Lands考察 by Tecの人
Lands考察 by Tecの人
1.はじめに
あなたは、LegacyでLandsにあたったことはありますか?
ほとんどの人はないというでしょう。
私自身、1回しか当たったことはありません。
Landsの優位性の一つとして長い名前の土地のせいで使用者が極端に少なく情報が出回っていないということがあります。
熱狂なマニア以外は見向きもしないし、戦うたびに「ハジメテコノデッキミタヨ」といわれます。
しかし、GPマドリードでは2日目に4人も残りました。これは、Landstillと同じ数です。
さらに、GP横浜サイドイベントではあのLSVがLandsを使っていました。
なおかつ、Bazzer of Moxen #4 でも見事Best16に入っています。
ポテンシャルは非常に高いのです。
そこで、2年間使い続け、多少なりともLandsデックの経験がある私がいろいろ考察したいと思います。
(といってもGP北九州サイドイベント14位が最高ですが…)
私含む、Lands愛好家にとってメリットは何もありませんが第2回レガシー選手権、AMC、などにお役立ていただけると幸いです。
※長い名前の土地=Tabernacle at Pendrell Vale
2.Landsとは
歴史うんぬんよりもやはり最新版を語らないことには意味が無いので、Bazzer of Moxen #4 Top16のレシピを見てみましょう。
BoM4 Top16 - Aurelio Crespo - Lands!!
4 Intuition
4 Life From the Loam
4 Exploration
4 Manabond
4 Mox Diamond
1 Mindslaver
1 Engineered Explosives
1 Tormod's Crypt
4 Wasteland
4 Rishandan Port
4 Mishra's Factory
4 Maze of Ith
3 Tolaria West
3 Tropical Island
3 Tranquil Thicket
2 Misty Rainforest
1 Wooded Foothills
1 Windswept Heat
1 Forest
1 Taiga
1 Cephalid Coliseum
1 Barbarian Ring
1 Academy Ruins
1 Ghost Quarter
1 Glacial Chasm
1 Tabernacle at Pendrell Vale
SB:
4 Chalice of the Void
2 Tormod's Crypt
1 Ensnaring Bridge
1 Zuran Orb
1 Smokestack
1 Karakas
1 Ray of Revelation
1 Ancient Grudge
3 Krosan Grip
基本的な動きは、MTG Wikiを参照して下さい。
http://mtgwiki.com/wiki/%E5%9C%9F%E5%9C%B0%E5%8D%9...
最新型のLandsの特徴としては、《トレイリア西部》により確実に好きな土地をカウンターされずに持ってこれるようになったことと《精神隷属器》によるロックを可能としたことです。
前者のおかげで安定性が増し、長い名前の土地が1枚で済むので財布にやさしくなり、後者のおかげで終盤により強みが増しました。投了を持ちかけられることはどうしても勝負が長くなるこのデッキにとってはありがたいです。余談ではありますが、CTGに対して《精神隷属器》を上からたたきつけたのは今でもいい思い出です。おそらくLandstillからヒントを得たのでしょうがさすがは匠。依頼主?の喜びの声が聞こえてきそうです。
サイドボードは、オーソドックスですが追加のReanimeter対策として《karakas》が入ってきました。メインから《トーモッドの墓所》を入れているので墓地対策は追加の2枚だけとなっております。
《罠の橋》、《煙突》はReanimeterやProbantを意識したサイドボードです。問題は、何を抜くかなんですが情報がまるでないため手探り状態で考察中です。
《根絶》はRock,DDでよく見られるサイドボードです。《壌土からの生命》が抜かれた場合、エンジンが止まるわけですから、《精神隷属器》モードでなんとかしなくてはいけません。対処法は、X=1の《虚空の杯》しかありませんが置いてしまえば楽なのでそうでもない。
どれにしても《虚空の杯》で引っかかるのでそれをみこすのなら《貪欲な罠》や《フェアリーの忌み者》を入れてみるのもいいでしょう。
《貪欲な罠》は《トーモッドの墓所》、《大始祖の遺産》ほどメジャーではありませんが追加の墓地対策として入る可能性があるサイドボードです。このカードに対する、明確な対処法は無くあることを前提としたプレイングでなんとかするしかないです。《虚空の杯》が無駄になるので最悪です。ただ、《壌土からの生命》は打たれるので、レスポンスで起動→《壌土からの生命》が残る、エンドに打つ→《壌土からの生命》は抜けるが土地は手に入るなど根こそぎとはいかないのが欠点です。
サイド後に、このデックは大きく変わる可能性があります。相手がクリーチャーデッキであれば、Staxに近いデッキに変貌するとことを覚えておいたほうがいいでしょう。
3.各種マッチアップ
サイド後は、墓地対策が入ると思うがやることは同じです、ここら辺をケアできず死ぬのは自分の経験値が足りない証拠です。私自身もまだ修行中です、できれば、《虚空の杯》で少しでも相手の速度を落としたい。
一番困るサイドボードカード(月,BtBなどどうしようもないものを除いて)は、《真髄の針》です。色があうなら《翻弄する魔道師》もいやですね。
★Tier1
環境最速なウィニー&バーンデッキなので、そう楽々とは勝てません。土地が止まってくれればあっさりと勝てますがそうそううまくいくわけでもありません。かの、LSVもZooにぬっ殺されていましたし、予想以上にマリガンが重要です。
《リシャーダの港》,《不毛の大地》ともこちら《不毛の大地》で破壊でき、相手は回収手段も持たないため、《霊気の薬瓶》連打による速攻アタックによるゴリ押しさえ注意すればよいでしょう。たまに、《血染めの月》がサイドから入れられる場合があるので注意する。
メインは《不毛の大地》を使いまわせる分こちらが有利です。ただ、《もみ消し》で《Maze of Ith》を無効化されるのが痛い。《もみ消し》を使うデッキ全般に言えることなのですが、何に使わせるかをこちらでうまくコントロールできれば一人前です。
相手にはワンチャンスしかないのでそこだけ注意。
■Tier1.5
○Tier2以下
4.知ってて得しない小技
5.あなたはどう戦えばいいのか?
《Maze of Ith》×2 やたら長い名前の土地が出たら(通称、矢倉)もうクリーチャーで殴ることはあきらめ、他の選択肢(Zooならバーンモード)を模索する。
《モックス・ダイヤモンド》は壊す。一見、土地が多いので間違えやすいが色マナ基盤は意外と脆弱。ぎりぎり、《モックス・ダイアモンド》で持っているようなもの。
《Wasteland》は、ゴリ押し用に手札に温存しておく。壊してもすぐ回収されるため使いどころに注意する。基本はこちらのエンドに壊すこと。
基本地形をフェッチしても、《幽霊街》があるため逃げられない。過信しないこと。
《踏査》と《マナ結合》なら《踏査》を破壊しておいたほうがよい場合が多い。
《壌土からの生命》はできるかぎりカウンターし続けるかワンチャンスを待つかはあなたの自由。
6.最後に
Landsの一番の敵は時間です。残念ながらほとんどのゲームでは2戦することが精一杯でしょう。投了を見極め、残り時間を見極めても、時間内に勝負が付きそうもないこともしばしば。2引き分けからスタートなんてざらにあります。休み時間はほとんどありません。よっぽど、New HorizonやCTGやZooを使ったほうがアベレージは高いです。
しかし、なんでも受けて立てるLandsの心意気にほれ込み今日も一人発掘を続けている私がいます。
あなたが、Landsを作れる資産を手に入れたならぜひやってみてください、そして余りの弱さに打ち震えてください。そして練習し、勝ってください。
この記事を見たあなたと私が当たらないことを祈りつつ、では。
1.はじめに
あなたは、LegacyでLandsにあたったことはありますか?
ほとんどの人はないというでしょう。
私自身、1回しか当たったことはありません。
Landsの優位性の一つとして長い名前の土地のせいで使用者が極端に少なく情報が出回っていないということがあります。
熱狂なマニア以外は見向きもしないし、戦うたびに「ハジメテコノデッキミタヨ」といわれます。
しかし、GPマドリードでは2日目に4人も残りました。これは、Landstillと同じ数です。
さらに、GP横浜サイドイベントではあのLSVがLandsを使っていました。
なおかつ、Bazzer of Moxen #4 でも見事Best16に入っています。
ポテンシャルは非常に高いのです。
そこで、2年間使い続け、多少なりともLandsデックの経験がある私がいろいろ考察したいと思います。
(といってもGP北九州サイドイベント14位が最高ですが…)
私含む、Lands愛好家にとってメリットは何もありませんが第2回レガシー選手権、AMC、などにお役立ていただけると幸いです。
※長い名前の土地=Tabernacle at Pendrell Vale
2.Landsとは
歴史うんぬんよりもやはり最新版を語らないことには意味が無いので、Bazzer of Moxen #4 Top16のレシピを見てみましょう。
BoM4 Top16 - Aurelio Crespo - Lands!!
4 Intuition
4 Life From the Loam
4 Exploration
4 Manabond
4 Mox Diamond
1 Mindslaver
1 Engineered Explosives
1 Tormod's Crypt
4 Wasteland
4 Rishandan Port
4 Mishra's Factory
4 Maze of Ith
3 Tolaria West
3 Tropical Island
3 Tranquil Thicket
2 Misty Rainforest
1 Wooded Foothills
1 Windswept Heat
1 Forest
1 Taiga
1 Cephalid Coliseum
1 Barbarian Ring
1 Academy Ruins
1 Ghost Quarter
1 Glacial Chasm
1 Tabernacle at Pendrell Vale
SB:
4 Chalice of the Void
2 Tormod's Crypt
1 Ensnaring Bridge
1 Zuran Orb
1 Smokestack
1 Karakas
1 Ray of Revelation
1 Ancient Grudge
3 Krosan Grip
基本的な動きは、MTG Wikiを参照して下さい。
http://mtgwiki.com/wiki/%E5%9C%9F%E5%9C%B0%E5%8D%9...
最新型のLandsの特徴としては、《トレイリア西部》により確実に好きな土地をカウンターされずに持ってこれるようになったことと《精神隷属器》によるロックを可能としたことです。
前者のおかげで安定性が増し、長い名前の土地が1枚で済むので財布にやさしくなり、後者のおかげで終盤により強みが増しました。投了を持ちかけられることはどうしても勝負が長くなるこのデッキにとってはありがたいです。余談ではありますが、CTGに対して《精神隷属器》を上からたたきつけたのは今でもいい思い出です。おそらくLandstillからヒントを得たのでしょうがさすがは匠。依頼主?の喜びの声が聞こえてきそうです。
サイドボードは、オーソドックスですが追加のReanimeter対策として《karakas》が入ってきました。メインから《トーモッドの墓所》を入れているので墓地対策は追加の2枚だけとなっております。
《罠の橋》、《煙突》はReanimeterやProbantを意識したサイドボードです。問題は、何を抜くかなんですが情報がまるでないため手探り状態で考察中です。
- 墓地対策について
《根絶》はRock,DDでよく見られるサイドボードです。《壌土からの生命》が抜かれた場合、エンジンが止まるわけですから、《精神隷属器》モードでなんとかしなくてはいけません。対処法は、X=1の《虚空の杯》しかありませんが置いてしまえば楽なのでそうでもない。
どれにしても《虚空の杯》で引っかかるのでそれをみこすのなら《貪欲な罠》や《フェアリーの忌み者》を入れてみるのもいいでしょう。
《貪欲な罠》は《トーモッドの墓所》、《大始祖の遺産》ほどメジャーではありませんが追加の墓地対策として入る可能性があるサイドボードです。このカードに対する、明確な対処法は無くあることを前提としたプレイングでなんとかするしかないです。《虚空の杯》が無駄になるので最悪です。ただ、《壌土からの生命》は打たれるので、レスポンスで起動→《壌土からの生命》が残る、エンドに打つ→《壌土からの生命》は抜けるが土地は手に入るなど根こそぎとはいかないのが欠点です。
サイド後に、このデックは大きく変わる可能性があります。相手がクリーチャーデッキであれば、Staxに近いデッキに変貌するとことを覚えておいたほうがいいでしょう。
3.各種マッチアップ
サイド後は、墓地対策が入ると思うがやることは同じです、ここら辺をケアできず死ぬのは自分の経験値が足りない証拠です。私自身もまだ修行中です、できれば、《虚空の杯》で少しでも相手の速度を落としたい。
一番困るサイドボードカード(月,BtBなどどうしようもないものを除いて)は、《真髄の針》です。色があうなら《翻弄する魔道師》もいやですね。
★Tier1
- Zoo
環境最速なウィニー&バーンデッキなので、そう楽々とは勝てません。土地が止まってくれればあっさりと勝てますがそうそううまくいくわけでもありません。かの、LSVもZooにぬっ殺されていましたし、予想以上にマリガンが重要です。
- ゴブリン
《リシャーダの港》,《不毛の大地》ともこちら《不毛の大地》で破壊でき、相手は回収手段も持たないため、《霊気の薬瓶》連打による速攻アタックによるゴリ押しさえ注意すればよいでしょう。たまに、《血染めの月》がサイドから入れられる場合があるので注意する。
- マーフォーク
- CTG
- カナスレ
- New Horizon
メインは《不毛の大地》を使いまわせる分こちらが有利です。ただ、《もみ消し》で《Maze of Ith》を無効化されるのが痛い。《もみ消し》を使うデッキ全般に言えることなのですが、何に使わせるかをこちらでうまくコントロールできれば一人前です。
- Landstill/StifleNote
- ドレッジ
相手にはワンチャンスしかないのでそこだけ注意。
- Reanimater
- ANT
■Tier1.5
- Probant
- Loam
- Team America
- フルバーン
○Tier2以下
- ドラゴンストンピィ、BtB
- Trinity
- Lands
4.知ってて得しない小技
- 矢倉
- 穴熊
- 穴熊の姿焼き
- 棒銀
- 早石田
5.あなたはどう戦えばいいのか?
《Maze of Ith》×2 やたら長い名前の土地が出たら(通称、矢倉)もうクリーチャーで殴ることはあきらめ、他の選択肢(Zooならバーンモード)を模索する。
《モックス・ダイヤモンド》は壊す。一見、土地が多いので間違えやすいが色マナ基盤は意外と脆弱。ぎりぎり、《モックス・ダイアモンド》で持っているようなもの。
《Wasteland》は、ゴリ押し用に手札に温存しておく。壊してもすぐ回収されるため使いどころに注意する。基本はこちらのエンドに壊すこと。
基本地形をフェッチしても、《幽霊街》があるため逃げられない。過信しないこと。
《踏査》と《マナ結合》なら《踏査》を破壊しておいたほうがよい場合が多い。
《壌土からの生命》はできるかぎりカウンターし続けるかワンチャンスを待つかはあなたの自由。
6.最後に
Landsの一番の敵は時間です。残念ながらほとんどのゲームでは2戦することが精一杯でしょう。投了を見極め、残り時間を見極めても、時間内に勝負が付きそうもないこともしばしば。2引き分けからスタートなんてざらにあります。休み時間はほとんどありません。よっぽど、New HorizonやCTGやZooを使ったほうがアベレージは高いです。
しかし、なんでも受けて立てるLandsの心意気にほれ込み今日も一人発掘を続けている私がいます。
あなたが、Landsを作れる資産を手に入れたならぜひやってみてください、そして余りの弱さに打ち震えてください。そして練習し、勝ってください。
この記事を見たあなたと私が当たらないことを祈りつつ、では。
2010年06月09日(水) 20:34:38 Modified by tecdatec1