IF22・無題

485 :Classical名無しさん :05/04/15 21:20 ID:XQyBwUGw
「あっれー、みんな何してるの?」
「あ、姉さんと、…播磨…さん…!」
「ヒゲ! なんで天満と…」
「ハリオ、仲良さそうだね、腕まで組んで」
「ふん、ぬか喜びにならなければいいがね」
(ふーん…、この四人…)


「ね、播磨君、ちょっとあっちで待っててくれるかな。
 女の子同士の秘密のお話だから、お願い。
 あ、でも私のことずっと見てくれてなきゃやだよ」
「お、おう、わかったぜ」

「何があったのよ天満。あんな馬鹿と一緒に…」
「まあまあ、沢近さん」
「それより塚本君、どうしたのかね」
「姉さん、話って…」


486 :Classical名無しさん :05/04/15 21:21 ID:XQyBwUGw
「くすくすくす…」
「塚本さん、なに笑ってるのかな」
「みんなバカだよねー、って思っちゃって」
「…どういう意味かね」
「播磨君を彼氏にしようと必死に頑張ってるんだもん。
 どんなに頑張っても、私が『播磨君、好きだよ』って言えば
 全部無駄になっちゃうのに。」
「ね、姉さん…」
「そろそろ言っちゃおうかな? 
 じゃあね〜、愛理ちゃん、刑部先生、姉ヶ崎先生…、やっくも!」
「ま、待ちなさいよ! 天満!」
「ん、なに愛理ちゃん? もう話すことないよ、うるさいしね…」
「な…、このっ!」
「あれ、いいの? 愛理ちゃん。…播磨君見てるよ」
「くっ!」
「くやしいよねー、自分よりもかわいくない娘に好きな人取られて
 なにも出来ない、…ぶつこともね」
「テンマァ…」




487 :Classical名無しさん :05/04/15 21:22 ID:XQyBwUGw
「でもね、簡単だよ愛理ちゃん。こう言えばいいんだよ…播磨君なんて
 どうでもいい、ってね」

「言っちゃだめよ! 沢近さん!」「先輩、いけません…」「よせ! 沢近君!」

「播磨君なんて…」「ん? なに、愛理ちゃん、聞こえないよ」


 播磨拳児なんてあたしにはどうでもいいのよ!!!!!

  
       あーあ…、やっちゃった…


「天満ちゃん!!!!!!」

「え、…あ、あたし今なにを…、あ、あぁあぁぁ!! か、らだが…」

「…播磨君を好きになるためだけにいる愛理ちゃんが、それを否定して
 どうして生きていけるのかなぁ?」

「お嬢っ…!! てめぇ!!」

「…ヒゲェェ!! これは、…これはちがうのぉぉ!! 今のは
 ちがうのよぉ…」

「…いいよ播磨君、大丈夫だから。それよりデートの続きしようっ!」
「…わかったよ、行こうか」

「おさかべせんせぇぇぇ…!!! 何とか言ってぇぇぇ…!!!」」
「君は…、今自分の存在意義を否定した…。拳児君は…君を一生許さない
 だろう、…君はもう…おしまいだ」
2010年11月21日(日) 11:16:11 Modified by ID:/AHkjZedow




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