ゴッドイーターでエロパロスレの保存庫です

「君さ、ほんと勘弁してくれないかな」
「いやまぁそう言わずに」
やんわり拒絶する俺に食い下がる少年――レン。
首を傾げてにっこり笑う。
「お邪魔はしませんから。ね?」
俺はあっさりブチ切れた。
「邪魔に決まってるだろッ!?俺はリッカと二人っきりで楽しみたいの!!!
 つまり君は完全に邪魔なの!!」
怒鳴り散らす俺に対してもレンは笑顔を崩さない。
「僕の存在は言わばスパイスですよ。君だってさっき見られて興奮してたでしょう?
 きっと刺激的な夜になりますよ♪」
「いや刺激いらないし。ラブラブだから。てことで出てって。
 もうリッカ来ちゃうから」
俺はそんなぁとか言っているレンを廊下に押し戻す。
きちんと触れられるのに、“俺にしか認識できない”とか、どうなってんだ一体。
「あ。ふふ、ちょっと遅かったみたいですよ?」
「え」
「手を離した方がいい」
俺の手を肩から剥がしたレンが嬉しそうにエレベータの方を見た瞬間、到着を知らせるチャイムが鳴った。
下りてきたのは、リッカ。可愛い俺の恋人。
「あれ……どっか行くの?」
「え!あ、いや!そろそろリッカが来るかなぁと思って!あッ、ちょっと!!」
慌てて顔の前で手を振る俺。その横を、レンがするりとすり抜け勝手に俺の部屋に入る。
「…………?誰か来てるの?なら私、また後で……」
「!!あ、いや……!」
リッカは不思議そうな顔をしている。部屋の中からレンの声がした。
「ほら、僕のことなんか忘れてどうぞどうぞ」
「…………くッ!!」
「……入っていい?」
「……あ……う、うん……」
仕方なくリッカを部屋に招き入れ、扉を閉める。

くそっ、どうしたら……!?
この状況の打開策を必死に考えていたら、胸にぶつかってくるものがあった。
「り、リッカ……」
「えへへ」
リッカは嬉しそうにぎゅーっと俺を抱きしめる。
それから、少し身体を離して、眼を瞑って、顎を上げる。
「ん」
――な……何それ可愛い……ッ!!
のぼせながら震える手でリッカの肩を掴んで、顔を近づけようとしたら視界の隅のレンに気付いてがっくりきた。
レンはジェスチャーで“気にしないで”的なことをやっているが。
(気にしないわけないだろッ!?)
睨みつけたらレンは肩を竦めて言う。
「気にしない気にしない。というか、僕のことばっかり気にしてて良いんですか?」
「えっあ痛たたたたッ!?」
「ど・こ・見・て・る・の?」
俺の頬を摘んで引っ張るリッカは明らかに機嫌を悪くしている。
「あっごめッリッカ痛い痛いッほんとごめn」
「ちゅっ」
リッカの唇が俺の唇に一瞬触れた。
突然のことに赤面する俺。
一方、背伸びをしていた踵を下ろして俺を見上げるリッカはまだ少し不機嫌そうだ。
「……何か変だよ?隠し事してない?」
す、鋭い……。
リッカの指摘に嫌な汗が出る。
さて、どうしたものか……がっつり隠し事してるんだけど。
ちらりと視線を遣れば、レンは勝手に俺のベッドに腰掛けて脚をぶらぶらさせている。
視線を戻したら眼を細めて俺を睨んでいるリッカと眼が合った。
リッカは曖昧に笑う俺に溜め息をつき、また身体を擦り寄せてくる。
「……もういいよ。早くしよ」
俺だって早くしたいんだよぉ!
再びレンの様子を窺うと、“どうぞどうぞ”みたいなジェスチャー。
……やっぱり駄目だ。
「…………リッカ、驚かないで聞いて欲しいんだけど」
「……ん?」
「あっ!ちょっと何を言う気です?」
慌てるレンを無視して俺は語り出した――

「…………という訳なんだ。嘘みたいだけど、本当なんだ」
「あーあー僕と君とのヒミツだったのに〜」
「うっさい黙れ」
つい普通にレンに言葉を返してしまった。もういいや。
黙って聞いていたリッカが考え込むように呟く。
「神機の精、かぁ」
「いえそんなファンシーなものではなく正確にはアーティフィシャルCNSに形成された疑似人格の具現化で」
「どうでもいいよ……」
リッカはターミナルの手摺りに寄り掛かっているレンに眼を向ける。
…………ん……?
「……ってリッカ見えるの!?」
「いや見えないよ。でもなんとなく視線というか気配を感じるような気がする。
 だから、正直信じられないんだけど……信じるよ」
レンは心底驚いたような顔で、でも少し嬉しそうに言う。
「驚いたなぁ……神機のこと良く分かってくれてる良いひとだとは思ってたけど、ここまでとは」
なぜかレンに対して微かな嫉妬心が芽生えた。
……いやいや俺のことだってリッカは分かってくれてるだろ!!
気を取り直して俺はリッカに言う。
「ともかく、そういうワケなんだ。で、こいつは出ていこうとしない。
 ……こんなところで、できないよ…………ごめん」
リッカはちょっと考えて、言った。
「…………私は別に気にしないけど」
……………………。
…………はァ!!!?
「いやいやいやナニ言ってるのリッカ!?」
「ん、だって私には見えないしさ。そんなに気にならないかなって。
 君は気にするかもしれないけど、さっきの見られてたんでしょ?なら今更って気もするし」
平然と言うリッカの言葉にレンは胸の前で指を組んで喜んでいる。
「わーいリッカさんありがとう!」
「……っ!ダメだダメだ絶対ダメだッ!!他の奴にリッカの裸見られてたまるかッ!!」
俺の大声にリッカは眼を丸くしていたが、やがて少し頬を染めて俺の胸に顔を寄せてきた。
「……嫉妬してくれてるの?……嬉しい」
そして俺の胸に指で“の”の字を書きながら呟く。
「でもさ……私は?こんなにしたいのに、我慢しなきゃならないの?」
「うっ……それは……」
切なげに吐露されるリッカの心中に、言葉が詰まる。
「いいぞーリッカさーん」
囃し立てるレン。ウザい。
リッカは尚もポツリと呟く。
「…………誰か他の人に、お願いしちゃおうかな」
「!!!!!だ、ダメッ!!それだけはダメだッ!!」
「それなら、さ……ねぇ、いいでしょ……?」
慌てふためく俺にリッカは潤んだ上目使いで駄目押しして。
「リッカさんナイスー」
レンウザい。
が、俺もついに折れた。レンを睨みつけて怒鳴る。
「………………いいか!リッカのことやらしい眼で見るなよ!!絶対だぞ!!」
「僕にあるのは純粋な好奇心だけですよ。下心なんて皆無です」
レンは胸を張り、清々しい笑顔を浮かべた。

「……ッ……んぅ……っ」
リッカの気分が乗っていたので前戯もそこそこに挿入した。リッカが小さく呻く。
レンの視線を背中に受ける。悔しいが、やっぱりいつもより興奮する。
「……動くよ?」
「ん……。っ、……はぁっ……、ふふっ……やっぱり……前言撤回」
「え?」
「あ……っ……はぁっ……やっぱり、さ……興奮……しちゃう……ッ
 ……見られ、てるかもっ……て、思うだけで……あぁ……」
それで今日はこんなにきゅんきゅん締めてくるのだろうか。悔しい。
悔しいのでちょっと強めに突いてリッカを啼かせる。
先程と違って、レンは何か言って茶茶を入れることがなかった。ただ視線だけを感じる。
快感に鈍る頭で考える。
一体何を思って見ているのだろう、レンは。
腰を前後させながら肩越しに背後を窺えば、レンは一瞬にこりと笑ってすぐに元の涼しい表情に戻る。
その眼差しにぞくりとして、顔を戻す。
「あぁ……ん……っ……はぁっ……あぁっ……」
リッカが甘い声で喘いでいる。俺しか聞くことのない声……いや、今はレンも聞いている。
この色っぽい声を聞いていてもあの表情か。
勿論レンは人間でないのだから、性的に興奮するということはないのだろう。
でも、なんか面白くない。興奮されてもムカつくけど。
あぁ、恥ずかしそうに顔を赤らめるところなら、見てみたいかもしれない。
女の子みたいな顔してるからな。可愛いだろう。
背後で俺達の情事を赤面しながら見つめているレンを想像してみる。
ぞくり、と興奮した。

「どうして僕のことばかり考えてるんです?」

その透明な声に背筋が震えた。
「やだなぁ……見られてるだけじゃ、飽き足らないんですか?
 ラブラブだから刺激なんていらない、って言ったのはどこの誰でしたっけ?」
クスクス笑いながら紡がれるレンの言葉が脳に直接響く。
どくんどくんと自分の鼓動の音がする。耳元で心臓が鳴っているみたいだ。

「あぁ……そういえば人間の性的嗜好には色々あるんですよね」
レンは心底楽しそうに言う。
「こうやって、他者に見られて興奮するとか……

“少年”に性的興奮を覚えるとか?」

言われた瞬間想像してしまった。
俺の身体の下にいるレン。
上気した頬。
涙に濡れた瞳。
軽く開いた唇。
ぞくり、と興奮して。
衝動的に突き上げる。

「――ああぁッ!」

リッカの悲鳴で我に返った。
冷たい汗が背中を伝う。
どくんどくんと自分の鼓動の音がした。耳元で心臓が鳴っているみたいだった。
「……ふふっ。止めておきましょう、リッカさんに悪いですからね」
背後でレンが柔らかく言う。
「僕は退散します。後は二人で楽しんでくださいね。お邪魔しました」
それっきり、レンの気配が消えた。
心臓の鼓動が収まらない。
何を考えてるんだ俺は。
知らず荒い息をついていた。
腕をそっと叩かれ、はっとする。
「……ごめん……っ、へいき、だから……つづけて……?」
蕩けた瞳のリッカが俺を見上げて乞う。
上気した頬で、涙に濡れた瞳で、軽く開いた唇で。
俺は思わずリッカを抱きしめて、口づけた。リッカも俺の背中に腕を回す。
雑念を振り払うように、俺はリッカの細い身体を抱いた。

このページへのコメント

最高に良かったです!!何度も読み直さずにはいられません!!

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Posted by 匿名 2015年11月30日(月) 05:26:36 返信

2D6c8x I loved your blog post. Really Cool.

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Posted by seo thing 2013年12月19日(木) 22:17:54 返信

レンは俺の嫁です。とても素晴らしかったです。ありがとうございました。

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Posted by 現実 2011年03月30日(水) 22:05:10 返信

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