冒険者の店「じゅらい亭」エンサイクロペディア - 火狩
 かがり

 分類:人物

 ロールアウト時の正式名称はB.E.P.S.PRT-5 (戦略級)恒星破壊級広域破壊型

 年齢:16歳(まほろば?終了時) 性別:♀
 身長/体重:153cm/49kg
 髪:赤色 瞳:青色
 特殊能力:発火・温度操作(上昇のみ)能力、耐熱・耐圧能力、アンチポジビリティ操作能力

 クレイン=スターシーカーの説得(ナンパ?)によりじゅらい亭へとやってきて常連に潜り込んだ少女。近未来世界(クレインの出身世界と同一世界)の出身者。

 北欧神話においてラグナレク(神々の黄昏)で真の終末をもたらす炎の巨人、スルトと同等の器を有するように製作されたため、その能力を使いこなす事が出来る。

 性格はナイーブで甘えん坊。内省的であるが、根本的には明るく振舞う。

 メインウエポンは炎の魔剣レーヴァティン及び、世界を焼き滅ぼすための能力であるアンチポジビリティの炎。また、制式の訓練を受けており、眠兎と同じくコマンドサンボ系の軍隊格闘技及び大剣を用いた剣術を習熟している。

 彼女が最も得意とするのはあくまで(最小限で)戦略級の広域破壊であり、戦闘級の戦いは非常に不得手としている。が、それでも生体的に強化処理が施されている上、単なる炎も使いこなすため戦闘能力は極めて高い。

 じゅらい亭に来た当初はクレインにストレートな好意を見せ、べたべたと甘える姿が見れたが、それは表面的なもので本質的な部分では一歩引いていた。彼女にとってクレインとは暗闇に惑う彼女を救い出してくれた理想の男性であり、殺戮者である血に汚れた自分が並び立つ事はありえない事だった。

 結局、とある事件(翼の折れた赤毛の天使?)で出会った少女との出会いと別れが彼女を大きく変える事になる。彼女はその事件で自分という存在をようやく認め、独力で歩き始めるのである。

 後年の詳細は不明である。クレインの研究所に相変わらず頻繁に出入りしていたという噂もあるし、幾多のユニバースを渡り、ただ贖罪のために戦い続けたという噂もある。

 好きなもの:クレイン、スイーツ、じゅらい亭とその仲間達
 嫌いなもの:自分
 苦手なもの:ヴィシュヌ、化粧、水泳

 ここからネタバレ設定

 ◎特殊能力
 この項目では特殊能力の詳細を説明する。
 
 ・アンチポジビリティ制御能力
 火狩が”終末をもたらす”スルトたる所以とも言える能力。アンチポジビリティは外観は漆黒の炎として現れるが、その燃料は酸素などではなくポジビリティそのものである。即ちその対象の”可能性”を燃料として燃焼するため、あらゆる防御手段が無効であり回避する以外に無事で済まされる方法はない。この能力は世界を滅ぼすための能力であるため、本来はありとあらゆる物質が対象となり(なにしろ存在するだけでポジビリティも存在する)延焼していく。それ故、制御は極めて難しく、個人レベルの戦いに使用するには膨大な抑制能力が必要となるため、不破の攻撃能力でありながら精度も悪く従って効率も非常によろしくない。この為か戦闘、戦術レベルではゼロポジビリティやポジビリティ奪取に戦闘力で劣る結果となってしまう。
 
 以前に筆者の創造したキャラクタで最強は誰?という質問を受けたが、正直条件によって勝者は異なる。『周囲の被害は一切問わず、相手の存在がわからない状態で戦闘を開始する』条件なら間違いなく火狩の勝利に終わる。何しろ戦闘の開始と同時に世界ごと滅ぼしてしまえばいいのである。もっともこれは性能的な問題で、彼女にそんな無慈悲な事はできない。そういう部分も含めるのならさして強くないキャラクタではある。もっとも、それは人間として誇るべき事ではあるが。
 
 ・発火及び温度操作能力
 スルトは炎の巨人、ムスッペルの王である。それ故、その神格をもつ火狩は炎を自在に操る事ができる。攻撃に非常に適した能力であり、破壊力も高い。この能力は一般生活においてもそれなりに役に立ちはする。料理の火加減が弱い時には強くできるし、キャンプファイアや花火の着火等はおてのものだ。しかし、いかんせん温度を上げる事しかできないので、残念ながら消火活動やクーラー代わりに温度を下げてもらったりする事はできない。

 火狩に頼むと、一瞬で天ぷらや揚げ物も可能であり、火を多用する中華料理向けの逸材である。が、基本的に温度を上げることしかできないので、あっというまに厨房を丸焦げにしてしまう事もあるので注意が必要だ。
 
 耐熱・耐圧能力
 前述の通り、スルトは炎の巨人、ムスッペルの王であり、またその住まう世界であるムスッペルスヘイムを支配する。炎の世界に住むものが熱によって傷つくはずもなく、また、同じ理由で高圧にも耐えることができる。スリースクエアでの試算によると、火狩は恒星上で活動が可能である。
 
 この耐熱耐圧能力は一見地味だが、非常に効果が高い。およそどんな場所でも活動が可能だし、車に踏まれようが、戦車に轢かれようが大丈夫というのもさることながら、人が押し合いへし合い奪い合いのバーゲン会場や特売会場でも威力を遺憾なく発揮する。


 ◎武装
 まずはまほろば?作中で語られているメイン武装から解説する。
 
 魔剣レーヴァティン…外観はベルセルクのドラゴンスレイヤー並の巨剣。当然だが、火狩よりも大きいが、何しろ本来は炎の巨人の王が振るう魔剣なので、巨大なのは仕方がない。この魔剣を火狩はまるで羽であるかの様に軽々と扱うが、見た目どおりに重い。これを扱えるのは火狩に施された生体的な強化処置以上に、火狩がこの魔剣の扱い方に習熟しているに他ならない。

 ポジビリティ探知機…対象のもつポジビリティをランク分けすることができる。スカウターみたいなものだが、得体のしれない存在に触れても爆発しないように作られている。わお、便利。B.E.P.S.シリーズ全てに言えることだが、ポジビリティの検知自体ができない訳ではないが、その辺の個人差は大きい。火狩本人は漠然と勘程度の検知ができる程度。

 マント…母親代わりだったルーシーから贈られた逸品。革製っぽい外観のマントだが、竜のうろこをなめして作られており、対弾、耐熱、対刃と幅広い防護能力を持つ。普通の炎で燃える事はまずないので、あたりが火の海になってもこのマントだけは残る。
 
 中華鍋…これ一つで炒めたり煮たり蒸したりできる優れもの。ただの鉄鍋だが、後年火狩の料理の師匠となるルウ・アオシンから贈られたそこそこの逸品。ちなみに火狩の得意料理は四川系激辛料理。食べる者はいろんな意味で覚悟する必要があるが、味そのものは一級品の部類である。
 
 携帯コンロ…ムスッペルスヘイムへと通じる極小のゲートを利用して作られており、燃料いらずで高火力の優れもの。携帯コンロであるにもかかわらず、本格中華もお手のものである。もっとも火狩はこんなものを使わなくても高火力を出せてしまうが。
 
 ネタが尽きたのでこの辺で。
 
 ◎スキル
 
 スキルといっても能力の類は既に説明済みなので、それ以外のあくまでもスキルについて記述する。
 
 剣術…前述の通り、火狩の物理的な武器は魔剣レーヴァティンであり、これは身の丈を超える巨剣である。軽々と振り回せるだけの腕力は生体強化により与えられているが、火狩には単純に巨剣を支えるだけのウェイトがないため、連続で振り回すような事があれば、剣ではなく身体が振り回されてしまう。が、火狩は逆に自分から振り回される事でこれを解決している。まるでちょっとした曲芸のようにくるくると飛び回る火狩の剣術はちょっとした見ものだが、敵に回したものはそれを大いに後悔することになるだろう。
 
 料理…前述の通り、後年ルウ・アオシンという師匠を得たため、火狩の料理技術は飛躍的にあがった。得意とするのは四川料理だが、ともかく辛い料理なら何でも作りたがる。火に通ずるのか、ともかく辛い料理を好むため、食べられる人間は限られていたが、腕そのものは良い。
 
 甘い物好き…辛いものと同じくらい甘いもの好きである。甘いものなら和洋中こだわらず、実に幸せそうに食べるため、思わず食べさせたくなる事請け合い。
 
 
 ・出生の秘密とか、火狩のデザインとかその後とか、その他もろもろな設定

 世界設定なんかは眠兎の"生まれとか出会いとかその他もろもろな設定"を参照のこと。同じだし。

 出生の秘密…B.E.P.S.の解説にある通り、火狩は5番目のプロトタイプとして作成された。しかし、火狩は戦略級の兵器であると同時にもう一つのプロトタイプとしての側面もあった。神話において、神は神を作る。つまり、火狩は生殖行為により新たな神格を持った人間を作り出せるのか、という実験のために女性をベースにデザインされていた。いかんせん、B.E.P.S.は個々は強力であるが、作成にコストが相当かかる上に複製もできない。そこで、生殖させる事で数を増やせないのか、という上層部の思いつきにルーシーとティアマトが答えた形になった。しかし、結局のところ実験は実行されなかった。そもそもが集団である神格、レギオン?を使用したレギオンシステム?がルーシーとティアマトの手により作成されたからだ。レギオンシステムの詳しい説明は別項に譲るが、ともかくクローニングが可能な素体が作られた事で実験は中止となった。これにより、火狩は完全に戦略兵器として運用される事になったが、いかんせん火力が高すぎて迂闊にその用途で実践投入もできなかったのだが、生体強化処理は施されて特殊能力抜きでも充分な戦闘力を有していたため、小型化されたポジビリティ搾取マシンのテストデータ採取を命じられていた。このミッション中にセブンスムーンでクレインやじゅらい亭と出会うことになった。
 
 外見デザイン…腰まである赤毛の長髪に巨乳、露出度の高い服にそれを覆い隠すマントってのが火狩の簡単な外見説明。赤毛の長髪はもちろん炎をイメージしている。巨乳は筆者の趣味……という事ではなく(それならメガネだしな)、基本的に神話に登場する女神(特に母神系)は豊満な女性として描かれる事からきてる。露出度が高い衣装は半分趣味(切腹)だが、ちゃんと温度上昇にある程度耐えられる素材が希少であるため、という設定に準拠している。
 
 火狩その後…これに関しては『翼の折れた赤毛の天使?』中で描くつもりだったんだが、結局クレインの選択次第、という事になる。っていうか、リアルクレインさんと連絡をとりながら、選択は決めてもらおうと思ってたんだよね。だから↑の方のネタバレじゃないところでは後年についてああいう書き方をしてるんだけど。この辺の詳細は翼の折れた赤毛の天使?の項目で書くつもり。

・じゅ亭Fate
該当クラス:セイバー、アーチャ