死神シェロン

人物

逃れがたき暗殺者。死神シェロン。

ただの人間の暗殺者であるが、その異名から神格の一柱と誤解されて後世に伝わった。
現在では紀神であるという説すらある。
神格としては、盗みや略奪、盗掘、集団での犯罪に加護を与えるとされており、紀神ルウテトから宝を盗み取ったとも言われている。
この説が採用された場合は、盗賊の守護神、あるいは英雄神ということになる。

あるいはシェロンというのは個人の名称ではなく、犯罪結社であるとか複数の犯罪者を同一視したもの、または犯人不明の犯罪をある独りの超人の犯行に仮託したものだとも。

伝承

死神シェロンは≪罪≫と言う金貨で買った
≪死≫と言う名の剣を≪夢≫と言う名の鞘に納め。
これまた≪裏切り≫と言う名の銀貨で買った
≪悲喜劇≫と言う銃に≪罰≫と言う名の弾丸を篭めるという。

弟子

シェロンには幾人かの弟子がいるとされる。
が、それは単に自称「シェロンの弟子」であったり、シェロンの生霊と同一化したと主張する者、あるいは一般に知られているものこそが弟子で自らがその師シェロンだ、と広告を打つ者など、胡散臭い代物が大半である。
しかし報道されていないはずのシェロンの手口を真似る者、シェロンにしか知らせず依頼した暗殺を代行する者、性別以外シェロンと何もかもそっくりな姿をした者など、シェロン本人と繋がりがあると疑える暗殺者もいる。
例えば『告死蝶』レナリア・Ｖ・オルガナ。
例えば『履行人』アダス・プロムナード。
例えば『帰還者』セロナ・ハーヴェスト。
以上3名は特にクロに近い「シェロンの弟子」である。