生と死をつかさどる神キュトスは、文明が持つ「破壊と再生」という機能の象徴として語られることが多い。
このことから、キュトスという神が世界を終末に導く【
ワールドイーター】であると考える学者も存在する。
ワールド・イーターとしてのキュトスが復活すれば、世界は滅び、そしてまた新たに創世されるという。
世界の創世を終えたキュトスは「永き眠り=死」をむかえ、ふたたびこの世界が滅びをむかえるそのときまで、魔女たちの中で眠り続けているという。
このキュトスの性質、何かと似てはいないだろうか?
そう、天地開闢獣
パンゲオンだ。
母神キュトスの再生によりこの世界を再び再構成しようとするキュトス教徒の秘密結社が存在している。
キュトスの再生とはすなわちこの世界を構築しているさまざまな要素の合一化であり、そこでは旧来の生物は存在し得ない。
全ての生命は再生したキュトスの中に胚として吸収され、新たなる世界に生れ落ちるのを待つことになる。
此の秘密結社は、キュトスの魔女に対する迫害に、1枚噛んでいたとされ、「
パレルノ山六千人殺し」の際に結構なダメージを受けたらしい。