PINKちゃんねる-エロパロ&文章創作板「依存スレッド」まとめページです since2009/05/10

作者:11-289氏


6がつ1たち
きょうはあゆむくんのたんじょうび!
あゆむくんのおうちはわたしんちのとなりで、ようちえんもいっしょ。ママがいうには、うまれたびょういんとうまれたひもいっしょだったみたい!
そんなわけでわたしとあゆむくんは、うまれたときからずっといっしょなのです! そしてわたしはあゆむくんがだいすきなのです!
だからきょうがたんじょうびのあゆむくんがしあわせになれるようにと、わたしはよつばのクローバーをあゆむくんにわたしました。
するとあゆむくんはすっごくよろこんでくれて、わたしもすっごくうれしくなりました。
それで、こんどはわたしがあゆむくんにプレゼントをねだったら、あゆむくんはわたしにゆびわをくれたのです。
なんでも、
「ぼく、ひなちゃんに何をわたしたらいいかわかんなくてパパにきいたんだ。
そしたらね、とりあえずゆびわをわたしときゃおんなはイチコロだぜ! って言ってた。
だからね、こっそりパパのゆびからひっこぬいてもってきたんだー」
っていってました。あゆむくんはいがいとワイルドです。
「これね、ずっといっしょにいるってあかしなんだって。
ぼく、ひなちゃんとずっといっしょにいたいからひなちゃんにあげちゃう」
そしていつものかわいくて、でもかっこいいかおをまっかにしながら、そんなことをいってくれました。
わたしはとってもうれしくなって、だかららいねんはわたしも
ママのゆびからゆびわをひっこぬいて、あゆむくんにわたそうとこころにきめました!
そのあとは、いつものように二人っきりであそびました。
いつもすっごくたのしいけど、そのひはいつもよりも、もっともっとたのしかったです。
なんだか、こころがとってもぽかぽかしました。
えへへ。

6月20日
いつも私ののとなりにいる、幼なじみのあゆむは本当にめんどうくさい。
「おいひな、傘わすれたから入れてくれ、つーか入れろ」
「はぁ? なに言ってんのあゆむのくせに。私の傘にはいっていいのは、イケメンだけなんですけど?」
「じゃあおれ入ってオッケーじゃん」
「あゆむ、あんたかがみ見たことあるの?」
「ああ、いつも思うぜ、おれ、かっこよすぎるってな。ほら、そんなおれさまが入ってやるから」」
そんなことを言って、どうどうと私の傘の中に入ってくる。
まったく、小学校高学年にもなって、傘ももってきてないなんて、バカなんだから。
まぁ、あゆむがカゼ引いたらかんびょーのために学校休まなくちゃいけないから、しょうがなく入れてあげたけど。
おかげでまわりの人から、あーあーまた今日もひなとあゆむはラブラブだなぁ、なんて言われるし。
本当にさいあくだ。私は幼なじみだから、しょうがなく一緒にいてあげるだけなのに。
「おいひな、かえったらスマブラ決ちゃくつけようぜ」
「ふっ、そうね。スマブラ10000試合たいきゅうレースも残り300くらいだっけ。
たしか今の所、9701戦4820勝4819敗62引き分けで、わたしが一歩リードしてたわよね?」
「ばっかちげーよ。ひなの勝ち負けの数はぎゃくで、俺が一歩リードだろうが」
「はっ、私のサムスにいつもボコボコにされてるのはどこの誰かしら?」
「はぁ!? よしわかった! 今日は手かげんしねえでぼっこぼこにしてやっかんな! ひな、かくごしとけよ!」
「ふふっ、私も今日はちょう本気だすから! 本気出しすぎて女で最初のスーパーサイヤ人になるくらい本気出すから!」
それで結局そのままあゆむと、二人で夜遅く眠くなるまで家でゲームした。
日記帳を読み返すと、昨日も一昨日もこんな感じであゆむとずっと遊んでた。
ママは、
「ほんとうにひなとあゆむくんは仲いいわね、毎日ずっといっしょにいるし。ひな、あゆむくんの所におよめさんに行く?」
って一緒に入ったおふろで私に言ってたけど、じょうだんじゃない!
私はあゆむなんか全然好きじゃないもん! ただあのバカがわたしにちかよってくるからかまってあげるだけだもん!
ってお母さんに言ったら、なぜか笑われた。
なんでだろう。

12月24日 雪
今年であゆむとか言うバカと一緒にクリスマスを迎えるのも14回目。
今年は私の友達とあゆむの友達を呼んで私の家でクリスマスパーティー。
彼氏彼女いない同士、みんなでわいわいやろうとしたんだけど……。
「ねぇひな。その、私たちお邪魔じゃない?」
突然、私の親友の香織がそんな事を言い出した。
「えっ? 何で? みんなでわいわいしようよ。ってこら! あゆむ! 勝手にチキン食うな! あんた散々つまみ食いしたでしょ!
あはは、ごめんね。隣の家に住んでるサルの手癖が悪くて。もう一週間前から泊まり込みで私の料理の味見してるのにまだ食い足りないみたいなの」
「はぁ!? 誰がサルだブス! てめぇみたいな女の料理を食ってやってるんだ! 感謝されこそすれ、怒られる筋合いねーや!
それとな! 泊まってるのは一週間前からじゃねえ、10日前からだ! クリスマスパーティーの計画を一緒に考えてたじゃねえか!
しかもてめぇが、『夢の国のクリスマスパレード見た〜い! あのネズミに会いた〜い!』とか言うから、しょうがなく付き合ってやった俺様の慈悲がわかんねえのか!」
「あーもうギャーギャーうっさいわねサル! ブサイクサル! なーにが計画を一緒に考えたよ! あんたはただ私の料理食べてグータラしてただけで、ロクに企画しなかったじゃない!
それにネズミーランドで一番はしゃいでたのあんたでしょうが! ずっと私の隣でアホみたいにハイテンションで騒ぎまくってたのはどこの誰よ!?」
「ばーか言ってんじゃねぇこのゴリラが! 俺より楽しんでたのはどう考えてもお前じゃねえか!
一々着ぐるみを見かけるごとにワーワーキャーキャー騒がしいんだよ! 一緒にいて恥ずかしいったらなかったぜこのバカ女!」
「なんですってぇ!?」
……といつものように1時間ほど口喧嘩をしていたら、みんなが
「やっぱり、私たちお邪魔だったね……」
「つかクリスマスの10日前からずっと一緒にいるって、どんだけラブラブカップルよ……」
「なんだろうな、この嫉妬する気にすらならない圧倒的敗北感……」
「なぁ、あゆむ。この前、男子みんなの憧れのひなさんと俺の仲を取り持ってくれって言ったじゃん? やっぱその、辞めとくわ……」
と、呟いた後、どんどんテンション低くなった事は覚えている。
その後、一応プレゼント交換会とかビンゴ大会はしたけど、大して盛り上がらず、解散。
「なーんだろ、今日みんなテンション低かったなぁ」
「確かに。私の友達も普段はもっと喋るのに」
「ひなどーするよ、まだ寝るには早すぎる時間だしよ」
「んー、流石にゲームする気にはなれないしねぇ……」
「そーいや、俺の友達が駅前のイルミネーションが綺麗だって言ってたぜ」
「イルミネーションならこの前、夢の国で嫌ってほど見たけど……まぁせっかくのイヴに家に居てもしょうがないしね。行く?」
「……しょうがねえ行くか。隣にいるのが超絶美少女じゃなくて口の悪いゴリラってのが不満だが」
「うるさいサル、来年はあたし、超絶イケメンとラブラブなイヴを過ごすんだから」
「お前それ去年……つーか、俺が物心付いた時から同じような事を言ってるからな」
「あんたも毎年似たような事言ってるでしょーが!」
結局、今年もこのバカとイヴを過ごした。
来年こそは必ずカッコいい男と付き合って、このバカの吠え面見て笑ってやるんだから!

12月20日 晴れ。
今年こそは大盛り上がりのクリスマスパーティーをしようとしたんだけど、何故か皆に苦笑いで断れた。
それはあゆむも一緒だったらしい。
「なーんでみんなに断られちゃったんだろうね……せっかく今年こそは盛り上げようと、私があゆむの家に20日間泊まり込みで計画を練ってるって言ったのに……」
「俺も断られちまったぜ……。おかしいよなぁ。俺付き合ってる奴いねぇのに、『何が悲しくて学校一のバカップルのクリスマスパーティーに呼ばれなくちゃいけないんだよ』って言われたぜ?」
「あっ、それ私も言われた」
「なー、意味わかんないよなー」
「うん、全然意味わかんない」
「まぁでも、断られちまったもんはしょうがねえ。二人で明石家サンタでも見てまったりしようぜ」
「りょうかーい。じゃあイヴまで久々にスマブラでもやる?」
「オッケー!」
結局今年のイヴもこの猿と過ごす事になりそうだ。
来年こそはイケメンとロマンチックな夜を過ごして見せる!

7月8日。

もうすぐ高校生最初の夏休み!
すっかり新しい環境にも慣れ、新しい友達も一杯出来た。
親友の香織も一緒の高校&一緒のクラスで、すっごい楽しい。
後はこれでカッコいい彼氏でもいたら最高の夏休みになるんだけど、まぁそれは高望みしすぎかな。
って今日、テスト終わりの女子だけの打ち上げでカラオケの一休み中に言ったら、大半の子に驚かれた(香織だけはため息ついてたけど)。
「えっ? ひなちゃんってあゆむくんと付き合ってるんじゃないの?」
「あゆむ? あはは、あのバカと付き合うくらいなら、近所のアホ犬と付き合う方がマシね」
「えーそうなの? だってあゆむくん、結構可愛い顔してるし、ひなちゃんとめっちゃ仲いいし、てかいつも一緒にいるし……てっきり付き合ってるかと……」
「いやーそれはないってばー。腐れ縁よ腐れ縁。むしろ高校もクラスもまた一緒でしかも席も隣でうんざりしてるんだから」
「えー……傍から見たらお似合いなんだけどなー」
「だーから、もうやめてってばー。いくら何でもそれ以上言うと怒――」
「ゴホンゴホン、んんっ、ひな。そのあゆむくんから電話来てるけど……」

「――なにあゆむ、どうしたの?」
「おいやべえよひな! 俺今男だけでボーリングしてんだけどよ! 3回連続でストライクとっちまった! 俺マジすごくね?」
「いやいやそんな事言ったら、今さっきカラオケの採点で95点取った私の方がすごいし!」
「いーや、俺のボーリングのが絶対凄いね!」
「私の方よ! ってかあんたテストは大丈夫だったんでしょうね? 朝も昼も夜もあんたに付きっきりだったんだから、点数低かったらぶっ飛ばすわよ」
「ああ、ひながずっと傍で教えてくれたお陰でバッチリだぜ! あと俺様のヤマ勘が当たりまくったからな!」
「流石サル……」
「うるせー。てかアレじゃね? 最近ひなとカラオケ行ってなくね?」
「あっ、そう言えば私もあゆむとボーリングしてない」
「じゃあ今週末はボーリングとカラオケ行くか?」
「行く行く。あっ、てかわざわざ集合時間とか決めるのめんどくさいから今日からあゆむの家に泊まってていい?」
「おおいいぜ。んじゃ夜な」
「うん、じゃーねー」
ピッと電話を切る。
「あはは、ごめんね。なんかあゆむがどうでもいい事を自慢してきてさー……ってアレ? みんな?」
何故かみんな、苦虫を百万匹食い潰したような顔になって、
「朝も昼も夜も付きっきり、ねぇ……」
「無自覚ノロケって、どうしてこうも心に来るのかなぁ……」
「週末の予定もちゃっかり決めてるし……」
「しかも今日まだ木曜日なのに、今日から泊まりっきり、か……」
と、ぶつぶつと呟いていた。
香織だけは、
「大丈夫よみんな。その内、嫌でも慣れるから……」
と、遠い目をしてたけど。
「おーいみんなーテンション低いよ! さっ、みんなで歌って盛り上がろう!」
気を取り直してそう言ったけど、
「お、おー……」
って反応であんまり盛り上がらなかったなぁ。
ううーん、何がイケなかったんだろ……。
……ま、いっか。
さて、あゆむの家に行こっと。



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