タグ検索でルイズ10件見つかりました。
黄金溶液〈下〉03
せているとはいえ、マザリーニやアニエス、ルイズや才人を周囲に置いている。  それに対しトライェクトゥムの領主は一人きりである。その伴った兵たちがフネに乗りこんだところで、アンリエッタが彼を呼びおろしたのだった。  彼の一見して落ち着きはらっているが裏側に緊張の透けてみえる表情を、アンリエッタはよくよく見つめる。 (わたくしに薬を盛ったのは、ほんとうにクリザリング卿だったのかしら?)  今回の事件にはさまざまに不可解な部分が残っている。  あの森林管理官が、少なくともかつてアンリエッタに懸想していたこと
https://seesaawiki.jp/w/idiotic_dragon/d/%b2%ab%b6... - 2008年02月13日更新
黄金溶液〈下〉02
もできるはずなのだがね」  このとき、ルイズによってすでにそれらの魔法人形たちは壊滅させられているが、そこまではこの場のだれも知らない。  声もとどかない態で、息荒くぐったりと頭をうつむけているアンリエッタにかわり、才人が揶揄するような声を投げた。ただし忘れていない警戒がこもっている。 「〈永久薬〉って厄介なしろものも万能じゃないようだな」 「ああ、万能どころか。永久薬は要するに『無尽の動力、または無限の制約』であるのみで、物理的な破壊に抗するすべはない(それでも、使い方しだいで大きな力を生みだすが
https://seesaawiki.jp/w/idiotic_dragon/d/%b2%ab%b6... - 2008年02月13日更新
黄金溶液〈下〉01
た失いはじめたとき、呼吸をととのえていたルイズが崖ぎわに進み出てけりをつけた。  まさしく一瞬であった。  ディスペルではもしかしたらまた動き出すかもしれないので、ルイズが炸裂させたのはエクスプロージョンである。  光球とともに谷底は完膚なきまでに、動くものがすべて灰燼に帰し、あとには瓦礫がのこるだけとなった。 「……なんだかな……虚無とは便利なものだな。  ラ・ヴァリエール殿が息をついて攻撃でき、敵がそれをまとめて浴びるような状況にもちこんだら、あっさり片付いたというのは……  近衛隊は逃げるばかりだ
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ルイズのバレンタイン
イトの反応を想像して、一人で笑ってしまうルイズ。チョコを片手に一人で笑っているその姿は、まるで恋人にサプライズでプレゼントを渡す彼女のようだ。  クスクスと一人で笑いながら、完成したチョコを手に取り、ルイズはサイトのいる自室を目指して歩き始めた。    サイトはふと望郷の念に駆られ、久しぶりにノートパソコンを開いた。少々埃が積もっていたのは使っていない証拠である。 「久しぶりだなぁ」  なんてことを呟いて、電源を起動させる。そして、なんとなくパソコンの画面の右下を見て、カーソルを合わせると、サイトはパソコ
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不幸せな友人たち(27-536)
アが才人の振りをして送った手紙に対する、ルイズの返事だった。  ――怪我をしたり、病気にかかったりしていませんか。  ――あなたのしていることは立派だと思うけれど、あまり無理はしないで。  ――お体に気をつけて。愛しています。  涙と吐き気と胸の痛みを堪えながらそれを読み、ティファニアはまた新たな手紙をしたためる。手 紙の文面は、最初に書いたときと変わりなく、ほとんど悩むこともなくすらすらと書きあがる。  ルイズは全く疑う様子を見せないという。 「ひょっとしたら、あの魔法には、教えた嘘を信じやすくさせる作
https://seesaawiki.jp/w/idiotic_dragon/d/%c9%d4%b9... - 2008年02月12日更新
不幸せな友人たち(27-460)
、訓練された梟に持たせて城に届けさせる。ルイズから の返事がくれば、よく読んでまた返事を書く。それ以外は、本当に何もない生活だった。正確には、 それ以外は何もしようとしない生活だった。  あの雨の日以来、ティファニアは自分の気を紛らわせたり、罪の意識から目をそらす行為を一切し なくなった。ベッドの中で悪夢にうなされようと、罪悪感で胸が引き裂かれんばかりに痛んでも、寝 入るために葡萄酒を飲んだりはせず、ただじっと痛みを受け止めて眠れぬ夜を過ごした。罪悪感は起 きている間も襲ってきたが、そういうときも手仕事を
https://seesaawiki.jp/w/idiotic_dragon/d/%c9%d4%b9... - 2008年02月11日更新
ゼロトネリコ  Lv? 寂寥と愛欲
大体、昨日は確かに普通にいつもどおりに、ルイズのベッドで眠ったはずだった。  なのに、なんでこんな野っ原で目が覚める?  はるかに見渡せば、猛る活火山に、遠く崖下に流れ落ちる滝。  点々と見えているのは王宮と、ラ・ヴァリエール邸だろうか?  幸いというべきか、見慣れた魔法学院がすぐ近くに見える。  ただ、それらはどうにも寒々とした雰囲気をかもし出して、今、才人がいる草原だけが なぜか柔らかな光を放っていた。 「しっかし……、誰もいねえみたいだな。参ったねこりゃ」  背中に背負っているはずのデルフリ
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不幸せな友人たち(27-192)
下賜された領地である。  もちろんそれはルイズを騙すための嘘であり、実際は彼女自身が女男爵であった。  領地自体は非常に狭い。山一つと、その中腹にある小さな村、領主の居城である小城が一つあるぐ らいだ。これといった特産物もなく、領民たちは山で狩りをしたり痩せた土地でわずかな作物を育て たりして、細々とした昔ながらの生活を営んでいる。主要な街道からも遠く離れており、他国に抜け るための便利なルートだということもない。そもそもかなり奥深い場所にあるため、隣の村に行くの にも人の足でニ、三日かかるほどだ。当然、
https://seesaawiki.jp/w/idiotic_dragon/d/%c9%d4%b9... - 2008年02月11日更新
某有名コピペのパロ
名コピペのパロ 「しりとり」 ここはルイズの部屋。暖かい春の午後。する事がない二人は しりとりなど始めていた。言い出したのはルイズだ。 「私が勝ったら、もう二度と胸の大きな子に鼻の下を伸ばさないこと!!」 ・・・だそうである。 窓から差し込む暖かな光の中、淡々と二人のしりとりは進む サイト「で・・・。でるふ」 ルイズ「ふ・・ふ・・・フーケ」 サイト「・・・・・。け・・・けっけっ・・・」 ルイズ「何よ。はやく言いなさいよバカ犬」 サイト「けっけっけっけけけ・・・」 ルイズ「ふっふ〜ん。無いのね?私の
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未来図β 2
瞬間。  どん。……ガツン。  思い切りルイズに突き飛ばされた才人は、ベッドから落ち、床に強かに頭を打ち付けた。 「ぅお、いって……おい、ルイズ! いきなり何すん……」  バァン。  才人がばっと身を起こしたのとほぼ同時。弾け飛ぶようにドアが開いた。  その爆音の主を見て、才人はルイズの突飛な行動の意図を知る。  やはりというべきか……。彼女はベッドの上で、がちがちに緊張していた。 「エ、エレオノール姉さま。おはようございます」  ルイズは引きつった顔で、姉のそれ以上に引きつった顔を見る。  エレ
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