ゆらぎの神話百科事典 - ハザーリャ
古き神。死と眠りと大海の神。
終末と停滞と始原を司る三面神。
死神として信仰され、「ハザーリャが迎えにきた」とは死期を悟ったものが言う台詞。
また、己の意に反して眠ってしまった場合には「ハザーリャに襲われた」と言う事もある。

死者に対しては非常に温厚である。
また、生死の境界に関わる神ともいわれている。

その体構造は、無限の相を持つらしい。

女性の面と男性の面が交わり、パラゾラを単独で産んだ。

その奇跡として再生者が知られている。

散らばった大地が縫い合わされて平たい大地?になった後、土地の奪い合いにより大戦が発生。その争いに大地は涙し、海ができあがった。ハザーリャはこの時生まれたとも、元々死と眠りの神だったのが海も司るようになったとも。

関わり

キュトスとの関わり

ハザーリャは厳格な老人、陰鬱な中性の若者、瑞々しい乙女の三相に化身する術を持っていたが、乙女の姿を取ることは長らく喪われて久しい。
何故ならば、乙女の相が表す【始原】と【大海】に関わる【】性の一部を、死ざるキュトスに奪われた為である。
この時、ハザーリャは報復としてキュトスから一切の【死】を奪い去った。
どれほどの苦痛を受け、変容を遂げるとも、永劫に終焉を許さぬそれは最大級の呪いである。
キュトスがハザーリャから奪った【始原】と【大海】の【紀】性の一部を受け継ぐキュトスの姉妹が、42番目のハルシャニアだ。
【始原】と【大海】の【紀】性を行使する時、現在のハザーリャは一部が欠けた未成熟な少女の姿を取る。

一部の地方では、キュトスと対になる男性神にして生殖と豊穣の神とされる。