このページは、葛生化石館で活躍しているボランティアが作ったページです。

平成19年8月11日にアンモナイトの特別展に併せて、早稲田大学工学博士 川辺 文久氏に「アンモナイト絶滅の謎にせまる」と言う題名で講演をしていただきました。以下は講演内容を纏めたもので、川辺先生の了承を得ています。
これを読むとアンモナイトの全てが分かります。

  

↑3年前にフランスで撮影した、丸いのはアンモナイトの化石で、アンモナイトの壁といわれる観光地です。



↑東京都内の高校での調査。
化石ではアンモナイトが一番知られている。


↑この6枚の写真の中でアンモナイトはどれでしょう。
答えは、上の左端と下の右端の2枚です。(上の右端は巻貝です)
アンモナイトはどの生物の仲間なのか? 大きく見ればここに載っているのは皆同じ仲間(軟体動物門)です。



↑アンモナイトも巻貝も炭酸カルシウムで出来た殻をもっていて、外見上は区別がつきにくい。
この殻の内部をみると、巻貝は空洞があるだけだが、アンモナイトは壁で分かれている。
この壁(隔壁)の存在がアンモナイトの特徴。


↑隔壁を貫くように細いチューブ、(連結細管)がある。


↑壁はシンプルな構造でなく、くにゃくにゃと曲がっている。(右側の写真)
縫合線は隔壁が褶曲しているために出来た模様。


↑殻の外側の表面が取れてしまったので縫合線が見えることになる。
巻貝の場合は(右側の写真)表面がとけてしまって、鉱物化した中身だけが見える。(別名;月のお下がり)


↑巻貝以外でアンモナイトに似た生物は、生きた化石と言われるオウムガイです。


↑フィリッピンに調査に行ったときに捕獲したもので、赤く見えているところは肝臓。
白い管は連結細管。


↑お肉(内臓塊)を引っこ抜いて、浮かべた。
巻貝等は水に浮かばないが、オウムガイは浮かぶ。
材質はどちらも炭酸カルシウムで水より重いが、オウムガイは殻の構造で浮力を得る。
(気室にガスが入っていて全体が水より軽くなる)


その2に続く

アンモナイト絶滅の謎にせまる1
アンモナイト絶滅の謎にせまる2
アンモナイト絶滅の謎にせまる3
アンモナイト絶滅の謎にせまる4


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