在日のほんとうの姿を知りたいあなたへ。

Q 日本で生活するのに朝鮮名は不便だし、差別されるから通名は当然の権利じゃないの?

A まず日本国民には特殊な事例を除き、法的に通用する通名なる制度は一般には認められていません。この一点において、広く在日に認められた通名制度が特権であることは疑う余地はないでしょう。通名制度は建前上他の外国人にも認められていますが、通名を使用する外国人は在日以外にほとんどいません。在日支那人や台湾人も自分の名前で生活している人がほとんどであり、「生活に不便」「差別される」というのは在日だけの言い訳にすぎないのです。また、日本では在日による数多くの凶悪犯罪事件が起きていますが、マスコミ(特に朝日新聞系列)の多くが通名報道をしており、犯罪まみれの在日の実態を日本国民が知ることが難しくなっています。もちろん、これは第一義的に通名報道を好んで行うマスコミの責任ですが、元々は通名制度なる異常な犯罪助長制度が存在していることが問題なのです。 (10分でわかる在日特権Q&A 目次 より)

「通名制度」と連呼されていますが、通名にはとくに法的根拠もなく、「制度」といえるものがあるわけではありません。各自が勝手に日本風の名を名乗っているだけです。「通名制度」でグーグル検索をしてみると、上位には在日を非難しているサイトが並びます。通名を問題にするときの、彼ら独自の用語のようですね。

たしかに外国人登録証に通名を記入することはできますが、通名を使っていても、その欄に記載がない外国人も多くいます。また、健康保険証や、銀行の通帳を通名で作る際に、外国人登録証に記載があることが条件になっているわけでもありません。

政府管掌健康保険(また、ほとんどの健康保険組合)では、資格取得をする際、戸籍や住民票などで氏名を確認する必要はなく、本人の申告(提出された履歴書)に基づいて、保険証が作成されます。もちろん、日本人でも戸籍名と別の名前で保険証を作成することはできますし、それを利用して旧姓を通称名として使用しているという例も、見受けられます。さらに、通称名の保険証があれば、銀行口座もその名前で開設することができます。

日本人には認められていない制度だから特権だ、という論理ですと、外国人の持っている最大の特権は、外国人登録証ということになります。日本人でこの制度が適用され、このカードを持っている人はいません。写真入りで、偽造防止用のホログラムが入った立派なカードが無料で交付されるのです。住民基本台帳カードが必ずしも写真入りではなく、また、手数料が必要な自治体もあることを考えると、その差は大きいですね。在特会の方々には、ぜひ外国人登録証の廃止運動を行っていただきたいものです。

また、Wikipedia「在日特権」の通名の使用に関する項目とは違って、通名がほかの外国人でも使えることを認めているだけマシですが、それだけに論理が破綻しているようです。たとえば、日本では居住の自由が認められていて、自分が権利を持つ住居があれば、日本国内のどこにでも、移転することができます。しかし、一生同じ場所に住んで、引越の経験のない人もたくさんいます。引っ越したことがある人は、「居住の自由という特権を持っている」といえるでしょうか。また、あるグループの人が、別のグループの人より、多く引っ越していたからといって、そのグループが特権を持っているといえるでしょうか。権利というものの性質をまったく理解していない奇妙な論理だといわざるをえません。

また、外国人の中でも、とくにニューカマーで日本人男性と結婚した女性が、日本の風習に従って、男性の姓を自らの通名とする、という例は多く見られます。定住者として南米から来日した日系の人々も、容貌が日本人と見分けがつかなかったり、日本風の姓を持っていたりする場合、職場では日本名で呼ばれる、というのも、往々にしてあることです。在日以外の外国人で通名を使う人がほとんどいない、というのは、まったく現実を知らない意見でしょう。

通名報道については、社会的に通用している名で報道する、という立場からすれば、当然であるといえます。しかし、彼らも認めているように、通名か本名かは報道機関の側で選んでいるわけで、在日の側にはなんの責任もありません。

この文節の筆者(yhlee)は、自分自身も長年本名で生活し、できれば多くの在日同胞が、本名をなのって、ごくふつうに市民生活を送れるような社会であることを望んでいます。そして、現に日本社会はそのような方向に成熟しつつあると感じています。しかし、在日を攻撃する人々が口をそろえて「通名制度」廃止、と叫ぶようすを見ていると、通名を使い続ける人が多いのもむりはないという気がします。なんの罪もないふつうの市民に対して、在日という出自だけで口汚くののしる人々が、攻撃対象に姿を現せと叫んでいるわけですから、恐怖を感じるのが当然ではないでしょうか。

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