GENOウィルス蔓延中! うつらないうつさない  このWikiは2ちゃんねるBBSPINKの「金の力で困ってる女の子を助けてあげたい」スレのまとめサイトです

 地下室に響くうめき声を暗い意識の奥で聞いて、清香はゆっくりと目を覚ました。
 はじめ漠然と「あ、自分で起きたの久しぶり…」と考えて、次にギョッとして周りを見た。
 地下室のベッドは革張りで、自分はそこに裸のまま横になっていた。体をよじると、三田に注いでもらった精液がヴァギナから溢れ出てきた。
 それを指ですくって、ぴちゃぴちゃ、と舐めると、さっきから聞こえてくる音の発振元を探して、首を巡らした。
「…? あっ、文ちゃん…」
 それはすぐに見つかった。地下室の片隅に乗馬マシンのような台が設置してあり、その上に仰向けに文が縛り付けられていた。
 近づいた姉に気付くと文は「おお〜」と声を上げた。
 口は開口具が嵌められて閉じることを許されずだらだらと涎をたらし続け、背中には赤いロウが点々と痕を点けており、お尻は何度も叩かれたのか真っ赤に腫れ上がっていた。そして、股間にはバイブレーターが埋め込まれていた。
 昨日の夜に処女を散らした文だったが、体のサイズが小さいせいか三田のペニスを散々と痛がり、途中で諦めた三田にミニ・サイズのバイブレーターを差し込まれていた。一晩経っているはずだが、ミニ・バイブは元気に動いていた。
 清香が覚えているのは、文がミニ・バイブを入れて手錠をされ、ベッドの片隅に放置されている所までだった。清香は三田とのセックスで途中からあっさり気絶していたが、文とのプレイはそのあともずっと続いていたようだった。
「文ちゃん、今外してあげるね…」
 清香は何度も三田に「文ちゃんをもっと可愛がってやってください」と頼んだのだが、三田は文への扱いを変えようとはせず、文も黙って三田の仕打ちを受けていた。
 とりあえず開口具を外してやると、「あふぅ…」とため息のような声を出して口を閉じた。
「大丈夫?」
「ふん… はいひょうふ… ひほひいい…」
 文がどこかうっとりとした声で答えると、清香はため息を吐いて手足を拘束する錠を外した。それから、股間のミニ・バイブを外そうとした。
「おひり… あーうーあー… うん… えと、2つあるから」
「2つ?」
「あ、うん… お尻にも入ってるの…」
 言われて良く見てみると、コンドームの端が、ぴょこ、と肛門からはみ出ていた。
「………」
 清香は良くわからない脱力感に襲われて、軽く額に手を当てた。それから、文が痛くないように2つのバイブをゆっくりと抜いた。抜く瞬間、文は気持ちよさそうに「あぁん」と喘いだ。
「……まぁ、いいわ。シャワー浴びましょ」
「うん、そだね」
 姉妹は地下室に備えてあるシャワールームで体を清めた。
 文が清香の股間から溢れ出る精液を、じゅるじゅる、と啜ったので、清香は容赦なく拳骨を文の頭に振り下ろした。


 朝食が終わると、三田はいつものように大量の新聞を抱えてリビングのソファに座った。
 洗い物を文に任せると、清香はお茶を出しながら三田が新聞を読む前に話しかけた。
「あの、旦那さま… お願いがあるんですが…」
「ん、何だ?」
 清香は洗い物をしている文をチラリと見ると、「文にも首輪をください」と言った。
「私だけ頂くのは不公平です。申し訳ないです」
 三田は胡乱な目付きで清香を見たが、どうも本気で言っているようだった。
「お前が外せばいい話だぞ?」
「それは、それだけは堪忍してください…」
 清香は泣きそうな声で答えた。
 三田は「ふー…」とため息を吐くと、開きかけた新聞を閉じて文を呼んだ。文が、ちょこちょこ、と走ってやってくると、「首輪、欲しいか?」とストレートに聞いた。
「ほ、欲しいです!」
 文も間髪入れずに答えた。
 三田は「ふーん…」としばらく考え込んでいたが、しばらくして何かを思いついたようにニヤリと笑った。
「お前、犬になるか?」
「え、いぬ?」
 分けがわからず、文はオウム返しに聞いた。
「犬だったら首輪をつけていてもおかしくないだろう?」
「えーと、えーと… はい…?」
 よくわからなかったが、首輪がもらえるなら、と文は頷いた。横の清香は、三田の笑みになにやら強烈な不安を感じていたが、自分が話の発端だけに何も言えなかった。
「よし。それなら準備をしよう。…ああ、首輪は自分で買って来い。あのスーパーにはペットショップがあったな。一番いいやつを買って来い、それをプレゼントしてやろう」
 文は「わーい!」と無邪気に喜んだ。反対に清香はいっそう不安になった。
「暇になったら行って来い。それと、清香」
 突然話を振られて、清香は「はいっ!」と返事をした。
「お前は私に付いて来い、準備を手伝ってもらう。あと、教えることもあるから、そのつもりでいろ」
「わかりました…」
 自分はもしかして、とんでもない地雷を踏んだのじゃないかと、清香はいまさらになって後悔し始めていた。


 朝食の片付けと地下室の掃除、昼食の用意と片付けを文は1人で済ませた。
 三田と姉は、昼食以外は地下室に篭って何かをしていた。えっちしてるのかなー、と覗きにいったが、どうも違うようだった。
 昼過ぎ、文はスーパーへと出かけた。浮かれているのかメイド服のまま屋敷を出た。
 不安そうに見つめる姉からカードを貰うと、文は意気揚々とスーパーに向かった。
「いってきます!」
「…いってらっしゃい」
 明暗対照的な姉妹は、そうやって久々に別行動をとった。

「店長、そわそわすんな」
 スーパー(郊外型総合大型スーパー『ハローグッド』という名前だ)では、店長(32)が開店を終えた店内をうろうろと歩き回っていた。
「姫ちゃんは昼過ぎにしかこねーよ。とっとと事務所に戻って決済してろ」
 きょりきょろと、胡散臭げに歩き回る店長は邪魔でしかなく、サービスマネージャー(27)はとっとと事務所に追い返した。
 ほんと、どうしようもないなぁ。とサービスマネージャーは思った。
 初日に水をぶっ掛けて、これで普通になるだろうと思っていたら、翌日も姫ちゃん(正直この呼び方は嫌いだった)は何食わぬ顔でメイド服でやって来た。
(何着持ってるのよ…)
 クリーニングしたメイド服を渡す時に、サービスマネージャーは顔を引きつるのを抑えるのに必死だった。
 正直に言うと、女性スタッフはあのメイド姫が好きではなかった。男性スタッフが全員で崇めるものだから表立って悪口は言わないが、裏では散々に陰口を叩かれていた。
 その分、文は一生懸命姉をフォローする姿が健気で、女性スタッフの間で人気は高かった。
(妹ちゃんは可愛いわー、あんな妹なら欲しいな…)
 そう思いながら、店内入り口のカートを整理してると、最近見慣れてしまったヘッドセットがふりふり近づいて来るのが見えた。
(げっ、もう来た… 店長下げといて正解だったか…?)
 そんなことを思ったが、いつもとは妙に頭身が低いように思ってよく見ると、それは想像とは違った顔をしていた。
(い、い、妹ちゃん!?)
 視線の先で、まさしく文がルンルン気分で自動ドアをくぐった。
「あ、お姉さん、おはようございます」
 満面の笑みで挨拶する文の体は、見紛うことなくメイド服に被われていた。
「お、おはよう…」
 ぎくしゃくと挨拶すると、店員の習性で買い物カゴを渡した。
(なんであんたまでメイド服… しかも、普通の服じゃわかんなかったけど、妹ちゃんで歳に似合わず胸が…)
 メイド服は胸の部分の生地が薄いせいか、巨乳の文が着るとツンと立った巨乳が別の生き物のようにゆさゆさと動いた。さらに、文はカバンをたすきがけにしていたため、胸元がより強調され、正直目のやり場に困った。
「変な話だけど… ブラ、してる?」
 たゆんたゆんと揺れる胸を見て、思わず尋ねた。
「ふぇ? してますよ?」
 不思議そうに文がおっぱいを、むに、と両手で持ち上げると、サービスマネージャーの顔が歪んた。
「今日は1人なんだね、お姉さんは?」
「はい、今日は私のお買い物なんです!」
 文は嬉しそうに答えて店内に入った。何となく、1人にしてはまずい! と感じたサービスマネージャーは、文の体をガードするように付いて行った。
「楽しそうだね?」
「はい、犬になるんです!」
「……は?」
 何か聞き捨てなら無い事を聞いた気がして、サービスマネージャーは聞き返した。
「あ、違った。犬を飼うんです!」
「ああ、なるほどねぇ。ウチで買ってくれるの?」
 ほっ、と胸を撫で下ろした。
「いえ、えーと、もう居るんです」
 捨て犬でも拾ったのかな? とサービスマネージャーは思った。
「だから、首輪を買いに来ました」
「ほうほう、なるほどねー。じゃ、こっちおいで」
 この格好で店内をねり歩かれたらたまらないので、サービスマネージャーは1直線にペットコーナーに案内した。

「いらっしゃい…ませ…」
 対応した女性スタッフ(22)が文の格好を見て、絶句しながらも何とか挨拶を言い終えた。隣ではサービスマネージャーが必死で「スルーしろ!」と目で合図を送っていた。
「首輪を買いに来ました!」
「え!? 人用のは売って人ないけど…」
「馬鹿! 犬だよ! ね?」
「はい、お犬さんです」
「あ、ああ、そうだよね。えっと、じゃあこっちだよ」
 衝撃から何とか立ち直ると、女性スタッフは文を案内した。サービスマネージャーは、後は任せた、と拳を突き出すと自分の持ち場に戻って行った。
「飼うのは小型犬? 中型犬?」
「えーと、私の首に合うぐらいのが欲しいです」
「それだと、中型〜大型ぐらいかな…? それだとここら辺だね」
 女性スタッフが棚を示すと、文はためつすがめつ物色を始めた。
「あ、あれ可愛いかも」
 文はそう言うと、かなり上のほうに吊るしてある首輪に向かって、ぴょんぴょん、と手を伸ばして跳んだ。
 それに合わせて、たわわな巨乳がよりダイナミックに弾んだ。
「だ、駄目!!」
 慌てて文の肩を、がっし、と掴むと、文は「ほえ?」と首を傾げた。
「あ、危ないから取って上げる。これかな?」
 何とか繕って、商品に手を伸ばすと、微かに舌打ちの音が聞こえてきた。首を巡らすと、ケージ内の掃除をしていたはずの男性スタッフ(23)が物陰から顔を出していた。
(おのれ・・・!)
 憎憎しげに睨み返して、女性スタッフは文に首輪を取ってやった。
「カラフルでかわいい!」
「それはナイロン素材で、けっこう丈夫だよ」
「お姉ちゃんは皮のシックなヤツだから、私は可愛い系がいいなー」
「………え?」
「ちょっと着けてみますね〜」
 女性スタッフが混乱している間に、文はくるくると首輪を巻くとあっさりと装着してしまった。
「似合います?」
 ニコニコと微笑む文に、女性スタッフは「似合う、けど…」となんとか声を絞り出した。
「えっと、犬に付けるんだよね?」
「はい、そうですよ」
「はは、そうだよね。(犬の)サイズ、確認しているんだよね」
「はい、(私の)サイズを確認しているんです」
 満足したのか、文は首輪を外すと大事に預かったカードと一緒に女性スタッフに渡した。
 女性スタッフはそそくさと清算を済ませると、可愛い袋に首輪を入れて文に渡した。
「ありがとうございます!」
 文は終始ニコニコしていると、弾むような足取りで店内を後にした。
 後に残されたのは、顔を引きつらせた女性スタッフと、戸棚の陰から鈴なりに顔を出した男性スタッフだった。

 事務所では…
「妹ちゃん! 時代は妹ちゃんだよ!」
「ロリ体型なのに巨乳!?」
「あの弾み方は偽乳じゃねえ…」
「ちくしょー! 俺見逃したぁ!」
「あ、わし、動画撮った」
「「「うおおお、じっちゃん見せろぉぉ!!」」」
 事務所は混迷を極めた。

 鼻歌交じりで文が屋敷に戻ると、清香が暗い顔で出迎えた。
「あれ…? お姉ちゃんどうしたの?」
「文… ごめんなさい、お姉ちゃんが余計な事言ったばっかりに…」
 清香は今にも泣き出しそうだった。文は混乱して慌てた。
「え、え? 何のこと?」
「犬って、本当に犬なのよ…」
「? …?」
 さっぱり要領の得ない姉の言葉にハテナマークを浮かべていると、なにやら工具箱を持った三田が現れた。
「戻ったか。おい、とっとと始めろ」
 後半は清香への言葉だった。清香は、鼻をすすって「はい…」と答えると、文を地下室に案内した。
 地下室には、今日の朝には見なかった機械群や分娩台が中央に、ドン、と置かれていた。
「何、これ?」
 文が不思議そうに機械を撫で回していると、清香が「文ちゃん裸になって」と声をかけて文の服を脱がし始めた。
「え、いいけど…」
 不審に思いながら服を脱ぐと、今度は分娩台に乗るように清香が言った。文は段々と不安が勝り始めたが、素直に分娩台に乗った。すると、清香はするすると文の体にベルトを通し、両手足と体とを固定してしまった。
「ね、ねぇ! 何をするの!?」
 流石にここまでされたら不安が勝り、文は清香に訊いた。
「本当に、ごめんなさい… 今から、文ちゃんを犬にするために尻尾を付けるの。それで、まずはおなかの中をきれいにしなくちゃいけないから…」
「いや、ぜんぜんわかんないって!」
 文はいよいよ焦り始めた。どうやら姉はショックなことがあって、思考が低下しているようだった。
「旦那さまがね、しばらく人間辞めて犬になれって…」
 その言葉に、文は絶句した。ようやく姉の言っていることがわかったのだ。
(え、と… つまり、文は首輪を付けて尻尾を付けて、お犬さんになるの?)
「ちょ、ちょ、ちょっと待って! 犬になったらどうなるの!?」
 文が一番の疑問を口にした。
「…ごめんなさい。詳しいことは旦那さまが話すそうよ。お姉ちゃんは文をいじめなきゃいけないの…」
 そう言うと、清香は剥き出しになった文の肛門を、ぺろぺろ、と舐め始めた。
「お、お姉ちゃん! 汚いよ!」
「これぐらいはさせて…」
 文は拘束されて身動きの取れない。はじめは身をよじって抵抗していたが、次第に大人しくなった。
「ぺろ、ん… 力を抜いてね…」
 散々舐めると、今度はローションを手にとって肛門をマッサージし始めた。肛門の筋肉をほぐされるのが気持ちよくて、文は思わず「うぅん…」と鼻を鳴らした。

「いまからお尻にちょっと太いのを入れるから、深呼吸して力を抜いてね」
 何を入れられるのかと不安になったが、見ると力が入りそうに思って、文は目を閉じて深呼吸をした。
 その瞬間、ぬるっ、という感触とともに肛門が強引に押し開かれて、何か弾力のあるものが入ってきた。
「お、お、お、おお…!」
 昨日一晩バイブを入れられていたせいかそれほど痛みは感じなかったが、違和感はバリバリだった。ちらりと目を開けてみると、肛門から黒いプラグが生えていた。
「まだ、力を入れちゃだめよ…」
 その言葉とともに、清香の手元で、しゅっしゅっ、と音がすると、プラグが急に膨らみ始めた。
「な、何!? 膨らんでるよ!」
「大丈夫! 大丈夫だから安心して!」
(ちっとも安心できないよっ!)
 文は心のなかで叫んだが、手足を拘束されていては何もできない。姉を信じて力を抜いているしかなかった。
 そうこうしているうちに中のプラグが膨らみきった。文は猛烈な圧迫感を感じた。
 次に清香は、今のとは別のエアポンプを握り始めた。今度はアナルから露出した部分のプラグが膨らみだし、膨らんだバルーンが文のアナルを挟んでぴっちりと栓をした。
「文ちゃん、痛いなら言ってね」
 そう言って、清香は膨らんだプラグを数回軽く引いた。プラグはまったく抜ける気配がなかった。
「痛くは、無いけど…」
「そう、それならちょっと待ってね」
 そう言うと、清香はメモを見ながらゴソゴソとプラグをいじりだした。どうやら、空気を送ったポンプをはずして、代わりに何か太いチューブを2本取り付けているらしかった。
「これで、よし… えっとね、いまからお浣腸するけど、最初は我慢してね」
「…もう、いいからさっさとやって」
 色々と諦めてしまったのか、文が投げやりな口調で言った。清香はチューブを傍らの機械に接続すると、メモをためすつがめつ眺めた。
「ええと、最初はグリセリン水溶液を300mlで…」
 ぶつぶつ呟きながら、清香は湯煎してあったペットボトルを取ると、慎重に水量を測りながら機械に中身を投入した。そして、機械の目盛りをカチカチといじった。
「…い、いくよ」
 清香が震える手でスイッチを押すと、機械−腸内洗浄機−が、ヴーーン、と静かに動き始めた。内部のサーキュレータポンプが動き始めると、充填されたグリセリン溶液を、プラグを介して文の腸内へと押し流し始めた。
「う、うわぁぁぁ!! お姉ちゃん! 入ってる! 入ってきてる!」
 生暖かい液体が突然進入してきて、文は流石に慌てた。これまで浣腸をされたことなど無かった。

「だ、大丈夫! 自然に止まるから!」
(ぜんぜん大丈夫じゃない!!)
 文は本気で拘束を解こうと、必死で暴れた。しかし、拘束は強固で分娩台が微かに揺れるだけだった。
 そうこうしている間に、文の腸内に入ったグリセリン水溶液がその恐ろしい効果を発揮し始めた。
(…!? ウンチ!)
「お姉ちゃん、ウンチ! ウンチしたい!!」
 すでにポンプは止まったが、文は猛烈な便意を感じて姉に訴えた。
「おなかいたぁい!! ウンチしたいよぅ!!」
 必死になって叫ぶが、清香はおろおろとメモを読むと悲しそうな顔で言った。
「ごめんなさい! 10分、10分我慢して! そうしたら出していいから」
 せめて痛みが少しでも薄れるなら、と清香は文のおなかを優しくさすって言った。
「やだ! もう出す!」
 普通だったらこんなところで排便などしたくは無かったが、生理欲求に耐えられずに文は思いっきりいきんだ。
(うぅん… え、あれ? 出ない!?)
 しかし、本来なら排泄するはずの肛門口はプラグにぴっちりとフタをされており、しかもチューブ内は弁になっていたため、どうがんばっても文は排泄できなかった。
「出したい! 出したいよう! お姉ちゃん助けてぇ…」 
 とうとう文は泣き出した。依然として腸内ではグリセリンが荒れ狂っている。
「ごめんなさい! ごめんなさい、文…」
 清香も泣きそうになるのを必死でこらえて、妹の苦しみを少しでも紛らわそうと、ぎゅ、と文の体を包み込んだ。

 …地獄のような10分間が過ぎた。文は「ひっく、ひっく…」と嗚咽を漏らし続けた。
 と、突然文は腸内が、すぅ、と軽くなるのを感じた。同時に、足元に、びちゃびちゃ、と音を立てて何かが流れ落ちた。
(あれ? ウンコしてる?)
 自分では何も意識していないのに、文の腸内から無理やり内容物が引きずり出されていた。足元から排泄物の臭いが漂ってくると、清香が側に置いてあった消臭剤を吹き付けて臭いを消した。
 あ、吸われてるんだ… と、苦痛から開放された頭でようやく文は理解した。
「はぁぁぁ…」
 強烈な便意から解放されて、文は気持ちよさそうにため息を吐いた。
「…終わり?」
 と尋ねると、清香はふるふると首を振った。
「ごめんなさい。徹底的に綺麗にするから、もう少し続けるわ」
「そっか。早くやっちゃって」
 いくらか元気になった文にホッとして、清香はメモをしっかり読んで次の液体を選んだ。次は石鹸水を200mlだ。
「入れるよ」
 宣言してスイッチを押すと、またポンプの音が低く響き、文の腸内へ暖めた石鹸水が流れこんだ。
「う、く… これは何…」
 痛いのか、顔をしかめて文は尋ねた。
「えと、石鹸水。冷たくない?」
「うん… 大丈夫、あったかいよ… うぅ、けっこう辛いよ…」
 注入はすぐに止まったが、石鹸水はグリセリン水溶液と同じようにな刺激を文に与えた。
「い、痛いの?」
「痛いってゆーか、出したくても出せなくて辛いってゆーか… あぁ、すごいぎゅるぎゅる言ってるぅ」
 そう言われて、清香は耳を文のおへその下に当ててみた。すると、グルグルともの凄い音が響いてきた。
「す、凄い…」
 びっくりして耳を離すと、文が艶っぽい目で見た。
「お姉ちゃん、ぎゅってして…」
 愛しい妹のお願いに、清香はすぐに文を抱きしめた。すると、文が「キス、キスー」とねだってきたので、優しく口唇を合わせると情熱的に舌を絡ませ始めた。
「ふぅむ、ぴちゃ、ぴちゃ… ん、こくこく…」
 姉から送られてくる唾液を嚥下すると、文はうっとりとした表情になった。
「はぁ… お姉ちゃんとキスすると、たまらなくなっちゃう…」
「私もよ…」
 姉妹は見詰め合って微笑み合うと、また情熱的なキスを始めた。その最中、
「ちゅぷ… ん、ああ! 出てる、ウンチ出てる!」
 時間が経ちポンプが逆動すると、またも強制的に文の排泄が始まった。
「ふぁん、気持ちいい…」
 文はうっとりとした声を出した。妹の変化に軽く呆れながら、清香は次の浣腸の準備に取り掛かった。

 バチャバチャバチャ…
 それから6回の浣腸を経て、とうとう文の中から出る液体が透明になった。
 途中から液体がぬるま湯になると、文は注入される時にも色っぽい声を出すようになった。
「綺麗になったわね。それじゃ、プラグを抜くわよ」
「えー、もう終わり?」
「終わり! まったくもう…」
 清香は呆れてプラグの空気弁を緩めると、シュー、という音を立ててプラグが小さくなった。ゆっくりプラグを抜くと、それはローションと腸液でぬらぬらと光り、ひどくいやらしかった。
「やぁん、お尻開いちゃってる…」
 悩ましげに言う文の横で、清香は尻尾を手に取った。
「さあ、尻尾をつけるわよ。太いから力を抜いてね」
 それは腰でとめるベルトが付いた尻尾付きバイブだった。バイブ部分は大きな真珠玉を連ねたような凶悪な形をしていた。
「さあ、力を抜いて… 怖くないよ…」
「お姉ちゃん! ゆっくり、ゆっくりね…」
 そう言って、文は「フーッ」と深呼吸をして力を抜いた。それを確かめて、清香は尻尾をゆっくりと挿入していった。
「んん、太い… 太すぎるよう…」
 文は苦しそうに呻いた。しかし、度重なる浣腸で緩んでいたアナルは、あっさりとバイブを飲み込んでしまった。
「入った… 文ちゃんお疲れ様。ちょっとごめんね、ベルトを締めるから… あ、少し腰を上げて、そうそう… 締めるわよ? きつくない? うん。尻尾は重くない? え、凄い違和感? そりゃそっか」
 ベルトを締め終わると清香は文を拘束していたベルトを外した。地面に降りると、文は座り込もうとして尻尾のためにそれができないと気付き、ゴロンと横になった。
「うぅ、変な感じ…」
 ふさふさした尻尾を、ちょいちょい、と触っていると、清香が胸にいっぱいの荷物を抱えてやって来た。
「ふぇ? 何?」
「手袋と靴下と、あとは耳とか」
 荷物を床に降ろすと、清香も床に座って、ちょいちょい、と文を手招きした。文は四つん這いで尻尾をふりふり振りながら近づいた。その仕草に、清香は一瞬クラリとした。。
「お、大人しくしててね…」
 うわずった声を掛けてから、清香は手袋や靴下、犬耳をてきぱきと装着していった。最後に文が買ってきた首輪を付けると、清香はうっとりとした顔つきになった。
「可愛い… 凄い可愛い…」
「えへへ、そうかな?」
 美人の姉に褒められて、文はまんざらでもないように頭を掻いた。
「ね、ね。ポーズ取ってみて」
「え、えー、ポーズ?」
 悪ノリして要求する姉に戸惑いつつも、文は犬っぽく、ちょこん、とお座りしてみた。ふさふさの犬耳に肉球の付いた手袋、膝まであるもこもこの靴下。それらを付けた文は「えへっ」と首を傾げて笑って見せた。
「〜〜〜〜〜〜っ!!」
 何かを堪えるように両手で口を覆った清香は、何度か「すー、はー。すー、はー」と深呼吸した後に、「えへん」と一回咳払いをして、さらに言った。
「じゃあさ、じゃあさ! 今度は寝っ転がってみようか! ええと、おなかを上にして…」
「うん、いいけど…」
 姉の妙なテンションに内心ビクビクしながらも、文は言われた通り仰向けに寝っ転がり、手足をかわいらしく曲げて「これでいい? お姉ちゃん」と言った。
 その瞬間、顔を押さえた清香の手のスキマから、ぽたぽた、と鮮血が滴り落ちた。

「大丈夫!?」
 慌てて起き上がろうとする文を手で制して、清香は「ばいびょうぶ!」と叫んだ。
「大丈、夫だから。そのまま、そのまま…」
 とりあえず革ベッドの枕元にあったティッシュを鼻につめて、清香はなんとか気を取り直した。
「それじゃあ、次は四つん這いになって…」
「…何をやっている?」
 更なる要求をしようとする清香の背後から、イライラした声で三田が声を掛けた。
「あ、旦那さま… 文ちゃんが可愛いんです」
 振り向いて妙なことを口走る清香に、三田は深くため息をついた。
「清香… 準備が終わったらすぐに呼べと言ったはずだぞ」
 その言葉に、はっ、と正気に戻って清香は思いっきり頭を下げた。
「も、申し訳ありません! あまりにも可愛くて…」
「日本語で話せ。罰だ、1個追加する」
 そう言うと、清香は「はい…」と悲しそうに答えてスカートをたくし上げた。
 ノーパンはいつものことだが、今日はヴァギナ全体に指3本分ぐらいの大きなカットバンが貼り付けられていた。
 しかし、驚くのはそこではなかった。そこだけは剥き出しになったクリトリスに、鈍色のリングが挟まっていたのだ。しかもそのリングからは、涙滴型のオモリが垂れ下がっている。
 よっぽどきつく締め付けているのか、オモリが引っ張ってもリングは外れることは無く、絞り、引っ張られたクリトリスは真っ赤に腫れ上がっていた。
 三田はキャビネットから同じ形のオモリを取り出すと、連なるように取り付けた。さらにクリトリスを引っ張られ、清香は「くぅぅ…」と苦悶の声を漏らした。
「お礼はどうした?」
「さ、清香のいやらしいクリトリスをいじめてくださって、ありがとうございます…」
 それだけ何とか言い終えて、清香は刺激に耐えるように、ぎゅ、と両腕で体を抱いた。
 そんな2人のやりとりを、文は仰向けのまま、ぽかーん、と見ていた。
「さて… ふむ、似合ってるじゃないか」
 三田が文に目を移すと、感心したように言い、すっ、と手を伸ばして文の頭を少し乱暴に撫でた。文が嬉しそうに笑うと、そのまま手を文の目の前に差し出した。
 文は悩むそぶりも見せずに三田の指を、ぺろぺろ、と舐め始めた。しばらく舐めさせると、三田はもう片方の手で何かしらのスイッチを操作した。その瞬間、文のアナルに挿入されたバイブが「ヴゥゥゥン…」という音を立てて振動を始めた。
「ふ、ふああ!」
文は突然の振動に驚いて、かくん、と膝を折った。恨めしそうに三田を見上げたが、三田は「どうした?」と声をかけ、今度は足を前に出した。腰をぶるぶると震わせながら、文は四つん這いになって足を舐め始めた。
(おしり… びんかんになってる…)
 突然の刺激を通り越した後は、甘い快感が襲ってきた。足を舐めている惨めさとも相まって、文の中の妖しい興奮が高まってきた。
「はぁはぁはぁ…」
(気持ちいい… けど、おしりだけじゃイケないよ…)
 アナルからの刺激は、文を昂ぶらせるには十分だったが、それだけにイケないもどかしさを散々味わうことになった。
(あぅぅ、おちんちん欲しい… いっぱい舐めて、文の喉をこつこつ突いて欲しい…)
 たまらなくなった文は、ふと足を舐めるのを止めると、物欲しそうな目で三田を見上げた。
「…何だ?」
「あ、旦那さまのおちんちん欲しいです!」
 水を向けた三田に、文はここぞとばかりにおねだりをした。しかし、三田は無表情に見つめ返すだけで何も反応しなかった。
「旦那さまのおちんちんを、文のお口でご奉仕させてください」
 頼み方が悪かったのかと、文は深々と頭を下げて言った。しかし、三田はまたも何の反応も示さず、代わりに清香の方を見ると言った。
「おい、犬がキャンキャン吠えてるが、何を言いたいか解るか?」
「え? ええ!?」
 突然振られて清香は驚き、さらにその内容にも驚いた。
「あ、あの、それは… 旦那さまにご奉仕したいんだと思います…」
 しろどもどろに語る清香だったが、三田は「ふん…」と言うとバイブのスイッチを切った。
「犬には欲情せんな。私は仕事に戻るから躾はちゃんとしろよ」
 そう言うと、さっさと地下室を出てしまった。
「ふぇぇ…」
 文が悲しそうに鳴いた。
(旦那さま、いけず…)
 ある程度予想はしていた清香であったが、そう思わずにはいられなかった。

事前に指示されていた通り、文の首輪にリードを付けると、しくしく泣く文をあやしながらリビングに連れて行った。
「うわ… ほんとにできてる…」
 リビングの片隅に、これまで無かったモノが突如出現していた。ソレは鉄製でできた家畜用のケージだった。
「これ、檻…?」
 文がぐずりながら尋ねると、清香は半笑いの顔で頷いた。
「ええと、言いにくいんだけど… 今日から、これが文ちゃんの家…」
「…やっぱり? それじゃ、あの砂みたいのは?」
「たぶん、トイレ…」
 文はしゃがみこんで、しくしくしくしく、と泣いたあと、四つん這いになってのろのろとケージに入った。
「…がんばる」
 そう言い残すと、床に直置きしてあった毛布を頭から被って丸くなった。清香はそっとしておこうと思い、文に「お買い物行ってくるね、文の好きな物買ってくるから」と声を掛けた。
 毛布の中からの「プリン…」というくぐもった声を聞いて、清香はリビングを出た。

「あら、今度はお姉さんだけ?」
 憂い顔で来店した清香が食品を選んでいると、サービスマネージャー(27)が声をかけた。
「あ、はい」
「妹さんは、もしかして犬に掛かりっきりなのかな?」
「え!?」
 突然他人からの「犬」の単語に、清香は過剰なくらい驚いた。
「ちょ、ちょっと何でそんなに驚くの? 妹ちゃんが『犬を飼う』って言ってたから、てっきりそうなのかと…」
「あ、ああ! そうなんですよ! 文ったら犬に夢中で… あはははは…」
 乾いた笑いを続ける清香を胡乱な目で見て、サービスマネージャーはいつも聞きたかったことを聞いた。
「ねえ、お名前聞いても良いかしら?」
「えっと、香田清香です」
「ふーん。清香ちゃん、ドッグフードも是非ウチで買ってね。担当に相談すれば色々と教えてくれると思うから」
 そう言って、サービスマネージャーは歩き去った。ほどなくバックヤードから「大金星っ!」という声が聞こえてきたが清香の耳には入ってこなかった。それというのも、もっと気になる考えが頭を占めていたからだ。
(も、もしかして、ごはんもドックフードなのかしら…?)
 くらくらする頭をなんとか静めて、清香は震える手で携帯を取り出し、(それだけは許されたダイアルである)三田の携帯に電話を掛けた。
「も、もしもし…」
『…ああ、なんだ?』
「あ、文ちゃんのごはんなんですが…」
 電話の向こうで三田は軽く笑った。
『はは、さすがにドックフードをやるわけにはいかんな。飯は普通で良い。ただし、床で食わせるからそのつもりで買って来い』
 そう言って三田は電話を切った。清香はホッとするやら後悔するやらで、複雑な気持ちになった。

「ただいま戻りました…」
 屋敷に戻って、その足でリビングに行くと、文がケージの中で丸くなって寝ていた。可愛く寝息を立てる文を見て顔が緩むのを感じながら、清香は「文、起きて」と優しく声を掛けた。
 文はうっすらとまぶたを開けて姉を認めると、小さく「わん」と吠えた。
「え、あ、文!?」
 多少混乱した姉に、文は「がんばる…」と呟いて、「クーン、クーン」と鳴いて見せた。
「か、可愛い…」
 清香は我を失ってふらふらと文に近づき、途中で「はっ!」と我に返ると、「プ、プリン買ってきたよー」と声を掛けて、買ってきたプリンを開けて床に置いてあったエサ皿に空けた。
 清香がスプーンを持ってこようとすると、文はそのまま口をつけて食べ始めた。普段だったら「行儀が悪い!」ときつく叱るところだったが、今回ばかりは何も言えずにそのまま見守った。
 食べ終わった文が(それだけはきちんとしようと思ったのか)「ごちそうさまです」と手を合わせた。
「おそまつさま…」
 そう言って、文の口の周りに付いたプリンを拭ってやった。
「…お尻、大丈夫?」
 ずっと気になっていたことを訊くと、文は「う〜ん…」と困ったように首を傾げた。
「動いてなければ大丈夫、かな? おトイレどうなるんだろ?」
 文が尻尾を軽く引っ張って答えた。
「あと、お尻の穴がずっと開いてるから、なんだか不思議…」
「い、痛くない?」
「うん、痛くない…」
 そう言うと、文は体を、ブルッ、と震わせた。
「う… お姉ちゃんちょっと出てって」
「どうしたの?」
「…おしっこ」
 文が恥ずかしそうに目を伏せて言った。清香は慌てて、こくこく、と頷くと、踵を返してリビングを出て行こうとした。
「きゃっ!」
 ちょうどその時、三田がドアを開けて入ってきた。清香は三田にぶつかると、そのまま抱き止められた。

「慌ててどうした?」
「いえ、その…」
 清香が口ごもると、三田は顔を上げてリビングを見渡した。すぐにケージに目を止めると、ケージ内では文が砂の上に腰を屈めていた。しかも、間の悪いことに文はドア側を向いていた。
 すぐに三田は状況を悟ると、清香を強引に前を向かせた。
「ペットの管理はきちんとしろよ。後始末はお前の役目だろ?」
 そのまま清香を後ろから抱き締めると、前に回した手でリングの嵌まったクリトリスを弄り始めた。
「きゃっ!!」
 突然の刺激に体が脱力すると、清香は申し訳なさそうな目で文を見た。
 文は2人に見られて股間を隠そうとしたが、三田に、きっ! と睨まれてしぶしぶ動きを止めた。
「ほら、犬がおしっこ漏らすぞ。しっかり見ろ」
 三田は清香を背後から抱えてケージの前まで来ると、文の目の前で降ろして四つん這いにさせた。すると、ちょうど顔の前に文の股間がきた。
「だ、旦那さま!」
 清香の抗議には答えず、三田は清香のスカートをめくり上げると、前張り代わりのカットバンを、ピリ、と剥がして、有無を言わさずペニスを突き入れた。
「あぁ!!」
 背後から串刺しにされて清香は身動きが取れなくなった。その清香の目の前で、文は体を抱いて股間を震わせた。
(ああ、もう駄目… 我慢できない…)
 必死で我慢していたが、もう限界だった。文は覚悟を決めて身体の力を抜くと、股間から、ちょろちょろ、とおしっこが流れ出てきた。
「ふうぅ…」
 散々我慢していたのだろう、文は気持ち良さそうにため息を吐いた。
「はぁ、はぁ、はぁ、あうっ! あぁ…」
 背後から突かれながら、清香は顔を背けることもできずに文の放尿する姿を凝視した。
(ああ、凄い… おしっこの穴、あんなに広がるんだ…)
 とろけ始めた頭でそんな風に考えていると、文のおしっこは次第に力を失っていき、2、3度滴ったあとに止まった。

 文が脱力して肩で息をしていると、三田は腰の動きを止め、清香の頭を掴んで無理やり文のヴァギナの前まで顔を近付けさせた。
「ほら、綺麗にしてやれ」
 2人とも最初は三田が何を言っているかわからなかったが、次第に内容を理解すると、かぁ、と顔を赤くしてお互いに見つめ合った。
「う、動かないでね…」
「…わん」
 意思を疎通させると、清香は無毛の割れ目を左右に、くぱぁ、と開いて、顕わになった尿道口を、ちゅぱちゅぱ、と舐め始めた。
「んぁ! んんぅ…」
(おしっこの味… ちょっと苦いかな…? あ、文ちゃん、濡れてる…)
 舐め続けているうちに、明らかにおしっことは違う液体が文のヴァギナから溢れてきた。
 完全に頭がとろけてしまった清香は、その味を感じると、口の位置をずらしてクリトリスを、ちゅうう、と吸った。
「あ、そこ駄目ェーー!!」
 思わず文は叫んだが、清香は構わず吸い続けた。文の腰がガクガクと震えだしたのを見て、三田は腰の動きを再開した。
「あっ!」
 驚いて口を離した清香の耳元で三田は囁いた。
「浅ましいな。妹のおまんこはそんなにおいしいか?」
「お、おいしい、ですっ! ごめんなさい! ごめんなさいぃ!!」
 訳がわからなくなって謝りだした清香に、「ほら、犬が切なそうにしているぞ。続けてやれ」と命じた。
 清香はがくがくと震えながらも顔を伸ばして文のクリトリスを咥えると、上目使いに文を見た。
 文が嘆願するように、こくこくっ、と激しく頷くと、清香は思いっきり文のクリトリスを吸い上げた。さらに、三田が操作したのであろう、アナルバイブも振動を始めた。
「わぁん! わぁぁん!!」
 再び襲い掛かる快感に、文は腰を震わせて鳴いた。
(そろそろ、かな?)
 細かく文の腰が震えだしたのを見て絶頂が近いのを感じると、清香は、はむ、と文のクリトリスを口唇で挟んで、一気に舌で押し潰した。
 瞬間、文は全身を痙攣させて絶頂に達した。かくん、と腰を落とすと、土下座するように身体を倒した。
「はぁ、文ちゃん… ふ、ああ!!」
 今度は清香の番だった。三田はペニスを浅く引き出すと、トドメを打つように清香のGスポットをごすごすと擦った。
「そ、そこ駄目です!! イクっ! イキます!!」
 宣言通りに清香は絶頂に達した。三田も低く呻くと、清香の膣内に大量の精液を放出した。
「…ふう、溢すなよ」
 ペニスをずるずると引きずり出すと、三田は新しいカットバンを取り出して清香のヴァギナに貼り付けた。
 清香は気だるい身体に何とか動かして振り返ると、「ありがとうございました…」と座礼した。
「トイレシートは代えとけよ。…ちゃんとトイレは出来るようだな」
 後半は文への言葉だった。それにうっすら気付いた文は、朦朧とした意識の中で「わぁん…」と返事をした。


 夕方まで、文は退屈そうにケージ内でごろごろしていた。そして夕食時は、エサ皿に盛られたオムライスを、不満も言わずもぐもぐと口をつけて食べた。
 食事が終わると清香は後仕舞いを始め、三田は珍しくリビングのソファに座っていた。
「おい、こっちに来い」
 ケージに戻ろうとする文を、三田が手招きして呼んだ。突然のことに驚いた文は、恐る恐る四つん這いで近づいた。
「ここだ」
 三田が、ぽんぽん、と膝を叩くと、意味を理解して(それでもかなり躊躇して)三田の膝の上に腹ばいになった。
「反対」
 そう言って、三田は文の身体を、くりん、とひっくり返した。
「きゃっ!」
「口を空けろ」
 文の頭を膝の間に固定して三田は言った。文がおずおずと口を開くと、いつの間に用意したのか、歯磨き粉を付けた歯ブラシを口に差し込んで、文の歯を磨き始めた。
「!」
 突然のことに文が身を起こそうとしたが、三田は「暴れるな」と片手で押さえつけて歯磨きを続けた。
 三田の作業は丁寧だった。決して喉を突くことなく、奥歯まで綺麗に磨いた。最初は混乱していた文だったが、可愛がってもらっているとわかると急に嬉しくなり、目を閉じてうっとりとした表情になった。
「もう、いいか? おい、清香! コップに水、それと深皿を持って来い」
 磨き終えると、三田は大声でキッチンの清香を呼んだ。飛んで来た清香は、リビングの光景に唖然となった。
「ほら、よこせ」
 清香からコップを受け取ると、いったん口に煽ってから優しく文にキスをした。
 咥内に水を送り込まれた文は、すぐに得心して、ぐじゅぐじゅ、と口をゆすぐと、三田の差し出した深皿に水を吐いた。
「もう一回だ」
 三田が同じ動作を繰り返し、文も念入りに口をゆすいだ。
 文が「あーん」と口の中を見せると、三田は「ふむ」と頷いて「おい」と清香にコップと深皿を渡した。
「えへへ…」
 明らかに上機嫌になった文が三田に笑いかけると、三田は今度はどこからともなく耳掻きを取り出して「横を向け」と言った。
「わんわん!」
 尻尾を動かせるなら明らかに振ってそうな勢いだった。文は言われた通り横を向くと、ドキドキしながら目を閉じた。
 すっ、と三田は耳掻きを文の耳に挿入し、これまた丁寧に耳の掃除を始めた。耳垢を落とされる気持ちよさと、全身から伝わる三田の体温とで、文はこれまでの人生に無いくらいの安心感に包まれた。
(うわぁ、幸せ…)
 片方の耳が終わると、またも、くりん、とひっくり返されもう片方も丁寧に掃除された。
 文は、知らず知らずの内にぴったりと三田に密着して、思いっきり三田の匂いを吸い込んでは「くぅん、くぅん」と媚びるように鳴いた。
「よし、終わりだ」
(ああ、終わっちゃった…)
 しぶしぶ体を起こそうとすると、次は櫛が忽然と現れ、文の髪を梳かし始めた。
 スーッ、スーッと、ゆっくり丁寧に梳かれて、文は起こしかけた体を戻し、三田の膝の上におなかを乗せた。
 髪を梳きながら、三田の空いた手が文の背中やお尻を撫ぜ始めると、そのあったかさと優しさに文は完全にのぼせ上がった
「ふぁ、ふぁぁ…」
 もうため息しか出てこない。
 虚ろな目でよだれすら垂らしながら、文は降って湧いたような幸せを噛みしめた。
(旦那さま大好き… 大好き…)
 それは、本当に心の底から感じた瞬間だった。文は生活や快楽のためではなく、心からそう思った。
(大好きだよ…)
 密かに宿った恋心を抱えて、文は幸福感に沈み込むように眠りに落ちた…

「ん? 寝たか…」
 文が寝たのに気付くと、三田は撫ぜる手を止めて「おい…」と心なしか小さな声で清香を呼んだ。
「…はい」
 食器を洗う手もそぞろに、ずっと様子を見ていた清香がすぐにやってきた。
「寝たみたいだ、運んでやれ」
 命じられて、清香は文を起こさないように注意しながら抱っこした。一瞬迷ったが、ケージの中に文を寝せると、風邪を引かないようにとしっかりと毛布でくるんだ。
「…随分と、その、優しいんですね」
 気付くと、そんな言葉をポロリとこぼしていた。言ってしまって、なぜ自分はこんなことを言うのだろうと、清香は軽く狼狽した。
「優しい? そうか?」
 三田は眉根を寄せて答えると、しばらく考え込んで言った。
「なぁ、愛玩動物がなぜ存在するか知っているか?」
 清香は首を振ると「知りません」と答えた。
「ふん、そうか…」
 それだけ言って口を閉じた。沈黙に耐えかねて清香がキッチンに戻ろうとすると、再び三田が口を開いた。
「動物は個体・集団で生活する。そして、基本的に一人ですべてのことがまかなえるようになる。
 しかし、愛玩動物はそうではない。これらは、人間から愛されないと生きていけない。そして人間はそれに無償の愛を与えることで、優越感や、罪悪感の昇華といった見返りを得る。つまりはそういうことだ…」
 清香には、三田の言いたいことの半分もわからなかった。しかし、今の三田の行動が、決して文が可愛いから行ったのではないと感じた。
(旦那さまは何が言いたいんだろう…?)
 清香が一人悩んでいると、シン、と静まり返ったリビングに文の寝息が響いた。そして、
「すぅ、すぅ、ん… ふぉ… お父さん…」
 という寝言が、やけにはっきりと響いた。清香は、ぎょっ、として文を、そして三田を見た。
「お父さん、か…」
 三田は哀れみを込めて呟いた。
「ぞっとせん話だ」
 瞳は、どこまでも暗かった…

 朝の光がリビングに差し込むと、文はいつものように自然と目が覚めた。
 最初に感じたのはお尻の異物感だった。昨日は慣れてしまって気にならなくなった尻尾だが、一晩経つとまた違和感を感じるようになっていた。
「…まあ、いっか。そのうち慣れるよね」
 一人ごちると、ぺたぺた、とケージ内から出ようとして、突然首を引っ張られた。
「いてっ! あれ?」
 振り返ると、いつの間に付けられたのか、首輪から布製のリードが伸びていて、ケージの骨組みに結わえてあった。
「げ、これじゃ解けないじゃん…」
 両手が肉球になっている文には、結んであるリードは解く方法はなかった。
 しばらく「う〜ん」と悩んでいたが、とりあえず文は問題を放り出すことにした。
「今の私は犬だもんね。家事なんかしなくていいし、一日中寝てたって文句言われないんだよね」
 一人、うんうん、と納得すると、途端に眠気が襲ってきた。
 うおー、二度寝だー、と心の中で叫ぶと、文は再び夢の中へと沈み込んでいった。

 …りません。申し訳ありません…!
 浅い眠りから覚めると、文の耳に聞き慣れた姉の声が聞こえてきた。
 寝ぼけ眼を擦りながら起き上がると、ぼやけた視線の先では、清香がスカートをたくし上げてた。
「あう!」
 姉の悲鳴に、文はようやく頭がはっきりした。
「あ、お姉ちゃん、もしかして…」
 視線の先では、姉が腰を折って三田にお礼を言っているところだった。
 三田がさっさと姿を消すと、悲しそうな表情をした清香が文に近づいた。
「あ、ごめんね。今、リードを外すから…」
 元気の無い声でそう言うと、清香は結んであるリードを解いた。
「おはよう、文」
「おはよう、お姉ちゃん… もしかして、寝坊しちゃった?」
 文が恐る恐る尋ねると、清香は情けなさそうに「うん…」と頷いた。
「一人で起きなきゃ、って思ってたんだけど… 駄目なお姉ちゃんだよね…」
「それで… お仕置き?」
 文がそう訊くと、清香は力なく頷いて、スカートをそっと持ち上げた。
「うわぁ…」
 昨日は2個だったオモリが、もう4個になっていた。まだまだスカートの裾に隠れてはいるが、このまま増えれば、いずれはスカートからはみ出そうな勢いだ。
 クリトリスは相変わらず真っ赤に腫れており、心なしか少し大きくなっているようにも見えた。
「い、痛くない…?」
「…正直、イタ気持ちいい… けど、それより伸びちゃうのが怖い…」
 そりゃそうだろう、と文も不安に思った。そっ、とオモリを手で支えると、それは予想以上に重たかった。
「ゆ、ゆっくり戻してね!」
 清香が慌てて言うと、文も慌てて、しかし丁寧に元に戻した。清香は思わず「ふう…」とため息を吐いた。
「寝るときは外しているから、文は心配しなくて大丈夫よ… さぁ、朝ごはん作らないと…」
 文も手伝いたかったが肉球の手では無理なので、姉の邪魔にならないようにケージの中に戻った。
 ふと、ある事に気付くと、文は清香に声を掛けた。
「お姉ちゃん、旦那さまは?」
「今日は昼過ぎまで寝てるって。昨日の夜に… その、ね…」
「ふーん… さくばんはおたのしみでしたね」
「…そんなんじゃないわよ」

 その日も夕方まで何事もなく進んだ。
 夕食後、三田は昨日と同じように文の面倒を見てやり、文は終始ご満悦だった。
「さて…」
 ひとしきり文を撫ぜると、三田は文を横に座らせて立ち上がった。
 不思議そうに見つめる文の目の前で、ケージからリードを取り出した三田は、それを文の首輪に付けると、何でも無いように言った。
「散歩に行くぞ」
 最初は、「ふーん」という感じで聞いていた文だったが、今の自分の状況を振り返って、「ええっ!」と声を上げた。
「さ、さ、散歩!?」
 慌てて三田に問いかけたが、三田は完全に無視するとキッチンの清香に声を掛けた。
「おい、少し犬と散歩に行ってくる。洗い物と風呂は済ませておけよ」
 そう言うと、キッチンから、ダダダダッ! とすごい勢いで清香が現れ、「嘘っ!」と叫んだ。
「は? 犬も少しは運動させんと怠けてばかりだ。行くぞ」
 そう言ってリードを、ぐいっ、と引っ張ると、文が「あぅっ!」と呻いて四つん這いになった。
「ま、待ってください!」
「うるさい」
 必死で止めようとする清香を邪険に追い払って、三田は強引に文を連れ出した。流石に引っ張られ続けると息が詰まるので、文は仕方がなく三田に歩調を合わせた。
 玄関を出て、おそらく事前に用意していたのであろうバッグを手に取ると、リードを力強く引いて文を玄関の外に引っ張り出した。
「お願いします、旦那さま! 人に見られたら…!」
「どうかなるか?」
 外まで付いて来た清香を一瞥すると、三田はぴしゃりと言い放った。そして、四つん這いで震えている文に向かって「歩け」と冷淡に命じた。
「旦那さまぁ…」
「お前は家で待ってろ、いいな」
 なおも言い募ろうとする清香に釘を刺すと、それきり三田は振り返らずに歩き出した。代わりに文は、何度も何度も清香を振り返って、悲しそうに「くぅん、くぅん…」と鳴いた。
「あやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 闇夜に、清香の叫び声が響いた。


 夜の闇を、これほど恐ろしいと感じたことはなかった。
 羽毛の足は膝上まで覆っているし、もこもこの肉球はかなり厚手だったから四つん這いでも痛くはなかったが、当然、文は生きた心地がしなかった。
 黒い闇を見つけるたびに、そこに人がいるのではないかと不安になった。
「旦那さまぁ…」
 これまでに何度も三田に声を掛けるたが、三田は文の方を見向きもしなかった。
(さっきまでは、あんなに優しかったのに…)
 旦那さまはこんなことをして楽しいのだろうか? そんな考えが頭をよぎった。
 しばらく黙って歩いていると、不意に文のアナルバイブが振動を始めた。
「ふあ!」
 驚いて歩を止めると、恨めしげに三田を見上げた。三田は微かに笑っているように見えた。
(あ、楽しいんだ、ふーんだ…)
 こうなるともう覚悟を決めるしかない、と文は思った。旦那さまが楽しいならそれでいっか、とそんな気持ちになった。
 急に元気良く歩き出した文を見て、三田は心の中で苦笑した。
(わかっちゃいたが、順応性の高いやつだ…)
 三田は、初めて屋敷に来たときに泣いてばかりだった文が、すぐに自分に懐いてきたのを思い出していた。
(少しは可愛い反応を見せるかと思ったが… まあいい)
 実を言えば、今歩いている道も目的地も、三田の私有地なので人が来る心配は無い。文には思う存分怖がって欲しかったのだが、どうにも不発に終わりそうだった。
(それならそれで、プレイを楽しむとするか…)
 三田はポケットに隠し持ったバイブのコントローラを掴むと、これまでずっと弱を指していた目盛を強に切り替えた。
「ふあ!」
 突然強くなった振動に、文は思わず尻尾を押さえた。嘘… という顔で三田を見上げた。
「どうした?」
 空とぼけた顔で三田が言うと、文は抗議するような口調で「わんわん!」と吠えた。
「ほら、行くぞ」
 三田がリードを軽く引っ張ると、渋々と言った感じで文は尻尾から手を離して歩き始めた。顔は澄まして
何でもない風を装っていたが、細かくお尻が震えているのを三田は見逃さなかった。
(さて、どこまでガマンできるかな…?)
 薄く笑うと、三田はコントローラの、今まで一度も触れていないスイッチを入れた。
 その瞬間、ヴィィィ…と震えているだけだったバイブが、うねる様にスウィングを始めた。
「いやぁぁぁ!!」
 敏感な腸壁を擦り上げられ、文は絶叫を上げてうずくまった。不意打ちの快感はすさまじく、太ももに愛液がたらたらと滴るのを感じた。
「どうした? 歩け」
 三田が冷酷にリードを、クイクイッ、と引っ張るが、完全に余裕を失った文は歩を進めることができなかった。
「くぅん… くぅん…」
 文は哀願するように三田を見上げて鳴いた。このままではおかしくなりそうだった。

「歩けないなら、歩かせるまでだ」
 三田は冷酷に言い放つと、バッグの中からかなり大ぶりなクリップを2個取り出した。バネの強そうなそれからはきらきらと光るテグスが伸びていた。
 不安そうに見つめる文をよそに三田は屈むと、すでに痛いほど隆起している文の乳首を、ぎゅっ、とつまんだ。
「あん! あん!」
 乳首をコリコリと弄られて、いよいよ文はおかしくなりそうだった。しかし次の瞬間、三田がクリップを、バチィン! と文の乳首に取り付けた…!
「ぎゃああ!!」
 途方も無い痛みが文の脳髄を直撃した。おっぱいが潰れちゃった…! と真剣に思った。
 外そうとする文の手を押さえつけて、三田はもう片方の乳首にもクリップを取り付けた。
「ひー… ひー…」
 文は歯を喰いしばって痛みに耐えた。ぼろぼろと涙が止めどなく流れた。
「さあ、行くぞ」
 三田がリードとテグスを同時に引っ張ると、文の大きな胸が、グイッ! と強制的に前を向いた。
「うう、旦那さま許して… おっぱいが痛いんです…」
「…………」
 文の必死の嘆願も完全に黙殺して、三田は歩き始めた。
 何とか体勢を整えた文も、ノロノロ、ガクガク、と歩き始めた。
(痛い… )
 文の頭の中はそれ一色だった。三田がテグスを引っ張るたびに、大きな胸が、ぶるん、と揺れて、乳首に痛みが走った。
「ぐす、ぐす、ぐす…」
 どうしても痛くて涙目で三田を見上げると、三田は、ちらり、と文を見て、「痛いか?」と訊いた。文は必死な思いで、こくこく、と頷いた。
「そうか。あそこの木まで行ったら取ってやろう」
 三田が視界の先にある木を指し示した。距離はまだまだ遠かったが、文はホッとした。
 しかし、そこからが長かった。文は急いて行こうとするのだが、リードを持っている三田が立ち止まったり、道を変えようとしたりした。その度に文は、こっちこっち、と三田を引っ張らねばならず、当然、乳首は散々にねじれ、引っ張られ、文の苦痛を倍化させた。
 ようやく目的の木に着いたときには、文の息は完全に上がって、乳首は赤く腫れ上がっていた。

「よし、よく頑張ったな」
 三田はへたりこんで荒い息を吐く文の頭を撫ぜると、胸のクリップを取ってやった。そして、そっと乳首を口に咥えると優しく舌で転がし始めた。
「ふぁ! あぁ…」
 まだ刺激が強いのかはじめは痛そうにしていが、次第に痛みも落ち着いてきて、文はようやく快感を得られる余裕ができた。
 そうなると、未だ動き続けているアナルバイブの刺激が、余計に感じられるようになった。
(ああ… お尻が気持ち良い… ジンジンしてくる…)
 文は頼み込むように三田を見た。その視線のおねだりに気付いた三田は「ご褒美だ、好きなだけイッていいぞ…」と呟くと、空いた乳首とクリトリスを同時に弄り始めた。
「あぁぁぁ…!!」
 ようやくダイレクトな快感を得て、文は一気に昂ぶった。もっと、もっと、と腰を突き出すと三田は「イケ」と短く言って、中指をヴァギナに潜り込ませて、激しくかき回した…!
「えっ! あっ! あああああぁぁぁぁぁ!!」
 初めてヴァギナで快感を得て、戸惑う間もなく文はイッた。
 軽い手ごたえを感じた三田は、挿入した指を抜かずにさらに激しく動かした。
「やっ、やだ! イッたのに、イッたのにぃ、またイッちゃう!!」
 イッた後の敏感な部分を弄られて、文は落ち着く間もなく再び絶頂に達した。
 ここで気絶されると面倒なので、そこまでで三田は動きを止め、アナルバイブのスイッチも切った。刺激が収まって、文は、ぺたり、と座り込んだ。
 しばらく「はぁ、はぁ…」とい息を吐く文を見つめると、三田はおもむろに言った。
「さて、帰るか。…そう言えばトイレを済ませてなかったな。ここでしていけ」
 三田の言葉を聞いて、文はジト目で抗議したが、諦めたように息を吐くと、木の幹に背を向けてしゃがみこんだ。
「そうじゃないだろ?」
 三田は駄目出しをすると、リードを引っ張って文の動きを止め、文の足を手で払って持ち上げた。
(え… 足、上げて…?)
 三田が指示したその姿勢は、まさしく四つん這いの犬が、足を上げて用を足すポーズだった。
(ひどいよ… 文は人間なのに…)
 それでも主人に忠実であろうと、足を上げたポーズを固定させると、文は深呼吸して体の力を抜き始めた。
「ふぅぅ… あ、あ、でる…」
 文の股間から、弧を描いて尿が走った。湯気が立つそれを文が、ぼーっ、と見ていると、いつの間にかデジカメを手にした三田が「パシャ!」と写真に取った。
「ええ!?」
 驚いて足を降ろそうとする文に「動くな!」と釘を刺して、三田は様々な角度で写真を取った。
(もう、お嫁に行けない…)
 あまりにもの悲しさに、文は放尿が終わってもしばらく動けなかった。

 暗がりから三田と文の姿を見た時、清香は安心感で崩れ落ちそうになった。文が心配で心配で、ずっと玄関で文の帰りを待っていたのだ。
 文が目の前に来ると、「あやちゃぁん…」と文に抱きついて、ぽろぽろと泣き出した。
「お、お姉ちゃん、大丈夫だよ、大丈夫… 大丈夫だから…」 
 何が大丈夫なのかは文にもわからなかったが、とりあえず姉を落ち着かせようと文は言った。
「おい、やるなら中でしろ。俺は風呂に入る」
 三田がそう言って上がろうとすると、清香が「あっ!」と声を上げた。
「もしかして、お姉ちゃん…」
「忘れてたか?」
「………申し訳有りません…」
 清香が消え入りそうな声で告白すると、三田は盛大にため息をついて「学習能力のないヤツだ…」と呟いた。
「罰だ、2個追加」
 三田が厳かに言うと、清香は心底情けなさそうな顔をして、スカートをたくし上げた。

 翌朝、朝食を済ませた姉妹は、三田に呼ばれて地下室へと行った。
 文は丸2日排泄ができず、おなかが張って辛そうだったが、それでも健気に姉と一緒に土下座をしてご挨拶をした。
「旦那さま、いやしいメス犬の文です。どうかいじめてください…」
 這いつくばる姉妹を満足そうに見て、三田は文に分娩台に上るように命じた。
「野卑なメスにしてはよく躾ができたな。十分だろう、犬は今日でお終いだ」
 姉の手で分娩台に固定されながら、文は、きょとん、とした顔で見つめた。
「わん?」
「だから、もう終わりだ。メリハリはきちんと付けろ」
 じろりと三田に睨まれて、文は首をすくめて「は、はい…」と言った。清香にも予想外の言葉だったらしく、内心(え、もう終わり…?)と思った。
 というのも、実は、今日は自分が文を可愛がってやろうと密かに考えていたのだ。
 文も、家事をしなくて良い上に、三田に可愛がってもらえる犬の暮らしを、ほんの少し気に入り始めていた。
 しばらく、かちゃかちゃ、と清香がベルトで文を拘束する音が響いた。そして、それが終わると姉妹同時に口を開いた。
「「あの、もう少し続けませんか?」」
 言ってからお互いに顔をあわせ、姉妹は恥ずかしそうに顔を背けた。三田は姉妹の言葉に胡乱な顔つきになると、重々しく口を開いた。
「言っておくが、私は女性を辱め支配するのは好きだが、壊すのは好きではない。そして、人間というものは意外にあっさりと壊れていくものだぞ? さっきも言ったがメリハリは大事だ。戻れるうちに戻るべきだ」
 そう言われてとたんに怖くなったのか、文は、こくこく、と必死に首を縦に頷いた。
「よし、それなら尻尾以外のものをはずしてやれ。首輪は… まあ、好きにしろ」
 清香が言われた通り、耳や手袋などを(名残惜しそうに)外した。「首輪は?」と文に訊くと、文は首をフルフルと振った。
「外しました」
「うん、尻尾も外してやれ、南京錠の番号は815だ。 …あぁ、文、ウンチは出そうか?」
「えっ、うー、あー… はい…」
 流石に恥ずかしそうに文は答えた。
「清香、そのステンレス皿を下に置いておけ」
 三田の言葉に、清香は、こくこく、と頷いた。言われた通りステンレス皿を敷くと、番号を合わせて南京錠をカチャリと外した。
「ゆっくり、取るね…」
 やさしく声を掛けると、3日間入りっぱなしだったアナルバイブをゆっくりと抜いた。
「ん、んぁ!」
 全部抜かれると、文はたまらず声を上げた。3日間拡張されていた文のアナルは、バイブを抜かれてもすぐには閉じず、ぽっかりと口を開けてひくひくと痙攣していた。
「はぁはぁ… あ、でる、かも…」
 異物が無くなったことで、文の腸は活発に活動を始めた。意識せずとも直腸が開き、薄褐色の便が顔を覗かせた。
「旦那さま、お姉ちゃん、見ないで…」
 何度も排尿姿を見られ、3日前には姉に浣腸をされたと言え、流石に排便を見られるのは辛かった。拘束されているから手で隠すこともできず、文は、ぎゅっ、と目をつぶって耐えた。
 ようやく排便が終わると、清香がさっさと排泄物を片付けた。文のお尻をきれいに拭いて消臭剤で臭いを消すと、やさしく「終わったわよ、大丈夫」と文に声を掛けた。


「さて」
 大して面白くもなさそうにそれを見物していた三田は、特に気負う様子も見せずに傍らの器具を取ると、ごく普通にそれを文に取り付け始めた。
「そ、それなんですか?」
 そのあまりにもの自然な動作に、最初は、ぼーっ、と見ていた文だったが、いよいよ自分に固定されるものだと気付いてから、あわてて尋ねた。
「ん? アヌス・エキスパンダー」
「いえ、その…」
(名前言われても…)
 頭に大きなハテナマークを浮かべながらも、(ああ、これ以上聞いても無駄なんだろうなぁ)と文は諦めた。そして、後々ものすごく後悔した。
「…よし、あとは引っ掛けるだけだ」
「え、えぇぇぇ!?」
 文の腰に付けられたのは、簡単に言えばベルトだった。しかし、普通のベルトと全く違うのは、そこから計4本の革製のバンドが伸びていることだった。
 そのバンドは途中にある支点で直角に折れており、バンドの先っぽには樹脂性の平べったいヘラのようなものが、バンドとベルトとの接続部には小さなラチェットが付いていた。
「う、嘘、もしかして…」
 外から眺めていた清香には使い方がわかったのか、口を押さえて絶句した。
 三田は文のアヌスに軟膏のようなものを塗り込むと、ベルトの先のヘラを4枚とも文のアヌスに差し込んだ。
「う、うわ!」
 いきなり異物が進入して文は驚いて声を上げた。
「おい、力は抜いとけよ」
 やおら声を掛けて、三田は4つのラチェットを同時に巻き始めた。
「………ほ?」
 はじめは何をされているのかわからなかった。しかし、唐突にその意味を悟ると、文の顔は真っ青になった。
「ほぁぁぁぁああ!! お尻! お尻広がる!! 広がってるよぉ!!」
 巻き取られたバンドはそのままダイレクトにヘラを引っ張り、支点に沿って文のアヌスを容赦なく拡張していった。
「裂ける! 裂けるぅ!! だんなさまっ! 無理です! 裂けちゃいます!!」
 初めて。この屋敷に来て初めて文は身の危険を感じた。側にいる清香は文の恐怖が移ったのか、どんどんと広がっていく文のアヌスを見ながら歯を鳴らして震えた。
「ふむ、このくらいか…」
 姉妹の状況などどこ吹く風で三田は慎重にラチェットを操り、ある一定の範囲で止めた。文は必死に力を抜こうと「はーっ! はーっ!」と深呼吸を繰り返した。

「大丈夫だ。軽い筋弛緩剤も塗ってあるから裂けることはない。ほら、清香仕事だぞ。文の中をきれいに洗ってやれ」
 そう言うと、いまだ固まっている清香に小さなブラシとチューブを手渡した。
「え? あ、はい。うん? なんですか、この歯ブラシと歯磨き粉みたいなの?」
「歯ブラシと歯磨き粉だよ。鈍いやつだな。奥までしっかり磨け」
 そこまで言われて、ようやく清香は理解した。
(いくらなんでも、あんまりだわ…)
 ぶるぶると震える手で歯ブラシと歯磨き粉を持って、清香は文の正面に立った。文はとうとう、ぐすんぐすん、と涙を流しており、潤んだ目で姉を見つめた。
「い、痛くない?」
「痛くないけど… お姉ちゃぁん… 文のお尻壊れてない? 裂けてない…?」
「だ、大丈夫。壊れてないし裂けてないわ。とってもきれいなピンク色してるわよ」
「ピンク色とか言わないでよ…」
「ご、ごめんなさい…」
 四の五の言うよりも手っ取り早く済ませてしまおうと、清香は覚悟を決めてチューブから歯磨き粉を取って、そろそろと文の腸内を擦り始めた。
「ふあ!」
「い、痛かった!?」
 擦った瞬間文が声を上げたので、清香は驚いて手を引っ込めた。
「う、ううん。なんだかすごく敏感になってるから驚いただけ。…続けていいよ」
 文から許可をもらい、清香は「ふーっ」と深呼吸してまた擦り始めた。
 ブラシを、ちょこちょこ、と動かすと、それに合わせて文が「うぅん、うぅん…」と低く喘いだ。
「気持ちいいの?」
「変な感じぃ…」
 洗面器の温水(三田が汲んできた)でブラシをばしゃばしゃと洗い、腸内の排泄物を落としていくうちに、いつしか清香は作業に没頭していた。
(意外と汚れているのね…)
(この歯ブラシすごい高級品だ… 毛先がぜんぜん痛まないし、羽毛みたいに柔らかい…)
(きれいにしたら、腸内ってすごいきれいなピンク色…)
 仕舞いには三田に「ライト有ります?」と言ってペンライトを借りると、奥まで照らして擦り始めた。
「お姉ちゃん、何してるの!?」
「あ、もうちょっとできれいになるから、我慢してね」
 まるで耳掻きや歯磨きをしているように言うと、清香は奥の奥まできれいに磨き上げ、満足したように「ふう…」とため息を吐いた。
「終わったわよ。…どうしたの、文?」
「…スイッチ入るとなんでそうなの… まあ、いいけどさっ!」
「…? そう?」
 不思議そうに清香が道具を片付けると、後ろから三田が声を掛けた。

「終わったか? エキスパンダーは外していいぞ」
 そう言われて、清香は慎重にラチェットのストッパーを外してバンドを緩めると、一つひとつ丁寧にヘラを抜いた。
 文のアナルはゆっくりと口を閉じたが、完全に閉じきることはできなかった。
「だ、旦那さま、お尻が閉じないです…」
 不安そうに文が告白すると、三田は「どれ、見せろ」と清香を押しのけて文の正面に立ち、しげしげと文のアナルを観察した。
「じ、じっと見ないでくださいよう…」
 恥ずかしくって、文が訴えたが、三田はそれを無視すると人指し指を文のアナルに挿入した。
「きゃっ!」
「思いっきり締めてみろ」
 言われた通りに文がアナルを、きゅう、締めてみると、三田の指は痛いほど喰い締められた。
「ふむ、大丈夫だ。しばらく意識して締めていれば元に戻る。だいぶ柔軟なアナルをしているぞ。 …こら、離せ」
 三田の指が抜けないように、アナルを、ぎゅっ、と締めていた文が「えへへ」といって力を抜いた。
 抜いた指を文自身の口で清めさせてから、「頃合だな…」と三田は呟いた。
「…ほぇ?」
 文が不思議そうに見つめ返すと、三田は大量のローションを手にとって己のペニスと文のアナルとに塗りこんだ。
「え、と… お尻…?」
「力んでも切れないから安心しろ。…入れるぞ」
 宣言とともに、三田は文のアナルにペニスを「ぬぷり…」と挿入した。
「あぁぁんっ!!」
 痛くは無い。痛くは無いが、それだけに余計にアナルに意識が集中してしまい、文は悩ましい声を上げた。
 浅く、小さく腰を動かしながら三田は文の拘束をすべて外すと、両足を抱えて文の体を2つに折った。
「わ、わぁ!」
「さあ、いくぞ…!」
 そう言って、三田は猛然と腰を動かし始めた。これまでの調教で散々敏感になった腸壁を擦られて、文は一気に昂ぶった。
「あん、あん、あん、あん… あぁぁんぅ…!!」
 激しくピストンされ、たまに奥深くでうねるようにグラインドされ、文はたまらなくなって両手を三田に伸ばした。
「旦那さまぁ… 旦那さまぁ…」
 キス、キス、とねだる文を抱きしめてキスしてやると、三田はより強く腰を動かし始めた。
「ふぁぁ!! あっ、イケそう! イキそうです、旦那さまぁ!」
「イッていいぞ、好きな時にイケ…!」
 許可を得て、文はアナルから送られる快楽に集中し、おとがいを、くっ、と反らした。
「あ、イク… イキます… イ、クぅぅぅぅ!!」
 手足を、ピーン、と張って文は絶頂に達した。

 三田は、荒い息を吐いている文を抱えると、繋がったまま革ベッドに移動した。
「あん… 旦那様、まだシテくれるんですか…?」
 文が期待を込めて訊いたが、三田はそれには答えず、器用に文のからだを、くりん、と180度反転させると後座位の姿勢で革ベッドに腰掛けた。
「清香」
 突然呼ばれて、清香は「は、はい!」と上ずった声で返事をした。
「これを嵌めろ。オモリは外していい」
 そう言って三田はベッド脇にあったモノを清香に投げて渡した。
 清香が受け取ってしげしげと眺めたそれは、両側からディルドゥが生えているペニスバンドだった。
「こ、これは…」
 その凶悪なカタチと使い方に清香は絶句したが、三田にじっと見られて恐る恐る内側のディルドゥを(クリトリスのオモリを外して)ヴァギナに当てた。
「ふ、うぅん… あ…」
(意外と細い…)
 それまで三田の剛直を受け入れていた清香のヴァギナは、あっさりとディルドゥを飲み込んだ。
 深く挿入されたのを確認し、清香はバンドを腰に巻いてきつく固定した。
「できました、旦那様…」
 そう言って立つ清香は、美少女にペニスが生えた劣情を催すスガタをしていた。
「あとはわかるな? 入れてやれ」
 清香がそろそろと革ベッドに近づくと、すでに覚悟を決めていたのか、文が両手を伸ばして姉を呼んだ。
「いいよ、お姉ちゃん…」
「文…」
 以心伝心で頷き合うと、清香は文に覆いかぶさってディルドゥを文のヴァギナに挿入した。
「ああ!!」「ふぅん!!」
 姉妹はお互いに桃色の吐息を漏らした。
「う、動く、よ…」
 擬似ペニスとはいえ、妹に挿入するという妖しいシチュエーションに興奮し、清香は三田の見よう見マネで腰を動かし始めた。
「お、お、おお…?」
 姉が一生懸命腰を振る姿がおかしくて、文は思わず吹きそうになったが、そのうち三田も小刻みに腰を動かし始めたので何も言えなくなった。
「はぁ、はぁ、はぁ… んぅ、ああ、文…」
 腰を振ると自分のヴァギナに刺さったディルドゥも揺れた。己の快楽のためにも、清香は腰の動きを速めた。
「文、清香の腰を足で挟め、しっかりな」
「ふぁい…」
 蕩けた頭で返事をして、文は足を、ぎゅっ、と清香の腰に絡めた。
 三田は腕を伸ばすと、文を通りすぎて清香の背中に手を回した。
「…え?」
「お前も腕を回せ」
「はぁい、旦那さま…」
「…ええ!?」
 文が混乱してると、三田と清香は文をサンドイッチしたまま、ぎゅ、と抱き合った。
「ちょ、ちょっと… ふぁん!」
 文は抗議の声を上げようとしたが、2人同時に腰を突き上げられて甘い声しか出せなくなった。
「あっ、あんっ! ふた、ふたり、同時なんて…!! だめ! だめ!! イクぅ!!」
 耐えられずにイったが、それでもかまわず2人は腰を動かし続けた。
「あたっ、当たってる! 私の中で当たってる! こつこつ当たってるぅ!!」
 薄い膣壁と腸壁ごしにペニスとディルドゥがぶつかるのを感じて、わけがわからなくなって叫んだ。
「また、イクぅーーー!!」
 再び絶頂に達したが、それでも動きは止まらない。文は許容の限界を超えた快楽を晒され、文の顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
「文…」
 そっと文にキスをして涙を舐め取ると、清香は切なそうな顔をして三田を見た。
「旦那さま…」
「イケそうか?」
 三田の問いかけに清香は黙って頷いた。
「よし、最後だ」
 言葉とともに三田は猛然と腰を動かし始めた。それに合わせて清香も腰を打ちつけ、文の中で激しくぶつかった。
「うわぁ! 止まらない! イクの止まらない!! 止まらないぃ!!」
 文が連続絶頂するのを感じて、いよいよ清香も我慢できなくなってきた。
「はぁ、はぁ、私もイキます…! イク、イクぅ!!」
 より深く腰を突き入れると、清香は体を震わせて絶頂に達した。
 姉妹がイッたのを見て、三田も我慢していた精液を文の腸内に放出した。ドクドクッ、と流れ込む精液を感じて、文は「くぅん…」と鼻を鳴らした。

 しばらく、それぞれに、ぎゅ、と抱き合っていたが、のろのろと清香が動き出すと、ゆっくりと文からディルドゥを引き抜いて、ペタン、と床に腰を降ろした。
「ふう…」
 三田も座っていた革ベッドに背中から倒れ込み、文もそれに倣った。
「……あ、旦那さま、ありがとうございます…」
 思い出したように文がお礼を言うと、三田は「ああ…」と言った。
 三田はしばらく動きを止めていたが、おもむろに体を起こすと、またも繋がったまま文を抱えて革ベッドの上に上がった。
「えと、もう一回ですか?」
 ベッドの上で四つん這いにされて、文は期待を込めて訊いたが、三田はそれには答えずに文の腰をしっかり付かんで立ち上がった。
「うわぁぁ!!」
 小柄な文は、すぐに両足が宙に浮いて、まるで逆立ちをするように天地が逆になった。
「催してきた、用を足させてもらう」
 その言葉に、(え、嘘、もしかして…)と文が狼狽していると、途端に文の腸内に暖かいものがすごい勢いで流れ込んできた…!
「お、おしっこ! おしっこが…!」
 三田は文の腸内に放尿していた。精液とは熱さも量もケタ違いの液体を注ぎ込まれ、文のおなかはすぐにぷっくりと膨らんだ。
「ふう、終わりだ。漏らすなよ…」
 放尿が終わって、三田はペニスを文のアナルから、ずるり、と引き抜いた。
 ぽっかりと口を開いた文のアナルは、たらり、と一筋三田の尿を漏らしたが、それ以上は文が、ぎゅっ、とアナルを締めて漏らさなかった。
「はぁ… ここに旦那さまのおしっこが… あったかい…」
 愛おしそうに己の下腹部を撫ぜて文は呟いた。膨らんだ腹部を撫でるその姿は、まるで少女妊婦のようで、妙にエロティックだった。
「シャワー室で出して来い」
「えー…」
「えー、じゃない! とっとと行け!」
 怒鳴られて、慌てて文はシャワー室へと消えていった。
 三田が「お前も洗って来い」と清香に命じると、なんともいえない微妙な表情で清香は頷いた。


 シャワー室から出てきた文に、三田は細身のアナルプラグを差し出した。
「これをいつも嵌めておけ。それで、落ちないようにしっかり締めておくんだ。拡げすぎてがばがばになるとつまらんからな」
 文は神妙にうなずいて、自分でプラグをアナルに挿入した。確かに、細いプラグは締めておかないと落ちそうだった。
「前がこなれるまで、そこを使う。しっかり自分で鍛えておけよ。あと…」
 そこで三田はいったん言葉を区切った。
「首輪だが、もう外せ。噂にでもなると面倒だ」
 その言葉に、清香と文はバツが悪そうに顔を見合わせた。(お姉ちゃんは手遅れだなー)と文は思った。
「どうした? 返事!」
「は、はい!」
「ま、リングとプラグが首輪の代わりだ。手入れは欠かすなよ」
 そう言って、三田もシャワーを浴びるべく、シャワー室に消えていった。
 姉妹はお互いに顔を見合わせると、あはは… と照れたように笑い合った。



 翌日、ハローグッドに現れたメイド服の姉妹を見て、サービスマネージャーは諦めのため息を吐いた。
「もうさ、ウチの名物として売り出さねえ?」
「アイドルユニットとするのもいいかもしれん」
「名前はメイドシスターズか?」
「ひねりが無い!」
「メイドは入れたいところだ…」
「デビュー曲は『ハローグッド! ご主人さま』でどうだ?」
「……仕事しろ、男ども…!!」
 ハローグッドの混乱は、まだまだ続きそうだった…


―第2話 完―

   幸福姉妹物語<第3話>




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