冒険者の店「じゅらい亭」エンサイクロペディア - 四季 みのり
 しき みのり

 分類:人物

 藤原 みのりの旧姓。魔道士であった父親より、豊穣を意味する名を冠された。

 年齢:18歳(まほろば?終了時) 性別:♀
 身長/体重:148cm/42kg
 髪:烏の濡れ羽色 瞳:黒色
 特殊能力:未来予知、ESP、召喚術(北欧、デ・ダナン系に限る)、魔法(主に治癒系)

 ある日じゅらい亭にやってきて、恋人の藤原 眠兎と共に常連に潜り込んだ少女。現代日本に極めて近いパラレルユニバースの出身者だが、眠兎と共にまほろば?を目指し、世界を渡る旅路についた。

 北欧神話体系における、運命、未来を司るスクルドと同等の器をもって生まれたため、不安定ながらも精度の高い未来予知を行う事ができる。また、代々魔道を執り行ってきた家系の出身であり、自らの存在と縁のある北欧神話、デ・ダナンの神々と契約を交わしており、召喚する事が出来る。

 おとなしく、無口で一途。全てにおいて没交渉的であったが、じゅらい亭の仲間達に感化され、考え方もかなりポジティブに変化していった。

 戦う事は基本的に苦手で、暴力は眠兎が基本的に担当しているため、バックアップを得意とする。強化系の魔術、治癒術とこなすが、何よりも眠兎が検知できない危険に対して未来予知やESPによるフォローが可能なため、眠兎とみのりのタッグチームには死角がほとんどなく、凶悪極まりない。

 じゅらい亭に来た当初は己の殻に閉じこもりがちだったが、とある事件(まほろば?)を通して成長し、眠兎に頼るだけではなく、助けられるようにもなっていった。

 後年は眠兎との間に何人も子を儲け、その度に激しく親バカ?になる眠兎のツッコミ役として、幸せな人生を過ごした。

 妻として、母として立派な女性になったようだが、未来を司るスクルドと同等の器を持って生まれたため、外見が少女のままであったのはちょっとした悩みの種でもあったらしい。

 好きなもの:眠兎、子供、じゅらい亭とその仲間達
 嫌いなもの:借金
 苦手なもの:初対面の人と仲良くする事。
 
 
 
 ここからネタバレ設定

 ・未来予知能力詳細
 未来予知には二種類あって、意識的に行われるものと、そうでないものがある。

 そうでないものは、ある日唐突に見えてしまうので、意味があったりなかったり。見えるものは現在いる世界に関するものに限定される。”みのりちゃんちゃれんじ”でみのりが見た映像(未来)はこれ。

 意識的に未来予知を使う場合は、何かキーが必要になる。人物であるとか、場所であるとか、アイテムであるとか特定のオブジェクトである必要がある。その特定の何かの未来を見ることができるのだが、未来という要素自体がそもそも不安定で非常に変わりやすいので、あてにはできるが確定ではない。範囲が広ければ広いほど、失敗確立があがるし、見通す未来が先になればなるほど、やはり不正確になる。そういう意味では正確には未来予知ではなく、未来予測能力と言った方が近いとも言える。

 この能力こそが、みのりが”未来を紡ぐ運命を司る女神”であると証明している。この予知(予測)を元に未来を改変できるから、というのが本当の意味合い。

 ちなみに眠兎が帰ってくるのを予知できなかったのは、予知できないんじゃなくて、しなかった。だって、どんなに信じてたって「帰ってこない」とわかってしまったら…って事だと思ってくだされ。

 さらに余談だが、みのりの未来予知は短期限定的であればあるほど精度が高い。つまり、カジノでルーレットをするとほぼ10割に近い勝率となる。生活苦もなんのその…と言いたいところだが、眠兎と違ってそういうインチキは嫌いなのでやらなかったらしい。


 ・召喚能力詳細
 みのりが召喚できるのは北欧神話体系の神々とケルト神話体系のデ・ダナンの神々である。北欧神話体系の神々との契約は、みのりが北欧神話における運命の女神の一人と同一の器を持つことからスムーズに進む事は想像に難くない。しかるに何の縁もないように思われるケルト神話体系の神々が彼女に力を貸すのは何故か?それは未来の息子である藤原 光流がケルト神話体系における主神の一人であるルーと同一の器を有して生まれてくる事に起因する。つまり、将来の主神格の母親に力を貸しているのである。

 まほろば?等のストーリー上では北欧神話の神々の召喚シーンは描かれていない。相性(召喚の難易度)は圧倒的に北欧神話の神々がいいのだが、北欧の神様って豪快というか荒々しいのが基本なので、紳士的(?)なケルト神話体系の方をみのりは好んでいた。多数にわたる戦闘行為とかなら多分北欧神話系の神様の方が向いてるが、物語中にそれらしいシーンはないので北欧神話系の神様が活躍する姿は描かれなかった。

 ぶっちゃけ、筆者がケルト神話のほうが好き。
 
 ・魔法
 魔法というか、魔術というか。基本的にエンチャントとか治癒魔術とかが得意。色んなユニバースを渡っていく上で、効率的な魔術を取捨選択しているので、使い勝手は抜群。しかし、召喚した神様に魔術を使ってもらった方が効果がはるかに高いので、時間がある(召喚の余裕がある)場合は神様を召喚、そうでない場合は自分でというスタイル。魔術行使は前述の通り洗練されているため、コマンドワード二言程度で充分な魔術が行使できる。

 ・ESP
 テレパスとかサイコメトリーとかダウジングとか得意。実際、調査系の仕事とかだと眠兎よりはるかに役に立ちます(笑

 ・生まれとか出会いとかその他もろもろな設定
 作中では語られなかったみのりの過去と眠兎との出会い(?)なんかをひとつ。

 みのりは十数世代かけて霊的肉体的に設計されて作られた神の器であり、一族の望む神を生み出すためだけに作られた器でもある。

 スクルドがその対象として選定されたのは「未来」とは無限の可能性の象徴であり、その未来から一族が望む未来を導き出すため、であった。

 みのりはその事実を教えられ、父親に依存するように育てられていた。中学卒業にあわせて子を生し、彼女はその役目のみに生きる予定であったが、中学2年時にみのりの住む世界に逃げ込んだ眠兎と出会ってしまった。全てにおいて他人と没交渉的であった彼女の心に飛び込んできた眠兎は何よりもまぶしく、また、彼女が何よりも欲していた人の温かさにあふれていた。

 己の与えられた役割と眠兎への恋心の葛藤に苦しむが、結局みのり眠兎への恋心をえらんだ。生まれて初めて、自分のためだけに自分の力を総動員して恋敵と眠兎との出会いを遠ざけ、彼女と眠兎の接触可能性を可能な限り増やした。後はなけなしの勇気を振り絞って、眠兎に告白し、見事結ばれる事に成功したのである。

 しかし、やがてはその事が父親の知るところとなり、父親は激怒。眠兎を殺害せんと画策するが、眠兎みのり同様、神の器を持ち、子を生すことが可能であると知ると、利用するために眠兎を捕らえた。しかし、その事がきっかけで眠兎が封じ込めていた別人格「俺」を覚醒させてしまい、父親は魔道士として再起不能のダメージを負う事になった。

 その後、みのりは父親に別れを告げ、眠兎と共に、人でも神でもない、半端な自分達が受け入れられる世界「まほろば?」を探すために異世界へと旅立った。幾多の世界を巡り、セブンスムーン?じゅらい亭へと至るのは3年後の話。


・じゅ亭FATE
 該当クラス:キャスター
 宝具:「予知見眼鏡」(スクルズグラス)