IF25・あれ?

758 :Classical名無しさん:05/11/18 03:33 ID:TpW5jJRs
月明りの差し込む部屋に二人の美女がいた。
片方は刑部絃子。酒に酔わされたのか、その頬は上気している。そしてスヤスヤと眠っていた。
そしてその絃子の寝顔を愛しそうに見つめる笹倉葉子。
葉子は絃子の頬にそっと腕を延ばしその柔らかな頬を撫でた。
「フフ、絃子さん……」
普段の理知的な表情と違い、寝顔には少女のような無垢さが見える。
葉子は今晩、愛しい絃子を独り占めできる喜びに酔い痴れていた。
髪を撫でて見たり、耳にそっと触れてその反応見たり。
その時の葉子の顔はとても幸せそうだった。

温泉と言う事もあり二人は浴衣姿。
絃子の浴衣の胸元が少しはだけていた。
──ゴクリ
葉子の喉が鳴った。
(私ったらはしたない)
自分を恥ながらも胸に沸いた欲望には逆らえぬ物。
「一晩中付き合ってくれると言ったのに寝ちゃった絃子さんが悪いんですからね」
濡れた瞳でつぶやく。
ほてった体は止まらなかった。

葉子は絃子のクラッチをいれるべくアクセルを入れた。最初は優しく、徐々にピッチをあげて行く。
「絃子さ〜ん、ここはどうですか〜?」
葉子は絃子のその滑らかな峠を溝走りした。
「夜はこれからですよ」
なおも葉子のドリフトは続い

「全く、ほら起きろ。朝だぞ葉子」
「え、あ、絃子さん……あれ?」
「全くどんな夢を見ていたのやら……」
2007年11月20日(火) 14:23:03 Modified by ID:EBvjy16zhA




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