ゴズリング・ダウ・グロシェの養子になった後、
マグドール・ドゥ・ギボンが彼の後見人になった。
しかし放蕩の限りを尽くし、ゴズリングの蓄財をすり減らしているように見えた彼の生き方は商人としてのマグドールとは反りが合わなかったらしく、後見人でありながら疎遠な関係が続いた。
その後、マグドールが、政治抗争によって権力を握ったリクシャマー帝国
新鋭派?政府に財務大臣として登用されるにあたり、軍事力の再編成に中央政府の制御下の財政規律を持ち込むための一貫として魔術師の力(マグドールは魔術師によって体系立てられていた、数学や会計学を期待したようである)を取り込むために彼をまずは軍務関係の役人として抜擢した。
しかし、その後、彼がほぼ自力で軍務副大臣になった後も、二人は公的な場所以外では滅多に顔を合わせず、葬儀の場になってやっと塩漬けになった死体(
ユハ・ダリンの乱の結果、乱が鎮圧されるまでの半年間、彼の遺体は現地のリクシャマー帝国支持者によって保存されていた)と対面した、と言われている。