「現在 鳴海さんはC棟5階第6音楽室に捕まっています
　おそらくカノンさんも今はそこにいるはずです…」
「ふふふ…　こんなこともあろうかと鳴海さんに発信器を――…」
「いえ　（ごほ ごほん）　恋する乙女の直感です」
「はい…
　それに先ほど表に「ウォッチャー」代表という女性がやってきてカノンさんと何やら交渉していました
　そこで漏れ聞いたんですけど…
　鳴海さんのおねえさんとラザフォードさんが一緒にこちらに向かっておられるそうです
　二・三十分もすれば到着される感じですね…」
「状況はどんどん変わってますよ
　ただ…今のところ鳴海清隆という人のシナリオ通りに進んではいるらしいです　「ウォッチャー」の女の人が言っておられました
　この情報からどう行動されるかは自由ですけど…
　なるべくうまくやってくださいよ？
　…では　私はこのへんで
　野蛮なドンパチに巻き込まれるのは嫌ですからね」
「…ちょっと腹を立ててるだけです　神様気どりでみなさんを踊らせてる人に
　だから無関係で面白半分の私が　そのシナリオを曲げてやろうと思いまして」
「…誰かに踊らされるまま戦ったって　何も得られはしませんよ」
「（にこ）　（♪）　（♪）」