ヘヴン・アイズ

著者デイヴィッド アーモンド, 金原 瑞人, David Almond
出版社河出書房新社 (2003/06)
Amazonへのリンク
内容紹介 ある夜、Erin は友人の January Carr や Mouse Gullane とともに孤児院から脱走。月明かりに照らされた川を即席のいかだで下る。激流にのまれそうになったとき、January は喜びに目を輝かせる。「自由」と彼はささやく。「自由だ、Erin!」。だが、知らないうちに、3人の冒険者たちは、べとべとと油っぽくて悪臭を放つ、流砂のような泥──「黒いごみの山」に乗り上げてしまう。そこで彼らを迎えるのは、目を大きく見開き、透けるような肌をした少女、Heaven Eyes だ。彼女は奇妙な話し方で、3人は「みんな不潔みたいに不潔」だけれど、長いこと行方不明だった自分のきょうだいだと言い張る。 Heaven Eyes は3人を連れて、自分の奇妙で壊れた世界に戻っていく。打ち捨てられたままの印刷工場や缶詰とチョコレートだらけの倉庫の世界だ。住んでいるのは、彼女のほかにはおじいちゃんだけ。このおじいちゃん、髪はもじゃもじゃでとにかくこわい。3人のことを胡散(うさん)臭そうにじろりと見て、ノートにこう書きつける。「幽霊かもしれん。地獄からやってきた悪魔かもしれんし、天国から降りてきた天使かもしれん」。おじいちゃんの態度におびえながらも、Erin は正直な Heaven Eyes と彼女の「親友」だという考えにすっかり夢中になる。お人好しで単純な Mouse も、すぐにおじいちゃんの小さな助っ人役を買って出て、真っ黒な泥の中から、夜な夜な財宝を掘り出す。だが January は、「いまいましい変人たち」のむちゃくちゃな世界のせいで、せっかくの自由をあまりにも早く失ってしまったと毒づく。Almond の巧みな振付で、4人の子どもたちがお互いのまわりを踊るとき、読者は何がそれぞれの子どもを心の底からどきどきさせるのかを知る。(Amazonより)
感想
2006年06月23日(金) 22:54:41 Modified by hinoki_21




スマートフォン版で見る