2009年度衆院選に静岡七区から立候補予定の城内実(きうち・みのる)氏が、タレントの眞鍋かをり氏の写真をポスターに利用した事が報道された。一方、記事では城内実氏を支持するとされた眞鍋かをり氏は、城内氏に対して写真の利用許可を与えていないこと、また自身が城内氏を支持していないことをブログで明言した。
これを受けて城内氏のブログが炎上する事態となるが、城内氏は眞鍋かをり氏が所属する事務所の許可を得ていると自身のブログで反論した。その後城内氏の後援会幹部で、城内氏と眞鍋かをり氏事務所を仲介したとされる人物が謝罪文を報道各社に送り、連絡の行き違いだったとする説明を行った。城内氏は許可は得ており無断使用にはあたらないものの、眞鍋かをり氏のタレント活動に与えた影響を考慮しポスターを撤去すると報告した。
その後眞鍋かをり氏所属の芸能事務所が写真の利用許可を与えていないとする声明をだし、問題の広がりを懸念して城内氏が「迷惑を掛けた」ことについて謝罪した。一方でポスターの撤去、眞鍋かをり氏が寄せたとされる応援コメントを掲載したパンフレットの配布停止・修正などは遅れているとの情報もある。
マスコミの追加報道がなく城内実氏のブログ・2chなどの書き込みも落ち着きつつある。しかし今回のポスター問題に関するいくつかの疑惑は解明されておらず、城内氏の国政を担う資質についても疑問が示されている。城内氏陣営の真摯な対応が求められていたが、衆議院選挙公示日まで追加の説明は一切無く、沈黙を守ったまま選挙戦に突入した。
超簡単なまとめ
- 眞鍋かをり氏側は写真の利用許可を出していないし、城内氏を応援していない
- 城内実氏は写真の利用許可を取った“つもり”だった
- 城内実氏は依然として結果的に無断利用したことを認めていない
- 城内実氏は捏造された眞鍋かをり氏の応援コメントについて一切説明していない
- 応援を受けていない人物を応援者として広報した場合、公職選挙法第235条に違反する可能性がある
- 連絡に不備があったと謝罪した仲介者は、城内実氏の後援会関係者である
- 城内実氏のネット上での支持者は、あらゆる陰謀論を信じる傾向が強い
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- 本件の具体的経緯を知りたい方は、写真無断使用問題の経緯と関係者一覧を先ずご覧下さい。
- 関係者の個別の発言、並びに各社報道内容に知りたい方は、眞鍋かをり氏の発言、アヴィラ(眞鍋かをり所属事務所)の見解、城内実氏の発言、城内実後援会関係者の発言ならびに各社の報道内容をご覧下さい。
- 本件に関するネット世論の動向を知るには、本問題に言及したブログのリストをご覧下さい。Yahoo掲示板や2chなどよりは、比較的客観的に傾向を探ることができます。
- 本件の背景の一つとなっている、衆院静岡七区における城内実氏の選挙活動の問題点については、城内実氏の選挙活動をご覧下さい。
- その他、未解明の論点や城内氏・眞鍋氏への疑問をまとめた論点、2ch情報のまとめなどを置く倉庫があります。
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