古　墳　名	珠城山１号墳
所　在　地	奈良県桜井市大字穴師字玉井
種　　別	前方後円墳
規　　模	全長45m 後円部径22m 前方部幅22m
推 定 年 代	６世紀後半、古墳時代後期
関　連　等	珠城山古墳群・箸中古墳群
調　　査	1955年封土削時に発見調査
状　　態	現状
古墳の付帯施設	横穴式石室が南向きに開口
出土物	馬具、刀子などの武具類、玉類など
案　内　板	桜井市教育委員会設置
備　　考	国史跡
付近の古墳・遺跡	箸墓古墳　茅原大墓古墳
livedoor 地図上の位置	珠城山１号墳

巻向駅から国道169号線の交差点を越えて東側に進むと道沿い左側の赤土の丘に石室が開口しているのが見えます。
１号墳墳頂には稲荷社が奉られていて、ちょうどその下側が石室になっています。



墳丘に登ると見晴らしが良く、箸墓古墳や渋谷向山古墳が見えます。
しかし赤土の丘なので、少しでも湿気があると靴がすごいことになってしまいますし、滑りやすいですので注意しましょう。

主体部石室は1955年に国鉄桜井線巻向駅新設工事の際に採土していたところ石室が開口して発見、調査されました。
石棺内から人骨の他に挂口小札多数、刀子、ガラス製小玉、琥珀製棗玉、金銅製勾玉、埴輪片などの副葬品が出土しました。
棺外では馬具（鞍金具、辻金具、三葉形杏葉、雲珠など）、三葉文環頭太刀、鑓、蓋付長頸台付壷などの須恵器、鉄鏃、冑破片などの他に鋏も出土しました。

前期古墳時代の古墳が大半のこの地域では珍しい存在です。

　　　　

＊石棺は橿原考古学研究所の庭に移設されています。


最寄の鉄道駅はJR桜井線の巻向駅です。（駅wikiより）

平成18年3月5日取材撮影