ハザーリャは厳格な老人、陰鬱な中性の若者、瑞々しい乙女の三相に化身する術を持っていたが、乙女の姿を取ることは長らく喪われて久しい。
何故ならば、乙女の相が表す【始原】と【大海】に関わる【
紀】性の一部を、死ざる
キュトスに奪われた為である。
この時、ハザーリャは報復として
キュトスから一切の【死】を奪い去った。
どれほどの苦痛を受け、変容を遂げるとも、永劫に終焉を許さぬそれは最大級の呪いである。
キュトスがハザーリャから奪った【始原】と【大海】の【紀】性の一部を受け継ぐ
キュトスの姉妹が、42番目の
ハルシャニアだ。
【始原】と【大海】の【紀】性を行使する時、現在のハザーリャは一部が欠けた未成熟な少女の姿を取る。
一部の地方では、キュトスと対になる男性神にして生殖と豊穣の神とされる。