・サピエンスですら無い者がボスになる。
このためにそれ相応の闘争はあったわけだが、即位にまでこぎつけた。後は組織そのものがこの変革についていけるか。
その矢先の幹部総抹殺事件。ナプラサフラス一派だけを殺させようと内部の人間が仕組んだのか、
それとも純粋に全世界英雄協会の英雄たちの用意周到な酔狂なのか。

不幸な事故である。「一家の神」にとって価値を見出せる人材も根絶やしにされた以上、
あの事件の時点で「ルチアーノ一家」は存在しなくなったに等しい。

自分に塁が及ばないよう、本体を世界各地に設けた隠れ家の一つに移し、使い魔を介して
自分を頼ろうとする者に拒絶をつきつけたり、気が向けばささやかな魔道具を与える。ヘルマヌビスは潜伏期に移行した。

部族神ヘルマヌビスとしての記述

この世にあらざる獣の頭を持つ、犯罪者共同体「ルチアーノ一家」の部族神。
かつてはジョネー一家、ボンドーネ一家、マルチェロ一家という血族も庇護下に置いていたが、
同じ神に仕えるはずの彼らはやがて抗争に突入し、ルチアーノ一家のみが生き残った。
彼らは所謂「マフィア」であり、ヘルマヌビスは、彼らに一切の足抜けを許さなかった。
ヘルマヌビスの命令は絶対であり、これはつまり、三家を壊滅させた抗争も彼の容認下であったことを意味する。

父の名はセト、母はネフティス、兄はアヌビス、そして霊的な父はヘルメス、だというが、
これらの神々の存在はこの世界では確認されていないが、
ある調査によると彼の中に「彼以外の四人の神的存在から受け取られた」と思しき神威反応が確かに見られた。
主要な神威は暴風と夜闇と死と冨にまつわるものであり、これに加え魔術と錬金術の達神である。
智慧と技能を貴ぶ精神性と共に賭博と盗みと謀略を愛する危険な性質を持ち合わせる。
これらを生業とする者、これなしでは生きられない者を愛し、彼の目にかなった者は、
彼を崇める「家族」に迎え入れられる。

ルチアーノ一家には独特な響きを持った名の構成員が見られる。
家系の名称も含め、この世界における【地球】在来の文化圏とは異なる起源を持つと考えられ、
その先祖は恐らく彼と共に「世界の外」から渡ってきたものと推察される。

表記ゆれ

ヘルマヌビス(Hermanubis)

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