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スーパーロボット大戦X

 はい。ええ。
 版権スパロボの最新作ですね。前作Vと同じで、単発ものです。

 システムは第3次ZVとほぼ同じです。
・小隊制やツインユニットのような複数のユニットを1つにまとめるシステムはない。単機出撃(※第3次Zは二機で一隊を組むタッグバトルシステムを採用していました)。
・敵を撃墜すると資金のほかにTacPというポイントが手に入り、これでパイロットを強化できる。
・TacPを使って自軍全体に恩恵をもたらすシステムが段階的に導入できる(本作では「Magicカスタマイズ」という名前)。
・またTacPでは一定の強力な強化パーツを買うこともできる。この強化パーツはそれぞれ一定の条件を満たすと売りに出される。
・エースパイロットになると、その祝福を特定キャラから受けるという内容の短いシナリオを見られる。これは、全パイロットに個別に用意されている。
・敵を1機撃墜するとExCというものが1ポイント貯まる(他にもExCを増やす手段は色々とある)。これを使って様々な恩恵を受けられる。一番使うのは、「次に敵を撃墜するともう1回行動できるようになる」マルチアクションというもの(第2次Zで猛威を振るった連続行動の調整版)だろうか。
・魂は2.2倍。

 難易度はVの系譜を受けてか低めです。
 その代わり本作では、エキスパートモードと言って、敵の改造段階が通常のHARDモードより高いモードも用意されています。1周目でやると結構な難易度ですが、投げ出したくなるほどではありません。敵の照準値も運動性も武器の威力も軒並み改造されているので、味方を改造しても避けない(囮として安心できるほどの回避率にはならない)んですよね。一撃も重くてリアル系だとほぼ一発で沈められるので、スーパー系が中心の布陣になります。毎ターンのかく乱も欠かせません。この少々極端なバランスは、旧シリーズを髣髴とさせます。

 ストーリーは、「アル・ワース」という本作の舞台に、各参戦作品の登場人物たちがそれぞれ異なる並行世界から集められてきたというところから展開していきます。故に、世界観が全然違う参戦作品も同居しています。ワタルやナディアみたいなファンタジックなやつから、ガンダムやバディコンみたいなシリアスで重めのやつまでですね。筆者はそんなにこのごった煮感は気にならなかったですけどね。ああそうです。前作Vのヤマトに引き続いて、ナディアっていう純粋なロボットアニメじゃない作品も参戦しているんです。だから、N-ノーチラス号(ヱクセリヲン)には前作のヤマトのような強さを期待していましたが、普通でした。ヱクセリヲン!?
 この調子でいけば、ドラえもんやウルトラマンも参戦できると思いますよ。ケロロやアイアンリーガーも参戦してるんだから。特撮に手を出す場合は、まずはアイゼンボーグやアステカイザーを参戦させて段階を踏んでから……みたいな妄想をしています。

 個人的には、天元突破グレンラガンが強すぎですね。参戦はものすごく遅いのですが、参戦後のお話は最終話も含めてこいつ単機で全部なんとかなります。エキスパートモードですら。というかエキスパートモードでは前述のとおり味方が落とされやすいので、こいつ単機でやるのが一番楽です。いつものサイフラッシュが移動後に撃てるサイバスターも強いです。マルチアクションとの相性も非常に良いので熱血サイフラッシュを連発すれば戦場がすごく綺麗になります。やりすぎると空しくなりますが。
 あとはまあ、Zで強かった紅蓮がかなり弱体化していたのが個人的には寂しかったです。

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