ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫です

『もしもしリーダー君かい!?詳しくは後で話すから、今すぐ研究室まで来・・・ああ!今出たら危な』
ブツ。

ツー、ツー、ツー、ツー・・・

「・・・えっと。りょーかいしましたー」

サカキ博士から連絡が来ること自体滅多にないのに、この慌てっぷりは一体何がどうしたんだ。
俺任務から帰ったばっかで疲れてんだけどなぁ・・・行くの止めよっかなー。
でもかなり急いでたみたいだし、行かなきゃ行かないで後で『このアラガミのコアが必要なんだー』とか言って七面倒な任務に駆り出されるに違いない。

仕方ないから行くしかない。何を言われるかは知らないけれどまぁいいさ、なるようになるだろ。
そんな事を思いながら自室を出て、エレベーターのボタンを押して箱の到着を待った。


ピーンポーン

到着音とともに俺の目の前の扉が開く。中に入ろうとした俺は中に先客が居ることに気付いて足を止めた。
先客ってのはアリサだった。そういえば今日は休みだったとか聞いてたなぁ。

「よぉアリサ。これからサクヤさんの所にでも行くの?」
「あ・・・あ・・・・・・」
「ん?」

アリサの様子がおかしい。俺がそれに気付いたのはすぐだった。
ふらふらしているアリサはかなり顔色が悪い。そりゃあもうこのままじゃ倒れちまうんじゃないのかってくらい。俺が『大丈夫か?』とか声をかけながらアリサに近づくと、何かの糸が切れたかのようにそのまま倒れかかってきた。
慌てて倒れる前にアリサを抱き留めて顔を覗き込めば、完全に気を失ってしまっていた。

「ちょ・・・アリサ!?」
「ぅ・・・・・・」

どうする。サカキ博士に呼ばれてるけどそんな事より正直気絶してるアリサをどうにかする方が重要だ。
後で何か言われたら部隊長として放っておけなかったって言えばいいや。そう開き直った俺は、アリサを抱えたままエレベーターから降りて行った。



. 『ああ、リーダー君!?君もしかしてまた呼び出しを無視しようとしたんじゃ』
「いやー、行こうとは思ったんですけど、エレベーターの中で仲間がぶっ倒れちゃったんで今その看病してるんスよねぇ」
『仲間?・・・ま、まさかアリサくんじゃないよね!?』
「おー。よく分かったッスね?じゃー忙しいんで用事だったらソーマ辺りにでも押し付けておいてくださいなー」
『ちょっ・・・リーダー君、今すぐ彼女から離れるんだ!絶対に近付いちゃだめだよ!?いいね!?』
「はぁ?・・・何なんスか、俺が弱ってる女の子に襲いかかるような野蛮な野郎だとでも思ってんスか?俺がそんな下種野郎だと思ったら大間違いだぞ一緒にすんなよ糸目コノヤロウ」
『よし、そんなにツクヨミ4体討伐に一人で行きたいんだね、じゃあ明日にでも頼むよリーダーk』
ブツッ

「・・・よし、難は逃れた」

端末をしまいながら小さく息を吐く。正直逃れた気はしないけど取り敢えず逃れた、筈だ。
それにしてもサカキ博士、なんでアリサの名前が出ただけであんなに慌てたんだろう?
俺が小さく首を傾げるのと、背後で布が擦れる音がしたのはほぼ同時だった。

「ん・・・・・・?」
「あ、起きたか?」

おはよー、と笑いながらベッドの上で身体を起こしているアリサに声をかけた。でもアリサは俺を見たっきり動かなくなってしまう。
あれ、と首を傾げる俺と、俺を凝視したまま動かないアリサ。時間が止まったんじゃないかって位どっちも動かない状態を破ったのは、俺のズボンのポケットから聞こえてきた端末の呼び出し音だった。

「・・・あ、えっと・・・ちょっと出るな?」

どうせ博士からだろう。まぁ取り敢えず相手を黙らせようかと
アリサに背を向けて端末を耳に当てた、その時だった。

「はい、俺で・・・ッ!?」

俺の背中に何かがぶつかってきた。
そしてその直後に俺の腹に回される、手。・・・手?誰の?
誰のなんて言ったってこの部屋には2人しかいない、そしてそれが意味することは。

「ア・・・アリサぁ?」

あ、ヤバい。声が裏返っちまった。
だ、だってあのいつもそっけないアリサがだぞ!?
いや、まぁ最近は結構ツンデレで言うデレ期がきてるのかなーって
思う部分もあったような気がしなくもなくはなかったけど!
だがしかしこれはどう解釈すりゃあいいんだ?
あ、もしかしてドッキリか?そうかそうなのかドッキリなんだなアリs・・・

「落ち着け、落ち着くんだ、俺!!」

混乱しかけた思考を一度頭をベシッと叩いてリセットしてみる。
取り敢えずアリサを引っぺがそうと肩越しに振り向いてみれば、なんつーの?
恍惚とした表情?まぁそんな顔で見つめられるわけで。

「リ〜ダ〜」
「あー分かった、分かったからちょっと離れてくんねぇ?なんかいろいろキツい。
というか男にやすやすと抱き付いてくるなっつーの。これが俺以外の男だったらお前・・・」

そこまで言ってふと動きが止まる。
もしかして博士の野郎まさかの媚薬でも盛ったのか。
そういえば最初に連絡がきた時端末の向こうでやけに騒いでた気がする。

「・・・・・・」

俺の脳内に『殴り込み』の文字が浮かんできたのはそれからすぐだった。

「博士ぇえええ!!お前アリサに何盛ったんだコノヤロウ!」

出るとこ出たっていいんだぞコラー、みたいなことを叫びながら、
ガンッと扉をけ破る勢いで蹴りつければ、すぐに扉が開いて博士が顔を出した。
そして俺を見るなり『遅かったか』と頭を抱えている。
そのとき俺はアリサをおんぶしている状態で、
アリサはおんぶしてからずっと俺の肩に額を引っつけて胸いっぱいに息を吸い込んでいる。
正直アリサの脳内がどうなってしまったのかかなり不安だ。
これが博士の責任でもう治らないとか抜かしやがったら
刺し違えてでも二度と呼吸が出来なくなるような状態にする覚悟でここにまで来た。

「で!?これは博士がやったのか?!治るの!?」
「いや・・・これには広くて浅い訳があってね・・・」

そうして博士が話したのはこんな話。
博士が最近作った、『相手の匂いに惹かれる薬』とかいう誰も得しないような薬を、
博士の部屋に来ていた誰かが砂糖と間違えて砂糖の棚に置いて行ってしまったらしい
(その薬の入っていたのは砂糖と同じビンの中だった)。
そして、博士に何かの用事があって来たアリサがコーヒーを入れようとして
間違えてそれを使ってしまい・・・博士が気付いた時には
もうコーヒーを半分以上飲んでしまった後だったらしい。
それでその薬の効果を説明すると、
『じゃあ私はこの後最初に見た人に惚れるんですか!?つまり今目の前にいる博士に!?
そんなの絶対イヤです!どん引きです!』
と言い残して研究室から逃走、そしてエレベーターに乗っている時に俺と鉢合わせして、
薬の効き目で眠くなったところを俺が部屋に連れてって・・・という流れらしい。


「・・・時間差で解けるならいいです、このまま効果切れまで頑張りますんで」

そう言い残してアリサの腕を引いて急ぎ足で部屋を出て行った。




エレベーターの中でアリサの腕から手を放すとすぐにアリサは俺に抱き付いて来た。
背伸びして俺の首に腕を回して顔を摺り寄せてくるアリサ。
ぅあ、ちょっと可愛・・・じゃなくて!!
くっそ駄目だ俺こういうの我慢しきれないかもしれねぇ。

「リーダー、好きです」
「・・・っあー・・・へいへい」

今限定で俺の匂いが、だろ?
理屈をつけてどうにか自分を押さえようとしてるって言うのに、
どこか酔ったようにうるんでいる瞳が俺の顔を覗き込んできた。
俺と目が合うとニコッと笑ってみせるアリサ。

「大好きですっ」
「ッ!!(やっぱり・・・我慢すんの無理かもしれねぇ)」

すでに俺の意志とは無関係にアリサを抱きしめ返そうとしている両腕を
『それだけはダメだ』と必死に理性で押さえつけながらきつく唇をかみしめる。
エレベーターがベテラン区画への到着を音で知らせてくる中、
ふと『生殺し』という単語が頭に浮かんだ。

このページへのコメント

…………頑張るんだリーダー…!!
自分とアリサのために……………!!!!

0
Posted by ピター殺しの天才 2015年02月01日(日) 21:10:45 返信

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