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正式な名称は「北方諸侯による連合帝国」。ジャッフハリム時代より二千年近い年月にわたって続いた歴史ある国家。第8代皇帝パトゥーサハルバンデフとの抗争により領土の大半を奪われ一時滅亡の危機に陥るも持ち直す。
またその後隣国であるリクシャマー帝国の侵攻を受けその支配を受けた時代があったが、僅か10年で貴族達と国民達が連合して反乱を起こして駐留軍を追い出し、共和制にするという選択肢があったに関わらず、処刑された10代皇帝の忘れ形見を探し出して帝位に就かせている(第二次建国戦争)。

地政学的には、鉱物資源が豊富で、商業も活発なため、西方諸国の商人との交易が盛んであり、この国にあるマグドール商会の支店は、商会内でも2番目の規模を持っている。

政治

その名前に相応しく、諸侯による合議制の政治システムを採っている。しかし、常時において広大な国土の諸侯達が常に一堂に会して政治を執ることは難しいため各地域の諸侯の代表者を選び、その代表者が合議制により政治を動かしている。彼らは俗に央機卿と呼ばれている。
この央機卿の議長的な役割を果たしているのが皇帝であり、その就任期間は基本的に終身制である。また、皇帝は決して世襲制という決まりは無いが、パトゥーサのような独裁者やアデラ・バツゥイのような出自の怪しい者もいるものの、連綿と世襲により皇帝位の継承が行われている。

文化

北方帝国の神・魔路神群

フォドニル
北方帝国で崇拝される【魔路神群】の主神。

人物

北方帝国の国主

北方帝国は当初から帝国を名乗ったが、その最高権威者の地位は当初は皇帝ではなく国主という地位であった。
これには後に皇帝とする予定であったが、諸国との国交、特に直接交易の再開を優先したためと言われているが定かではない。
初代国主ズヴァン・ダル
ズヴァン・ダル
北方帝国の前身であるロセアン王国?の王家と宰相家であるニッキス家、両家の血筋を持っていたため諸侯に国主として選ばれた。
ただし、彼は一代で退位した国王や宰相の直接の血筋ではなく、遠い親戚筋である。
諸侯のまとめ役としては優秀であったが、その反面粗暴で強権的であったことが災いし、酒宴で家臣に口論の末に暗殺される。
二代国主アーロ・ニッキス
アーロ・ニッキス
ロセアン王国の元宰相で、ズヴァン・ダルが暗殺されたため急遽国主として担ぎ出された。
彼が国主に擁立された理由としては既にロセアン王家の所縁の者が他国へ亡命していたためと、王国存在時の勢力や政治手腕を期待してのことだが、王国解体時に所領の大半を失い、また老齢を迎えて病気がちであった彼に往年の勢いも手腕も期待すべくもなく、帝国はより混迷を深めてしまう。
彼が国主就任時の末期には既に政府は形骸化していたため、バルフリートが新政府の樹立を宣言した際に自動的に彼の政府は解体したが、国主の座は彼の手元に残された。
しかし、最後の諸侯の抵抗も未遂に終わった後、彼は自ら国主の座をバルフリートへ譲渡した。

北方帝国の皇帝

初代皇帝 バルフリート
ハーン・バルフリート
勇者シャーフリートの実の息子。
シャーフリートの同志と共に北方帝国を建国した。
その功績は多岐に渡り、名君として知られる。
第2代 バルロス
ハーン・バルロス・レディン
初代皇帝バルフリートの長子。
内政、外交、軍事において後の北方帝国繁栄の礎を築いたとされている。
第3代 ロゥガン
ロゥガン
賢帝ロゥガン。
経済振興と倹約に努めて帝国の財政を立て直し、臣民に隔てなく接したことから絶大な人気があった。
後年、暗殺される。
第8代 パトゥーサ
パトゥーサ
草原でハルバンデフが暴れていたころ、戦上手で有名だった北方帝国の皇帝。
傭兵上がりで、戦争により空位だった皇帝の座を奪い取った。
第10代 アラム
アラム
通称「暗愚帝」アラム。第一次北方帝国最後の皇帝。
第11代 アデラ
アデラ・バツゥイ
第二次建国戦争に勝利し、北方帝国を再興した女帝。
第22代 エーゼンティウス
エーゼンティウス
哲人皇帝エーゼンティウス。
神学に傾倒し、多くの著作や戴冠宣言の名演説などでも有名。

将軍

ガスパール・デュガン
ガスパール・デュガン
第二次建国戦争に勝利し、北方帝国を再興した将軍。後の宰相。

自然・地理

運河

北方帝国では、掘り出した鉱石を大量に運ぶ際に、船を利用していた。
其の為、結構立派な運河を見る事ができる。
或る地域では冬に運河が凍って使えなかったとか。

北方氷土

北方氷土
北方帝国のある地域にかつて存在した大氷土地帯。

大荒野

大森林

北方帝国特有の動植物

ノブラーナ草・・・北部に自生。

国交

国同士の関係

ロズゴール王国は戦災を逃れた義国の貴族が祖であり、
リクシャマー帝国リクシャマー族は同じく戦災を逃れた鈴国の民衆が祖とされている。
この二国は仲が悪いのにはそういう理由もあるのだが、北方帝国は当然ながらどちらも祖ではないので、論外ということで西方諸国から嫌われている。

「嫌っている」のは血統やら由来やらを気にするごくごく一部、千人程度の領主連中なのだが。
その「ごく一部」がそこそこ口出しできるから面倒なわけで。

国民

人種的に最も多いのは「黒檀の民」の血を引く末裔が最大多数派を占める。
これは初代皇帝バルフリート及びその父親である勇者シャーフリートとも一致する特徴である。
このためか、他国であっても黒檀の民同士とは連帯感が強く、勇者シャーフリートに関する伝説や言い伝えも多く残る。

其の他

北辺帝国との混同

歴史または地理の授業中に注意すべき点として、「北方帝国」と「北辺帝国」の混同があげられる。
経験上、児童の半数はこの二つの帝国を混同するが
・北方帝国→大陸東岸、比較的長く続く
・北辺帝国→大陸西岸、すぐに分裂
と整理してやると理解できるようだ。
ただし北守将軍ソンバーユーについては「二代祖国の分裂を決定付けた張本人」と「自分で辺境を切り開いた英雄」の二つの見方があるので、教える際には注意されたい。
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