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経緯

たまたまチャンネルを変えたら以下の放送をやっていたのだが、あまりにも衝撃的だった。デカルチャー!!!
これ、Hi-Res に関心のある人は必見というか、
これを見ずしてハイレゾを語るのはもはやナンセンスってレベルの内容。
いや、本当、経典にすべきじゃないかと思う。

講義の内容としてはハイパーソニック・エフェクトについての解説だったのだが、
本当にたまたまチャンネルがあっただけだったので、あまり正確に記憶できてないかもしれない。
記憶している範囲で重要であった点は大まかに以下のような点である。
  • 非可聴域の音を知覚すると報酬系の脳波に活性が認められる(= ハイパーソニック・エフェクト)。
  • 可聴域と非可聴域の音は両方そろわないと効果がない。
  • 非可聴域で流す音は音源本来の非定常な時系列信号では効果が見られるが、定常なホワイトノイズでは効果が見られなかった。
  • 可聴域は耳で知覚するが、非可聴域は耳以外の体表のどこかで知覚している。
  • ハイパーソニック・エフェクトはバリ島の伝統楽器(名称失念)では効果顕著だが、ピアノやバイオリン等の楽器には非可聴域の音が乏しいので効果が乏しい。
  • 報酬系の脳活動は遅延が著しい。おおよそ200秒くらい。
  • 従来の音源評価方法のように短時間で複数の音源を比較する方法ではハイパーソニック・エフェクトの正確な評価は不可能。

まず、これまでの自分のスタンスとしては、
  • Hi-Res はオーディオ業界特有のプラシーボ(またはオカルト)系の商材とみなしていた。ポタアンに30万とか正直アホかと。
  • 非可聴域の情報は無意味とは言わないまでも、臨場感って意味では、高域ではなく低域の音圧による触覚のほうがより重要だと考えていた。
  • そもそも、聞こえない音に快・不快を問う事がナンセンス。例え違いが現れたとしても、それが快であるという保証はない。
  • そもそも聞こえないんだから、非可聴域の音自体、きちんと出ているのかどうかさえも不明。
    • メーカー側も、そこら辺のエビデンスをきちんと示してないので、上記のSONYのような不具合が起きる。
  • 何が良い音かと言う点については、評価指標が不明。
  • 可聴域のグライコの調整でさえ、気分的な好みの問題であり、原音に忠実と言う意味ではむしろ劣化でしかないのに、非可聴域とか正直評価のしようがない。
  • 原音に忠実であることを目指さない限りは、グライコレベルの好みの問題でしかない。
  • 原音に忠実であることを目指すのであれば、まずリスニング環境の問題であり、完全な防音室に音場構築してモニタリング用のスピーカーっていうガチガチな環境を作るしかない。
  • その上で、原音に忠実とは、マイクで拾った音を記録して、更にそれを再生した音を再度マイクで拾った音を記録した際に、その2つがどれだけ一致するかってこと。それをやってない以上は、少なくとも原音に忠実なことは目指してない。であれば、単に気分の問題。ならグライコでも十分だよね?
って感じ。

で、この講義で示された実験結果は報酬系の脳活動が活性化していて、
明確に快を感じていそうなことが示されていたんだけど、
なんと Hi-Res のヘッドフォン鑑賞は意味ないってバッサリ切って捨てられてて草www
可聴域はヘッドフォンでも良いけど非可聴域はスピーカー経由して体で感じないと効果ないんだって。
ただし、現状では感覚器がどこかわかってないので、どこで聞けばよいのか分からないらしく、とりあえず体全体って表現。
でも、高域の音は指向性があるので、体全体ってかなり難しい筈なんだよね。
さて、どこに当てる?

音源自体も、元々非可聴域の音沢山含んでるやつは効果高いけど、少ないやつ(多分西洋楽器全般?)はほとんど意味ないって。
まぁ、そら、もともと高域がないと効果ないのは当たり前だけど、今主流の楽器の多くがそれに該当しそうだってのがやっぱり衝撃的。

効果については 200 秒くらいの遅延があるので、かなり長目の音源を使い、
かつ効果の緩和時間も置いて評価しないと、効果の計測は無理だって。
つまりパッと聞いた瞬間には分からず、あとからじわじわ効いてくるようで、
これ相当腰据えて聞いて余韻に浸るところまでやらないと自覚できる効果はないってことらしい。

今聞いている音ではなく、かなり前に聞いた音の余韻の効果が今聞いている音と言うか、
今の気分に影響している感じになるはずなので、これの評価は相当難しいんじゃないかと思う。
正直、飯食う前に(上等な?)酒飲んどけば、料理の質が2、3ランク上がるぞって感覚に近いんじゃないかって気がする。
# コンサート前の調律とか、実はこれなのかも?

そもそも聞こえてないんだよね。やっぱり。
後からじわじわと効いてくるけど。今聞いている音の効果じゃない。
しかも 200 秒ラグがあるグライコとか、
普通のグライコでさえいじってるうちに、何が良いのか悪いのかわかんなくなってくるってのに、
パラメータ検索して評価するの無理だから。

全体を通して Hi-Res 業界にとってあまりにも不都合な真実過ぎて草
最近「炎上 DHC 今までのコラーゲンは全く肌に浸透していなかった」みたいな話題を目にしたけど、まさにそんな感じ。

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