アクセルは20世紀の人間である。スラム街に生まれた彼は、街をギャングの統治から解放したいがために自らその世界に身を投じ、超人的な運動神経を以ってわずか半年で敵味方一人の死者を出さずに目的を達成した。
その後ふとしたころから150年後の舞台へとタイムスリップしてしまう。
前大会において結局元の時代に戻ることができず、更なる他の時代へと旅立った彼だが、あれから一年立った今、再び今回の舞台へと舞い戻ってきた。(ただし、彼自身はそれまでの期間にあらゆる時を経て3年分の時間を経験している)ひたすらに放浪の時を刻んできた彼だが、全く手掛かりを掴めずじまいだったわけではなかった。その手掛かりとは、自分と同じ体質の人間が、必ず行く先々の時代に現れているということである。アクセルは「
あの男」と呼ばれるその存在を追い続けることで、元の時代へ帰れるきっかけを掴もうとしていた。
そして今回の賞金話に「
あの男」のにおいを嗅ぎつけたのである。