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アウター



たまものまえ アウター・エキノコックス

概要

天照府に現れた、九の尾を持つ大妖狐。住民たちに自身の分身を植え付けて配下や養分、苗床とした。
その脅威の広がりはまさに「感染」の様相を呈した。

玉模前に自国だけで対抗できるか、できずに外国に援助を求めるかで天照府の歴史は分岐する。
この国に伝わる武術流派「剣術魔法」の有り様がこの分岐の鍵となる。

生態

見た目は「九尾の狐」であるが、それは改造された宿主に過ぎない。「本体」にあたるのは穿鑿構造を持つ寄生虫?、その群体である。
この宇宙・世界の外側に起源を持つアウターであり、故郷において「エキノコックス」と呼称される条虫が「玉藻前」と呼ばれる妖狐に寄生し変異したもの。
エキノコックスは宿主の体のあちこちに移動するが、その中には脳も含まれる。
玉模前の自我形成において玉藻前の脳に侵入した個体群が中心となっているらしく、この世界において人々の前に姿を現した際は自分自身を「玉藻前」と呼称していた。

起源

鞍馬天狗一党が保有する墓標船天狗神宝ミハシラ?」に記録があることが発見されている。
それによるとあちらの世界において玉藻前は封印され「殺生石」と呼ばれる石化状態となった。惑星の霊的環境変化により、妖怪の活動そのものが停滞期に入ったことで殺生石は完全に沈黙。
しかし、その停滞期も終わりに近付くことになる。この時、問題の殺生石を管理していた組織はその内部に変化したまま休眠期に入っていたアウター・エキノコックスの存在に気付いてはいた。
殺生石ごと破壊しようにも、玉藻前の妖怪としての格が高すぎて困難であり、その組織は次元・世界間を繋ぐ門(ポータル)を通して、元の世界から廃棄した。
一応、知的生命体がいる惑星は避けるように配慮してはいたようだが、長い時間の末この世界の【地球】?に漂着した。
いちど休眠期が終わりかけたのに石化状態で漂着したのは、投棄先が宇宙空間であり、目覚めのための精気を補充できなかっためと推測されている。

天照府において追跡捜査がなされたが、玉模前が活動を開始したと見られる地点に「玉藻前」の石化部位などは発見できなかった。殺生石そのものが「妖狐が石化し、なおかつバラバラになった状態」であるため、仮に自我があったとしても、休眠が解けた玉模前に抵抗できず、糧となり養分にされ尽くしたとみられる。

感染と生育

卵→嚢胞→幼虫→成虫、という形で生育する。卵と成虫の生育段階において他の生物の体内への侵入・寄生手段を持つ。

卵:成虫が生む卵。これが触れた手などを介して、経口摂取されることで侵入する。
嚢胞:胃腸から肉の内部に侵入し根付きながら生育。「寄生虫」らしい形態へと変わる途中の姿。
幼虫:嚢胞の包みの中で生育後、この姿になる。嚢胞を脱し、血管を泳いで宿主の体のあちこちに移動、そこで更に養分を吸い上げ、やがて成虫となる。
成虫:糸蚯蚓を二回りほど小さくしたくらいのサイズにまで成長。単性生殖で卵を孕む。脳で成虫化した個体により宿主は操られ、卵を含んだ成虫をまき散らす。「泳ぐ」能力があり、飲み水などを介して他の生き物の体内に侵入する。成虫は胃の中に入った場合消化されるが卵は残り、そのまま体内に根付く。

「玉模前」の強化

玉模前は寄生虫であるだけでなく、妖怪変化としての性質も併せ持つ。魔獣や知的生命体に寄生するとその一面が強く表れる。知的生命体の脳に至った個体は脳組織と一体化し、その知能を間借り、「玉模前」の拡散と繁栄に寄与する(させる)。
天照府が対策し、術使い、術戦士を導入したことを把握した個体により、そうした使い手を積極的に宿主として狙い始める。宿主同士で情報を交換させ、これにより「自分(達)が玉藻前である」という自己認識も共有された。

対策

自前で出来なかった場合

「剣術魔法」に文字通りの簡易版「簡易剣術魔法」が生じ、軍戦力の主体である場合、対策できずに、外国の援助を求めることになる。

簡易剣術魔法は術者の毛穴に呪文詠唱が可能な「口」となるよう施術する必要がある。「毛穴口」に担当させられる呪文の中には体内に異物が入ることを防ぐものもあるが、「玉模前」はこれに対応し障壁突破が可能なように変化。
水術使いの宿主の術をも応用して多くの簡易剣術魔法使いの毛穴から体内に侵入、彼らを手中に収めてしまう。

これにより天照府幕府は海外勢力全世界連盟?に援助を依頼。英雄召喚技術で召喚された英雄たちや防疫技術を応用し対策したチームにより「玉模前」は根絶される。
しかし条件として鎖国解除を要求され、これを足がかりに国内情勢に介入され、平民も参加できる選挙制の導入などが行われる。
やがて天照府大将軍の家系である天山家の実権も削がれ、他国の王家同様「国の顔」的な象徴的存在にされる。
そして全世界英雄協会等による国内での活動を介して国際社会の共通思考体系である万民友和思想が国民に広く受容されることになる。

自前で出来た場合

剣術魔法の祖である遠野 一剣斎?プロッテッツィオーネという女性が出会うことにより、難解なこの術体系が学びやすく、効率的に再編される。
これにより簡易剣術魔法は発達することなく、簡易剣術魔法使いが天照府軍の中心戦力となることもなくなる。
未来に出現する玉模前に対策されることなく、天照府は自力で駆除を完遂する。
全世界連盟に介入されることなく、ほとんど物品・資源のみが国から出入りする鎖国状態が維持される。
これにより万民友和思想の影響も減少する。

プロッテッツィオーネに影響された剣術魔法は習得のしやすさを格段に向上させるにあたり、この時代には釣り合わないと言われる合理性を持つに至った。
プロッテッツィオーネは未来から来た者であり、その出現により国の運命も改変、時代が分岐した、と言う者もいる。
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