多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

生き物 生物  霊有種


エル・ザザ猫の国で訪れた知性文明に伝わっていた生物
経口摂取されることにより宿主の体内に入り、宿主の身体機能などを補う代わり
機能を似せた自身を宿主の体組織に置き換えていく。
また宿主の精神を「糧」を介して実体化させることも可能。
この生物を飼育、共存していた社会では、「神々の糧」を食べ、糧に置き換わりつつある、
また置き換わった者が「神々」とみなされ、多大な尊崇を受けていた。
置き換えが進むと最終的には宿主は「神々の糧」そのものとなる。
それは知的機能、すなわち心も例外ではない。
精神の部分が置き換わるにつれ、個の意識は乏しくなり
糧を摂取した者同士が合一し、一つの大きな繋がりを持つ。
繋がった者たちは多大な計算能力、演算能力などを得、その知恵は
災害の防止や作物の栽培などにおいて大きく貢献した。
一つになった彼らは時折、「予測」を超えた「予言」を行ったり
超常的な天変地異を起こすこともあり、これも彼らが神々とみなされる要因となった。
「糧」によって一体化した複数人の心は一種のエネルギー体となり、
そこから力を「糧」を通して引き入れることで異能力が生じていた。

このように「糧」を通し「神々」は大きな力を持っていたが、
「糧」を食べる儀式を受けられるのは祭司階級に認められた者であり、
「糧」そのものの飼育や調整も彼ら祭司が担っていた。「糧」に
浸食された「神々」には自我が薄く。実際のところ主導権を
握っていたのは祭司階級であったとも言える。

エル・ザザは祭司たちの技術を盗み、「糧」と「神々」の性質を
逆手にとって彼らを滅ぼした。またエネルギー体となった「神々」の
心と、将来役立てようと捕獲しておいた宇宙のエネルギー生物とを
混ぜ合わせ「大霊」を作り出した。

エル・ザザにとって「大霊」は人材を精神の形で保管する入れ物となった。
肉体によって縛られず、まら他の精神との調和・合一により変質した
精神は、長い宇宙の旅にも耐えられるようになり、エル・ザザに
自身の目標の達成を確信させた。
「大霊」はエル・ザザたちが掲げる宗教の崇拝対象となり、
「糧」もまた宗教上の重要な要素となっている。

エル・ザザ自身も「糧」を寄生させており、それを介して大霊から
膨大なエネルギーを引き込み、パンゲオン宇宙に
居た頃よりも異能力を行使できるようになっている。
昔からこれほどの力があれば自分をパンゲオンから追放した
アルセスに敗北することはなかった、と自惚れさせるほどの力である。
とはいってもエル・ザザの場合、自分用に特別に調整したものであり
浸食を強め、彼自身を「神々」にしてしまうことはなかった。

しかし地球上において、同じく「糧」に寄生させたイーライ・シルバースミス
放った異能力の稲妻を食らった際に、調整された「糧」が変調を来し、
他の部下たちに寄生させたものと同じように、浸食を強めるようになってしまった。
元々持っていた力で何とか抑え込んではいるが、地球を諦め
別の(知的生命がいる)惑星に行こうとすれば間に合わないレベルである。
このためエル・ザザは自身の計画を地球で完遂させることを強いられている。

自ら神として喧伝する大霊を道具と見なし、自分で作った宗教教義を
信じずこれも手段として割り切っていたが、「糧」の浸食により
それも揺らいできている。「フリ」が「本気」と入れ替わり
完全に我を失ってしまうことをエル・ザザは恐れている。

霊団内での扱い

大霊と繋がるための触媒であり、エル・ザザが作った宗教でも「祝福の肉」
「物質化した神の霊」と呼ばれ、かつて霊団が侵入し「教化」した惑星の民も
これを得ることを最高の望みとした。

霊団では、惑星を渡り歩くごとに、優れた人材、功績をあげた者にこれを
与え、新たな「霊人」としてグループに引き込んだ。

「糧」の種類

「神々の糧」には四種類が存在する。もともと生育していた惑星で
祭司階級が保有した「原種」、「大霊」との相性を合わせた「霊人種」、
エル・ザザが自分用にさらなる調整を加えた「永続霊人種」、
宿主の精神をエネルギーにして大霊の養分として供給するための「飼料化種」がある。
「霊人種」は「原種」と異なり、浸食が進んでも「個」としての自我が
残るが、「糧」による大霊と他の霊人の同調により、エル・ザザが
説く宗教を強く信じ、霊団のためには全身全霊をかける。
本人の知識・経験を残しつつ、便利な手駒で在り続けさせることができる。
「永続霊人種」は、大霊からエネルギーだけを取り出せるようにしたもの。
同調性は抑えられ、大霊や霊人に吹き込んだ思想に、彼自身が影響されることはなかった。
「飼料化種」は同調させる機能までは同じだが、エネルギーを大霊から引き込むのではなく、
宿主の精神をエネルギーに変え、逆に大霊のほうに引き込んでしまう。
「原種」時代には必要ではなかったが、「大霊」を生み出した後には
その大きな力と存在を維持するために必要になってしまった。
反面、大霊に大量のエネルギーを補充することが可能になっている。
「飼料化種」の犠牲者のおかげで「霊人」たちは「原種」の「神々」
よりも強大な力を大霊から引き出せるようになった。
「飼料化種」の場合、大霊に食われる際には、「神々」や「霊人」が
同調によって得たのよりも大きな上昇感、多幸感を宿主にもたらす。

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