外伝〜梔子の日記 夏休み編


外伝〜梔子の日記

―7月20日―

今日から寺子屋は夏休み。
先生は遊んでばかりじゃないようにと宿題をたくさん出した。
夏休みってなにをすればいいのだろう?
明日、緑風お兄ちゃんに聞いてみよう。

―7月21日―

緑風お兄ちゃんに夏休みって何をしたらいいかって聞いたらたまに外に遊びに連れて行ってくれるって言ってくれた。
明日からたのしみだ。

―7月27日―

緑風お兄ちゃんと遊園地に遊びに来た。いろんな乗り物があって楽しかった。
ジェットコースターは速くて怖かった。
メリーゴーランドは楽しかった。

―8月1日―

寺子屋の友達と妖怪の山で虫取りをした。
時雨お兄ちゃんと椛お姉ちゃんが一緒に来てくれた。
虫取りをしているとドカーンとか爆発みたいな音がしたけどなんだったんだろう?
とった虫は夕方、全部逃がしてあげた。楽しかった。

―8月7日―

妖怪の山の川で水遊びをした。
途中で緑風お兄ちゃんがちょっと用事を思い出したっていっていなくなった後、新聞屋のお姉ちゃんの悲鳴が聞こえたんだけど何があったんだろう?一緒にいた蓮お兄ちゃんに聞いても教えてくれなかったし…。

―8月13日―

緑風お兄ちゃんと菊菜お姉ちゃんと水族館に行った。
水族館で金髪の女の人と一緒にいる蓮お兄ちゃんを見かけた。
いろんなお魚がいて面白かった。

―8月19日―

みんなで博麗神社の夏祭りに行った。
最後の花火がきれいだった。

―8月23日―

ようやく日記以外の宿題が終わった。
夏休みも残り一週間になった。
何をしよう?

―8月25日―

菊菜お姉ちゃんの手伝いをした。
お姉ちゃんが喜んでくれてよかった。


―8月31日―

みんなで外のお祭りに行った。
いろいろな屋台があってすごかった。
人もたくさんいた。
菊菜お姉ちゃんが髪留めを買ってくれた。
私の名前と同じ花の髪留めって言ってた。


―寺子屋 9月1日―

慧音は日記を閉じた。
「かなり甘いようだな。」
と少し離れていたところで宿題の採点を手伝っていた緑風に声をかけた。
「なんのことだ?」
緑風は一区切りついたのかペンを置いて慧音のほうを向いた。
「今、日記の確認をしていたのだがお前のことが結構書かれていたぞ。」
「そのことか。普段から梔子ちゃんはがんばってるから夏休みのご褒美にいろいろ連れて行ってあげたんですよ。」
「なるほど。」
「で、慧音さんこっちのほうは一通り終わりましたよ。」
「すまないな。手伝ってもらって。」
「いいですよ。俺たちが夏休みのこと言ったんですから。」
「こっちも終わりました。」
「こっちも終わったぞ。」
と少し離れたところで手伝っていた氷晶と時雨がノートを持ってやってきた。
「二人も助かったよ。」
「そういえばこの日記はいいんですか?」
と氷晶は一冊の日記を慧音に渡した。
慧音は中を見た。
そしてすぐに閉じた。
「明日、頭突きだな。」
「まあ、手抜きですからね…。」
ちなみに次の日、何人かの生徒が頭突きを食らったらしい。

―おまけ1 8月1日裏話― 

「虫をあんなに取るなんてひどい!」
蛍の妖怪リグルは虫取りの様子を影から見ていた。
「こうなったら弾幕で…」
リグルが梔子たちに向かって弾幕を放とうとしたら肩に手を置かれた。
リグルが後ろをふりむくと…
「ちょっとこっちにきてもらおうか?」
時雨がいた。
「え?」
ちなみにこの後、弾幕勝負になったが時雨の圧勝だったらしい。

―おまけ2 8月7日裏話―

「これはいい記事になりそうです。」
梔子たちが水遊びをしているところより少し離れたところで文は写真を撮っていた。
「おや?緑風さんがこっちのほうに向かってきてますね…。電話をしてるみたいですけど、もしかして気づかれましたか…。」
文はその場を離れようとしたが
「『蔦!』」
足元に蔦が巻き付いて離れなかった。
「これは…」
「ナイス、氷晶。」
そして緑風がやってきた。
「盗撮は犯罪ですしね。」
そして文の後ろから氷晶がやってきた。
「さて、少しOHANASHIしようか?」
妖怪の山に文の悲鳴が木霊した。

―あとがき―

久しぶりの東方更新です。
緑「もう夏休みは終わってる気がするんだが?」
まだ、私は夏休みだから問題ない!
緑「時期的にアウトじゃないか?」
……問題ない。そもそもあまり時期にこだわらない。
緑「まあ、いいけどさ…。で、次はどっちの更新だ?」
一応、東方かな?すこしアイディアが出たから。
緑「そうか。」
こんな作者ですがこれからもよろしくお願いします。




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2012年09月04日(火) 15:22:11 Modified by kq800




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