Ｆ－２８３カタナ

　２１世紀末に登場した航空自衛隊最後の制式戦闘機。

　以降航空自衛隊は大規模な宇宙航空戦のために日本連合艦隊に統合されて名称としては消滅する。
　核融合を２１世紀中頃に発明された超ナノテクの力で発生させる小型核融合機関・ＳＣ機関を搭載し、それを主捨装置というブレーカーと主回路に通し、エレクトリックジェットに電力を供給することで推進力を得る。このエレクトリックパワーシステムの結果、航続距離が大幅に伸びただけでなく、大気圏独力脱出も可能にした。
　大統一理論の達成を受けて、２１世紀末にはＤＡＧＥＸ（人工重力子）とＳＣ機関、中性子線を直接電力に変えるe-eインバータ、電力をそのまま推進力とするエレクトリックジェット、空間の粒子を記憶媒体とするＣＳストレージなどが誕生した。
　カタナでは特にカーボンナノチューブ素材の大幅利用も進んで、軽量化に成功し、運動性能もスリーサーフェスを拡張した旋回率向上モードを搭載、さらに画像認識誘導ミサイルを回避するためのアクティブデコイシステムも搭載した。
　２１世紀末の日本会戦で大活躍するも、老朽化がすすみ、２１４２年には動態保存機を除いて全機引退した。
　シファ級を装備する９９任務群宮山司令の愛機であった。宮山司令はこの機で防衛功労章を受賞する戦果を上げた。