IF25・やっぱそういうこと?
343 :Classical名無しさん:05/09/27 00:52 ID:6EE6uFTc
「ところで周防」
「なんだ花井?」
「バスケットの方は調子はどうなんだ?」
「んー…まぁボチボチってとこかな」
「…そうか。まぁ日々充実してるようなのであまり心配はしてなかったが」
「相変わらず何でもお見通しかよ…気に入らねぇな」
「まぁそう言うな周防。僕は何でも思ったことは口に出さないと気が済まないタチでな」
「知ってるって…もう諦めたよ」
「む…何もそういう言い方はないだろう。だいたい僕はお前が…」
「無理に気張ってんじゃないか、だろ?大丈夫だって、己の限界を知るのも武道家には必要なことだからな」
「くっ、まぁわかってるのなら良いが…って周防、お前こそ僕の言わんとしてることを
すっかりお見通しのような口振りではないか。僕も実に気に入らないぞ」
「あ…いや、だってそれはほら花井ってわかりやすいし」
「それを言うならお前も相当わかりやすいぞ」
「…ホントに?」
「あぁ」
「……」
「……」
「あーもうわかったよお互い様なんだから気に入らないとか言って悪かった!」
「おいおい、別に怒ってるわけではないのだから臍を曲げるな周防…」
「あ〜ぁ…結局はさぁ、昔からずっと一緒だから簡単にわかっちまうのかなぁ?」
「うむ、そうなのかもな」
「…じゃまぁ、とりあえず気遣ってくれてありがとな」
「気にするな、当然のことをしたまでだ…おぉそうだ周防」
「ん?どした花井?」
「麻生とはうまく行ってるのか?」
「!!!」
344 :Classical名無しさん:05/09/27 00:53 ID:6EE6uFTc
「どうやら競争には負けてしまったようだな…自らのセッティングで
墓穴を掘るとは、この花井春樹一生の不覚であった!」
「いや、だからアイツとはそんなんじゃなくてさ…」
「…む。周防、別に気を遣う必要はないぞ。競争に負けたぐらいで本当にふて腐れたりはせん」
「いやだから違うんだって」
「ん?この間もデートに行っていたではないか」
「だからあれはバッシュ買いにいっただけだって…」
「…帰りも手ぶらだったぞ?」
「う〜〜〜…あーもう、家が向かい同士だと何もかも筒抜けじゃねーか!」
「はっはっはっ、いい加減観念して白状しろ周防」
「…いや、ホントに最初はバッシュ買いに行く予定だったんだけどさ、
なんか向こうからバッシュはまた今度にしねーかとか言い出して…」
「気が付いたらいつの間にかデートみたいな内容になっていた、という訳か」
「なぁ…これってやっぱそういうことなのかな?」
「おそらくはな…まぁ僕は麻生ではないからあくまで僕はそう思うというだけの話だが」
「やっぱそうか…」
「…で、周防はどうなんだ?見たところまんざらでもないようだが」
「あー、うん…確かに感触は悪くないんだけどさ」
「決め手に欠ける、のか?」
「というより、ずっとよそ行きの自分で居続けたら何か疲れちまった」
「なるほど…まぁ初デートというのは往々にしてそういうものだ。気にすることはない」
「…そうなのか?」
「それに周防の場合少しは普段からその辺に気を遣えるようになった方がいい。
せっかく黙ってればそれなりに見れるほうなのだからな」
「えっ!?…め、珍しいな花井がそんなこと言ってくれるのって…」
「……」
「……」
345 :Classical名無しさん:05/09/27 00:54 ID:6EE6uFTc
「少しは八雲君を見習うといい。彼女のような人をまさに理想的な女性と言うのだろう」
「……」
「ん?どうした周防?」
「…そうだよな。こんなデリカシーの欠片もない奴を一瞬でも見直しかけたアタシが馬鹿だった…」
「何をブツブツ言っているのだ周防?」
「別に?何でもねーよ」
「???…そうか」
おしまい。
「ところで周防」
「なんだ花井?」
「バスケットの方は調子はどうなんだ?」
「んー…まぁボチボチってとこかな」
「…そうか。まぁ日々充実してるようなのであまり心配はしてなかったが」
「相変わらず何でもお見通しかよ…気に入らねぇな」
「まぁそう言うな周防。僕は何でも思ったことは口に出さないと気が済まないタチでな」
「知ってるって…もう諦めたよ」
「む…何もそういう言い方はないだろう。だいたい僕はお前が…」
「無理に気張ってんじゃないか、だろ?大丈夫だって、己の限界を知るのも武道家には必要なことだからな」
「くっ、まぁわかってるのなら良いが…って周防、お前こそ僕の言わんとしてることを
すっかりお見通しのような口振りではないか。僕も実に気に入らないぞ」
「あ…いや、だってそれはほら花井ってわかりやすいし」
「それを言うならお前も相当わかりやすいぞ」
「…ホントに?」
「あぁ」
「……」
「……」
「あーもうわかったよお互い様なんだから気に入らないとか言って悪かった!」
「おいおい、別に怒ってるわけではないのだから臍を曲げるな周防…」
「あ〜ぁ…結局はさぁ、昔からずっと一緒だから簡単にわかっちまうのかなぁ?」
「うむ、そうなのかもな」
「…じゃまぁ、とりあえず気遣ってくれてありがとな」
「気にするな、当然のことをしたまでだ…おぉそうだ周防」
「ん?どした花井?」
「麻生とはうまく行ってるのか?」
「!!!」
344 :Classical名無しさん:05/09/27 00:53 ID:6EE6uFTc
「どうやら競争には負けてしまったようだな…自らのセッティングで
墓穴を掘るとは、この花井春樹一生の不覚であった!」
「いや、だからアイツとはそんなんじゃなくてさ…」
「…む。周防、別に気を遣う必要はないぞ。競争に負けたぐらいで本当にふて腐れたりはせん」
「いやだから違うんだって」
「ん?この間もデートに行っていたではないか」
「だからあれはバッシュ買いにいっただけだって…」
「…帰りも手ぶらだったぞ?」
「う〜〜〜…あーもう、家が向かい同士だと何もかも筒抜けじゃねーか!」
「はっはっはっ、いい加減観念して白状しろ周防」
「…いや、ホントに最初はバッシュ買いに行く予定だったんだけどさ、
なんか向こうからバッシュはまた今度にしねーかとか言い出して…」
「気が付いたらいつの間にかデートみたいな内容になっていた、という訳か」
「なぁ…これってやっぱそういうことなのかな?」
「おそらくはな…まぁ僕は麻生ではないからあくまで僕はそう思うというだけの話だが」
「やっぱそうか…」
「…で、周防はどうなんだ?見たところまんざらでもないようだが」
「あー、うん…確かに感触は悪くないんだけどさ」
「決め手に欠ける、のか?」
「というより、ずっとよそ行きの自分で居続けたら何か疲れちまった」
「なるほど…まぁ初デートというのは往々にしてそういうものだ。気にすることはない」
「…そうなのか?」
「それに周防の場合少しは普段からその辺に気を遣えるようになった方がいい。
せっかく黙ってればそれなりに見れるほうなのだからな」
「えっ!?…め、珍しいな花井がそんなこと言ってくれるのって…」
「……」
「……」
345 :Classical名無しさん:05/09/27 00:54 ID:6EE6uFTc
「少しは八雲君を見習うといい。彼女のような人をまさに理想的な女性と言うのだろう」
「……」
「ん?どうした周防?」
「…そうだよな。こんなデリカシーの欠片もない奴を一瞬でも見直しかけたアタシが馬鹿だった…」
「何をブツブツ言っているのだ周防?」
「別に?何でもねーよ」
「???…そうか」
おしまい。
2007年11月15日(木) 12:40:41 Modified by ID:C/WkzodTIQ