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「文ーっ! 隠れてないで出てらっしゃい!」
 それなりに長かった寒気が去った春の初め、四月の夜。夕食を終えた屋敷に清香の怒鳴り声が響いた。
 春夏用にと新たにあつらえて貰った新品のエプロン・ドレスを、ぱたぱた、と揺らして、清香は屋敷の中を行ったり来たりしながら文を探していた。
「どこ行ったのかしら… あ、旦那さま、文を見ませんでしたか?」
 困り果てた清香がリビングに戻ると、三田がいまだに収納されていないこたつに脚を突っ込み、ノートパソコンを置いて仕事をしていた。
 新しく導入したこの暖房器具を、三田は大層気に入ったようだった。これまでは、あまり部屋から出て来ない半引き篭もりの生活だったが、ちょくちょくリビングに顔を出しては新しく買った座椅子に座り、ノートパソコンで仕事をしていた。
「文… さあな…」
 清香の問いに、三田は言葉少なに答えた。
「あの子、またお勉強を逃げ出したんですよ。まだ初めて2週間なのに、もう3回目です!」
「地下室は? 前はあそこに隠れていただろ?」
「もう、探しました。 …旦那さま、本当に知りません?」
 清香は、顔を、ぐーっ、と三田に近づけた。
「知らない」
 三田はきっぱりと答えたが、いつも寄せている眉根が不自然に、ピクッ、と動いたのを、清香は見逃さなかった。
「…失礼します」
「あ、こっ、こら!」
 三田が制止する間もなく、清香は三田の下半身を覆うこたつ布団をめくり上げた。
 そこには、身体をすっぽりとこたつに入れて、三田のペニスをもごもごと咥え込んでいた文がいた。
 突然開けた視界の中に、怒りの形相の姉を見つけた文は、ペニスを咥えたまま「あ〜あ…」と唸った。
「文… 約束、したわよね…?」
 押し殺した声で清香は言うと、文はペニスを、ちゅぽん、と離して――それでも、名残惜しそうにペニスを両手でしごきながら――言った。
「だって… 今はご奉仕の時間だもん」
「今はお勉強の時間! 旦那さまも許可してくださったでしょう! 1日1時間、ちゃんと勉強するっ!」
 清香はまなじりをきりきりと吊り上げた。
「む〜、勉強嫌いだよぉ…」
 文が手の動きをますます早めながら言った。平静を装っていた三田が思わず呻き声を上げた。
 それを聞いた清香が、きっ! と視線を三田に向けると、底冷えのする声で言った。
「旦那さま…!」
「あ、ああ…」
 長身で彫りの深い清香が怒るとかなり怖い。三田はこの数ヶ月の間で、そのことを痛いほど思い知っていた。
 だから、ここは清香サイドに立つことにした。
「んっ… あー、文。勉強は大切だ。私も学生時代にしっかり勉強していたから今の生活ができる。興味が無いのもよくわかるが、今のうちに吸収できるものは出来るだけ吸収しておけ」
 威厳のある声でもっともらしい事を言ったが、説教相手にペニスをしごかれていては全く説得力がなかった。
「う〜… あっ、離して〜!」
 なおも渋る文に業を煮やしたのか、清香は文の襟首を掴むと強引に文をこたつから引っ張り出した。
「ちゃんと立つッ! あんまりぐずると、お仕置き…」
「してくれるの!?」
 文がきらきらした瞳で叫んだ。
「…は、しないけど、今度の買い物から文の好物のプリンが無くなるかもしれないわね。代わりに、身長が伸びるまずいプロテインジュースを買ってこようかしら? 私はもう伸びる必要は無いけれど、文はもう少し大きくならなきゃね?」
 清香の言葉に、文は「うげー…」と顔を歪めた。
「うぅ… わかったよ… 勉強するよ…」
 文がしぶしぶと言った。清香は一瞬で相好を崩すと「えらいえらい」と文の頭を撫でまくった。
「そういうわけですので、旦那さま。あと、1時間ほど待っていてくださいな」
 清香はそう言うと、足取り重い文を連れてリビングから去って行った。
 1人取り残された三田は「やれやれ…」と呟くと、居住まいを正して本格的に仕事に没頭し始めた。

 三田が姉妹の保護者になったクリスマスが過ぎ、除夜の鐘やら初詣やらの新春が過ぎた頃に、清香は三田にあることを懇願していた。
 それは、文を学校に通わせて欲しい、ということだった。
 自分はともかく、妹はまだ義務教育が終わっていない。状況が流れるままに学校という存在を無視してきたが、ひとまず落ち着いた身となっては、なんとか義務教育だけども終わらせてあげたかった。
「お願いします、旦那さま! 家事やエッチのお相手は私が2人分こなしますから!」
 一生懸命頭を下げる清香に、三田はあっさりと許可を出した。逆に、望んで保護者になったのに、そういうことに気が回らなかった自分を恥じた。
「お前も復学していいんだぞ? 地元の高校なら顔が利くところがいくつかある。無試験での編入も可能なはずだ」
 そう言って三田は清香にも復学を勧めたが、清香は寂しそうに笑って首を振った。
「それは… 本当にありがたいんですが、私には旦那さまの世話をさせてください。少し、怖いんです、学校に行くのが… それに、高校は義務ではありませんから」
 その言葉の意味を、三田は追求することが出来なかった。前の学校で何かあったのかと疑問に思った。
「でも、安心してください。しばらくしたら、通信制の高校に通うつもりです。いつになるのかは分かりませんけど、大学にも通いたいと思っています。その時は、また旦那さまに甘えてしまうかもしれませんけど…」
「…そうか、わかった。それがお前の選択ならば、それを尊重しよう。それと、学費のことなどは些細な問題だ。お前たちが気にすることではない」
 その三田の言葉に、清香は苦笑をしながらもしっかりと頷いた。

 それから、三田は仕事の合間に文の入学準備を整えた。
 クリスマスのときに、対外的にも戸籍的にも姉妹を自分の姉の子、つまりは姪として処理していたので、戸籍の問題はクリアしていた。
 ただ、文の就学過程は誤魔化しようが無く、方々に手を回して便宜を図った結果、今の学年よりも1つ下の学年での復学が決まった。
 来春から学校に通うことを聞かされた文は最初は喜んでいたが、清香は通わないことを知ると怒り、しかし最後には悲しそうに納得した。
「お姉ちゃん… 本当に文だけ良いの?」
「うん、大丈夫。お姉ちゃんもその内ちゃんと通うから」
 文が「絶対だよ!」と念を押すと、清香はしっかりと頷いた。

 そうして、時が流れて4月の初め、文はほぼ1年ぶりに学校に復学した。
 玄関の先から、真新しいセーラー服に身を包んで自分の母校に通学する文を、三田はなんとも複雑な心境で見送った。
「ふん… 妙なものだ。あの制服をこの屋敷で見ることになるとはな」
「旦那さまは、どんな学生だったんですか?」
「ふむ… 詳しくは憶えていない… ただ、」
「ただ?」
 清香が問うと、三田は薄く笑った。
「多分、今と変わらない性格をしていたんだろうよ」
 そう言うと、清香の背を押して三田は屋敷へと戻った。

「おーわった! はい、お姉ちゃん!」
 文が指定されたノルマのドリルを清香に渡すと、う〜ん、と伸びをして、ばたん、と倒れた。
「ん〜、ちょっと待ってね… …………うん、よくできてる」
 ドリルの答えあわせをして、(もちろん清香も自分の勉強をしている)清香は何度か頷いた。
「今日はもう良いわよ。お疲れ様、文」
「うん、お疲れ様! お姉ちゃんは?」
「私はもう少ししてから。…行っといで。もし、私が必要だったら呼んでね」
 姉から許可をもらうと、文は急いでリビングに取って返した。
「だんなさま〜! えっちしよっ」
 元気良く文が叫ぶと、ノートパソコンの画面を気難しげに睨んでいた三田が「うん…」と唸った。
 仕事の邪魔にならないようにと静かになった文をチラリと見ると、三田は、ちょいちょい、と文を手招きした後に、返す手で軽く膝を叩いた。
「えへへへへ…」
 文は嬉しそうに笑い、三田が座る反対側からこたつに潜って三田の脚の間から、ぴょこ、と顔を出した。そして、そのままちょこんと三田の膝の上に座った。
「ん…」
 視線はノートパソコンから離さず右手もマウスを握ったままだったが、三田は左手を文のおっきいおっぱいに当てると、こねるように揉み始めた。
「あぁん…」
 すでに文の一番の性感帯となっているおっきいおっぱいを弄られ、文は気持ちよさそうに喘いだ。
「…んぅ、お仕事、忙しいんですか?」
 話しかけても大丈夫と感じて、文は三田に訊いてみた。
「いや… 今日は安定していたな… 今しているのは小遣い稼ぎのようなものだ」
 そう言うと、三田はノートパソコンを立ち下げて、ぱたん、と閉じた。
「学校の方はどうだ…?」
 両手を使って本格的に愛撫を始めてから、三田は訊いた。
「ううん… まだ、よくわかんないです… 授業もまだ始まっていないし…」
「友達は?」
「…まだ、誰ともしゃべってないです」
 まずい事を訊いたな、と三田は思った。確かにこんな田舎の転校生では、最初は警戒されるかもしれないと思った。
「まあ、ゆっくりやることだ。最初から焦らなくてもいい。ほら、こっちを向け」
 少し落ち込んだ文を励ますように言うと、三田は文の顔を自分に向かせ、噛み付くように唇を合わせた。
「ん、ん、ん〜…」
 たっぷりと唾液を送り、散々舌で文の口腔をかき混ぜてやると、文はすぐにうっとりとした顔つきになった。
「ぷはっ! ああ、旦那さま…」
口唇を離した文は、しばらく気持ちよさそうに胸を弄られていたが、三田の手を押さえると「ご奉仕の続きします…」と言って、身体を反転させた。
「…少し、変わったことをしてみようか」
 三田が、ポツリ、と呟くと、こたつに潜ろうとする文の身体を、クルッ、と上下反転させた。
「きゃっ!」
「しっかり支えているから安心しろ。落としはしない」
「う、うん…」
 いきなり天地が逆になって混乱した文だったが、三田がそう言ったのと、両腕を回してしっかりと抱きとめてくれたので落ち着くことが出来た。
(支点が変… あ、でもおちんちんが目の前)
 あーん、と口を開けてペニスを咥え込もうとすると、亀頭が口唇に触れた瞬間、三田が両腕の力を緩めて文の身体を、ストン、と落とした。
 文の口に入りかけていたペニスが、そのまま一気に根元まで突き刺さった。
「おごっ!! お…」
 完全に不意打ちで喉奥を突かれて、文は白眼を剥いて脱力した。どうやら、衝撃で軽くイッたようだった。
「フフッ、文のおまんこが良く見えるぞ…」
 脱力して脚が開いたことで、文の無毛の割れ目が良く見えた。
 三田は首を伸ばすと、文のクリトリスに吸い付き、舌でコロコロと転がし始めた。しばらくは無反応だった文だが、次第に眼の焦点が合うと喉を鳴らしてペニスをしごき始めた。
「おご、おご、おぐ…」
(酷くされても、優しくされても、全部が全部気持ちいい… あ、またイク…)
 クリトリスを甘噛みされて、文は身体を震わしてイッた。
 文は、自分の心も身体も完全に三田に支配されているのを、圧倒的な快感の中で再確認した。


 散々文をイカせ喉奥に精液を出してやると、文は再び白眼を剥いて今度は本格的に気絶した。時計の針から言っても、もう寝る時間なのだろう。
 三田は携帯を取り出すと、内線で清香を呼び出した。
『…はい、なんでしょう?』
「文が寝た。すまんが、引取りに来てくれんか?」
 文を起こさないように小声で言うと、清香は『わかりました』と答えて内線を切り、そしてすぐにリビングにやってきた。
「お待たせしました、旦那さま」
「ああ、すまんな」
「いいえ」
 軽く笑って寝ている文をおんぶすると、清香はリビングを後にした。
 しばらく経って、濡れタオルを持った清香が再び現れた。
「綺麗にしますね」
 そう言って、いまだ精液で汚れている三田のペニスをしゃぶって清めると、濡れタオルで綺麗に自分の唾液をぬぐった。
「…んく、お相手しましょうか?」
 未だ硬度を保ったままのペニスに気付いて言うと、三田は「乗ってくれ」と答えた。
「では、失礼します…」
 清香は三田の腰に跨ると、カットバンを剥がして、前戯も無しに三田のペニスを、ズブズブ、と咥えこんだ。
 クリトリスリングのせいなのか、それとも身体がそういうように調教されてしまったのか、清香のヴァギナは常に潤うようになっていた。それは、1日に何度もカットバンを代えなければならない程の濡れ方だった。
「んんっ… はあ、入りました… 動きますか?」
「いや、いい。ゆっくりしておいてくれ」
 三田は顔を寄せて清香にキスをすると、腕を回して、ぎゅっ、と清香を抱きしめた。清香は幸せそうに「あぁ…」とため息を吐くと、自分も腕を回してしっかりと抱き合った。
「…どうかしましたか?」
 三田の動きに何かを敏感に察知して、清香は三田に訊いた。
「いや、そうだな… 文が学校に馴染めるか、少し不安になった」
 三田は素直に答えた。 
「気の早い話なんだろうが、まだ、友達も出来ないようだ。このままクラスで孤立してしまわないかと、心配でな…」
「…文ちゃんは、最初は人見知りするところが有りますから」
 清香は三田を励ますように言った。
「でも、場の雰囲気に慣れたら、すぐに人懐っこくなりますよ。ここでだってそうだったでしょう?」
 そう言われて、三田は姉妹が来た初日を思い出した。確かに、そう言われればそうだった。
「大丈夫ですよ、文ちゃんもそろそろ15歳になるんですから。ちゃんと自分のことは自分でやらないと」
「ああ、そうだな…」
「そうですよ…」
 それから、しばらく2人は繋がったまま無言の時間を過ごした。こういうセックスも悪くないと、三田は最近そう思えるようになっていた。
「私も…」
 不意に、清香が呟いた。
「私も心配だったんです、文ちゃんのこと」
 そう言って、清香は「はぅ…」と1つため息を吐いた。実は、動かなくてもヴァギナで咥えているだけで相当に気持ちが良いのだ。
「文ちゃん、歳の割りに子供っぽいところが有りますから、この屋敷ばかりにずっと居ると、どんどん駄目になっていくような気がしたんです。あ、性にだらしなくなる、ていう意味じゃないですよ。それはもう、すごく望むところなので…」
 途中で三田が顔を曇らせたのを見て、清香は慌てて言った。
「そうじゃなくて、私や旦那さまに依存して、自分では何も決められない子にはなって欲しくなかったんです。これまで文ちゃんを守ろうと過保護にしてきましたが、少しは離れて見守ることも大事だと思いました。学校に行かせたのは、そんな目的もあるんです」
 静かにしゃべる清香に、三田は頭が下がる思いだった。そこまで自分は気を回すことが出来ない、と素直に認めた。
「すまない、お前ばかりに色々と心配させて…」
「馬鹿言わないで下さい」
 清香は笑いながらそう言った。
「そこまで旦那さまにされちゃったら、私のやることが無くなっちゃいますよ。それに、旦那さまが身の保障をして下さるから、私もこんなことを考える余裕があるんです。私たちは旦那さまのご恩を一生忘れません。もっと、自信を持ってください… あっ…」
 離し終えてから、清香が驚いたように下を向いた。咥えたペニスが、一回り大きくなったように感じたからだ。
「旦那さま…」
「フフッ、そう言われるのが、こんなにも嬉しいことだったとはな…」
 そう言うと、三田は清香を抱えて立ち上がり、清香の身体を優しくこたつの上に置いた。
「今をお前を啼かせたくて仕方がない。良い声で啼いてくれ…」
 そう言うと、三田は猛然と清香に腰を打ちつけ始めた。
 幸せの衝撃を全身に受けて、清香は躊躇うことなく啼きながらイッた…

 翌朝、3人で朝食を摂っている時だった。
「あーーーーっ! 忘れてた!」
 ごはんを、はむはむ、と食べていた文が、突然大声を上げた。
「…文、食事中に大声を出すのは止めなさい」
 文が飛ばしたご飯粒を頬から取りながら、三田がやんわりと諭した。ここで先に諭しておかないと、清香の説教が始まってしまう。
「で、なんだ?」
「ごめんなさい! あのね、旦那さま。今日は身体測定と運動測定があるの」
「ああ、そういえば新年度は毎年やっていたわね。…それが?」
 清香が昔を懐かしむように頷いた。
「あの… 文はまだ体育着もってないの」
「「あ」」
 文の言葉に、三田と清香が揃って気付いた。
(そう言えば、学生服を仕立てた時に体育着のことも言っていたな…)
(お店が違うからすっかり忘れてたわ… どこで買うのだったかしら…)
 2人とも「しまった…」と言う顔をして、お互いに顔を見合わせた。
「さて、どう用意したものか…」
「あ、大丈夫です。学校の売店に売ってあるんだって」
「そうか…」
 三田は安堵した。こういう小さなミスは、好むところではなった。
「では、お金を預けるから買いなさい。いくらぐらいなんだ?」
「う〜んと、上と下で3千円だよ」
 三田は「うむ」と頷くと、財布から1万円札を取り出して文に渡した。
「落とすなよ、あと、恐喝にも注意しろ。そうだ、着替えもいるから2着買… いや、どうせだから3着買え」
 三田が途中で言い直すと、清香がジト目で見て言った。
「…邪なことを考えていませんか?」
「悪いか?」
「いいえ」
 否定して肩をすくめた清香は、文に向き直った。
「文ちゃん、サイズとかきちんと言うのよ。あ、あと学年色を間違わないようにね。それと、ゼッケンもちゃんと買ってくるのよ」
 清香が細々と言うと、文はご飯を掻き込みながら「うんうん」と頷いた。
「うん、わかった! ごちそうさま!」
 手を合わせてから元気良く食器をキッチンに運ぶと、てってってー、と文はダイニングから出て、しばらく経ってから、てってってー、とダイニングに現れた。手には学生カバンを持っている。
「行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい」
「ああ」
 それぞれがそれぞれの挨拶をして、朝の団欒が終わった。


 学校に着くと、文はすぐに売店に向かった。
 売店は窓口しか廊下に面しておらず、商品は奥の小スペースに雑多に置いてあるつくりをしていた。
 新学期と言うこともあり、売店はそこそこに混んでいた。
「あ、あのー」
 窓口のおばさんに声を掛けると、50過ぎぐらいの売店のおぱちゃんが「はい、なんだい?」と愛想良く応じた。
「体育着を3着ください」
「ああ、今日は買う子が多いねぇ。身体測定の日?」
「はい」
「だろうと思ったわ。えーと、あんただったら、Sサイズでいいね」
「え、えーと、できれば大き目の方が…」
「ええ? あんた身長いくつなの?」
「140…」
 文が口ごもりながら言うと、売店のおばちゃんは「あっはっは」と笑った。
「それじゃあ、Sで十分だわ。体育着なんてのは、だぼだぼだとかえって怪我の元になるもんよ。身長が伸びたら、また買ってもらいな」
 そう言うと、文が反論する間もなく、売店のおばちゃんは倉庫へと消えて行き、すぐに体育着を3着持って来た。
「はい、3着で9千円。ゼッケンは付録で付いてるから、買わなくてもいいよ」
「あ、ありがとうございます…」
 勢いに押された文は、思わず1万円札を差し出してお釣りの千円札を受け取った。
「はい、こちらこそ! 新入生でしょ。これからご贔屓にね」
「はぁ…」
 曖昧に返事をして、文は売店を離れた。
「…新入生じゃないもん」
 年齢的には最高学年の文は、思わずそう呟いた。


 教室に入り席に着くとすぐにHRが始まり、クラス担任(♀ 数学担当)が出欠を取った後で話し始めた。
「はい、今日は午前が身体測定で午後が運動測定です。どっちも体育着だから、お昼は着替えなくてもOKよ。着替えは、男子が1組で女子がこのクラス。着替えたら9時に体育館集合。遅れないようにね」
 そう言うと、担任教師は答礼をして教室から出て行った。男子が隣のクラスに移動すると、残った女子が思い思いに着替えを始めた。
(ど、どうしよう…)
 そんな中で、文は1人困っていた。本当なら、胸のことも考えてLサイズを買おうと思っていたのに、断りきれずにSサイズを買ってしまった。どう考えてもおおきいおっぱいが収まるはずが無かった。
(でも、セーラー服で受けるわけにもいかないし、ここは仕方がないよね…)
 文が覚悟を決めて着替えようとすると、隣の席のポニーテールで長身のクラスメイト――仮にクラスメイトAとしておこう――が話しかけてきた。
「香田? 早く着替えないと、遅れちゃうよ」
「あ、うん」
 急かされて慌てた文は、セーラー服を急いで脱いだ。その瞬間、押さえられていたおっきいおっぱいが、ぼよん、と飛び出した。
 それを見たAは、思わず顔を「うげっ…」としかめた。
「香田…」
「今、着替えるから…」
「いや、それ、あんた…」
 絶句するAを尻目に、文はぽんぽーんと下着姿になると、体育着の袋を開けてすばやく身に着けた。しかし、
「うう、きつい…」
「そりゃそうでしょうよ…」
 苦しげに呻く文の隣で、Aが呆れたように呟いた。
 下のブルマはピッタリだったが、上の体育着は悲惨な状況だった。肩幅はぴったり合っているが、大きく突き出たおっきいおっぱいが布地を大きく押し上げ、いくら裾を伸ばそうとしても、ブルマに入りきらずヘソ出しルックとなっていた。
「やだ、裾が入んない…」
「あんた、サイズを合わせてなかったの?」
「セーラー服は合わせてたけど、体育着は今日買ったから…」
 情けなさそうに文が言うと、Aはため息を吐いて後ろで黙々と着替えている眼鏡姿の大人しそうな女子――仮にクラスメイトBとしておこう――に話しかけた。
「おい、B。あんたジャージ持ってきてる?」
 訊かれたBは、ふるふる、と首を振った。
「持ってきてない」
「そりゃそうか… あんたは?」
 さっきからこちらを眺めていたベリィショートの活発そうな女子――仮にクラスメイトCとしておこう――にも訊いてみた。
「あたしもナシー。香田ちゃんおっきいねえ」
「駄目か…」
 Aは周りを見渡したが、すでに他のクラスメイトは体育館へと向かって居なかった。
「しょうがない。香田、仕方ないから今日はそれで受けな。事情話せば、売店のおばちゃんも交換してくれるだろうから。あと、BとC! あたしが前に立つから、しっかり囲んでガードするよ。特に男子の目から」
 Aが仕切って言うと、BとCはそれぞれ「うん、わかった…」「おっけー、おっけー!」と返事をした。
「ごめんなさい… ありがとう…」
 文が心からの感謝をすると、Aは「ははっ」と明るく笑った。
「気にしないで、あたしクラス委員だし。転校したばっかで、香田もわかんないところあるだろ。頼ってくれて良いからさ」
 そう言ってAが急ぎ足で教室を出ると、慌てて文は後ろに続いた。BとCもAが頼んだとおりに文にくっついて歩いてくれた。
(優しい人が居てくれてよかった…)
 体育館に向かう道すがら、文はしみじみと思った。


 しかし、結局Aの気配りは徒労に終わった。
 体育館に集合にして整列すると、どうしても4人はバラバラに配置されてしまった。
 田舎の転校生ということでただでさえ注目されがちな文は、そのおっきいおっぱいのせいで余計目立ってしまった。
「おい、見てみろ…」「でけぇ…」「あれ、転校生の香田?」「揉みてぇ…」
 男子の無遠慮な視線と言葉が文に突き刺さった。
 騒ぐ男子を見て、何事かと見て回ったクラス担任が文を見ると、Aと同じ様に顔をしかめて絶句した。
「こ、香田さん…」
「…はい」
 文がすまなそうに俯いたのを見て、クラス担任は慌てて手を振った。
「だ、大丈夫! 何も変じゃないから! コラ、男子っ! ちゃんと前を向く、私語はしない!」
 男子を一喝してから、不安そうにしている文の両肩に手を置くと、クラス担任は真剣な表情で言った。
「香田さん、こんな事になって辛いとは思うけど、今日一日の我慢だから、しっかりね。どうしても無理だったら、身体測定だけで午後は見学でいいから」
 クラス担任は、イジメとかイタズラとか、そういう変な勘違いをしたようだった。よくわからなかった文が曖昧に頷くと、クラス担任は最後にもう一度「しっかりね」と言ってから去って行った。
(うう、しっかりって言われても…)
 しかし、実を言うと文は全く違うことで切羽詰っていたりした。
(見られて、恥ずかしくて… 濡れてきちゃった…)
 どこまでも正直な、文の身体だった。

 午前中の身体測定が終わって、体育着のまま給食となった。
 文は席の近いA,B、Cと机をくっつけて、4人での昼食となった。
「やー、セーラー服の上からはわかんなかったけど、香田ちゃんってばすげえ秘密兵器もってるね〜」
 食べる手を休めて、Cが感心したように言った。
「ちょっとC、デリカシー無いよ。周り見てみろ」
 AがCを注意して周囲をジロリと睨んだ。すると、こちらをチラチラと見ていた男子が一斉に顔を背けた。
「まったく…」
「あ、でも大丈夫。午前中で大分慣れたから」
 文がCをかばうように言った。最初は見られる度にぞくぞくしていた文だが、半日も経つとその視線に慣れてしまった。むしろ、怪しい気分が加速されて愉しかった。
「ま、あんたがそう言うなら…」
 Aがそう言うと、Cが文に身体を寄せて小声で訊いた。
「ね、ね。午前の測定でやったっしょ。胸、いくつだったの?」
 クラス中の男子の耳がいきなりこちらを向いた、ような気がした。
「えーとねえ、耳貸して… きゅうじゅういち」
「ほほう! そいつは一種の鈍器だな! でも、重くないか?」
「かなり肩凝っちゃう。…お姉ちゃんにはやるなって言われてるんだけど、こうすると楽なんだよね」
 そう言うと、文は「よいしょ」とおっきいおっぱいを机の上に、でん、と置いた。
 クラスのあちこちで「ブーッ!!」と飯を吹き出す音が聞こえた。
「うっわー、すっげー!」
「やめろ、はしたない…!」
 CとAが同時に声を出した。文はよくわからなくて首を傾げた。
「…触って良い?」
 それまでずっと黙っていたBが、ぼそり、と言った
「え、いいよ」
 文があっさり頷くと、Bは人指し指を伸ばして文のおっきいおっぱいにズブリと埋め込んだ。
「…みっしり」
「おお、私も私も!」
 今度はCが反対側のおっぱいに指を埋め込んだ。
「すげー! ゴムまりみてーにやわらけー! Aちゃんもやってみ」
「…お前ら、いい加減にしないとシメ落とすぞ…!」
 Aがドスの効いた声で言うと、3人は慌てて食事を再開した。
 教卓では、クラス担任が頭を抱えて突っ伏していた。

 午後になり運動測定。Aやクラス担任の願い虚しく、文は当たり前のように参加した。
 午前と違って、午後は男女混合である。当然文に男女共々視線が集中したのだが、完全に慣れてしまった文は平気な顔をしていた。
 むしろ不幸だったのはAである。B、C共々同じ組にされてしまったがゆえに、文の逆セクハラともとれる行動に終始うろたえっぱなしであった。
「香田、お願いだからセーブしてね」
「うん? わかったよ。あ、準備運動しなきゃ!」
「飛び跳ねんな!」
 そんなAの心労と共に、運動測定が始まった。


〜50m走〜
「お、Aちゃん、香田ちゃんが走るよ」
「あたしゃ見ない」
 パァン!
「お、スタートした! わぁ、揺れてる揺れてる! バランス悪そー! ほら、Aちゃんも見るのだ」
「見ないっつってんだろが!」
「…ゆっさゆさ」


〜垂直飛び〜
「よしよし、香田ちゃん。しっかり手を伸ばしてチョークを付けるのだ」
「うん! …こんな感じかな?」
「ば、馬鹿! ブラ見えるぞ!」
「え〜、でもそうしなきゃ届かないよ?」
「もう、いいから… とっとと飛んで…」
「うん、おっけー。 …えい!」
 ぴょん!
「…ぼよ〜ん」
「下から見るとド迫力だ!」
「…次、行くぞ」


〜立位体前屈〜
「両足、きちんと揃えるんだよ」
「うん、大丈夫。ほっ!」
 ぐぐぐっ…
「…あれ?」
「ど、どうした!?」
「お胸が邪魔で測定器が押せない」
「こいつはとんだ災難だ!」
「知るかぁー!」
「…とおせんぼ」


〜反復横飛び〜
「ついに来たか…」
「香田ちゃん、ふぁいとー」
「おー」
「せんでいい! …香田、その、胸を手で押さえてやらないか?」
「無理だよー、始めるね。はっ、はっ、はっ…」
 てっ、てっ、てっ
「うおぉ、グラウンド中がこっち見てないか?」
「…ちぎれそう」
「もう、許して…」


〜走り幅跳び〜
「ようやく最後か…」
「香田ちゃーん、ばっちり計測してやるからなぁ!」
「おねがーい!」
「Aちゃんは正面に立って万一に備えるのだ」
「ああ、そうね…」
「いくよー!」
 ててて、ダッ!
「やっ! と、おっとっと…!」
「危ない! Aちゃん抱きとめるのだ!」
「よし来た!」
 ばったーん。
「…うぅ、怪我はない?」
「うん! ごめんなさいAさん…」
「気にしないで… それより、顔に載せてるの、どけて…」
「あ、ごめん…」
「いやー、ボインアタックだな!」
「…役得」
「お前ら…」
 Aの心に多大な傷跡を残し、運動測定は終了した。

「…てな事があったんだ」
 屋敷での夕食の後、文は楽しそうに今日の出来事を話した。
「…良かったわね、お友達が出来て」
 清香は心の中でため息を吐きながらそう応じた。その友達のAという娘には機会があれば何かお礼をしようと思った。
「しかし、セーラー服が特注品だったとは知らなかったな」
「お店側が気を利かせてくれたみたいです。サイズを測ったときに、既製品だと無理だと思ったそうで…」
 体育着のほかにジャージが必要なことに気付いた清香が、セーラー服を注文した学校指定の服店に連絡したところ、すでに特注のジャージと体育着が出来上がっているとのことだった。
「じゃあ、あのサイズはもうおしまい?」
「ええ、明日からはしっかり補正した体育着を着なさい。というか、常にジャージを着なさい」
「うん、わかった」
 文は素直に頷いた。
「…それじゃ、今日買ったものはもう使わないな」
 三田はそう言うと立ち上がった。
「邪なことを考えていませんか?」
「悪いか?」
「いえ、全く。私も同じことを考えていました」
 姉と三田がよくわからない会話をしていると思ったら、三田が文を見て言った。
「文、今日買った体育着を着て地下室に来い。下着は脱いでおけよ」
 ある程度予想はしていたのだろう、文は頬を染めて「はい…」と頷いた。
「それと、清香」
「は?」
 さーて、お片づけ… と腰を浮かしていた清香が、突然呼ばれて動きを止めた。
「お前も同じものを着て来い。当然、下着は着けずにだ」
「え、私もですか?」
 意外な三田の言葉に、清香は思わず聞き返した。
「そうだ。お前だって、それを着ている年頃だろ。変じゃないさ」
「…わかりました」
 微妙な表情で頷いた清香は、文が準備良く「はい、お姉ちゃん」と差し出した体育着を、渋々と受け取った。

「旦那さま、卑しい奴隷の清香です。私のいやらしい身体を可愛がってください」
「旦那さま、マゾ奴隷の文です。いっぱいいっぱい苛めてください」
 姉妹は体育着を着て地下室に行くと、いつもの用に土下座して挨拶をした。
「うん… 立ってよく見せてみろ」
 三田の指示に、2人はおずおずと立ち上がった。
 文は学校と同じようなヘソだしルックに加え、ノーブラのせいで乳首が体育着を押し上げてくっきりと浮かび上がっていた。こんなものを見せられたのかと思うと、三田は同級生の男子に同情した。
 清香の格好もすごいものだった。長身にむりやりSサイズの体育着を着ているから、布地が伸びきって今にも破れそうだった。さらに下半身は布地がお尻の肉に食い込み、より扇情的な姿をしていた。
「ほう、こりゃすごいな。2人とも似合ってるぞ」
「そんな… 嘘です…」
 清香が口を尖らせて言った。三田は「嘘じゃないぞ」と言いながら、用意してあった洗面器を持って姉妹に近づいた。
「? なんですか、それ?」
 文が不思議に思って訊いた。
「お湯にローションを溶かしたものだ。ああ、動くなよ」
 先に注意をしてから、三田はお湯――ローション入り――を交互に姉妹にかけた。
「温かいけど、ぬるぬるしますね…」
「うん… あっ! お姉ちゃんエローイ」
「文ちゃん… あなたがそれを言う?」
 ローションに濡らされて、姉妹の桜色の乳首がはっきりと浮かび上がった。もともとぴっちりだった体育着がさらに皮膚に張り付いて、それは恐ろしいほどに淫靡な眺めだった。
「ふむ、これは予想以上だな。記念に写真でも撮るか…」
 三田はキャビネットからデジカメを取り出すと、おもむろに写真を撮り始めた。
「えへへー」
「綺麗に撮ってくださいよ…」
 もう慣れっこになっている2人は、思い思いのポーズで写真に納まった。
 ある程度写真を撮ると、三田は「抱き合ってみろ」と指示を出した。
「はい、文ちゃんおいで」
「うん…」
 言われるがままに、姉妹は抱き合って当然のようにキスを交わした。
 こうなると清香が止まらなくなる。キスで文が脱力したのを良いことに、乳首を抓ったり、膝を股間に擦り付けて刺激したりして文の全身をまさぐりはじめた。
「んん… ああ、お姉ちゃん、気持ちいいよ…」
「うん… ぬるぬるって気持ち良いね… あっ!」
 フラッシュの光に気が付いて清香が三田を見ると、三田は苦笑して言った。
「続けて良いぞ。今日はお前がいじめてやれ」
「ありがとうございます」
 旦那さまから許可をもらい、清香は文を抱っこするとベッドに運んで優しく降ろした。

「ふふ、今日は私が文ちゃんをいじめてあげるね…」
「お姉ちゃん… 優しくしないでね…」
「もちろん…」
 そう言うと、清香はいきなり文の乳首を体育着の上から、かりっ、と噛んだ。
「にゃあ!」
 暴れようとする文を全身を使って押さえ付けて、清香は文の全身に指を這わせた。
 ぎりぎり、と乳首を痛いほど噛んでおきながら、全身を愛撫する指使いはあくまでも優しかった。
「おねえ、ちゃん… いじわるぅ…」
 鋭い刺激と柔らかい刺激と同時に襲われ、文はたまらなくなって姉に懇願した。もっともっと責めて欲しかった。
「ふふ、文は甘えんぼね…」
 いよいよ直に刺激しようと、清香が体育着を脱がせようとした時、傍でDVDビデオレコーダーを準備していた三田が「待て」と清香を止めた。
「せっかくなんだから脱がすのは許さん」
「でも…」
 不満そうに言う清香に、三田は小振りなハサミを渡した。
「どうせ、屋敷でしか着ないものだ。穴を開けてやれ」
 清香が呆れたようにハサミを手に取って見つめると、クスッ、と笑って文の体育着を摘み上げた。
「文ちゃん動かないでよ… 動くと乳首が切れちゃうから…」
「ふええ…」
 流石にそれは怖くて、文は、ピタ、と身体を強張らせた。
 清香はそれを確認すると、文の両乳首、ヴァギナ、アナルの4箇所の布地にそれぞれの大きさの穴を開けた。ついでに、自分にも同じように穴を開けた。
「さあ、できた! フフ、乳首が凄い立ってる…」
 ツンと立った乳首を清香が抓ると、文が気持ちよさそうに「くぅん…」と啼いた。
「よし、録画を始めるぞ… あと、これを使ってやれ」
 録画機材をスタートさせた三田が、ベッドに巨大なバイブを放った。
「はい… 文ちゃん、ほら見て…」
 バイブを受け取った清香が、文の目の前にそれを差し出した。
「おっきなバイブ、どこに欲しい? おまんこ? おしり? それともお口に咥える?」
 清香がそれぞれの場所にバイブを当てながら言った。
 文は、これから訪れるであろう刺激にどきどきしながら、「お、おしり…」と呟いた。
「おしり? こんなにおっきなバイブなのに、おしりに入るの?」
 清香が悪戯っぽく言うと、文は泣きそうな顔になった。
「入るもん。文のおしりは旦那さまのお便所だから、いっぱい入るもん。イジワルしないで入れてよぉ…」
 口を尖らせる文に「ごめん、ごめん」と笑いかけて、清香は文を正面からまんぐり返しの姿勢で固定した。ブルマの穴からヴァギナとアナルがよく見えた。
「入れるわよ、力を抜いて…」
 すでにローションでグチャグチャに濡れていたアナルは、巨大なバイブを、ぬぷぬぷ…、と飲み込んだ。
「ふと、い…」
 文が眼を白黒させながら喘いだ。清香ばバイブを根元まで埋め込むと、躊躇わずにスイッチを入れた、
 ヴィィィィン…
「んああああ!!」
 バイブが腸内で振動・回転し、いぼいぼが腸壁を引っ掻く快感に文は呑まれた。
「文は全部可愛いわね… ここもこんなにひくひくしてる…」
 ひくひくと悶える文のヴァギナを見ると、清香は出し抜けに顔を寄せて文のクリトリスを、がりっ、と噛んだ。
「いぎぃ!!」
 突然の刺激に文は絶頂に達し、ヴァギナから清香の顔に愛液を噴出させた。
 顔に掛かった愛液を美味しそうに舐めて、清香は文のヴァギナ口を付けて、じゅるじゅると溢れ出る愛液を啜り上げた。

「いやぁぁ!! イッたばっかりで敏感だからぁ!」
「だーめ」
 文のお願いをあっさり蹴ると、清香はクリトリスの上にある小さな穴に舌を伸ばした。
「! そこは!」
「ここは何かなー?」
 清香が小さな穴を、ちゅうぅ、と吸い上げると、文の抵抗が一段と激しくなった。
「ダメ、ダメ、ダメェ〜! そこいじったら出ちゃう!」
「ちゅう、ん… 何が?」
「何がって…」
 恥ずかしそうに文が口をつぐむと、ここぞとばかりに清香が吸い付きを強くした。
「やぁ!! おしっこ! おしっこ出ちゃうの!」
 文がたまらず叫ぶと、清香が「…出して良いわよ」と呟いた。
「ええ!?」
 文が驚いて声を上げると、清香は三田をチラリと見た。三田は肩を竦めるようにして小さく頷いた。
「ええ、いいわ。お姉ちゃんに文がおしっこするところを見せて」
 そう言うと、清香はいっそう激しく吸い付いた。
「もう、知らないよ…」
 観念した文は、緊張をゆっくりと解いて張り詰めた身体を弛緩させた。
「あ、出ちゃう… おしっこでる…」
 ちゅるちゅると吸い続ける清香の口に、ちょろ、と生暖かい液体が飛び込んできた。それは一気に勢いを増して、清香の口腔をいっぱいに満たした。
「ん〜、こく、こく…」
 ベッドを汚すわけにはいかないから、清香は文のおしっこを残さず飲み干した。強烈な臭気が喉と鼻を貫いたが、嫌悪感は無かった。
 そうこうしているうちに、文の放尿が終わった。
「ふぅ…」
 文が気持ちよさそうにため息を吐くと、清香が「ん、ごくり」と口の中に残っていたのおしっこを全部飲み込んだ。
「ちょ、お姉ちゃん飲んだの!?」
 驚いて訊いた文に、清香はあっさり「うん」と答えた。
「変な味ねえ、これ。飲尿健康法は聞くけど、これぐらいだったら毎日イケルわね…」
「す、するの!?」
「しないわよ」
 笑いながら答えて、清香は文のアナルに刺さったバイブを抜き取った。
「そ、そうだよね…」
 身体を解放されて、ぺたり、と座り込んだ文が、何とも複雑な顔で呟いた。目線はチラチラと三田の方を見ている。
「何だ、命令して欲しいのか? 『毎朝、私のおしっこを飲め』と?」
 そう言われて、文は顔を、かぁ、と赤くして俯いた。
「旦那さまが、お望みなら、私…」
 両手の人差し指をつんつんと突き合わせて、文はもじもじと言った。
 そんな文を微笑ましく思いながら、三田は、ぽん、と文の頭に手を乗せて言った。
「今はいい、その内な… さ、身体を洗って来い、清香もだ。その後はしっかり勉強しろ。勉強が終わったら、また可愛がってやる」
 三田がそう言うと、姉妹は揃って「はぁい!」と返事をして、シャワールームに消えて行った。

その翌朝、清香は何かの物音で眼を覚ました。
「う、ん… あれ、部屋じゃない…」
 寝ぼけ眼で周りを見ると、そこは自分の部屋じゃなく地下室のままだった。
「ああ、そうか… 昨日は久々に気絶しちゃったんだ…」
 膣内に三田の精液があるのを感じて、清香は1人納得した。そしてさらに首を巡らすと、台座に拘束された文が、ばったんばったん、と身体を揺らして暴れていた。
「はいはい、今ほどいてあげますよー」
 のんびりと文に近寄ってボールギャグを外してやると、文は「ぷはっ!」と息を吐いた後に叫んだ。
「お姉ちゃん早く! 学校遅刻しちゃう!」
「え!?」
 慌てて柱時計を見ると、8時近くを指していた。
「や、やばっ!」
 急いで文の拘束を外すと、文は、ぴゅー、とシャワー室に駆け込んだ。
「シャワー浴びてくるから、お姉ちゃん朝ごはんお願い!」
「わかったわ!」
 清香は起きたままの格好で地下室を出ると、そのままキッチンに飛び込んだ。
「ええと、ご飯は昨日の残りが保温してあるから… おにぎり作って持たせよう。具は適当につめて…」
 その時になってようやく自分が全裸であることに気付いたが、とにかく時間が惜しいのでキッチンに備えてあるエプロンだけを身に着けた。
 おにぎりを3個作り終わったときに、文がセーラー服に学生カバンを下げてキッチンに現れた。
「お姉ちゃん、出来た!?」
「おにぎり作ったから、食べながら行きなさい。慌てないで、車に気をつけてね」
 おにぎりを適当なタッパーに入れて渡すと、文は「ありがとっ!」と叫んでキッチンを飛び出て行った。そのまま屋敷を出たようで、玄関が「ばたん!」としまる音が聞こえた。
「はぁ…」
 清香は深くため息を吐いた。朝からどっと疲れてしまった。
「いけない、いけない。旦那さまの朝ごはんを作らなきゃ…」
 よし、と気合を入れて料理を始めると、寝起きらしい三田が、あくびを噛み殺しながらリビングに入ってきた。
「ふぁ… 騒がしいな、どうした?」
「あ、申し訳有りません。ちょっと、2人して寝坊しちゃって…」
 清香が申し訳なさそうに言うと、三田は「そうか…」と頷いた。
「学校の前日は少し控えた方が良いか… まあ、いい。新聞を取ってくる、お茶を用意しておいてくれ」
 そう言うと、特に気にしたそぶりを見せずにリビングを出て行った。清香がお茶を淹れていると、すぐに三田は戻ってきた。
「すぐに朝ごはん用意しますから」
「ん…」
 清香が淹れたお茶をリビングまで持っていって、三田は日課の新聞を広げた。三田の読む新聞は、スポーツ紙が1、経済紙が1、地方紙が1、全国紙が3と大量だ。これを毎日読む。
「さて、今日は…」
 三田は新聞を読むのに没頭した。キッチンでは、清香がちょこちょこと動きながら朝ごはんを作っている。

 しばらく、朝の静謐な時間が流れた。三田が息を吸い込むと、キッチンから味噌汁の匂いが漂ってきた。
(いいものだな…)
 三田は、ふと、新聞を読む眼を休めてキッチンの清香を見た。そこでようやく、清香が全裸にエプロンを着たままの格好であると気付いた。
(何だ、あの格好は?)
 しばらく、ぼーっ、と眺めていたが、ふりふりと動く清香のお尻を見ているうちに、どんどんとペニスが勃起してきた。
(堪らんな、これは…)
 三田は新聞を畳むと、そっと清香の背後に近付いて、いきなりがばっと抱きついた。
「きゃっ、だ、旦那さま!?」
「その格好は反則だぞ、清香…」
 振り向かせて口唇を強引に奪うと、清香の手から包丁を奪って遠くに置き、ガスコンロの火を止めた。
「んん〜、ぷはっ、ど、どうしたんですか、旦那さま!?」
「どうしたもこうしたも…」
 三田は清香の左足をバレリーナの様に高々と上げさせると肩に担ぎ上げ、
「誘われて、乗るだけだ…!」
 ペニスで一気にヴァギナを貫いた。
「あぁん!!」
「ん、どうした? もうグチャグチャだぞ?」
「旦那さまのザーメンが残ってるんですっ!」
ぷう、と膨らませた清香の頬を愛おしそうに撫ぜてから、三田は猛然と腰を突き始めた。
「あ、いま、朝ごはん、作ってるのに…」
「そんな格好して誘惑するからだ」
「そんな、つもりじゃ… 朝ごはん、食べないと…」
 清香が何とか言うと、三田が清香の顔をぺロリと舐めた。
「その前にお前を食べるさ…」
「もう…」
 口ではそう言っていても、身体はしっかり反応していた。
(キッチンで、しかも立ったままなんて… でも、凄い… 奥まで、こんこん突かれてる…!)
 立ったままでの挿入は体重が接合部に掛かり、より深い挿入感を清香に与えた。自然と手が伸びて三田の首に回すと、舌をめいっぱい伸ばしてバードキスを繰り返した。
(ああ、子宮に当たって… もう、だめ…)
「あ、イク、イク…!」
「よし、私も出すぞ…」
 清香の天に向けられてた左足が、ビクンッ、と痙攣した。それと同時に、三田が精液を清香の膣内に放出した。
「はあ…」

 清香が満ち足りたように息を吐くと、愛おしそうに自分の下腹部を撫ぜた。
「すごい… たくさん溜まってます… ふふ、普通だったら、絶対に妊娠してますね、これ」
 幸せそうに呟く清香の言葉を聞くと、三田は驚いて清香を見た。
「知っていたか…」
「…避妊薬のことですか?」
 清香が何でもなさそうに言った。
「そりゃ、わかりますよ。この半年以上、私はずーーっと膣内出しされてたんですよ? 少しは変だと思います。夕食の後にいつも飲んでる、あれ、避妊薬なんでしょう? 栄養剤だと説明受けてましたが… 本当にばれてないと思っていたんですか?」
 清香が呆れたように言うと、三田が「まあな」と言って照れるように頭を掻いた。それを見て、清香が「フフフ…」と笑った。
「ゴム、付けるか…?」
 三田がぼそりと言った。清香は驚いて三田を見つめた。
「いくら低容量ピルだといっても、副作用はあるにはある。特に、若いお前たちならなおさらだ。健康を考えるなら、避妊薬の使用は控えた方が良い」
 そう言って、真剣な眼で清香を見つめた。清香はしばらく考え込むように眼を伏せていたが、決心したように顔を上げると、ゆっくりと身体を三田から離した。そして、キッチンの床に四つん這いになると、三田に向けて高々とお尻を上げた。
「見てください、旦那さま…」
 そう言って、清香は自ら両手でヴァギナを、くぱぁ、と割り開いた。昨日と今日とに注がれた精液が、たらたらと流れ出てきた。
「初めて旦那さまに注がれてから、このおまんこは旦那さま専用です… 旦那さまのザーメンが注がれているのが、当たり前の状態なんです…」
 それはひどく扇情的な眺めだった。三田は襲い掛かりたくなる気持ちをぐっと堪えた。
「いつも旦那さまにザーメン注いでもらわないと、私の子宮が疼くんです… 切なくて、疼くんです… 初めてそれに気付いたのは、木馬で怪我をしたときのことです。毎日毎日疼いて、ザーメンが欲しくて堪りませんでした。…私は、とっくにザーメン中毒になってるんです」
 そう言って、清香は静かに微笑んだ。そこには、哀しみや怒りなどはまったく無かった。
「学校に行かないのも、それが理由の1つです。クラスにザーメン臭い女がいたら、ぞっとするでしょう? それに、外の世界に混ざって、自分を見失うのも怖かった… もう、ザーメン無しでは生きられない身体なのに、それを忘れてしまうのが嫌でした…」
 三田は奇妙な達成感に包まれていた。普通であれば、こんな告白を受ければ、己の行為を嫌悪するのだろう。だが、ここまで自分を理解して、それに合わせてくれる者の存在が、三田は心底嬉しかった。
「私の愛しい旦那さま、卑しい奴隷のお願いです。ゴムなんか付けないで毎日私にザーメンをお恵みください。このおまんこは、あなたのためにいつでも濡らしてある、旦那さま専用の精処理便所です。いつでもどこでも、自由に使ってください…」
 言い終えて、清香は誘うようにお尻を小さく揺らした。三田はゆっくりと清香に近付くと、まだ硬いままのペニスをヴァギナに当てた。
「戻れなくなるぞ、いいのか…?」
 確認するように言うと、清香はしっかりと頷いた。
「はい… かまいません。ずっと前から、私の心と身体は旦那さまのモノです」
「そうか…」
 三田はゆっくりと清香にペニスを挿入し、止まる事無く根元まで挿入した。
「それなら、いくらでも注いでやる。いつまでもだ…!」
「嬉しい、です…」
 清香は、おとがいを反らして歓喜の涙を流した。


 結局、途中から場所をリビングに移して、昼近くまで2人は愛し合った。
 清香はヴァギナにさらに2回、それと最近開通したばかりのアナルにも1回だしてもらい、かなり満足した。
「…流石に疲れたぞ、私は一休みするから、昼食はいらない。何かあったら起こしてくれ」
 ふんふふーん、と鼻歌を歌いながらカットバンを貼っている清香に、三田はそう伝えた。
「あ、はい。わかりました」
「流石に若いとタフだな…」
 苦笑して三田は栄養ドリンクでビタミン剤を飲み干してから「ではな」と言って去って行った。
 にこやかに手を振ってから、清香は三田を見送った。
 1人になった清香は、とりあえずシャワーを浴びることにした。ヴァギナの精液は慣れたものだが、アナルに入っているのはどうにも違和感が拭えなかった。
「文ちゃん、どうやって溜めてるんだろう…」
 文はアナルに出された後、平気な顔でそのままプラグで栓をしている。おなかが緩くならないのかと清香は不思議に思った。
「まあ、いいか。掻き出そう」
 シャワーを浴びながらアナルに中指を突っ込んで、そのままぐりぐりと掻き出す。散々開発されたせいで、多少乱暴にしても痛みはほとんど感じない。その代わり、ヴァギナとは違った背徳的な快感が清香を貫いた。
「ん… ほんと、やらしい身体ね、私…」
 浴室のタイルに、ぺたん、と四つん這いになって、ぐちゅぐちゅ、とアナルを弄っているうちに、清香の性感がどんどんと高まってしまった。自然ともう片方の手がクリトリスリングに伸びて、少し乱暴に、ぐいっ、と引っ張った。
「あう! …散々イカせてもらったのに、まだ足りないの…?」
 呆れるように呟いて、清香は浴室の椅子に腰をかけた。この椅子は中央に凹凸があり、股間が弄りやすくなっている。
 清香はシャワーの熱湯をクリトリスリングに当てた。リングが緩んで外れると、浴室に常備してある消毒液にオモリごと放り込んだ。そうして、小指の先ほどに成長したクリトリスを摘まむと、こすこすこすこす、と上下にしごいた。
「んくっ! ふぅん… だめ、止まらない…」
 両手が、まるで別の生き物のように蠢いた。アナルに挿入する指はいつの間にか2本に増え、クリトリスをしごく指はさらに速度を増した。
「お尻も、お豆も、気持ちいい… 全部、旦那さまに調教されちゃった…」
 オナニーは久しぶりだった。今までは、なんとなく節制しなければならない思いが強くて控えてきたが、朝に告白をしたせいか驚くほどに自分の性欲に対して積極的になっていた。
「おまんこ… おまんこにも欲しい…」
 清香はカットバンを剥がし捨てると、アナルに入れた手の親指をずぶずぶと挿入した。輪っかを作るようにして指を曲げると、薄い肉壁ごしに指が触れ合うのを感じた。
「あん! すごい、これ、当たってる…」
 昔、文が両穴に挿入されて悶えていたのを思い出した。指でこうなのだから、ペニスではどうなるのだろうと清香は興奮した。
「今度、シテもらおう… おまんこと、お尻で、入れて、擦って… ああ、だめ、きちゃう…」
 終わりが近いと感じた清香は、クリトリスを抓り、穴に入れた手を思いっきり曲げて出し入れさせた。
「あ、イク… イッちゃう… イクーー!!」
 清香が背中をピンと伸ばして絶頂に達した。
 ずるりとヴァギナとアナルから引きずり出した指を目前に持ってくると、それは精液と愛液と腸液とでぬらぬらと光っていた。
「ド変態、いやらしい、淫乱女。 …嬉しい」
 清香はそっと瞬きをすると、指から滴る精液を逃すまいと、かぷっ、と指を咥えこんだ。


 シャワーから上がると、清香はいつもの真面目さを取り戻して家事に精を出した。
 1人なので軽い昼食をすませ、地下室の掃除を念入りに行い、洗濯と買い物を要領よく済ませると、時計の針は3時を回ろうとしていた。
(そろそろ、文が帰ってくる頃かしら… あら?)
 トゥルルル…
 3時の休憩でぱりぱりとお煎餅を齧っていると、滅多に鳴らない屋敷の電話が鳴っているのに気付いた。
(誰かしら…?)
 不思議に思いつつも慌てて口の中のお煎餅を飲み干し、清香はコードレスホンを取った。
「はい、もしもし。三田でございます。 …え!? はい、そうですが… はぁ、はぁ、わかりました」
 清香は驚いたように2、3度頷くと、コードレスホンを持って三田の部屋へと向かった。

「旦那さま、起きてください…」
 寝ている三田をそっと起こすと、三田はすぐに覚醒し「…どうした?」と訊いた。
「あの、お電話です。その、文の学校から」
「…なに?」
 三田は驚いて清香からコードレスホンを受け取った。
「はい、三田です。…ああ、ウチの文がお世話になっております。は? 今日ですか? いえ、こちらはかまいませんが… 何か、文が学校で問題でも…? はぁ、問題ではないと… あまり電話口では話せない事。
なるほど、そういう事でしたらお会いしましょう。ええ、今から来てくださって結構ですよ。場所はお分かりに… はい。それでは、お待ちしています…」
そう言って、三田は電話切って清香に手渡すと、ベッドから立ち上がった。
「今から、文の担任教師が来るらしい。どうにも微妙な相談のようだ。まあ、変なことにはならないと思うが、先生が着いたら応接室にお通ししなさい。私はシャワーを浴びてくるから、服を出しておいてくれ」
 そう言うと、三田は部屋を後にした。
 清香はいきなり担任教師が来るのが不安で仕方がなかったが、三田が落ち着いているので、とりあえず安心した。

 ぴんぽ〜ん。
 三田がシャワーから上がって髪を乾かした頃、滅多に鳴らないインターホンが鳴って来客を告げた。
「はーい、ただいま!」
 清香が、ぱたぱた、と駆けて玄関を開けると、そこには20台後半ほどの女教師が立っていた。
「こんにちは、香田さんのクラス担任でございます。今日はいきなり押しかけて申し訳ありません…」
 ぺこり、と頭を下げるクラス担任に、慌てて頭を下げ返して、清香は応接室に案内した。
「しばらく、ここでお待ちください」
 一礼して応接室を出ると、ちょうど三田と鉢合わせした。
「ん、いらっしゃったか?」
「はい、中にいらっしゃいます」
「うん。お茶を運んでくれ」
 そう言うと、清香は「はい」と返事をしてリビングに消えて行った。
(さて、ヘマをしないように気をつけなければ…)
 1つ気合を入れてから、三田は応接質の扉を開いた。

「お待たせいたしました。保護者の三田です」
 応接室に入って三田が挨拶をすると、クラス担任は立ち上がって答礼をした。
「ああ、すみません、突然押しかけてしまって…」
「いえ、かまいません。どうぞ、お座りになってください」
 三田は着席を勧め、自分もクラス担任の真向かいの椅子に座った。
「それで、ご用件はなんでしょう?」
「はぁ、実は香田さんのことなんですが…」
 椅子に座りながら、クラス担任は言いにくそうに口を開いた。
「あの… 香田さんは非常に明るくていい子なんですが、その、とても、ですね…」
「はい?」
「いえ、とても…」
「とても…?」
 三田が問い返すと、クラス担任は思い切ったように言った。
「とても、胸が発達していらっしゃいますね…」
「………あぁ」
 クラス担任が言いたいことはわからなかったが、とりあえず三田は納得した。
「まあ、確かに同年代の娘と比べると大きい方でしょうな。それが?」
「いえ、クラスで…」
 クラス担任が言いかけると、ノックの音が響いて清香がお盆を持って入室した。
「…失礼します、お茶をお持ちしました」
「ああ、ありがとう」
 清香がしずしずとお茶を配り茶菓子を置くと、クラス担任は笑顔でお礼を言った。
「ありがとうございます。…奥様でいらっしゃいますか?」
「ぶっ!」
 三田は思わずむせてお茶を噴いた。清香はびっくりしつつも、「やだ…」と染めた頬を手で覆った。
「ごほ、ごほっ… こ、これは文の姉です! 姪です! それに歳は17で、結婚できる歳――ではあるか…――とにかく、家内ではありません!」
 あまりに必死な三田の様子に「そうですか… とんだ勘違いを…」とクラス担任は慌てて謝った。
「まぁ、でしたら同席していただいていいですか? お姉さまにも注意していただきたいので…」
「は、はい… うふ」
 にやける顔を抑えきれずに、清香は三田の隣の椅子に座った。心なしか身体が三田側に寄っている。

「話を続けますね。香田さんは、その、大きい胸をあまり頓着なさってないようで…」
「そうかもしれませんね…」
 昨日、散々いじくり回したおっぱいを思い出しながら、清香は相槌を打った。
「それで、今日の給食のとき、女子同士でふざけあっていて、その、挟んだり、潰したり、と、その…」
「胸を玩具にしていたと?」
 三田がストレートに訊くと、クラス担任が申し訳なさそうに頷いた。
「はい… その時は近くにいた女子の一喝で納まったのですが、こういうことが続くと、風紀に…」
「ああ、すみません…」
 清香は心の底から謝った。恐らく、近くにいた女子とはAのことなのだろう。
「男子からも、『あれは逆セクハラだ!』と訴えられて… 本来なら、本人に注意するところなのですが、何分デリケートな問題ですので… 情けないことを承知で、保護者の方から注意していただこうと、伺った次第です…」
 そう言って、クラス担任は情けなさそうに頭を下げた。
 三田は、頭痛を堪えるように頭に手をやっていたが、クラス担任が頭を下げるのを見ると、慌てて言った。
「先生、頭を上げてください。確かに、これは家庭で処理すべき問題です。情操教育が足りなかったようです。帰ってきたら、きつく叱ることにしましょう… ところで、文はまだ学校ですかな?」
「ええ、今日は部活動紹介と見学がありますから… 私は副担任に任せて早めに抜けて参りました」
「いや、そこまでしていただいて… 本当に申し訳ない…」
 そう言って、3人は何度も頭を下げ合った。クラス担任としても、話がわかる保護者で安堵していた。緊張もだいぶ緩んでいた。
「しかし、姪御さんでいらっしゃるんですね… 失礼ですが、お姉さまか何かの…?」
 クラス担任としては世間話のつもりで聞いたことだったが、清香は、はっ、として三田の顔を見た。
「…ええ、姉の子です。苗字が違うのもそのせいです。姉と義兄は去年この世を去りましたので、身寄りの無い2人を私が引き取ることになりました。ご覧の通り、男やもめな生活ですので、2人にはだいぶ助けてもらっています」
 三田はすらすらと答えた。これはあらかじめ作っておいた話で、きちんとウラも捏造してある。
「そうなんですか… ご苦労なさったんですね… しかも、あんなに遠いところから転校されたのなら、色々と不都合もあったのでしょう」
 その言葉に、今度は、ぎくり、と清香の背が伸びた。
「はい。…あまり大声で話す事ではないのですが、文の担任でいらっしゃる先生には、お話しておいた方がいいでしょう。
 実は、姉は私が幼い頃に駆け落ちをしまして、清香と文はその時に出来た子供なのです。
 私はご覧の通り少し余裕のある生活をしていますが、姉はそうでもなかったようで… 貧しい生活をしていたようです。
 しかし、そんなことは、私は全く知りませんでした。祖父が黙っていたのです。愚かなことに、一族の恥だと考えていたようなのです。
 …祖父は死ぬ間際に姉のことを私に伝えました。私は必死になって姉を探しましたが、時遅く、姉はすでに鬼籍に入っおり、この2人は施設に預けられていました。
 そこで私は2人を引き取ることにしたのです…」


 もし… 本当にもし、運命の女神がこの場に居て三田の話を聞いていたら、初めは微笑んで見守って、次に口を押さえて笑って、さらには腹を抱えて笑い転げただろう。
 しかし、次の瞬間には不安な表情になり、狼狽を始め、最後には顔に手を当てて卒倒したのかもしれない。
しかし、3人にはそんなことはわからない。三田はよく動いてくれた舌に満足し、清香はすらすらと嘘を言う三田を尊敬し、クラス担任はドラマチックな話に感動していた。
「そうですか… いい叔父さんに巡り合えましたね。清香さん、学校は?」
「はい、落ち着きましたら、通信制の学校に通いたいと思っています」
「そう… 道は1つじゃないから、頑張ってね」
 クラス担任はよほど感動したのか、目の端に涙すら浮かべて清香の手をしっかりと握った。
「保護者の方が、大変すばらしいお方で安心しました。今日は貴重なお時間を割いて頂き、ありがとうございます」
「いいえ、こちらこそ。なにかあれば、すぐにご連絡ください。出来る限りのお手伝いはさせていただきます」
 三田もクラス担任と握手をすると、玄関までクラス担任を見送った。そうして、クラス担任が何度も頭を下げて去ると、三田はポツリとつぶやいた。
「情操教育、か…」
「まあ、出来ていないどころか、マイナスですね。性奴隷ですもん」
 あけすけに物を言う清香を、三田は嫌そうな顔で見つめた。
「じゃあ、どうするんだ?」
「文ちゃんには、我慢を覚えてもらいましょう。多分、物足りなくなって、無意識にやってるんだと思います」
「我慢、か。ふむ…」
 三田は納得するように2、3度頷いた。
「そうしよう。明日からは土日で学校は休みか?」
「はい」
「丁度良い。この際、文には徹底的に忍耐を叩き込むとしよう」
 楽しそうに語る三田を眺めて、(文ちゃん可哀想に…)と清香はまだ帰り来ぬ妹を想った。


「ただーいまー!」
 5時過ぎごろに文が帰宅した。
「お帰りなさい、文ちゃん。さ、これを着けて」
 そう言って清香が取り出したのは、去年の晩夏に着けた首輪と犬セットだった。
「あれ、お犬さん?」
「そう、もう暖かいから、半裸でも平気でしょ」
「いや、まだまだ寒いけど… いきなりなんで?」
「さあさ、服脱ぎましょ」
 ハテナマークの文を強引にリビングに引っ張ると、清香はテキパキと服を脱がせ始めた。
「ちょ、ちょっと… あ、ケージ出来てる…」
「はい、耳着けて、足着けて、手袋して… 可愛いわよ、文」
「ありがとう… いや、だから…」
 いい加減不安になってきた文が姉に向き直ると、清香は布製のごついサポーターを準備していた。
「なに、それ?」
「大胸筋矯正サポーター」
「だいきょ… なに?」
「大胸筋矯正サポーター」
「はやくちことば…?」
 唖然とする文に、清香は手にもったそれを強引に装着させた。
「うわっ! これ、おっぱいがきついんだけど!」
「矯正サポーターだもの。文ちゃんは最近おっぱい体操サボってたでしょ。垂れないように矯正してるの」
「じゃ、お姉ちゃんには必要ないね」
「…言うわね」
 清香はジト眼で文句を言い始めた文を睨みつけたが、次の瞬間にはにこやかに首輪を手に取った。
「はーい、首輪締めますよ〜。ちゃんと南京錠もかけるからね。あと、今回は鍵式だから、鍵が無いと開かないわよ」
 もう覚悟を決めたのか、文が「ん」と首を出すと、清香が首輪を、きゅきゅ、と締めて南京錠で封をした。
「はい、おっけー」
「あれ、尻尾は?」
 文がお尻を不思議そうな眼で見ると、清香はまた新しい器具を取り出した。
「お尻にはこれ」
「ほ? てつのふんどし?」
 実際にはステンレスだが、文にはそう見えた。
「ちゃーんと、文ちゃんのサイズに合わせてあるんですって。旦那さまって凄いわ。先見の明があるというか…」
 話しながらも、清香は一つ一つ手順を確認して、ステンレス製のそれを文の下半身に装着していった。
「お、おまんことかお尻とか塞がれちゃうんだけど!」
「それが目的だもん。はい、出来た。おしっこはここの穴から、うんちはここの穴からするのよ。そうそう、穴も鍵式だから、したくなったら旦那さまか私に言いなさい」
 そう言うと、全てが完了したかのように清香は文から離れた。
「さーて、晩御飯の用意をしなくちゃ…」
「ちょ、ちょと待ってよ説明してよ!」
 思わず立ち上がろうとする文を清香は人指し指を、ピッ、と指して止めた。そして、リビングのケージを指差して、
「ハウス!」
 と言った。文がぽかーんとしていると、清香はさっさとキッチンへと引っ込んだ。
「…なんなの、あのノリ…」
 文はしばらく呆然としていたが、無理やり「まあ、いいか…」と納得すると、去年と同じようにケージの中で丸くなった。
「犬になるってことは、可愛がられていじめられるってことだもんね」
 文はそう思ったが、もちろん、そんな生やさしいものではなかった。


「はい、文ちゃんごはんよ」
 夕食時に、清香はドライカレーが盛られたペット食器をケージ内に置いた。
「わんわーん」
 投げやりに文は答えると、黙ってドライカレーを食べ始めた。もちろん犬食いだ。
「がつがつがつ… ごちそうさま」
 すぐに食べ終わると、それだけはちゃんとしたいのか、手を合わせてお辞儀した。
 ふとテーブルの方を見ると、三田と清香が楽しげに夕食を食べていた。
(なんか、やたらと楽しそうに聞こえるのは、なぜ?)
 自然と耳が傾くと、2人の会話が聞こえてきた。
「奥様ですって、旦那さま」
「まあ、お前は歳より上に見られるからな」
「うふふ、夫婦に見えたんですねぇ」
「ちょっとちょっと! 何の話してるの?」
 清香の言葉に聞き捨てならぬものを感じ、思わず文は叫んだが、2人はそれを無視して会話を続けた。
「あ、旦那さま、ほっぺたにご飯粒が…」
「そうか、すまんが取ってくれ」
「もう、甘えん坊ですね…」
 清香は三田の方に身を乗り出すと、舌を伸ばして頬のご飯粒を舐め取ってから、
「はい、どうぞ…」
 とそのまま舌を伸ばして三田に差し出した。
「ああ、ありがとう…」
 三田もしゃぶるように清香の舌からご飯粒を奪い取り、そのままディープキスに移行すると、散々清香の口腔を蹂躙してから口を離した。
「ぷはっ、もう、旦那さまったら…」
「お前の方が美味そうだったから、ついな」
「恥ずかしい…」
「何ッ! なんなの、そのラブラブな会話は」
 耐え切れずに、文がケージをがっしゃんがっしゃん揺らしながら叫んだ。
「犬が騒がしいな…」
「嫉妬してるんですよ、私たちに」
「するよそりゃ! 旦那さま、文にもラブラブなキス!」
 なおもがっしゃんがっしゃんとケージを揺らす文に、清香はため息を吐いて近付いた。
「文ちゃん、暴れちゃダメでしょ」
「暴れるよ、そりゃ!」
 なおも叫ぶ文に、ため息をもう一度吐いて、清香は真剣な表情で言った。
「いい、文ちゃん。これは忍耐力のテストなの。これから3日、犬になって忍耐力を養いなさい。日曜の昼まで耐えられたら、旦那さまがご褒美を下さるそうよ。
 それまで、我慢、我慢よ」
 清香が指を立てて念を押すと、文はそれでも不満そうに「う〜」と唸った。
「それに、お姉ちゃんも文は我慢が足りないと思うの。特にエッチに関しては歯止めが効かないでしょ? この屋敷では良くても、外ではダメなこともあるのよ」
「お姉ちゃん人のこと言えないと思う」
「シャラップ!」
 痛いところを突いてきた文を強引に黙らせ、清香は両手を文の肩に乗せて言った。
「いい、文。文はこの春から学生なの。学校では色んな人と交わるわ。そこで文が変な行動をして、いじめられたり、無視されたりするのは、お姉ちゃんとても辛いわ。
 旦那さまだってそうよ(ここで三田が大きく頷いた)。文に幸せになって欲しいの。だから、あえて心を鬼にしてこんなことをしているの。ね、一緒に頑張りましょう?」
 そう言われると、文も「うん…」と頷くしかなかった。しかし、釈然としないものも、当然あった。
「ありがとう! 文ならきっと頑張れるわ! 日曜の夜はうんとご馳走つくるから!」
 そう言って清香はさっさとテーブルに戻ると、また楽しげに三田と夕食を始めた。今度は「はい、あーん」と姉が箸を三田に差し出すのを見て、
「楽しんでる、絶対おねえちゃん楽しんでるよ…」
 と、文はぶつぶつと言葉を漏らしていた…


 翌日の朝食後、不貞腐れた文がケージで丸くなっていると、洗い物を済ませた清香がやって来た。
「文ちゃん、運動の時間よ。寝てばっかりだと太っちゃうわ」
「…そんなことだろうと思ってたよ」
 半日でだいぶやさぐれた文が、投げやりに答えた。
「それで、お散歩? それとも芸でも仕込む?」
「ううん、恥ずかしい真似はさせないわ。はいこれ」
 そうやって清香が持たせたのは、数枚の雑巾だった。
「今日の文のノルマは、屋敷の廊下全部に雑巾がけすること。最近家事はやってなかったし、ちょうど良いリハビリでしょ」
「ええ!? お屋敷の廊下は、3日かけて少しずつやってたじゃん! 1人でしかも1日なんて無理だよ!」
「文句言わない。お姉ちゃんは、これから毎日文の分まで家事をするのよ。休日ぐらいは手伝ってもいいんじゃない?」
「う〜」
 そう言われては、文には反論しようが無い。しかし、流石にかわいそうに思ったのか、清香は表情を緩めると文の頭を撫でて言った。
「お昼にはご褒美のプリンをあげるから。今日のプリンは凄いわよ。わざわざ旦那さまが取り寄せてくださった高級プリンよ。食べたい?」
「う、うん、食べたい!」
「じゃ、頑張れるわね」
「うん、頑張る!」
 そう言うと、文はとことこと四つん這いのままリビングを出て行った。それを見送ってから、清香はふと思い悩んだ。
「…素直すぎるのも考え物かしら? 騙されやすい性格にならなければ良いけど…」
 不安は尽きなかった。

 文は元気良く廊下の掃除を進めた。元々掃除は嫌いではない、むしろ好きな方だ。だだだだだー、と屋敷中の廊下を雑巾がけしていると、ばったり三田と会った。
「あ、旦那さま!」
「ん、掃除中か、偉いな…」
 そう言うと、三田は清香の頭を撫ぜた。久しぶりの旦那さまとのスキンシップに、文はニコニコと笑った。
「ねー、旦那さまご褒美は?」
 文が潤んだ目で言うと、三田は眉根を寄せて手を放した。
「ご褒美は日曜までお預けだ。文はそれくらいのお預けも出来ないのか?」
 冷たく言うと、文は慌てて「で、出来ます! 待ちます!」と言った。三田の機嫌は損ねたくなかった。
「うむ、頑張れ。辛くてもへこたれるなよ」
「はい、頑張ります!」
 ご褒美はもらえなかったが、思いもかけず激励の言葉を貰って、文は俄然やる気を出した。

 しかし、どうしても我慢できないものがあった。
「うう、おまんこがせつない…」
 昨日は学校から帰ってからすぐに犬になったし、今日は朝から犬だ。丸一日以上刺激から遠ざかっていて、行き場の無い文の性欲が爆発しそうだった。
(ちょっと、ちょっとだったらいいよね…)
 今はお昼の3時前。清香は買い物に出かけたばかりだし、三田は自室で仕事をしている。リビングには文だけだった。
「ほんのちょっと、ほんのちょっと…」
 そう言って、文は股間に手を伸ばしたが、そこには冷たい金属の感触しかなかった。
「あ」
 ソレの存在をすっかり忘れていて、文は呆然とした。これでは、弄るどころの話ではない。
「うわー、だから鍵付きなんだ… オナニー防止? よくこんなの考えるな…」
 しかし、感心していても始まらない。ヴァギナは完全に封してあるので触れないが、アナルは穴を開けてもらえれば弄ることが出来る。
「うんこって言えば、開けてもらえるよね…」
 そう思い至って、文は三田の部屋にやって来た。こんこん、とノックをして、「わんわん!」と吠えたら、しばらくして三田がドアから顔を出した。
「ん、どうした?」
「あの、旦那さま、うんち、したいの」
 文がもじもじして言うと、三田は「そうか」と言って、ひょいと文をお姫様だっこした。
(あれ?)
 すぐに外してもらえると思った文は、アテが外れて混乱した。
「あの、お尻の鍵を…」
「まずは場所を移動だ」
 そう言うと、三田は屋敷の庭に移動して、文を太い木の根元に降ろした。
「さあ、開けてやるから全部出してしまえ」
 三田が小さな鍵を差し込んで回すと、ぱかっ、とアナルの穴が開いた。
(読まれて、た?)
 文が呆然としてると、三田が「出ないのか?」と声を掛けた。
「あ、なんだか、緊張しちゃってるみたいで… お外だし…」
 文がそう言うと、三田は「そうか」と言って、あっさりアナルの穴を閉じた。
「あ…」
「さて、戻るか」
 またしても三田は文を抱っこすると、リビングまで運んでケージに入れた。
「もうすぐ清香が帰ってくる。頑張れ」
 そう言い残すと、三田は去って行った。
 文はアテが外れて、思わず「いけずぅ」と呟いた。


「ただいま。あら、どうしたの文?」
 清香が買い物から帰ると、ぶーたれた文が身体を揺らしていた。
「…オナニーしたい」
 かなり苛々してるのか、文はストレートに言った。清香はため息を吐くと、一言「我慢」と言った。それを聞いた文が、ムキになって清香に食って掛かった。
「我慢我慢って、お姉ちゃんはどうなの!? 我慢が必要なのはお姉ちゃんの方じゃん! 昨日だって旦那さまに可愛がってもらったんでしょ!」
 いきなりの剣幕に、びっくりした清香だったが、気を取り直すと優しく言った。
「まあ、とりあえずおやつにしよっか。食べながら話しましょ」
 そう言うと、清香は冷蔵庫から約束のプリンを取り出して文のペット食器に出してやった。自分もスプーンとプリンを持ってケージの前に座った。
「食べましょ」
「…ふんだ」
 清香が声を掛けると、文は拗ねたようにちびちびとプリンを食べ始めた。
「あのね、文ちゃん。昨日は旦那さまも私も1人で寝たのよ。とうぜん、エッチも無し。確かめてみる? おまんこには何も入っていませんよ?」
 そう言って清香がスカートをめくると、そこに有る物を見て文はびっくりした。
「お、お姉ちゃん、ぱんつ…」
「うん、今日はパンツ穿いてるの。久しぶりだから、違和感ばっかりで困ったわ。クリトリスのリングも外しているの」
 そう言って、ちら、とパンツをずらしてみせると、いつものリングも見えなかった。
「いつ以来…?」
「うーん、軽く半年ぶりかなぁ。逆にパンツが見えるのが恥ずかしくって、ハローグッドではずっとスカートを押さえていたわ」
「そうなんだ…」
 文が納得したように頷いた。
「旦那さまもそうよ。私とは夕食のキスだけで、他は指一本触れてないわ。今日だって、何もせずに過ごしているはずよ。明日のお昼までは、みんなで我慢、我慢」
 それは、クラス担任を見送った後に、三田が提案したことだった。「文が我慢するのなら、周りの大人も我慢しよう」ということだった。
「だから、明日の夕方まではみんなで我慢。その代わり、明日の夜は凄いエッチをしようね。お口も、お尻も、おまんこも、たくさん注いでもらいましょう。ね」
「…うん」
 清香が言うと、文は神妙な顔で頷いた。その瞳には、決意の炎がメラメラと燃えていた。

 翌日の夕方、溜まっていたレポートと情報のアナライズを終えた三田が大きく伸びをした。
「ふう… ようやく遅れを取り戻せたか… 最近は、仕事以外の雑事が多かったからな…」
 それでも三田はそれが嫌な事だとは思わなかった。むしろ、仕事にハリを出す原動力と捉えていた。
「だが、毎日は流石に身が持たんからなぁ…」
 実はそれが三田の本音だった。
 最近の姉妹は特に可愛くしかも淫乱で、気を抜くとすぐに搾り取られている自分があった。
 清香と文はそれでエネルギーを得ているようだったが、もう若くは無い三田にとっては甘い拷問だった。
「これで少しは自重してくれると助かるんだが…」
 そう思って三田は自室を出た。もう昼は過ぎているから、文は普通の格好に戻っているだろう。三田は、とりあえず姉妹がいるであろうリビングに足を運んだ。
「ん、こたつはもう収納したのか…」
 朝までそこにあったものがなくなっているのを見て、三田は残念そうに呟いた。しかし、姉妹の姿が見えない。
「居ないな、買い物にでも行ったのか…?」
 姉妹の部屋に行っても誰も居なかった。思い悩んだ三田は、ふとしたことに気付いて2日間行っていない場所、地下室に足を進めた。
「まさかな…」
 ドアを開けて中に入ると、そこには、いつかの体育着を着て正座した姉妹が待っていた。
 まずは文が口火を切った。
「旦那さま、マゾ犬の文は、たくさんたくさん我慢をしました。うんとご褒美が欲しいです。とりあえず、お尻にザーメン欲しいです。おっぱいもたくさん弄ってください。
 その後は、鞭でも針でも蝋燭でも、好きなもので文をいじめてください。あ、おしっこも飲みたいです。お願いします」
 そう言って文がお辞儀をすると、続けて清香が言った。
「旦那さま、いやらしい奴隷の清香は、罰当たりなことに旦那さまから頂いたリングを外してしていました。あまつさえ、禁止されているパンツも身に着けてしまいました。
 ぜひ、お仕置きをください。あと、我慢しすぎておまんこが乾いてしまったのですが、大丈夫、旦那さまを見たら濡れてきました。準備はオッケーです」
 そう言って、清香もお辞儀した。
 くらくらと混乱する三田の頭に、『やぶへび』という言葉が浮かび上がった。しかし、ねっとりと自分を見上げる姉妹を見ていると、せこせこと考えていた自分が馬鹿らしく思えてきた。
(ま、文は我慢を覚えたみたいだから、まあ、いいか…)
 心の中でため息を吐くと、三田は眉根を寄せて姉妹に言った。
「奴隷のくせに、旦那さまにおねだりか? ご褒美が欲しければ、もっといやらしいポーズをしてみろ」
 三田がそう言うと、しばらくごにょごにょと相談した姉妹は、おもむろに清香が仰向けに床に寝て、文がそれに覆いかぶさった。
 そして、脚を限界まで開くと、互い違いにそれぞれのヴァギナに両手を伸ばし、くぱぁ、と割り開いた。
「「どちらでも、どの穴でも、好きなところに注いでください、だんなさま!」」


 ――第4話 完――

   幸福姉妹物語<第5話>




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