最終更新: gunsringergirl_ss2 2013年07月18日(木) 23:39:47履歴
【春祭り】 // トリエラ、ヒルシャー
//【】// Humor //2013/05/06
【春祭り】
昼「トリエラ、今日はそこの広場でフリューリングス・フェスト(春祭り)をやっているらしい。
行ってみないか」
鳥「はい?ドイツのお祭りですか?」
昼「ああ。フリューリングス・フェストはオクトーバー・フェストの妹とも呼ばれていて、
春の訪れを祝う家族向けのお祭りだ。移動式の観覧車や回転木馬も来るにぎやかなものだよ」
鳥「はあ……(子供じゃあるまいし回転木馬とか言われてもなあ。リコなら喜びそうだけど)
まあ担当官のお好きなように」
《アトラクション》
昼「―――来てみたはいいがすごい人だな。それに遊具はどこだ?」
鳥「そばに遊園地があるから省略したんじゃないですか?」
昼「……合理的だな。ああだが幾つかアトラクションはあるようだ。
あの透明なボールの中に入って水の上を歩くのは面白そうじゃないか?
君も行っておいでトリエラ。楽しんでくるといい」
鳥「う、まあ担当官がそうおっしゃるのな―――やっぱりいいです。子供のための遊具ですし」
昼「対象年齢は15歳までと書いてある。お祭りなんだ、少しくらい羽目を外したって大丈夫だよ」
鳥「いえ、いいです」
昼「何故なんだ、最初はちょっと乗り気だったじゃないか。遠慮しなくても……」
鳥「いいです!先へ行きましょう!(体重制限に引っかかるから乗れないなんて…言えるわけないわよ!)」
《買い物》
鳥「ビールカウンターに人が群がってますね。『ここでしか飲めない』『本場ドイツから直輸入』とか
看板が出てますよ。飲みたいならどうぞ行ってきてください。その間に食料を調達してきますから」
昼「いや、ビールは魅力的だが今日はいいよ。ビールが目的なのはオクトーバー・フェストの方だし、
第一君が飲めないのに僕だけ行っても仕方ない」
鳥「そんな一々気を遣わなくてもいいですよ。(この人はもう…(照)」
昼「それに昼食抜きできているんだ。食欲を満たすのが優先だろう。――しかしどこの売り場も一杯だな」
鳥「それじゃあ手分けして買いに行きましょう。先に買い終わった方が合流することにして」
昼「分かった。僕はフラムクーヘン(=サワークリームを塗った薄焼きピザのようなもの)を買ってこよう。
春祭りには付き物のお菓子だからな。(リンゴやバナナを乗せたものなら女の子は好きだろう)」
鳥「では私はヴルストの盛り合わせとザワークラウトを買ってきますね」
鳥「ヒルシャーさん、買ってきました」
昼「ああ、お帰りトリエラ。すまないがフラムクーヘンはもう少し待ってくれ。
まったく、ドイツやヤーパンなら整列して待っているだろうに、どうしてこう平気で割り込んでくるんだ」
鳥「ああ…あなたはこういうのは苦手そうですよね。じゃあこれを持っていてください。
私が買ってきますから」
昼「え?」
(人込みをひょいひょいすり抜けて行くトリエラ)
鳥「―――はい。買ってきましたよ」
昼「さすがだな……。そうだ、君ならビールカウンターの人込みも平気かもしれないぞ。
子供に酒は売ってくれないだろうが髪をおろしてサングラスをかければ――」
鳥「……胸の詰め物にできるようなものがないから無理でしょうね!さあ!食事にしましょう!」
昼「??あ、ああ……」
《座席取り》
昼「……これだけ座席があるのに空き席がないというのはどういうことなんだ」
鳥「すさまじい人出ですよね。もうそこら辺の芝生に座ってしまいませんか」
昼「そうだな。トリエラ、料理は持っているから僕のポケットからハンカチを出して敷いてくれ」
鳥「あ、はい」
昼「ありがとう。じゃあ君はそこに座りなさい」
鳥「え?ヒルシャーさんは」
昼「僕は直に座るからいい」
鳥「そんな、地味だけど良いスーツじゃないですかそれ」
昼「いいから。クリーニングに出せば済む話だ」
鳥「だめですよ、私のハンカチを敷きますからそこに座ってください」
昼「とんでもない、君のきれいなハンカチに座る訳にはいかないよ」
鳥「それなら私が私のハンカチに座ります!(すとん、と自分のハンカチに腰掛ける)
―――食事を、しませんか?」
昼「……そうしよう」
こうして春のぽかぽか陽気の中、違和感なく親子連れに混ざって食事をする鳥昼組でありました。
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【春祭り】
昼「トリエラ、今日はそこの広場でフリューリングス・フェスト(春祭り)をやっているらしい。
行ってみないか」
鳥「はい?ドイツのお祭りですか?」
昼「ああ。フリューリングス・フェストはオクトーバー・フェストの妹とも呼ばれていて、
春の訪れを祝う家族向けのお祭りだ。移動式の観覧車や回転木馬も来るにぎやかなものだよ」
鳥「はあ……(子供じゃあるまいし回転木馬とか言われてもなあ。リコなら喜びそうだけど)
まあ担当官のお好きなように」
《アトラクション》
昼「―――来てみたはいいがすごい人だな。それに遊具はどこだ?」
鳥「そばに遊園地があるから省略したんじゃないですか?」
昼「……合理的だな。ああだが幾つかアトラクションはあるようだ。
あの透明なボールの中に入って水の上を歩くのは面白そうじゃないか?
君も行っておいでトリエラ。楽しんでくるといい」
鳥「う、まあ担当官がそうおっしゃるのな―――やっぱりいいです。子供のための遊具ですし」
昼「対象年齢は15歳までと書いてある。お祭りなんだ、少しくらい羽目を外したって大丈夫だよ」
鳥「いえ、いいです」
昼「何故なんだ、最初はちょっと乗り気だったじゃないか。遠慮しなくても……」
鳥「いいです!先へ行きましょう!(体重制限に引っかかるから乗れないなんて…言えるわけないわよ!)」
《買い物》
鳥「ビールカウンターに人が群がってますね。『ここでしか飲めない』『本場ドイツから直輸入』とか
看板が出てますよ。飲みたいならどうぞ行ってきてください。その間に食料を調達してきますから」
昼「いや、ビールは魅力的だが今日はいいよ。ビールが目的なのはオクトーバー・フェストの方だし、
第一君が飲めないのに僕だけ行っても仕方ない」
鳥「そんな一々気を遣わなくてもいいですよ。(この人はもう…(照)」
昼「それに昼食抜きできているんだ。食欲を満たすのが優先だろう。――しかしどこの売り場も一杯だな」
鳥「それじゃあ手分けして買いに行きましょう。先に買い終わった方が合流することにして」
昼「分かった。僕はフラムクーヘン(=サワークリームを塗った薄焼きピザのようなもの)を買ってこよう。
春祭りには付き物のお菓子だからな。(リンゴやバナナを乗せたものなら女の子は好きだろう)」
鳥「では私はヴルストの盛り合わせとザワークラウトを買ってきますね」
鳥「ヒルシャーさん、買ってきました」
昼「ああ、お帰りトリエラ。すまないがフラムクーヘンはもう少し待ってくれ。
まったく、ドイツやヤーパンなら整列して待っているだろうに、どうしてこう平気で割り込んでくるんだ」
鳥「ああ…あなたはこういうのは苦手そうですよね。じゃあこれを持っていてください。
私が買ってきますから」
昼「え?」
(人込みをひょいひょいすり抜けて行くトリエラ)
鳥「―――はい。買ってきましたよ」
昼「さすがだな……。そうだ、君ならビールカウンターの人込みも平気かもしれないぞ。
子供に酒は売ってくれないだろうが髪をおろしてサングラスをかければ――」
鳥「……胸の詰め物にできるようなものがないから無理でしょうね!さあ!食事にしましょう!」
昼「??あ、ああ……」
《座席取り》
昼「……これだけ座席があるのに空き席がないというのはどういうことなんだ」
鳥「すさまじい人出ですよね。もうそこら辺の芝生に座ってしまいませんか」
昼「そうだな。トリエラ、料理は持っているから僕のポケットからハンカチを出して敷いてくれ」
鳥「あ、はい」
昼「ありがとう。じゃあ君はそこに座りなさい」
鳥「え?ヒルシャーさんは」
昼「僕は直に座るからいい」
鳥「そんな、地味だけど良いスーツじゃないですかそれ」
昼「いいから。クリーニングに出せば済む話だ」
鳥「だめですよ、私のハンカチを敷きますからそこに座ってください」
昼「とんでもない、君のきれいなハンカチに座る訳にはいかないよ」
鳥「それなら私が私のハンカチに座ります!(すとん、と自分のハンカチに腰掛ける)
―――食事を、しませんか?」
昼「……そうしよう」
こうして春のぽかぽか陽気の中、違和感なく親子連れに混ざって食事をする鳥昼組でありました。
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