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レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀

 やりましたよ。ええ。
 レイトンシリーズの最新作です。新たに、レイトンの娘のカトリーエイル(カトリー)を主人公に据えました。

 思い返してみれば、レイトンは主要本編だけでもう6つも出てるんですね。カトリーを主人公にしたのには、マンネリの打破と、グチャグチャになりすぎたレイトンの生い立ち年表をいったん放逐するという狙いがあるんじゃないでしょうか。

 今作も、ナゾのクオリティはそのままで、旧作が楽しめた人なら十分楽しめると思います。
 ストーリーは、最終盤以外は小さな事件の解決を積み重ねていく展開なので、若干スケールダウンした感は否めません。ただ、レイトンシリーズのストーリーに関してはもともと終盤が超展開気味だったという批判もあるところなので、「スケールダウン」というのはいい捉え方をすれば現実的になったということです。筆者はあまりストーリーの粗探しをしながらゲームをやるタイプではないので、レイトンシリーズのストーリーに無理があると感じたことは正直ないですが、今作のような路線がいいかこれまでの路線がいいかは賛否両論あるでしょうから、これ以上言いません。人によっては今作のような規模ですら超展開だと感じる人もいることでしょう。筆者はこのゲームのメインはナゾだと思っているので、やっぱりあまり気にしていません。

 主人公のカトリーを演じるのは有村架純です。その他、有名な役者としては役所広司・坂口健太郎・黒木メイサあたりが出ています。ただ、役所広司も含めて全員棒読み気味です。役所広司がやっているのはツッコミ役の犬で、ソフトバンクのお父さん犬をものすごく髣髴とさせますが、棒読み気味なので終始ツッコミが空しく響いています。レイトンの大泉洋とルークの堀北真希は2人ともちゃんとできていたので、非常に惜しいです(旧作でも渡部篤郎はそんなにうまくなかったので正体がバレバレでしたけど。龍が如く5品田編の大吾みたいに)。
 なんで声優をやるとヘタになる役者がいるんでしょうか。声優は基本一人で自分の台詞をひたすら録っていくというやり方らしいので、周囲に共演者がいません。セットもありません。だから、それで芝居が阻害される面はあるんじゃないですかね。ほら、ヤクザにビビる芝居をするときでも、共演しているヤクザ役の人の演技がマジで怖ければマジでビビっちゃって自然な演技が出るという側面はあると思うんですよ。そういう周囲のサポートがない状態だから、演技ができなくなるということなんじゃないですかね。でもそれって、そういうサポートがなくてもきちんと演技ができる人(=声優でやってもきちんとうまい人)と比べると、役者としての使いでが一段階劣るということにほかならないんじゃないですかね。

 宮迫は、真木よう子より断然うまかったです。自信を、持っていいです。もう持ってるのか。

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