IF23・吉田山ブルース


吉田山は決意した。播磨を倒しナンバー1になると。
街中でケンカを繰り返し、体を鍛えることも欠かさなかった。
不思議なものである、気迫に後押しされたのか彼の身長はドンドン伸びていき
175センチまでいった。髪型も変えた、ルックスは実のところ元々悪くはない。
それにケンカで身に付いた野性味が彼をより魅力的にしていた。
そして3年の秋…

「こんな程度かよ、魔王が聞いてあきれるぜ」
「く、くそっ、てめぇなんかに」「遅えよ」
避ける瞬間カウンターをいれる吉田山。
「が、はっ」
「…こんな奴のために鍛えるのは時間の無駄だったな」

彼は播磨に勝利した。
その噂はすぐに全校に広まったらしく、彼のまわりは急に
にぎやかになっていった。
女性陣は彼に惹かれる者も多く、アプローチをかけてくる者も当然いた。
特に8人の女性(沢近、八雲、美琴、晶、一条、ララ、絃子、妙、葉子)

沢近は偶然不良に絡まれてるところを助けられ、
八雲は心が見えず、また優しい心を持つ彼に徐々に惹かれていた。
他の者も彼と接しているうちに、その魅力の虜となっていたのだった。
既に彼女達の眼にに他の男は映らなくなっていた。



490 :吉田山ブルース:05/05/20 22:17 ID:Z3TbtVdo
彼はもはやそういったことには興味がなくなっていたが、邪険にもできない
といった状況。
そして播磨は…

「拳児君、話がある。…ここから出て行ってくれないか?」
「な、なんでだよ、いきなり。家賃なら払ってるじゃねーか!」
「君がいるとな、家に人も呼べんのだ(次郎君以外呼ぶ気は無いが)
 まあ、そういうことだ。…一週間以内には出て行け。わかったな?」

「お姉さん、すまねぇ、家に泊めてくれないか」
「あら、ハリオ。ごめんねぇ、もう次郎君以外の男を泊める気は無いの。
 キャッ、言っちゃった,恥ずかし〜」

「妹さん…、頼みがあるんだ」
「すみません、播磨さん。今、吉田山先輩が来ているんです」





491 :吉田山ブルース:05/05/20 22:18 ID:Z3TbtVdo
その頃、

「なんでだサラ! なんであいつなんかに!」
「すいません麻生先輩、でも私はやっぱり吉田山先輩のことが」
「あいつは不良だぞ!」
「悪く言うのは止めて下さい!あの人はあなたの言うような人じゃない!」

「もうやめとけよ麻生。なんだかしらねーが女の子相手に大声出すモンじゃねーぜ」
「吉田山、…お前には関係ないだろう」
「そんなんだから、ふられんだよ。それとも、…俺とやるか?」
「くっ!」
「ふん、女々しい奴だ。大丈夫か、サラ」
「あ、ありがとうございます、吉田山先輩」
「なんか嫌だから次郎でいいぞ」
「えっ…、本当です………

こうしてまた一人の女性が彼に惹かれてゆく



492 :吉田山ブルース:05/05/20 22:18 ID:Z3TbtVdo
そしてある放課後…

「てめえぇぇぇ!!」
「なんだ、お前か播磨」

「何コイツ、次郎に勝てると思ってんのかしら」
「身の程をわきまえない奴は不憫ね…」
「あーあ、全く何やってんだ播磨は」
「オオ! やはりジロウは最強だ!!」

「悪い、バカの相手に時間くった」
「正確には一分十五秒ね」
「それより勉強しなきゃな。私たちも次郎も」
「わかってるって。行こうぜ」


彼は大学に行く気などなかった。
しかし彼女達のたっての希望により行くことに決めたのだ。
家庭教師役は教師陣がつとめることになった。

彼、吉田山次郎を中心とした恋愛物語はこれから始まるのであった。

【後書き】
いやーどうでしたでしょうか吉田山の活躍は
僕すきなんですよ彼。まあ播磨も麻生もどうでもいいというかw
ま、嫌なら読まないでくださいね。
書くのに苦労しましたから。それでは次回作ご期待下さい!
2007年09月13日(木) 15:50:52 Modified by ID:LOVLpNCrSQ




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