多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。


紀神

『彼の者、語らずとも多弁なり。(黒衣のマロゾロンド/唖之神マロゾロンド)』

古き神。黒衣のマロゾロンド。

子供のように小柄だが、黒い衣の中の容姿ははっきりと伝えられていない。ときどき暗い小道をのそのそと猫背で歩いているが、どこに向かっているのかは定かではない。現在にあっても、非常にも目撃例の多い珍しい神。何をされても無反応だが、衣の中を見られるのは嫌がる。何もない所でもよく転び、 また甘い食べ物を捧げものとして好む。神格は高く、大神院には第二位の神として奉られている。また、紀人たちからもよく敬われる。

影の中から運命を操る邪神だとか、実は今のマロゾロンドは二代目であり、本物はどこか別にいるとか言われることもある。

最も不可解な黒衣の矮神

マロンゾロンド、アマロゾロンドとも。

表現

クリープ・フェーンの『神話』に於ける記述

【マロゾロンド】

子供のように小柄な神。黒い衣で全身を覆い隠しており、その中の容姿ははっきりとは伝えられていない。ときどき暗い小道をのそのそと猫背で歩いているが、どこに向かっているのかは定かではない。この神は世界中のどこにも比較的頻繁に出没し、霊験のない人間でも一生に数度はその姿を目にすることができる。あまりにも目撃談が多いので、実は何柱もの群神なのではないかと噂される。

こちらから話しかけても基本的に反応はない。殴ったり石をぶつけたりしても同様。強い力を加えるとその勢いで地面に倒れてしまうこともあるが、すぐに立ち上がって何もなかったかのように歩き始める。ただし被った衣を剥ごうとしたり顔を覗き込もうとしたりすると、非常に強い力で抵抗される。(このとき、甲高い金切り声を上げる) また甘い食べ物を好み、差し出すと喜んで受け取ると言われる。あと何もない所でもよく転ぶ。

このように人畜無害であり、何がやりたいのかさっぱり分からないマロゾロンドであるが、不思議とその神格は高い。大神院はマロゾロンドを第二位の神として奉っているし、紀人たちはこの神が通ると道を譲る。また偶然マロゾロンドと鉢合わせした《変異の三手》がこれに恐れをなし、手をその場に置き忘れて一目散に逃げ出したという逸話は有名である。

(クリープ・フェーン『神話』)

ノガスキヤ遺文に於ける記述

ノガスキヤ遺文に拠れば唖の神マロゾロンドは一人ではなく、複数おり、マロゾロンドとはゼオートの祖神にして言語魔術師たるアレの『よりしろ』である。マロゾロンドはアレに乗り移られると古き神の誰かへと変貌してしまう。
ゼオート神群にはアレとマロゾロンドと紀人しかいないとさえ述べられている。
此れに対し、アレはマロゾロンドの活動の際の原動力となっているに過ぎず、その主体はアレ本人の気付かぬ間に入れ替わっているとする説が在る。

行い

フロントクロンへの関わり

フロントクロンがマロゾロンドに滅ぼされた理由は、そこに「神を滅ぼす武器」か「その手段」が隠されていたからという説がある。それは都市の創始者が、ある一柱の神を滅ぼすために都市に封印しておいたものだという話だが、マロゾロンドはその神によって利用されただけだったのかもしれない。

白眉のイア=テムとの関わり

白眉のイア=テム

南東からの脅威の眷属

マロゾロンドによって混沌の果てに吹き飛ばされ、消えた。

アルセスに二本目の槍を与える。

マロゾロンドという神様は、男の神様ならみんな持っている武器、をひとりで沢山持っていました。
例外としてシャルマキヒュと言う女神が槍をもっていましたが、彼女は男っぽいので気にしないでよいのでした。
ある日、とても小さくて貧相な槍しか持っていないアルセスという神様がマロゾロンドに槍を分けてくれるように頼みました。
マロゾロンドは快くそれを受け入れ、自分の持っている無数の槍の中から一本の槍を分けてあげました。
こうしてアルセスは槍を二つ持つようになったのです。

性質

思伝達手段

マロゾロンドは「気配」で語る。「存在感」がマロゾロンドの言葉である。

能力

コピーとペースト
マロゾロンドはコピーとペーストの組み合わせでできることならなんでもできたが、自分で何かをつくり出すことはできなかった。だからアルセスペレケテンヌルが羨ましかった。

黒衣

マロゾロンドの黒衣には虫に喰われないよう防腐剤が仕込まれている。
この防腐剤は虫除けとして非常に強力で、黒衣の一切れさえあればその家にはまったく虫が寄り付かなくなるという。

必殺技

ミレノプリズム
紀元神マロゾロンドの必殺技。
敵全体の能力値と装備品をランダムに入れ替える特殊系攻撃。
紀元魔法以外では防ぐことが出来ない。

【武装】の座標軸の数値を置き換える以上、数法系、あるいは空間操作系に属すると思われる。通常の【理】や【力場】、精霊などの力を招聘する魔術では防御不能であるのはそれ自体が【紀】を利用した技であるからか。
対象の能力を数値化して変動させるあたり、マロゾロンドが数学の神と呼ばれることに関係しているのかもしれない。

生息域

  • 先述の通り、全世界的に見ることができる。
  • 沼には大抵の場合マロゾロンドがいる。
    • 小さいものから大きなものまでおり、生態系の最底辺から頂点までに含まれている。

慣用句

「マロゾロンドの身体の中にある」:どこにあるのかわからないという意味。
「マロゾロンドの身体の中にない」:どこにあるのかわからなくもないという意味。

信仰

大神院には第二位の神として奉られている。
数学の神であり、学業成就のご利益があるとされる。
他に、安産祈願等。

捧げ物

ロクゼン茶
まあるいドルネスタンルフと鉄願神セルラ・テリスは茶飲み友達である。
ドルネスタンルフはしぶいマイス茶を好み、セルラ・テリスは甘いロクゼン茶を好む。
またこの甘みに釣られて、ときおり黒衣のマロンゾロンドが茶会に同席する。

この言い伝えから、ドルネスタンルフへの捧げものはマイス茶が、セルラ・テリスとマロンゾロンドへの捧げものはロクゼン茶が定番である。

マロゾロンド神を見かけたときなどは、ぜひロクゼン茶を御馳走するとよい。

聖地

北デコラ市デコラ半島北部に位置する市で、沼地であり、よくマロゾロンドが目撃される。それを活かしてマロゾロンドの聖地を主張している。

噂噺

実はね、マロンゾロンドは沢山いるんです。
あたくし、連中が列になって歩いてるのを見たから本当です。

しかもあれは全部親子関係です。
マロンゾロンドは一柱につき一回だけ子を産みます。(ちなみに単性繁殖です)
つまり連中の家系図を書くと、先祖から子孫までが完全な一直線になるんです。
親マロンゾロンド、子マロンゾロンド、孫マロンゾロンド……と延々と続くわけですね。

連中は大家族なわけですから、普段はどっかの隠れ家に潜んでるんです。
どこかって? そりゃ知りません。
でもあたくしが行列見かけたのは例の遺跡の近くでしたからね。
ひょっとしたらあの辺にあるのかもしれません。
この辺りじゃよく出ますからね、マロンゾロンド。

ああ、そういえばいちばん最初のマロンゾロンド。
つまりマロンゾロンドの家系図の一番上のマロンゾロンドなんですけどね。
こいつだけは凄まじくでっかいマロンゾロンドらしいです。
つまり、ええ、こんなボロ屋よりはよっぽどでかいマロンゾロンドです。
そいつがのっしのっし歩いてるのを見た奴がいるそうです。
ええ、本当ですって。何せ私の従弟の話ですからね。
だってそんな大きいマロンゾロンド、見間違えようがないでしょう?
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