「ひぐらしのなく頃に」の二次創作小説【エロパロ】SSをひたすら井戸に放り込んでYappa♪だめぇ〜というwikiです。

「お姉、また胸おっきくなったんじゃないですか?」
「ひうっ!」
「ほら、隠さない隠さない。計りますよー」
 計りますよ、と口にした詩音の手にバストを計れるようなものはない。魅音は嫌な予感がしていたが、すぐにそれは的中した。詩音は大きく両腕を広げると、魅音の胸をぎゅうっと身体全体で抱きしめたのだった。
「し、し、詩音〜〜! ぐるじいぐるじい!」
 詩音に締められている腕を、さながらロープロープといまにも叫びだしそうになりながら魅音は叩く。だが詩音はそんな姉の抵抗もおかまいなしに魅音の頬へと口を寄せた。
「んも〜、こんなに胸おっきくなられると私、お姉の身代わりできなくなっちゃいますよ?」
「それとこれとは関係ないでしょー!?」
「身代わりするとき、顔は一緒でも胸が抉れてたらばれちゃうじゃないですか♪」
「え、抉れてるってアンタ、その胸のどこが抉れてるっていうのさー!」
 魅音と詩音は双子。
 ふたりはひとり。ひとりはふたり。そうして助け合って生きてきた。誰にも言えないような罪もある。話せないような過去がある。相手を想えば想うほどに傷つけてしまう、そんな過去が2人を引きつけては引き離す。
「でも本当にお姉の方が胸の成長は早いと思うんですよ」
「まだそんなこといってる・・・」
 詩音が1人で住んでいるこのマンションに魅音が手みやげ持参で遊びにくることが最近増えていた。最初詩音が甘いものは太るから遠慮しますと譲らなかったのだが、魅音が今にも泣き出しそうな顔で見つめてくるので仕方ないと2人で大好物のケーキをつついている。
「なんかしてるんですか?」
「してないってば。普通に朝起きて学校いって・・・」
「圭ちゃんに揉んでもらって♪」
「そうそう、揉んでもらって♪ ってばかああああああ!!」
 最初はノリよく詩音の言葉をなぞっていた魅音が言葉の意味に気づいて机を両手で叩き付けた。乗っていたティーカップからわずかに紅茶が溢れ、食器は不協和音を立てる。
「お姉ばっかり・・・私も揉んでもらいたいです」
 くいくいっと詩音が胸に手をやりながら誰ともいわずに目線をあげる。魅音は已然として顔を真っ赤にしたまま、激しく両手を振りながら否定の言葉を口にするかと思いきや口にしない。
「ありゃ・・・否定しないんですね」
「はっ・・・だ・・・う・・・ぅ・・・・」
「ついにそこまで進展したってことですか?」
「だ、だ、だって圭ちゃん、胸、胸ばっかりなんだもん! 胸ばっかり! ずっと・・・」
「おっぱい星人ですか」
 こくこく、と魅音が無言で頷く。
「圭ちゃんって私、ロリコンなんだと思ってました。どっちもイケるんですね」
「感心するとこじゃないと思うけど・・・」

 正直、かまをかけただけで、別段圭一と魅音が進んでいるとも思っていなかった。それがいつの間にやら本当に乳繰り合う仲にまで発展したのに詩音は驚いていたのだ。つい先日までデートすらまともにできなかった2人が突然の進歩である。元々、前原圭一は性欲強そうだし、いづれ魅音もそうした毒牙にかかるのだろうと思っていたがなんだか釈然としない。
 嫉妬なのか、だとしたら魅音に対してなのか圭一に対してなのか。はたまたまだ目を覚まさない悟史に対してなのだろうか。どれもこれもはっきりとしない感情に詩音は動揺する。
「詩音? どったの?・・・あ、おじさん、なんか気に障ることいった?」
「いいえ、別に。魅音の胸が大きくなった理由がわかったのがちょっとイラッとしただけ」
「・・・ごめん」
「なんで謝るんですか」
 コツン、とその額に拳を当てる。
「別にそのぐらいで嫉妬なんかしないんだから。舐めないで」
「でも、私、また詩音の気持ち考えずにこんなことばっかり言って・・・」
「魅音」
「あう・・・」
「これ以上言ったら怒るよ」
「うん・・・ごめん」
「また謝った。・・・そんなお姉にはお仕置きが必要みたいですね」
「おっ、お仕置き!?」
 魅音の声が裏返ったのと同時に、その唇が詩音によって塞がれた。魅音は出し切れなかった声を、吐息を、押し戻されて思わず目をきつく閉じる。
「んゔ・・・」
「んふ・・・ぅ・・ん」
 必死に抵抗する魅音の口の中で無邪気に舌を絡ませる詩音。魅音は何が起こったのかもわからずに、ただ迫りくる詩音に精一杯の抵抗をするしかなかった。
「ふ・・・ぁ、し、詩音、こんなのっだめっ・・・」
「またまた、圭ちゃんに毎回してもらってるんでしょ? ねんねじゃあるまいし」
 狭い室内で2人の唾液が混ざり合うねっとりとした効果音が壁に跳ね返るように響く。すっかり力の抜けた魅音にのしかかりながら詩音が執拗に咥内を犯す。
「うふふ。お姉、すっごく可愛いですよ」
「もう・・・詩音、いい加減にしてよ。おかしいよ姉妹でこんなの・・・」
「そうですね。おかしいですね。おかしいけど魅音、気持ちいいでしょ?」
「ん、・・・そんな・・・こと・・・ひゃうっ!?」
 着ていたシャツを強引にたくしあげられて、魅音が驚きの声をあげる。詩音はそれがさも当たり前のように下着に手をかけた。
「私が選んであげた下着ちゃんと着けてくれてるんですね〜」
「だ、だって詩音が買ってきてくれないと私っ!」
「はいはい。お姉は私とお揃いがいいんですよね〜」
 そういって胸を覆っていた下着を剥ぎ取る。とたんに露になるバストにくすくす笑いながら詩音は人さし指でつつき始める。
「やっぱりお姉の方がおっきい気がするな〜 それに私より敏感」
「もぉーーー!! 何いってんのー!! いい加減にして、怒るよ!」
「ねえ、お姉。圭ちゃんにどんなことされたんですか? こんなこと?」
「ふぁ・・・」
 詩音の手のひらが、魅音の胸にぶらさがる二つの膨らみを包み込む。顔を真っ赤にして抵抗していたはずの魅音が大人しくなったのを確認しながら、詩音はその耳元へとゆっくり息をかける。
「こうやって圭ちゃんに揉まれて・・・次はどこを触ってもらってるの?ここ?」
「いや・・・ちょっと詩音・・・!」
 双子の妹の指は、器用に丁寧にするりするりと双子の姉の秘部へと侵入を開始する。緊張からなのか、それともこの部屋が暑いのか、はたまた感じてるからなのか、じっとりと濡れてしまった下着の布地を容易にすり抜けて、直接その部分に指を埋める。
 くちゅり。くちゅちゅ。
「やっ、だ・・・」
「お姉〜こんなに濡らして・・・だめですよ?」
「うぅ・・・うー!」
「あはは、可愛い」
 ぎゅうっといいようにされている魅音を詩音は抱きしめる。抱きしめて、その匂いを嗅ぎながら、そう、こんな風に2人は身体を重ね合って貪りあって、愛を確かめ合っているのだとその肌ごしに感じていく。
 ああ、胸が痛い。胸が痛くて熱い。目の前にいる自分と同じ顔をした人に嫉妬をしてしまう。どうして、なぜ。
「詩音、い、痛いよ・・・」
「あ・・・ごめん・・・」
 いつの間に爪が食い込むほどに抱きしめていた。爪痕は酷く残り、まるでそれは埋まらない姉妹の関係のように見える。

 ―乗り越えたはずなのに、これからも乗り越えていくはずなのに。

 もう一度、魅音の中に指を埋める。くちゅ、くちゅくちゅくちゅ・・・ねっとりとした粘液が指に絡んで、ゆっくりと指を出し入れすると糸を引いて光に反射した。
「ねえ、魅音、きもちいい?」
「うぅぁ・・・うく・・・」
「・・・魅音」
 額に、額をこつんと当てる。
 泣き虫だった詩音を慰めるために、昔はよくこうしていた。こうして互いの吐息や温かさを確かめ合う内に、しゃっくりをあげながら泣いていた詩音はいつしか泣き止んでいたのだ。
 詩音が泣き止んだあとに聞こえてくるのはいつものひぐらしの声。
 
「魅音、イカせてあげる」
「・・・あぅ」
 もう十分に濡れたソコは、もっと違うものをほしがっている。だが詩音にはそれを与えることができない。指を一本から二本へ、更に三本へと増やしていき、膣内をかき回す動作は激しさを増す。
 グチュ!グチュックチュッ・・・
「あっぅ・・・だめ、だめっ、詩音、私っ、もう・・・」
「へぇ、妹にされてイッちゃうんですか? 情けないですねぇ」
「な、んで、そんなこと言うのぉ〜〜っ・・・」
「だって情けないんだもの。ほーら、よく見てくださいよ、こんなにお股広げて、あそこグチョグチョにして・・・」
 きゅっと、指が吸い込まれるような感覚が走る。
 魅音は言葉で罵倒されればされるほど、敏感になるようだ。キュッキュッと膣がリズミカルに締まるのが指でもよくわかる。例えばこれが前原圭一のモノだったとしたなら、すぐイカされてしまうに違いない。
 そんなことを想像するのも嫌だった。今、魅音の膣に入っているのは詩音の指だ。どこかの馬の骨ともわからない男のアソコなんかじゃない。
「あっ・・・ぅ・・・お姉ちゃん・・・!」
「・・・・」
 生々しい肉の感触と、滴る愛液でふやけてしまいそうだった。隙間さえなくびっちりと埋め込んでいた指をゆっくりと引き抜くと、塞き止めていた流れが一気に解放された。
「魅音、気持ちよかった?」
「はぁ・・・あぁ・・・ぅう・・・」
 ため息ともわからない、とても疲れたような声。魅音は詩音と視線を合わせようとしなかった。合いそうになると、あからさまに反らした。恥ずかしさからではなく、それはきっと怒りからなのか。詩音は居心地の悪さを覚えて押し黙るしかない。
「詩音・・・こんなことしちゃいけないんだよ、私たち」
 その静寂を破ったのは魅音。
 足首まで引きずり下ろされた下着を自分の腰あたりまでゆっくりと引き寄せて、穿き直す。そして、長い髪を束ねていた髪留めを外した。
 髪を下ろすと、二人は余計に見分けがつかなくなる。互いの顔を見て、―ああ、双子なのだ・・・、と再認識する。
「シャワー借りるよ」
「ん・・・」
 汗まみれになったのはお互い様だ。詩音はじゃあ私もいっしょに、といつもの調子なら口にしたかもしれないが、魅音の背中を見せつけられることでそんな考えはすぐに消えた。
 
 本当の姉妹は、こんなことしないのだろうか。
 こちらを睨み続ける鬼のせいで、私たち双子は歪んでしまった。
 園崎家に二人が生まれていなければ。
 それはきっと極自然にありふれた姉妹であり続けたはずなのに。何が普通でどれが異常かぐらい、わかるようになったのに。
 姉と妹のどちらかが、誰かに恋焦がれたとしても、それを憎んだりなどしなかったはずなのに―。

「うぅ・・・うう・・・」
 瞼を閉じて瞳を潤すのは大粒の涙。
 こんな感情、覚えたくなかった、綺麗なままでいたかった、詩音を心配する魅音のままでいたかった!
 でも現実は・・・目の前にいる鬼は・・・。
「詩音」
「・・・お姉・・・」
「泣かないで・・・詩音、私にいってくれたよ」
「・・・何を・・?」
 詩音の嗚咽に気づいた魅音が、身を翻してその目の前に腰を下ろしていた。詩音は泣き顔を見せまいと顔を反らす。それをさらに魅音が覗き込む。
「私たち、生まれ変わっても双子がいいねって。言ってくれた」
「・・・それは・・・」
「詩音が心の中に鬼が宿るときがあるのを知ってる」
「・・・」
「それはきっと、寂しさや弱さに憎しみがつけこんでしまうから」
「魅音に・・・何がわかるの・・・」
「わからないよ・・・だって私たちは双子だけれど・・・。逆さまになってしまった双子だから」
「あはは・・わかったふりして・・・そうやって、哀れんで・・・あは・・・」
「嘘でも、たとえ嘘でも、嬉しかったんだよ」
「え・・・」
「生まれ変わっても双子がいいねって。私も、そう思うから」

 あの娘が笑うと、私も嬉しい。
 どうしてこんなに単純なことを忘れていたんだろう。

 背中に宿る鬼は、決して微笑まないけれど。
 それでも魅音はこうして詩音に微笑んでいる。


 ああ、だからきっと。
 私たちは今度生まれ変わっても双子になれる。

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