ア行

足蹴り
ストレッチャーを蹴飛ばすようなつもりで強く漕ぐこと。特に並べ・レース中に艇速を上げるため、全員であわせて数ストローク強く漕ぐことを指す場合が多い。筆者が新人の頃のレースで、コーチに「100mに一回足蹴り10本入れ続けろ!」と指示されたことがあるが、「それって全部足蹴りじゃないか」ということに当時は気付かなかった(結果はレース前半で爆死)。
例:「足蹴り3本いこー」

ありがとう
漕ぎを止めるときにコックスや整調がかけるかけ声。ただし、パドルやライトパドルで漕いでいる際には普通「イージオール」のかけ声を使うのが普通で、こっちの方はもっと軽く漕いでいるとき(例えば艇の向きを変えるためにちょっと漕ぐ、等)に使用する。

イージオール
easy oar。漕ぎを止めるときのかけ声。「イージオール」のかけ声で漕ぎを止め、オールを空中で止めて停止する。続いて「イージ」のかけ声でブレードを水面に落とす。練習で追い込まれているときは、どんなかけ声でもイージオールと聞こえてしまう場合があり、注意が必要。

いちにっさん
みんなで何かをするときの号令。エイトを持ち上げるときのように、全員で一度にあわせて動く必要がある際に多用される。しかも普通の「いち、に、さーん」という「さん」を強調する区切った言い方ではなく、「いち」にアクセントをおいて「いちにっさん」と一気に続けて言う。
例:艇を持ち上げるとき「持ち上げよう、いちにっさん」。艇を岸からけり出すとき「けり出そう、いちにっさん」

一杯上がり
1位のクルーのみ上位進出できるレース。同じように「二杯上がり」「三杯上がり」などがある。

一杯レース
棄権などの理由により、一艇のみで実施されるレースのこと。負けることがない、おいしいレースのため、「ごっつぁんレース」ともいう。しかし、チンタラ漕ぐと審判より除外(失格)の宣告を受けることがあるので注意。

インカレ
全日本大学選手権競漕大会。現在は夏休みの最後に行われれ、シーズンを締めくくる大会となっている。大学の最上級生には最後の大会となる。悲喜こもごも。

ウォーターマン
レースのスタート場所に設置された小ボートの上に陣取り、スタートする艇のスタンを握って艇の位置を固定する役目を負う係員のこと。炎天下に数時間も直射日光を浴び続ける過酷な労働条件のため、たいていの場合新人がこの仕事に割り振られる。しかし、そもそも人が握りやすいとはとても言えないスタンを無理矢理押さえていなければいけない上、線審から「3レーン、2メーター前」「50cm後ろ」とかお構いなしに指示が出るので、いたいけな新人には荷が重いことも多い。


艇を置く時に用いる簡易な支え。普通、艇を購入した時におまけとして付いてくる。木やアルミ製で折り畳み式のものが多いため壊れやすい。遠征に行く度に、紛失したり、誤って他団体のものを持ち帰ることがあるので管理には十分な注意が必要。

エイト
8人で漕ぐ(舵手を入れて9人)スイープ艇。8+。かつては「ボートレースの花形」といわれたが、スカルオールが一般的となったため、「勝負艇」よりも、むしろ「Enjoy艇」として使われることが多い。

エルガー
(1) 艇上よりもエルゴメーターでのパフォーマンスに優れた人。
(2) 乗艇よりもエルゴメーターを用いたトレーニングを好んでする人。
いずれも好ましいことではない。

エルゴ
エルゴメーター。マシン・ローイング。正確にはローイング・エルゴメーター(のはず)。地上で漕ぎのトレーニングをする装置で、現在の漕ぎの強さ、トータルで漕いだ量などが数値で表示される。数値で表されてしまう分、さぼれなくてしんどいが、一方必ずしも漕手としての強さをあらわさないという一面も。

オール
oar。オールのこと。普通の人が考えるものより、相当でかいが、見かけよりもかなり軽い。

オッ盾
Oxford盾レガッタ。インカレと同時に行われるエイトのみのレース。このため、大学からは二軍の「セコ・エイト」が出場してくることが多い。

お花見
世間で使われている一般名詞ではなく、社団法人東京都ボート協会主催「お花見レガッタ」という固有名詞を指す。4月の第1週におこなわれ、シーズンの開幕を告げる1000mレース。
2018年03月22日(木) 21:19:08 Modified by ID:FWVt1RD+Ow




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