アクティブな画像(または選択範囲)のグレイ値(輝度)の分布を示すヒストグラムを計算して表示する。x軸は取りうるグレイ値の範囲を表し、y軸は各グレイ値を取るピクセル数を示す。また、総ピクセル数(
Count)や、グレイ値の平均値(
Mean)、最頻値(
Mode)、最小値(
Min)、最大値(
Max)も計算され、表示される。
ヒストグラムのデータを保存するには、
List または
Copy ボタンを使う。
Log をクリックするとヒストグラムを対数目盛りで表示する。
Value: の右の数字は、カーソルのx軸の位置に対応する値を取るピクセルのグレイ値、
Count: の右の数字はそのピクセル数で、カーソルを動かすとそれに合わせて表示される。
List ボタンをクリックすると表示される
"value" (グレイ値)と
"count"(ピクセル数)を得るには getHistogram() マクロ関数も使える。
getHistogram(values, counts, 256);
for (i=0; i<values.length; i++)
print(values[i], counts[i]);
スタックのヒストグラムでは、Plot.getValues() マクロ関数を使うとデータが得られる。
requires("1.41k");
run("T1 Head (2.4M, 16-bits)");
run("Histogram", "stack");
Plot.getValues(values, counts);
for (i=0; i<values.length; i++)
print(values[i], counts[i]);
RGB 画像では、ヒストグラムは各ピクセルをグレイスケールに変換して計算される。グレイスケール変換は、公式
gray=0.299・red+0.587・green+0.114・blue または、
Editメニュー>Options>Conversionsで
"Unweighted RGB to Grayscale Conversion"(グレイスケール変換時、RGBで重み付けしない) がチェックされているときは公式
gray=(red+green+blue)/3 に従って変換される。16ビット画像では、MinとMaxの間のグレイ値の範囲が256に区分けされる。32ビット画像では、区分けの数はこのダイアログボックスで指定する。
Use min/max (最小・最大値を使用)をチェックすると、x軸の範囲は画像(や選択範囲)のグレイ値の最大値と最小値から決定される。チェックしない場合は、x軸の範囲に合うように
X Min と
X Max の値を自分で指定する。y軸については、y軸の範囲に合うように
Y Max を入力するか、"Auto" を入力すると最大値をとる区間に合わせて自動設定される。ImageJ 1.35a またはそれ以降では、8ビット、16ビットまたはRGB画像でこのダイアログを使うときは、[Alt] キーを押しながらメニューを選ぶ(または、[Alt]キー + "h" キー)。