IF19・絵のモデル

776 名前:Classical名無しさん[sage] 投稿日:05/02/19 04:34 ID:mveHB6uE
「拳児君、葉子が絵のモデルになって欲しいそうだ。バイト代も入る。引き受けたまえ」
「え……確か、脱がなきゃならねえんだよな…」
「芸術だよ拳児君。別に赤の他人に晒すわけでもないし、大丈夫だよ。」
「でもなあ」
「塚本君の誕生日プレゼントを買うお金すらないんだろう?次の日曜美術室だ。忘れるなよ」
「げっ絃子…何でそれを…わーったよ。引き受けるからよろしくって伝えといてくれ」
「よしよし。あ、失礼のないようちゃんと清潔にしてから来るんだぞ」

〜〜当日〜〜

「ごめんね、拳児君。せっかくの日曜なのにつき合わせちゃって。寒くない?」
「いや、いーっすよ。……ま、恥ずかしいけど。…(ぬ、布一枚はやっぱ緊張すんなあ)」

777 名前:Classical名無しさん[sage] 投稿日:05/02/19 04:34 ID:mveHB6uE
「さて拳児君、しっかりやるんだよ。それじゃ私はこれで…」
「先輩、何言ってるんです?早く準備してくださいよ」
「「……は!?」」
「だから、先輩も早く脱いでください。拳児君の隣に寄り添って座ってくださいね」
「ちょ、ちょっと待て葉子!一体何の話だ。私もモデルになるのか?聞いてないぞ!」
「い、絃子と一緒なんて聞いてねえぞ!やっぱ俺この件…」
「(ボソボソ…先輩、芸術なんでしょう?赤の他人でもないでしょう?大丈夫って言ってましたよね?)」
「な、何でそれを…ま、まさか盗ちょ…」
「(ボソボソ…ねえ拳児君、お誕生日プレゼント買えなくていいのかな〜?)」
「〜〜〜〜〜〜〜ッ」

「だめですよ〜もっと寄り添って手を握ってくださいね〜 むー、ちゃんと見つめ合ってくださいよ〜」
2010年11月17日(水) 14:00:15 Modified by ID:/AHkjZedow




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