様々な出会い用語の説明。

思春期に、他所の家庭や町や暮らし向きが、自分の家族のそれと比して、うらやましくなったり、憧れたりし始める頃、外の世界への誘惑が始まる。J・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』は、そうした多感な時期の問題児ホールデンの家出を扱い、当時の青少年から大きな共感で迎えられたが、青少年を主人公にした作品で家出を扱った作品は少なくない。フロイトなら、一種のタブー破りとして成長段階の不可避の一段階という説明をするかもしれない。そうした成長中の青少年の力試し的な家出には、一日だけの家出といったものも含まれるだろう。

また近代期日本において、女性の「家出」は特殊な意味合いを持つ場合もあった。それは、親の命令に従って育てられ、親が決めた人物を夫としてその人物を戸主とする家に入り、「夫婦同氏の強制」「妻の法的無能力」など、男女不平等原理に基づいた家制度及び家意識から離脱するために「家出」して社会に飛び出した女性が多かったことである。それは父親や夫に対する不服従(すなわち「女らしくない」振る舞い)とみなされ社会的な非難の対象となった。だが、大正期に入り、女性の職業領域が拡大していくとともに女性の「家出」行為は結果的に女性の社会進出を促す結果となった。また、青鞜グループなどの大正デモクラシー期の婦人活動家の中にはこうした「家出」経験者が多数含まれていた。

最近は、なにか家族と揉め事があると「ぷいっ」と対話を拒否して、そのままでていって、数日ですぐまた戻ってくるというプチ家出と呼ばれるものも多くなった。その間は、友達の家を渡り歩いて又は俗に家出 掲示板と呼ばれている掲示板で泊めてくれる人を探す、ただ遊びまわっているといったことが多く、かつての発達段階での理想と現実の葛藤を乗り越えるひとつの段階といったものとはかなり様相が異なっている。このような子どもの家出掲示板を用いてのプチ家出に似た主婦や夫の家出も少なくないという。

こうした家出をした人のことを家出人や家出少女というが、若年者であればヤクザに引っかかって風俗業界に引きずり込まれたり、やや年齢が上であればネット自殺などが懸念される。 家出人の中でも犯罪等で生命・身体に危害のおそれのある者や、家出 掲示板などによる事件事故に巻き込まれたとおそれのある者、自傷や他者に危害を加えるおそれのある者は「特異家出人」として手配(家出人手配)、公開捜査等の処置が執られる。

2005年に警察により発見・保護された家出少年(未成年)は1万6630人で、その内、最も多いのが中学生6835人(内女子3900人)となっている。
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