外伝〜緑風の弱点


外伝〜緑風の弱点

―妖怪の山 射命丸自宅―
「なんかネタはないですかねー…」
文は自宅で新聞の記事を考えていた。
「そういえば緑風さんって異変によく係わっていますけど強さとか詳しく知らないんですよね…」
と文はふと思った。
「…緑風さんに弱点ってあるのでしょうか?」
文は記事になればと緑風の弱点を調べはじめた。

―人里 慧音自宅―
「ということでなにか知りませんか?」
まず文は慧音のところに来ていた。
「なんで私なんだ?」
「いえ、緑風さんが幻想郷で最初にあったのが慧音さんだというので。それに緑風さん人里に住んでいるので何かあればと思い。」
「そうだな…」
慧音は少し考えた後
「すまんな、聞いたことないな。」
と答えた。
「あやや、わかりました。では違う人に聞いてみるとします。」
文は次の場所へ向かった。

―守矢神社―
その後何か所か回ってみたが有益な情報が手に入らなかった文は守矢神社に来ていた。
「正直、ここで聞くと緑風さんに気付かれそうなんで来たくなかったんですが…しかし、虎穴に入らんば虎児を得ずです!」
文は境内を掃除している氷晶を見つけ話しかけた。
「緑風さんの弱点ですか?そうですね…魔法の詠唱に普通の人以上に時間がかかることでしょうか?あ、けど能力で平気なんでしたっけ?」
「そうです。ほかに何かありませんか?」
「後は…魔力の回復量が少ないってことでしょうか?」
「どういうことです?」
「魔法を使うのに魔力が必要なんですけど、緑風さんは人より自然に回復する量が少ないんで魔法薬を飲んで回復してるんです。具体的にいいますと魔力を回復するには睡眠が一番効率がいいんですけど、普通の人の回復量を100とすると緑風さんは40なんですよ。だから緑風さんは魔法を使うときは人より多く魔法薬を常備してたんです。」
「そういえば緑風さんのスペル、魔法より弾幕が多いですよね。」
「後は…知り合いに甘いってことでしょうか?」
「言われれば確かに思い当たる節はいくつかありますけど…」
文は緑風が人里の一部の人にシスコンと呼ばれているのを思い出した。
「家族だけじゃなく、かなり中いい人にも甘いですね。」
「なるほど…ありがとうございました。」
文は神社を後にした。

―妖怪の山 山中―
「これといって使える弱点ってなかったですね。」
文は手帳を見た。
「魔力の回復量が少ない。身内に甘い。う〜ん…あまり記事に使えませんね。」
手帳を見ながら独り言をつぶやいた文だったがそれに返事がきた。
「なにがだ?」
文は声のした方を見ずにそのまま
「いえ、緑風さんの弱点で何か記事ができないかと。」
といった。
「そうか。で、どうなんだ?」
「そうですね…するとしたら緑風さんはシスコンと噂ではなく実際の記事にするくらいですね。」
「そんな噂が流れてるのか。」
「まあ、里の一部の人の間だけですけどね。知らなかったんですか、緑風さん?…って緑風さん!?いつの間に!?」
文は自分が話していた相手が緑風だとようやく気付いた。
「ほぼ最初からだな。なるほど、そんな理由で調べていたのか。」
「あはははは…」
文は緑風にばれないように逃げる体制をとろうとしたが、
「逃がすと思うか?」
と笑顔で緑風に言われた。
「逃げさせてもらいます!」
と文は飛び上がった。
「あれ?なにもない?ならチャンスです。」
文はそのまま飛んで逃げようとしたが、何かにぶつかって落ちた。
「いったい何が…」
文は前を見たが何もなかった。
「おかしいですね?ってまずいですね。」
後ろを見ると緑風がゆっくりと歩いて近づいてくる。
文は逃げようとしたが、また何かにぶつかった。
おかしいと思い、前を調べたら
「透明な壁!?なんでこんなところに!?」
「補助魔法、クリアウォール。魔法は通すが物理的なものは通さない魔法の壁を出す魔法だ。」
緑風は説明をしながらゆっくりと近づいてくる。
「い、いいんですか魔法を使って!?魔力の回復量が人より少ないんっですよね?」
緑風は小さな瓶を出した。
「魔法薬なら大量にあるんだよ。作ってもらえるしな。」
そして文の目の前に到着した。
「さて、人のプライバシーを勝手に詮索したお仕置きだ。」
妖怪の山に文の悲鳴が響き渡った。
後日、お仕置きのことを文はこういう。
「二度と詮索しないと思います。」

―あとがき―
ということで三か月ぶりの行進です。
緑「やけに時間かかったな。」
リアルが忙しかったのと先月パソコンが壊れて新しいパソコンに今月したんですが調子が悪くて…
これも学校のパソコンで更新しています。
緑「ということはしばらくこんな感じか?」
はい。だいぶ時間が空くと思います。一応月一は目指しますが。
緑「次回も短編か?」
予定では。本編かもしれませんが。
こんな作者ですがこれからもよろしくお願いします。


東方シリーズその2に戻る
2013年06月18日(火) 12:44:30 Modified by kq800




スマートフォン版で見る