hack のためのネタ帳, etc,,,

以下の記事 を読んでいて、「© 表示の正誤例」のところで、© と著作者の間に西暦を書くのが正しいというのを見て、ふと気が付いたことがある。

フリーソフトウェアはライセンスによりソフトウェアを自由たらしめている。例えばフリーソフトウェアライセンスの始祖とも言える GNU GPL ば著作権を逆手に取ってソフトウェアの自由をライセンス契約により強制することを発明したわけである。Copyright に対して copyleft なんて言い方もされるが、法的拘束力、強制力はあくまでも著作権に関する法律に裏打ちされているわけだ。
ここまでは周知の事実であり、しばしば解説される内容である。

しかし、よくよく考えてみると、つまるところ GNU GPL と言えども著作権による保護が切れた時点、例えば著作者の死後 50 年経過した時点や FSF に寄贈・公開されてから 50 年経過した時点で、少なくとも 50 年前のバージョンのフリーソフトウェアは寿命を迎えるのではないか?
つまり法的に死ぬのだ。
Copyleft の有効期限が切れたソフトウェアへの改変は copyleft を強制できない。
これに関する解説や議論は、少なくとも自分は今まで見聞きした覚えがない。

ただし copyleft 適用のソフトウェアに手を加えると、その改変版には新たに手を加えた者の著作権が発生するはずであるから copyleft の有効期限が少なくとも 50 年伸びるはずだ。
しかし、改変版にはオリジナルの著作者の copyright や発表年しか記載されてない場合も少なくない。
このため、著作者の死後という線引きだと、コントリビューターが誰であるか不明な場合もあり、そのバージョンのソフトウェアがいつ寿命を迎えるのかを客観的に判断するのは極めて困難になる。
そうすると、法人著作物の場合と同様に各バージョンのタイムスタンプ + 50 年を寿命と考えるのが合理的だろうか?

という事で、こういう著作権がらみの話は、実際に裁判になってみないと分からないんだけれど、と前置きしたうえで、
気づいてみれば当たり前の話なんだけど、少なくとも自分は今までそういう文脈の解説を見たことがなかったので、
フリーソフトウェアもしくは copyleft の寿命は各バージョンの著作物のタイムスタンプ + 50 年説をここに提唱してみる。

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