高橋維新のページ

　最初のうちは、むちゃくちゃ頭が良くて肝も据わっているルルーシュくんが、母と妹のために、寡兵ながら帝国の父と兄たちに立ち向かっていく痛快復讐譚だと思っていました。
　線は細いけどむちゃくちゃ頭のいい中二が大暴れするという意味ではデスノートと似ている（ルルーシュが持っているギアスは、人の行動を限定的ながら操れるという点でデスノートと似てもいます）し、親族である帝国の強大な勢力と対峙するという意味では義経をも彷彿とさせます（筆者は、義経はただのアホだったと思っていますが）。
　だから、そのまんまでおもしろかったのに、なんでR2になってあんなセカイセカイした感じにしてしまったのかが分かりません。
　クロヴィスを沈め、ユーフェミアを屠り、コーネリアを崖っぷちまで追い込んで、さああと倒すべき皇族は何人だって浮かれてたら途端にグダってしまいました。ブラック・ジャックもびっくりの尻切れトンボぶりです。既定路線だったのかなあ。既定路線だったとしたらぐいっと軌道修正する勇気も必要だったと思うけどなあ。

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